性感染症(STD)は,10代からあらゆる年代においてセックスのある人であれば,誰にでも起こり得ることです。

★感染経路
感染した人の精液,膣分泌液のほか,性器,泌尿器などの病気をもった場所の分泌液が,性行為によって相手の性器,泌尿器,口腔,肛門などの粘膜や皮膚に触れることによってうつる。
★STD予防の5原則
(参考:池上千寿子1999.6.19)
| 1) | 患者の年令は,1997年以前では20才代後半から30才代の症例が最も多かったが,最近は20才代前半の若者が増加している。 |
| 2) | 感染源がCommercial sex workerと一般女性(友人,主婦)で半々で拮抗していたが,最近は一般女性からの感染が多かった。 |
| 3) | 1995年までは時にみられる程度であったオーラルセックスによる感染が,1996年以後次第に増加し,淋菌感染症患者の40%はセックス(膣性交)なしで,オーラルセックス(口腔性交)のみで発症している。 |
| 4) | オーラルセックスによる淋菌感染症の場合,尿道痛,排尿痛,尿道からの排膿など尿道の炎症症状がセックスによる淋疾の症状に比べて軽症化しているし,セックスによる感染では感染後2〜3日で症状が現われるが,オーラルセックスによる場合では,潜伏期間が延長して7日前後の症例が多い。 |
| 5) | 若者の性感染症に対する意識は低下していて,治療の必要性を実感していないことが多く,治療の中断も多くみられる。 |

| 精液 | 膣分泌液 | 外陰部 | 尿 | 肛門直腸 | 便 | 血液 | 喉 | 口唇 | 唾液 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| クラミジア | ○ | ○ | ● | ○ | ● | △ | ● | ○ | ||
| 淋病 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | △ | ● | ○ | ||
| 梅毒 | ● | ● | ● | ○ | ○ | △ | ||||
| 性器ヘルペス | △ | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
| 尖圭コンジローム | ● | ● | ||||||||
| トリコモナス | ○ | ● | ● | |||||||
| カンジダ症 | ● | ● | △ | △ | ||||||
| 毛ジラミ | ● | |||||||||
| 疥癬 | ● | |||||||||
| 軟性下癇 | ● | △ | ||||||||
| そけいリンパ肉芽腫 | ○ | ○ | ● | △ | ○ | △ | ||||
| A型肝炎 | ○ | △ | ||||||||
| B型肝炎 | ○ | ○ | △ | △ | ||||||
| アメーバ赤痢 | ||||||||||
| HIV感染症(AIDS) | ○ | ○ | ○ |
(参考:1999.11 東京都衛生局「性感染症ってどんな病気?」)