2016年度 5月ファミリーデイ

「ぼうけんの森で遊ぼう

〜マダニを観察してみよう〜」

 

5月のファミリーデイは、皆様よくよく

ご存知の菊間さん、寺山さん、

そして島津 幸枝さんをお迎えしました。

島津さんは広島県立総合技術研究所保健環境センターの

保健研究部副主任研究員として

ウイルスの研究等をされています。

実際にマダニを捕まえて観察する体験をしながら

様々なことを教えて頂きました。

3月にひきつづき

広島女学院大学国際教育学科の田頭先生と

学生さんも参加してくださいましたよ!

 

 

早速イノシシが歩いていそうなところを

白いネル生地の布

(白いのは、マダニがくっついた時にわかりやすいように)

を持って歩き、マダニ採集!

布を葉っぱにこすり付けると

たくさんの生き物が付着するんです!!

今回はマダニのみをピンセットで採取。

「うわ〜マダニこんなにいるの!?」

なんて驚きの声も上がっていました。

でも島津さんによると、

実際マダニは近所の公園などどこにでも

ごく普通に生息するものだそうです。

そしてぼうけんのもりは、

広島市の郊外の農地周辺よりは

少ない生息数だそうですよ。

幼稚園に戻ったら、

白い布から小さなマダニを採取していきます。

 

 

少し見えにくいですが

こんなマダニが一枚の布に何匹もついていましたよ!

 

ルーペでもみてみるとよくわかるね。

子どもも大人も

マダニを観察する目は真剣そのもの!

 

ホールに集まり

島津さんの話をたくさん伺う時ももちました。

保護者の方や卒園生からの質問もたくさん出ましたが

どの質問にも丁寧にわかりやすく、

そして詳しく答えてくださいました。

マダニについて知ることで

不必要に恐れることはなく、

上手に付き合うことができますね!

採集したマダニは

プレパラートや保管ケースに入れ

顕微鏡やルーペでの観察会。

(この後は全て島津さんが持ち帰られ

研究に使用されます。)

島津先生からの豆知識★

マダニには5種類あります。

・タカサゴキララマダニ

・タカサゴキチマダニ

(この2種がイノシシに好んで付着します。

ぼうけんの森に多く生息する種です。)

・キチマダニ

(この種が寒くても活動するので、

この冬に発見されたのはこれではないか、とのことです)

・ヤマアラシチマダニ

・フタトゲチマダニ

 

 

「ヌルデ」「ウルシ」の葉は

人によってはかぶれるので気をつけましょう!

「ウラジロ」は天使の羽になったり

バッタにして飛ばして遊ぶこともできますよ!

そんなことも菊間さんと園長先生の軽妙なやりとりから

学びました。

 

午後からは残られた10家族弱の方々とともに

今度は芋畑にてのマダニ採集。

ここにもやっぱり、いました…。

イノシシが入らないよう

昨年以上に今年は対策をしていますが

鳥に付着してやってくることもあるそうです。

本当にどこにでも生息するということですね!

 

 

畑にはびっくりするくらい

大きく育ったシロツメクサもいっぱい!

素敵なビッグ冠をつくるのに夢中になる

子どもたちや大人女子もいましたよ。

 

マダニについて楽しみながら

多くのことを学ぶとても貴重な一日でした。

「マダニに出会わない環境にしようと思うなら

コンクリートジャングルにするしかないですね。」

という島津さんの言葉が印象的でした。

”マダニがいるから森には入らない”

のではなく

“マダニとの上手な付き合い方”を

教職員はもちろんですが

子どもたちにも保護者の方にも知ってもらい

子どもたちと一緒にこれからも安心して

自然とふれあう毎日を過ごせることを願っています。

 

今日は女学院中学高校の運動会と重なり

駐車場が使えなかったため、

参加された方はみなさん

徒歩や公共交通機関でお越しくださいました。

ありがとうございました!!

そして車でこれなかったために参加できなかった方々、

ごめんなさい!!

来月以降も楽しい実りあるプログラムを計画していきますので

またご参加くださいね。

 

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