人文学部 国際英語学科 ニュース

カナダのオカナガン・カレッジへの中期留学レポートの第2弾をお届けします。季節はすっかり秋となった現地で、カナダならではのスポーツ観戦もしたようです。


カナダのケロウナに留学して、約1ヶ月が経過しました。
9月の中旬からだんだんと気温が下がってきており、それに伴って紅葉した葉も見られるようになりました。

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大学内でも紅葉した葉が見られるようになりました

私は先月の15日に、ホストファミリーとカナダで人気のスポーツの一つであるアイスホッケーを観戦しに行きました。私はその日、人生で初めてアイスホッケーの試合を見ました。そして、観客の声援や、パック(アイスホッケーのボール)が壁に当たる音、また試合時のバックミュージックの大きさに驚きました。

On the 15th last month, I went to watch ice hockey with my host family. I watched an ice hockey game for the first time that day. And I was surprised that the sound of the puck (field hockey ball) hitting the wall was much louder than I had expected.

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Kelowna RocketsとVancouver Giantsの試合の様子


テレビやネットからは伝わりにくいダイナミックな体験は、きっと一生の記憶になるのではないかと思います。日本ではできない様々な体験をしてもらいたいと思います。

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The beginning of the second semester is the time when we hand out the latest STARS certificates to our students. Our students are awarded STARS certificates based on their scores in public English tests such as TOEIC or Eiken. This time we focus on two first-year students, IU and YI, who both gained 2-star certficates at the first time of asking. Congratulations to them both, and to the other STARS award winners from throughout the department.
(2023年後期が始まり、学期始め恒例となったSTARSプログラム修了証の授与が行われました。STARSプログラムは、TOEICや英検などの英語能力資格試験の結果に応じて、学生の成果を表彰するものです。1年生のIUさんとYIさんは、初めての受賞で2つ星を獲得しました。おめでとうございます!)

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IU with her 2-STARS award certificate

Students are encouraged to set goals for themselves and to find a variety of ways to improve their English levels and, consequently, their STARS award levels. On addition to their classes, students self-study for the TOEIC test, and find ways to make English a part of their everyday lives.
(学生たちは自分で目標を定め、その目標に向かって、大学の授業はもちろんそれ以外の時間もそれぞれの方法で毎日勉強していきます。)

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YI with her 2-STARS award certificate

For IU and YI, their next goal is to get the 3-STARS award. Good luck to all our students in their goals to continually improve their English levels and move higher up the STARS award ladder!
(IUさんとYIさんの次の目標は3つ星です。彼女たちも含め学生皆が、STARSプログラムでより高い目標を目指して英語力の向上に取り組んでほしいと思います!)

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大学の授業では、学生の思考力や発信力を伸ばすためのさまざまな活動を行います。国際英語学科3年生科目の「イギリス文学史」では、おすすめのイギリスの文学作品を紹介するPOPを制作し、それを用いて発表、レポートの作成する課題を行います。

選択する作品は、課題図書の中から選びます。作品を読んで実際に自分が感じたこと、共感したこと、注目したセリフや場面を、イメージとことばに表してPOPを作ります。手書きのイラストを描いて工夫するなど、パソコンを使って作成する通常のレポートからはわからない、意外なセンスや才能を知り、驚かされることもあります。

例えば、シェイクスピアの『ハムレット』を選んだ学生は、切り絵を用い、色は白と黒のコントラストを使うことで、作品の憂鬱なイメージを再現しました。

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お菓子の包装紙を切り貼りして人の姿を作りました。その意図は?

文学作品と聞くと敷居が高く、手に取ることをためらう人も多いかもしれません。しかし、それぞれの学生が作品の世界に引き込まれて、読むことを楽しみ、現代社会や自分の身の回りのことに通じる点を発見するなどできたようです。そして、作品を一つ読み切ったことによる自信もつきました。

プレゼンテーションでは、POP上で表現することばとイメージを見せながら、さらに自分の声も使いながら、特に読んで欲しいとおすすめしたい人を想定しながら、各自が作品の読みどころをアピールしてもらいました。

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同じ作品を取り上げても注目するポイントに違いが出て、発表を通してさらに作品についての理解が深まったようです。

広島女学院大学では「伝える力」の向上に力を入れています。これは、プレゼンテーションのスキルが高いことだけを指すのではありません。授業や日々の生活の中から自分の考えを練り出し、他の人に声や文字を使ってよりよく伝え、さらに他の人の意見を聞き、さらに自分の考えを発展されるというコミュニケーション力を意味します。

「イギリス文学史」のPOP制作でも、授業で学んだイギリス文学の特徴や読み方を活かし、自分で実際に作品を読み味わい、伝え方を工夫し、感じたことや考えたことを他の人と共有をしました。

文学作品をはじめとした読みものや映画などから、共感したり、違和感を感じることを大切にしながら、人や社会についての視野を広げていって欲しいと思います。

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今年度より新しい留学プログラムが始まりました。カナダのブリティッシュ・コロンビア州にある、Okanagan Collegeでの4ヶ月の語学研修プログラムです。
最初の派遣となる今回、7名の学生が現地での研修をスタートさせました。これから約4ヶ月間、留学中の学生に留学先での生活の様子を英語を交えて(!)レポートしてもらい、この学科ニュースで紹介していきたいと思います。

