園庭にて

もりのようちえん

もりは 人間の手による植樹でつくるのではなく、

その土地の身近なところから樹木の種が運ばれてきて

それが大地に根をはり育っていくものです.

その当たり前のことに気づかされたのは

9メートルのケヤキの木を芸北から移植して

園庭の真中に植えて 強引に短期間に森の幼稚園をつくろうとしたことからでした。

ケヤキの木は台風に倒れ、

以下に大地に根を張ることが大切かを

私たちに教えてくれました.

私たちは、人間の根っこの部分が育つお手伝いをしています.

ようちえんとはそういう場所のはずです.

そこで、もりのようちえんの取り組みも、

子どもたちと拾ってきた種を大地にまくことからやり直しました.

時間はかかります.

でも、このスローなもりのようちえん作りの取り組みは

人間が育っていくことに対しても、結果を先走りして求めたり、

早く実りのときを迎えたいという思いに

ブレーキをかけてくれます.

そして、子どもとのふれあいも

在園期間を超えて つながっていけます。

このアベマキの木は、2006年度に中学1年生になったこどもたちが

年長時に植えたものです.

この地に根を張って育つ木の育ちの早さには

目をみはるものがあります.

いきいきしています。

これは、2004年度年長の女の子が植えていった柿の木です.

この子は今、広島から600キロも離れた街に住んでいます.

でも、この子の植えた種はここ広島で芽を出し、

今は小さな植木鉢で小さい葉をつけ、成長しつづけています.

良い時期を見計らって大地にかえしてあげたいと思っています.

森で拾ってきたり、森の中でもいで食べた木の実の種をまいたり、

時にはお弁当の中の果物の種をまく子もいます.

当然、芽を出さないもの、すぐに枯れてしまうものもあります。

スイカの種をまいて、芽が出てきて、つるが伸びたけど、

そのときの季節が11月で、

冬がくる前に枯れてしまったこともありました.

それが、自然との付き合い方です.

何でも、人間の思い通りにはなりません.

でも、芽が出て、つるが伸びてきただけでも、

その種をまいた子にとってはうれしいことでした.

 

ここの季候、大地にあったものだけが、

芽を出し、育っていきます.

コナラやアベマキは やはりここ広島の沿岸地方ではつよいです。

他にも、アカガシやグミも育っています.

仲良し二人組みで植えた種もたくさんあります.

このグミを植えた子たちは、二人ともそれぞれ広島からはるか遠い

別々の街へ引越ししていきました.

でも、ここ広島で二人の名前のついたグミの木が育っています.

二人の友情はグミの木と共にずっと続いています.

他にも、種や苗木と子どもたちの数々のドラマがあります.

待ちつづけたマテバシイ、

ムクロジと2人の男の子、

ビワと女の子の物語・・・

また、この場でお伝えしますね.

つづく・・・

 

 

レストラン げーんす

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ツインタクシー免許皆伝!!

二種ゴールド免許級の運転テクニック

 

子ども達に大人気の乗り物。ツインタクシー!

2年前にゲーンス幼稚園にやってくるまでは

赤いスクーターが一番人気でしたが、

登場するとともにすぐに子ども達の心をがっちりつかみ

多くの子ども達があこがれる存在となりました.。 

園に2台しかないので、憧れていても

ツインタクシーに乗ることがなかなかできない

こともあります。

だからこそ乗ることができた時の

喜びたるや…!!

どうです、この表情!

しかし、このツインタクシー、

運転がとても難しいのです。

名前からわかるように

二人のお客さんを乗せて

走ることができるのですが、

重量も重たくなるし

車幅が三輪車よりもずっと広いので

あちこちにぶつけまくって

子ども達は走っているのです。

物はいいです。物は壊れても

まだ仕方ないか…と思えます。

でも、ぶつかって壊れたプランターや

割れてしまった植木鉢は

なるべく子ども達に片付けさせながら、

起きてしまった、過ぎてしまった出来事の

結果を心の中に感じとってもらうようにしています。

物はいいです。

子どもの身体が壊れては大変です。

だから、注意を呼びかけます。

スピードの出しすぎ、

障害物に突っ込んでいく無謀な運転。

 

ところが、そんな心配をよそに

年長になってくると

運転マナーや技術が向上し、

動体視力や車幅感覚が

恐ろしく発達してくる子ども達がいます。

でも、猿も木から落ちる、

弘法も筆の誤り なんてことはあります。

だから、自分の運転に

絶対の自信を持つことは禁物です。

なんだか、大人の安全運転講習みたいですね。

それでは ゲーンス幼稚園一の運転技術を誇る

ドライバーRくんの

プロフェッショナルな業を

ご覧ください。

まずは車庫だしです。

ここは、狭いフェンスの間を、

内輪差を考えて運転しなくてはいけないところです。

ほとんどの子ども達が

ここでフェンスに激突します。

だからここのフェンスは塗装がはげて

傷んでいます。錆びも出つつあります。

物はいいです物は…。ぐすん。

名ドライバーR君は

内輪差を頭に入れ、

フェンスの扉を通過するさいに

少しだけハンドルを右に切ります。

こうする事でツインタクシーは

内側をぶつけることなく通過すのです。

けっこう、自分の家の車庫で

横をこすったり、タイヤを

乗り上げたりする事ってあるでしょう?

