AIDS(エイズ) 

エイズとは
HIV感染者・AIDS患者数
どのように感染するの?
このようなことでは感染しない
性行為による感染の予防
コンドームについて
今、わたしたちに何かできることはある?
エイズ情報リンク
エイズを引き起こすのは、HIVと呼ばれるウイルス
HIVは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の頭文字をとって命名された、いわゆるエイズウイルスのことです。このウイルスが免疫機能の主役を務める白血球の一種であるCD4リンパ球を破壊し、免疫機能を低下させていきます。
免疫機能が落ちると、病気にかかりやすくなります
私達の身の回りには細菌やウイルス、カビなどがたくさん存在していますが、ふつうはこれらが体内に入っても免疫機能が働き病気にはなりません。ところが、HIVに感染して免疫機能が落ちてくると、細菌やウイルス、カビなどに対する抵抗力が低下し、重い肺炎や癌の仲間などにかかってしまうのです。
でも、HIVの感染力は、弱く、感染ルートも限られています。正しく理解して予防することができます。
【日本では】
「エイズ動向委員会報告2006年1月」より
HIV感染者数(血液凝固因子製剤による感染者は含まない)は7,338名(男性5,610名、女性1,728名)、エイズ患者数(血液凝固因子製剤による患者は含まない)は3,623名(男性3,149名、女性474名)が報告されています。
死亡者報告数は1,380名(うち579名は血液凝固因子製剤による死亡者数)です。
感染経路は性的接触が殆どの割合を占め、HIV感染時の年齢は20代30代が約65%です。
日本のエイズ動向は、
エイズ動向委員会報告をご覧ください。
主な感染経路は3つです
1.性的接触による感染
感染者の精液や膣分泌液に含まれているHIVは、性器や肛門、口などの粘膜を通してパートナーの体内に入り感染する可能性があります。感染経路の70〜80%が性的接触による感染です。
2.血液および血液製剤による感染
例えば、汚染した注射針や注射器での麻薬の回し打ちなどで感染することがあります。輸血用血液は、厳重にチェックされていますが、現在の技術では感染リスクを0にできません。
3.妊娠、出産、授乳による母子感染
母親がHIVに感染していると、妊娠中の母親の体内で、また出産時に血液などから感染する可能性があります。また、出産後、母乳を通して感染することもあります。母子感染の確率は10〜30%です。ただし、妊婦の感染があらかじめ分かっていれば、抗HIV薬や帝王切開などで1〜2%まで低下させることができます。
★学校や電車、バスの中で誰かの隣に座ってもうつることはありません。
★会話や会議、咳やくしゃみなども心配いりません。
★蚊やその他の虫に刺されても心配いりません。
★洋式トイレを使っても心配はありません。
★タオルやクシなどを通してうつることはありませんが、自分のものを使うようにしましょう。
★本や文房具を一緒に使っても心配ありません。
★イヌやネコなどのペットからうつることはありません。
★理容院や美容院も器具類の消毒は完全ですから安心です。
★体に触れたり、握手、軽いキスなどではうつりません。
★食堂で食事をしたり、グラスや皿などの食器を一緒に使ってもうつることはありません。
★プールで泳いだり、お風呂やシャワー、銭湯などの共同浴場でうつることはありません。
★電話や事務用具、楽器などを共用することでうつることはありません。
★宴会での返杯や同じ鍋をつついても心配ありません。
★電車のつり革や手すりからうつることはありません。
☆NO SEX
性行為による感染の予防で最も大切なことは、危険な性交渉をしないということです。現在性的パートナーがいない人であれば、信頼できるパートナーが現われるまでnosexで待つのが最良の安全策です。
☆STEADY SEX
信頼できる性的パートナーと一対一の関係を保ち続けることができれば理想的です。これまでの行動に不安があれば、早めに検査を受けてHIVに感染していないことを確認し、エイズや性についてよく話し合い、お互いの信頼を確立することです。
☆SAFER SEX
信頼できるパートナーが現われるまでnosexが理想ですが、このような理想状況が得られない場合、次のような点に注意してより安全な性行為を心がけることが大切です。
1)性的パートナーを選ぶ。
次のようなパートナーとの性行為は感染リスクが高くなります。
複数の性的パートナーを持つ人
買売春をする人
麻薬の回し打ちをする人
性感染症のある人
などですが、一般にこのようなことを相手に確認することは困難でしょう。
2)複数の性的パートナーを持たない。
3)コンドームを適切に用いる。
4)肛門性交、口腔性交をしない。
5)出血するような激しい性行為はしない。月経中もさける。
6)梅毒、淋病、クラミジアなど他の性感染症が未治療のまま性行為をしない。
2)自分に合ったものを選んで使う
コンドームにはさまざまなタイプがあります。サイズも形も違います。服や靴を買うときには自分にあったものをブランド指定で買っている人も多いのに、コンドームの場合、そこまで気を使っている人は少ないのではないでしょうか。日本製のコンドームはすべてJIS規格に合格しており、使われているラテックスゴムは、1個のコンドームに空気なら40リットル入るほどの伸縮性がある丈夫なものです。ですから、値段による機能上問題となる差はなく、どのようなコンドームであっても心配ありません。ただ、サイズや形が合わないと破れたりはずれたりする可能性がありますので、いろいろなタイプを試してみて、自分にあったブランドを決めるのがよいと思います。
3)相手に合わせる配慮もする
セックス経験の差によって膣の分泌液の量が異なります。量が少なければ痛みを伴いコンドームに 多くの負担がかかります。ゼリーが多めのコンドームを使うとか、アレルギーがあれば、抗アレルギーのものにするとか配慮してください。