第一弾の今回は、カナダに到着して間もない様子を3年生のMHさんに伝えてもらいたいと思います。出発の2週間ほど前にブリテイッシュ・コロンビア州では大規模な山火事が起きたため、一時は出発を延期することも検討されましたが、滞在する地域での山火事の影響も収まり、大学スタッフも受け入れの準備が整い、安全が確認できたことで、無事に渡航の日を迎えることができました。カナダに到着した学生たちは、早速ホストファミリーと出かけたり、大学でのオリエンテーションに参加したりしたようです。


私たちがカナダのケロウナに到着して1週間程経過しました。私は今、元々のホームステイ先が山火事の影響によりすぐには受け入れが難しくなったため、一時的に違うホームステイ先で暮らしています。今受けいれてくれているファミリーはとても優しく、いろいろな所に連れて行ってくれます。
I went hiking with my host family and my roommate. Actually it was my first hike, because I'm not good at walking a lot. But, this time I tried hiking and I come to like walking a lot. I would love to try it again.

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このハイキングコースはとても緩やかな斜面で初心者には優しいコースでした!

また今日から学校の授業が始まり、たくさんの人とコミュニケーションをとる機会が増えたため、もっと沢山の人と仲良くなって思い出を増やしていきたいです。

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オカナガン・カレッジのオリエンテーションにて、プロのカメラマンに撮ってもらいました!


いよいよ今週から授業が本格的に始まります。4ヶ月間充実した日々を過ごし、英語力を向上させるとともに、さまざまな経験を積んでもらいたいと思います。
次回の現地レポートもどうぞお楽しみに!

次の記事:カナダ留学 現地レポート②

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In the Language Diversity & Society class, third-year Global Studies in English (GSE) students get together to look at how society impacts on language use. We look at how important factors such as age and gender affect language use. We also look at the fascinating effects that regional differences have on the way language is used and at how different people show politeness through language in different ways.
(国際英語学科GSEコースの"Langugae Diversity & Society"という3年次科目をご紹介します。この授業では、社会がどのように人々が話すことばに影響を与いるかを考えます。例えば、年齢、ジェンダー、地域、丁寧さなどの違いを取り上げます。)

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A typical discussion session in the Language Diversity & Society class

This is a very active and collaborative class. We make use of the small class size to ensure that each student has a voice. Our usual pattern of studying a particular topic is to first have a discussion about a variety of themes within the topic. This acts as a kind of brainstorming session. MK told us that "discussion with classmates and the teacher" was her favorite part of the course. Students write short notes to help in preparation for the discussion, such as those shown below.
(少人数制の授業を活かして、どの学生も発言できる環境で活発にそして互いに協力して授業での活動を行います。まずは、一つのトピックに関する様々な点について、ブレインストーミングを兼ねてディスカッションを行います。受講生の1人MKさんは、こうした学生と教員がディスカッションを行う点が授業の好きな点だと言います。議論の準備として、次のようなメモを学生は準備します。)

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A student's notes in preparation for discussion on the theme of "language and age"

Students need to come up with their own ideas, explain their own experiences and discover what they would like to find out more about. TK said, "I really enjoyed the contents of this class, and I learned a lot. Through this course, I want to learn more about my hometown dialect from how my grandparents speak". AM told us that she particularly "enjoyed comparing and analysing the relationships between language and the theme" and that for her, the "most impressive theme was language and gender". RY enjoyed studying about the effects age had on language use. She explained that this was because she has little "opportunity to speak with other generations, so it was a great opportunity to understand other language used by different generations".
(学生たちは、これまでの経験を踏まえて自分のアイデアを説明し、さらに掘り下げたい点を見出します。この授業を受けた学生の感想を紹介します。TKさんは、「授業の内容は興味深く、多くのことを学びました。祖父母が話す地元の方言についてもっと学びたいという気持ちになった」というこです。AMさんが特に興味を持ったのは、ことばとジェンダーの関係だということです。また、年代が与える影響について興味を持ったRYさんは、その理由として、普段他の世代の人と話す機会が少ないため、世代ごとのことばの違いについて知れたことが大きな学びになったということです。)

Next we have some teacher input through slides, video clips and other teaching materials. This allows the students to get deeper insight into the theory and gain greater understanding through illustrative examples.
(ディスカッションの次は、文字や映像の資料を使って教員が説明を行い、専門的な知識と理解を深めます。)

Finally, students do mini-research tasks on the theme before making presentations to the class. MS told us conducting this research was worthwhile, explaining that "having a questionnaire was enjoyable because I liked seeing many of my friends and family's opinions".
(最後に、学生たちがそのトピックについてミニリサーチを行い、発表します。MSさんはアンケートをとり、友人や家族の意見を知ることができた点に意義を見出していました。)

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Background work being conducted by students as part of one of their research tasks

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AM makes a presentation about dialect use in Kyoto

The class involves discussion, research, initiative and collaboration for presentations. We had a really enjoyable class in the first semester of 2023, and it all took place through the medium of English. We hope you will enoy this class in the future, too.
("Language Diversity & Society"では、授業をすべて英語で行い、プレゼンテーションに向けて、ディスカッションとリサーチを行い、自発的に協力して学習します。これからも、たくさんの学生にこの授業で多くを学んでもらいたいと思います。)

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