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風疹の予防接種を

家族

女子学生の皆さん必読

‐将来生まれるこどものために‐
風疹の予防接種を!

予防接種(予防注射)はなぜ必要?

 麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ、結核、日本脳炎、インフルエンザなどの感染症には、あらかじめ病気にかかりにくくするため、その病気に対する抵抗力(免疫)をつけておく方法があります。これを予防接種(予防注射)といいます。多くの人が、抵抗力の弱い赤ちゃんや子供時代に受けていますが、覚えていない人もいるでしょう。皆さんの母子健康手帳や育児日記などには接種したという記録があるのではないでしょうか。

風疹の流行はなぜ危惧されるの?

 大学生の皆さんが「なぜ今ごろ予防注射のことをうるさく言うのだろう?」と疑問に思われるかもしれませんが、それは風疹の流行です。
 平成16年になって、全国各地で風疹の発生が相次いで報告されており、流行の拡大が懸念されています。女性が妊娠中に風疹にかかると、赤ちゃんに「先天性風疹症候群」と呼ばれる障害を起す可能性があります。ここ2年間は年間1人だった先天性風疹症候群の赤ちゃんが、今年はすでに3名も報告されています。今年流行している風疹は、年長者や20歳以上の若年成人に発症の割合が多くなっています。
 厚生労働省で、感染が特に懸念されていると発表しているのは、学生のみなさんの年代です。1979年4月2日〜1987年10月1日生まれの女性たちです。この世代は予防接種法の改正により、ワクチンの接種対象年齢が変わったために、約600万人が風疹ワクチン未接種と考えられています。厚生労働省は、緊急に、風疹ワクチンの接種を受けていない女性に対して、ぜひワクチン接種を受けるようにと、注意を呼びかけています。将来、生まれる子どものために、妊娠の可能性が低い学生時代の今、接種するよう、お勧めします。また、妊娠女性を風疹の罹患から守るためにも、周りの人が予防接種を受けることは思いやりとやさしさです。
 風疹に罹ったという記憶はあてにならないことが多いです。もし風疹にかかったことがある人がワクチンを受けても、特別な副作用は起こりません。 妊娠初期の女性が風疹に罹患すると、胎児に奇形の影響がでることがあります。妊娠している女性は、風疹ワクチンが生ワクチンであることから、胎児への感染を防ぐために接種できません。具体的には、最終の月経を確認して妊娠していない時に接種し、また予防接種後、最低2ヶ月は避妊してください。

風疹とは
 風疹とは、風疹ウイルスによって起こる感染症で、咳の時のしぶき(飛沫)が、感染源となって、患者から感染する病気です。発熱、発疹、リンパ節腫脹の3つの症状が特徴で、潜伏期間は2〜3週間ですが、肺炎や血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの合併症を起すこともあります。さらに大人が罹患すると、小児よりも一般に重症化する傾向があります。
 しかし、風疹で注意しなければならない点は、妊娠初期の女性の風疹の罹患です。

先天性風疹症候群とは
 妊娠初期の女性が風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎盤を介して胎児に感染し、先天性風疹症候群(CRS : congenital rubella syndrome)を発症することがあります。先天性風疹症候群を発症するか否かにとって重要なのは、妊娠のいつの時期に風疹に感染したかにあります。妊娠3ヶ月以内の女性が感染すると、出生児は、白内障、心臓病、難聴の2つ以上を持って生まれてくることがあります。妊娠5ヶ月頃まででも難聴が見られることがあります。なお、妊娠6ヶ月以降に感染を受けた場合には、胎児が風疹症候群となる可能性はほとんどありません。

 健康な赤ちゃんを授かりたいという願いは、すべての人の願いです。風疹生ワクチンは副作用も少なく、有効率も95%以上の有効なワクチンです。 先天性風疹症候群はワクチン1本で防ぐことができます。 学生時代にぜひ受けて、これから生まれ来る子どもへの準備としてください。

 予防接種を実施している医療機関は、各大学の保健管理担当者にお尋ねいただくか、または、Webサイト「救急医療NetHiroshima」の「感染症情報→予防接種のできる病院・診療所」で検索できます。各自で医療機関に電話予約を入れて受けましょう。


抜粋:広島大学保健管理センターだより2004.8.10
参照:2001年度 厚生省の感染症流行予測調査


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