4)保存方法に気をつける
防虫剤のない(コンドームのゴムは防虫剤(樟脳)から出るガスで変質し、使用中に破損する可能性が高くなる)、日に当たらない、温度があまり高くならない環境に保存するようにしてください。
5)運搬方法に気をつける
財布にコンドームを入れている人はやめましょう。財布の中のコンドームは、さまざまな摩擦を受けて傷つきます。そのちょっとした傷が、破れる原因になるのです。大事なコンドームを持ち歩くときは、傷つかないように「ハードケース」に入れて「内ポケット」や「カバン」に入れてほしいものです。名刺入れもコンドームがちょうど2個入り、さりげなくていいです。
6)爪は短く切っておく
爪が伸びていると、コンドームを傷つけてしまいます。
◆実際の装着場面における注意事項
7)袋を開けるときは、コンドームを端に寄せてから
コンドームを入れた袋は丈夫です。そのため、袋をいきなり破ると、袋の切り口が中のコンドームを傷つける恐れがあります。開ける前には、コンドームは袋の端に寄せておきましょう。
8)開けた部分は完全に切り離す
切り開いた部分を袋につけたままにしておくと、コンドームを取り出すときなどに、断面で傷つく心配があります。必ず完全に切り離す様にしたほうが安全です。爪を立てないように取り出しましょう。
9)触っただけで表裏がわかるようにしておく
つけ始めてから表裏の間違いに気付いても、裏返しにすれば装着できます。しかし、これをするとHIVに感染したり妊娠したりする可能性が生じます。慣れれば見ただけでわかりますが、実際の場面では暗いことが多いのではないでしょうか。指で触っただけでわかるように訓練が必要です。
10)爪を立てずに精液だめの空気を抜く
親指と人指し指の腹で精液だめをはさんで、空気を抜くようにしてひねります。ひねり終わったときの指の向きに注意してください。爪がコンドームに向かって立っていると、引っ掛かって傷をつけてしまいます。
11)勃起したペニスの皮を根元まで手繰り寄せる
ペニスが勃起したとき、皮膚がピーンと張っている人はそのままでかまいませんが、内皮に余裕がある人はそれをペニスの根元まで手繰り寄せます。そうしないとコンドームが破れたり、はずれたりする場合もあるのです。包皮の皺を伸ばしてつけ、ひだとコンドームが一体となるようにぴったり密着させた場合は、包皮とゴムが一体となって動くため、コンドームにかかる負担
は少なく、破れる、はずれる可能性がはるかに少なくなります。
12)毛を巻き込まないようにしてコンドームを根元まで巻き下ろす
コンドームとペニスの間に毛が入っていたためにコンドームが破損した事例が少なくないという報告があります。毛を巻き込まないようにして、指の腹でコンドームをペニスの根元にゆっくり下ろしていきます。
13)根元にあるコンドームを包皮ごと先端方向に動かし再び巻き下ろす
根元まで下ろしたコンドームを根元の皮膚ごとペニスの先端にもどすと、コンドームにかぶさっていなかった内皮が現われます。この内皮もピーンと張った状態にして、そこにもコンドームを巻き下ろしていきます。これをせず挿入したら、ピストン運動により、コンドームが包皮とともにペニスの途中までずり上がって、はずれてしまうことになります。
14)射精したらすぐに抜く
ペニスは射精直後から勃起状態がゆるむため、コンドームとペニスの間に隙間ができて、そこから精液がもれてしまう可能性があります。そのため、射精したら直ちに、ペニスの根元でコンドームを押さえながらペニスを膣や肛門から抜きます。
15)コンドームは生ゴミとして処理する
精液の入ったコンドームは、精液が漏れないように縛って、生ゴミとして処理します。もちろんトイレには流してはいけません。コンドームが処理施設のある過程を詰まらせてしまう可能性があるからです。
★ ボランティアに参加する ★
全国には多くのエイズボランティア団体が、感染者のサポートや情報提供、正しい知識を広めるための広報活動などを行っています。広島県で活動している広島エイズダイアルを紹介します。
広島Hiroshima エイズAIDSダイアルDial 略してHADとは
広島エイズダイアル(HAD)は1991年4月のメモリアルキルトイン広島を開催した有志を中心に結成し、まず自分たちが出来ることとして、電話相談を始めました。また正しい知識の普及や偏見を正すための様々な講演会や映画上映会、コンサートの開催、小冊子の発行、専門医療機関や検査機関の紹介、他の支援団体との連携等を行っています。若い皆様の参加を歓迎します。現在学生の会員は17名です。年会費は3,000円です。現在NHKのアナウンサーとして活躍の山下稔哉さんは、大学生のとき会員となってイベントを手伝ってくれていました。厚生省に就職した人もいます。
入会をご希望の方は、まずHAD事務所まで振込用紙をご請求下さい。連絡先は、電話 082-541-0812 です。
毎年12月1日は世界エイズデーです。いろいろな場所でキャンペーンや催し物がありますのでぜひ参加して下さい。

・ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)
HIV感染者・AIDS患者への社会的支援活動を行っているNGOです。
・エイズ動向委員会報告
感染者数の最新情報がわかります。
・「AIDSニューズレター」
東京都衛生局医療福祉部エイズ対策室のホームページです。
![]() 広島県内のエイズ検査・相談機関 | 参考文献 |
| ・エイズ 教職員のためのガイドブック ’98 国立大学保健管理施設協議会エイズ特別委員会 | |
| ・正しい知識を持つことがエイズ予防の第一歩です。 (財)エイズ予防財団 | |
| ・エイズ ●今、何を、どう伝えるか 岩室紳也著 大修館書店 | |
| ・HIV電話相談マニュアル HIVと人権・情報センター | |
| ・HIV感染者情報 厚生省保健医務局 |