人文学部 国際英語学科 ニュース

授業紹介アーカイブ

地元の企業にご協力いただいた授業、「キャリア・スタディ・プログラムⅡ」の授業紹介の後編です(前編はこちら)。さまざまな企業にインタビューをした次は、学生グループがグループごとに一つの企業を担当し、さらにその企業の魅力、広島で働く魅力を掘り下げました。

学生たちは、企業の担当者にメールやオンライン会議などのツールを使いながら、直接やり取りをして行きました。普段学内の連絡事項でメールを使い慣れている学生たちですが、学外の社会人とメールなどのやり取りをすることには慣れていません。言葉遣いに気を配りながらメール一本を完成するのにも苦労していました。

また、忙しい日々の業務の合間を縫ってご協力いただいている企業の皆様に、どうすればわかりやすくこちらの聞きたいことを伝え、たくさんの情報を引き出せるかを工夫したようです。そして、さまざまな話を聞いて得られた情報を精査して、よりよく伝わるよう発表に向けて準備をしました。

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最終発表は講堂で行いました。いつもの教室より大きな空間のため、リハーサルも入念に。

最終発表では、再び日本文化学科と合同で行いました。この発表会には、ご協力いただいた12社の企業の皆様にもご参加いただきました。

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今回、発表を終えて学生たちが、このプロジェクトについてどのように感じたかをいくつかご紹介したいと思います。

職業について今までこんなに考えることはありませんでした。広島にはどんな会社があるのかという点や、広島に企業を立ち上げる意味など、普段聞けないことや知れないことを発見できました。広島から出て働きたいと勝手に思っていましたが、企業の方にお話を聞いて、広島は就職するのにとてもいい環境であるということが分かりました。インターンシップにも参加して自分が何を将来に必要とするのかをしっかり知っておきたいと思うようになりました。

本活動を通して地域貢献とは一般的に言う、ボランティアや清掃活動、お祭りの協賛品以外に利益を税として収めることや同じ中小企業間で経営方針を話したりすることも地域貢献の1つであることが分かりました。

企業の方に会うときの身だしなみや言葉遣いについてなどその場にあった行動が以前よりできるようになったなと実感した。インタビューが終わったらそこで終わりではなく、逆にそこからどう自分たちの口でうまく伝えられるのか考え、積極的にアイデアを出せるようになったところも少し成長できたかなと実感した。

企業の皆様、お忙しい中、学生のためにお時間を割いていただき、またご協力いただきありがとうございました。学生の皆さんは、今後も働くことや地域への貢献について考えながら、自身のキャリアを進んでいってもらいたいと思います。

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(突然ですが)この写真の学生たちは何をしているところでしょうか。

大学の授業の中には地域の企業や人々と関わるものがあります。そうした機会を通して、学生は卒業後のキャリアを考え、可能性や視野を広げるための活動を行います。今回のウェブニュースでは、学外の企業の皆様にご協力いただいた授業の紹介です。

「キャリア・スタディ・プログラムⅡ」では、日本文化学科と合同で、学生たちがグループに分かれて広島県内の企業を調査し、発表するプロジェクトを行いました。国際英語学科の学生たちは、「広島で働くことの魅力」をテーマに取り組みました。
このプロジェクトは、広島県内の企業の方々による講話、インタビュー実践講座、学生による企業インタビュー、中間発表、企業調査、最終発表という流れで進みました。今回の記事は、前編として中間発表までをご紹介します。

まず5月には、4社にご協力いただき、普段の仕事のこと、入社後の経験、会社の様子などについてお話いただきました。業種、立場、勤続年数、性別の異なる方々が、それぞれの目線で仕事への向き合い方をお話しくださり、働き方や生き方についての多様な考え方に触れることができました。

この講話を踏まえ、6月には学生たちが広島で働く人にインタビューを行う時間を設けました。学生にとってインタビューをするというのはあまりない経験です。そこで、広島の企業や経済を取り上げる週刊情報誌『広島経済リポート』を刊行する株式会社 広島経済研究所にご協力いただき、事前にインタビューの心得、スキルを教えていただきました。

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企業インタビューでは12社にご協力いただきました。学生たちはグループに分かれて事前に質問項目や質問の方法をまとめたインタビューガイド作成し、インタビューに挑みました。自分たちで考えた質問の意図が思い通りに伝わらないこともあって苦戦する様子も見られたり、逆に一つの質問から予想外に話が広がる場面もあったりしたようです。

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就職ガイダンスのようにも見えますが、学生がインタビューアーです!