そんな迷ドライバーは彼の運転技術をしっかり

見て、学んでください。

最後にバックでの車庫入れも見ていただきましょう。

後ろに目が必要なのはもちろん、

バック時はハンドルを逆に切ることや

角度の微調整がとても難しいのですが、

プロの技術はそんなこと、

理屈じゃなく身体で感知して

反射的に動いています。

見ているとツインタクシーと自分の身体とが

一体化しているのがわかりますね。

大好きなものにハマって

とことん遊び込むってすごいことですね。

 

氷のある空間:アイスコレクション

小さな水たまりの氷でもいろんな発見があります。

 大人は寒いと、背中を丸くして一足でも早く暖かな部屋へと急ぐものですが、子ども達は冷え込んだ朝ほど園の門から保育室までの所要時間がながーくなります。水たまりの氷を見つけてしまうと、とにかく割ってしまう子、『スケート!スケート! 』とわずかなスペースでも滑って遊ぶ子、大きな形の氷、めずらしい氷を一生懸命探す子。

 北日本や山間部ではいつも見られるものでも、ここ広島市内では一年で10日から20日程度しか、朝の冷え込みでの結氷が見られません。子ども達は寒さを忘れて、この貴重な自然の芸術を堪能しているのです。なにせ、川と池がある園庭ですから、氷との触れ合いの場はたくさんあります。水のある空間って四季を通して楽しめますね。

 北日本や山間部ではいつも見られるものでも、ここ広島市内では一年で10日から20日程度しか、朝の冷え込みでの結氷が見られません。子ども達は寒さを忘れて、この貴重な自然の芸術を堪能しているのです。なにせ、川と池がある園庭ですから、氷との触れ合いの場はたくさんあります。水のある空間って四季を通して楽しめますね。
 観察力の鋭い子ども達は、あちこちから大発見を報告してくれます。とにかく大きな氷(写真@)、模様のついた氷(写真A)、川のせせらぎのしぶきが凍りついたもの(写真B)、落ち葉や藻が中に一緒に凍りついているもの(写真C)、中に虫が閉じ込められている氷や不思議な形のもの(写真多数)などなど。子ども達は、はじめはただ『だいはっけん!不思議な氷だあ!』と保育者のもとや友だちへ持ってきて報告してくれるのですが、その後は自分達で『これはきっと風が吹いたからこんな形になったんだ。』とか、『葉っぱの形が氷にも写ったんだよきっと!』などと推理して意見をぶつけ合っています。朝のテラスは氷の学会のようです。以下、氷博士達の自慢の氷コレクションをお楽しみください。

写真@:とにかく大きな氷

模様のついた氷(写真A)

川のせせらぎのしぶきが凍りついたもの(写真B)

落ち葉や藻が中に一緒に凍りついているもの(写真C)

枯れ草にまとわりつく氷

 

自慢のアイスコレクション

子どもたちは力持ち

ゲーンス幼稚園の園庭には、丸太の椅子や、

ベンチ、ガーデンテーブルなどがあります。

ぼうけんのもりから切り出してきたものや、

電気の配線の会社からいただいたコードドラムや

廃材で子どもたちと一緒に作ったもの達です。

先生達は、ここにおいて置くと子どもたちが

遊びやすいだろうなと思って

そのテーブルやベンチを配置して

毎朝、子ども達を迎えます。

 

しかし見事に、その配慮は、無になってしまうのです。

子ども達は、園庭に飛び出すなり、

まずは自分達で遊びの空間作りを始めます。

先生達の配置しておいたテーブルやベンチなどを

思い思いの場所へ移動するのです。

子ども達が考え、想像する空間は、

大人の予想を越えています。

毎日のことですからこちら(先生達)も

それなりに学習して、

子ども達が今日はここでこんな遊びをするだろうと

考えに考え抜いて配置はしているのです。

が、必ずといっていいほど外れてしまうのです。

子ども達の必要とする空間は

その日その時になってみなければ

わからないのです。

そして、子ども達は遊びを創造するだけでなく

遊びの空間すらも、その時々の必要に合わせて

創造しているのです。

 

ところで、この丸太の椅子やベンチ、テーブルはとても重たくて、

先生達は、動かすことを実はとても遠慮したい気持ちです。

子ども達が帰った後、

園庭の掃除をするときに

危険な場所などにおいてあるものを移動する場合

二人がかりで持ったり、

よいしょ!』と

よほど気合を入れないと持てません。

できれば見てみぬふりをしたいシロモノなのです。

それを、子ども達は毎日せっせと移動させるのです。

もちろん、軽々と持上げるわけにはいかないのですが、

頭をつかい、友達同志で力を合わせて

やってのけるのです。

こりもせず・・・・・

 

先生達はただただ感心するばかりです。

 

 

ファイルbS赤いスクーター

準備中

 

 

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