大学生が企業の方と直に話をする機会といえば就職活動の面接の場になり、学生が「質問を受け、答える側」になります。今回のインタビューでは、就職活動とは異なり、学生が企業の方々に知りたいことを聞き出す「質問をする側」になるという、学生にとって貴重な機会となりました。ご協力くださった企業の皆様からも、これまでにない試みで新鮮だったという感想が多く聞かれました。

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インタビューの成果を中間発表で報告

プロジェクトの後半は、「広島で働くことの魅力」を見出すべく、各グループで直接企業の方々とやりとりを重ねました。その様子は、後編でお伝えしたいと思います。お楽しみに。

後編はこちら

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While there are, of course, important things that happen in the classroom, at HJU, we encourage students to get off-campus and take part in as many things as possible. In the GSE Internship class, for example, we spend time studying the importance of experiential education for citizenship and have been reading selected texts about the topics of peace and the challenges faced by small organizations that work across national and cultural boundaries.
(HJUでは、学生が
教室内で多くのことを学び、取り組むと同時に、キャンパスの外に出てできるだけ多く、さまざまな課外活動に参加することを奨励しています。 たとえば、「GSE Internship」という科目では、一市民として体験をすることの大切さを学び、平和についてや、国や文化の境界を越えて活動する小規模組織が直面する課題に関する書類を読んだりなどしています。)

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HJU Students helping to set up for the event

Last weekend, as part of their internship at the World Friendship Center (WFC), one of Hiroshima's oldest peace organizations, four students from the Department of International English assisted in hosting the "Friends Day" event. I asked each of them to tell us a little about what the event is, what they did, and their impressions. First I asked MK to share some of her ideas and tell us about her experiences:
(先週末、広島で最も古い平和団体の一つであるワールド・フレンドシップ・センター(以下、WFC)でのインターンシップの一環として、国際英語学科の学生4名が「フレンズデー」イベントを手伝いました。 それぞれの学生にイベントの内容や感想などを話してもらいました。 まず、MKさんにフレンズデーで体験したことについて聞きました。)

"In the GSE Internship class, we are able to learn some background information about the WFC and think about the importance of real-world experience and working together with people in an organization. The work and community of WFC is deeply connected to peace. I learned about the history of the WFC and the founder, Barbara Reynolds, and as someone who grew up in Hiroshima, of course, I was interested in the idea of working at an organization that is connected to peace."
(「GSE Internship」の授業では、WFCの背景を学び、実際の経験と組織の人々と協力することの重要性について考えることができます。WFCの活動とコミュニティは平和に深く結びついています。WFCの歴史や、組織の創設者であるバーバラ・レイノルズ氏について学びました。広島で育った私は、平和に関連する組織で働くことに非常に興味がありました。)

Then, I asked TK to share her ideas, also:
(続いて、TKさんにも思いを共有してもらいました。)

From the readings we discussed in class, we learned about Barbara Reynolds' life and work. She traveled with her husband and some Hibakusha to raise awareness of peace and the destructive power of atomic weapons. Even though she faced many challenges, she never gave up, and her strong determination still exists in the WFC today.
(授業でバーバラ・レイノルズ氏についての本を読み、彼女の人生や功績について学びました。彼女は夫と複数の被爆者と一緒に平和と核兵器の破壊力に対する認識を高めるための旅をしました。多くの困難に直面したにも関わらず、決して諦めなかった彼女の強い決心が、現在のWFCにも息づいています。)

I asked MS to tell us a little about the activities they took part in on Friends Day:
(MSさんにはフレンズデーでの活動内容について聞きました。)

On Friends Day, when we arrived, we helped to prepare the display boards, which contained a lot of information about the WFC, and also had a part where people could write and share their own messages. During the interactive program we talked with various people in groups about peace and people shared their own perspectives and stories. As I wrote in my reflection journal, I found these people inspirational, and It made me reflect on my own challenges in maintaining my current skills and sparked a desire to embark on new endeavors.
(フレンズデーでは、WFC に関する多くの情報が記載された展示ボードの準備を手伝いました。ボードには、参加者が自分のメッセージを書いて共有できる部分もありました。 プログラムでは、グループに分かれてさまざまな人々と平和について話し合い、それぞれの人生のエピソードや考えを話し合いました。私はこの話し合いで色々と感化されました。自分自身の課題を振り返り、これから新しい取り組みを始めようと思いました。)

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HJU students joined a diverse group of friends, here they are reflecting on the history of the WFC

Finally, I asked AM to share what she did during her group's activities:
(最後に、AMさんにグループ活動について聞きました。)

We had a group of people from various backgrounds, and of various ages. An 84-year old man told us about his experiences of the war, when he was young. Those stories are really precious and valuable. Also, I felt that those stories can be appreciated only when we have a chance to hear them from the people who lived them. So, to spread peace, first of all, I need to find and meet people directly, which is why this experience was so important for us, and why the concept of friendship is so important to the WFC.
(私たちのグループには、幅広い年齢の人が集まっていて、またそれぞれがさまざまな人生経験を持っていました。84歳の男性の方がいたのですが、その方は若い時に戦争を経験されました。実際体験したことなど、とても貴重な話を聞かせてくださいました。そのようなお話は、実際に被爆された方に会う機会がなければ聞くことができないため、今回WFCのイベントに参加したことによって普段得られない貴重な経験をすることができ、とてもありがたく、特別に感じました。平和を広めるためには、私が今回のイベントに参加した経験やWFCのFriendshipという概念がとても重要であり、まずは直接被爆された方に会う必要があると思います。)

OK, so thank you to all four students, to the staff at the WFC who have been working with us for a few years now, and to all the various people who joined together to make Friends Day a success!
(学生やWFCのスタッフの皆さん、そしてフレンズデーに参加された皆さん、ご協力をありがとうございました。)

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New friends were made and fun was had by all

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