人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

インテリア・住居・建築領域アーカイブ

インテリア・住居・建築領域

毎年、本学図書館フリースペースで開催している卒業設計展では、学生たちの作品を展示し、多くの方にご高覧頂いておりましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響のため、学生の健康と安全に配慮し、中止となりました。しかし、旧日本銀行広島支店において2021年3月10日(水)、12日(金)~13日(土)まで行われていた広島平和祈念卒業設計展に本学の生活デザイン・建築学科建築士課程の4年生が卒業設計を出展することができました。出展した時の様子や作品をどうぞご覧ください。

「広島平和祈念卒業設計展2021」は近畿大学、広島工業大学、広島女学院大学、広島大学、福山大学、安田女子大学、山口大学(50音順)と、招待校の穴吹デザイン専門学校、岡山県立大学、岡山理科大学、呉工業高等専門学校、島根大学、徳山工業高等専門学校、米子工業高等専門学校(50音順)の卒業設計から構成される展覧会です。中国・四国エリアで卒業設計に取り組んだ学生たちにとっては、学生生活最後の大イベントです。

また、出展作品と審査会の様子を収録した作品集『ヒロシマソツケイ』が毎年出版されています。出版されましたら、書店等で手に取ってご覧になってください。

seidesotukei01.jpg「結ぶ ー新たな徳山港ポートビル計画ー」 多田千尋

山口県周南市築港町、徳山駅に近接する徳山港フェリーターミナル。休憩スペースの整備やポートビル外観の印象改善、また、徳山駅と近接しているという特賞を生かし切れておらず人の行き来がない状況を変える工夫などが求められている。徳山駅と徳山港を結ぶ計画をし、足を運んでみたくなるような場所づくりを考える。ポートビルを、船を利用するという目的以外でも気軽に利用でき、また徳山駅と徳山港を利用する人が立ち寄り、徳山について知ってもらうきっかけとなる場所となることを目的とし計画を行った。工業が盛んであることや水素製造量が日本でトップクラスであること、工場夜景の要素などをポートビルに取り入れ計画した。

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波及 ー波うつ街の新たな拡がりー」 川本咲世

波及、物事の影響が徐々に広がること。その影響は人を介しても波のように広がっていくのではないか。呉市は1886年に第2海軍区鎮守府に設定され、開庁からは海軍の影響を多く受け形成された場所である。そんな歴史的背景のある街から生まれた生業は「ものづくり業」であり、働く人々を支えてきたものは「食」である。呉の食文化を体感できる市場的要素を持った施設を作ることで、働く人々はもちろん、海軍の街・呉の歴史を伝えている生業「観光業」の問題である、1日観光の街、他エリアへの移動率の低さという2つの問題も、同時に波のように影響して解決していく。

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「緑とともに暮らす ー高齢者福祉施設と保育所の複合ー」 住田奈月

近年は大雨や台風の影響で高齢者施設などが浸水する被害が多くみられることから地盤の高い場所を敷地として高齢者福祉施設と保育所の複合を提案する。場所は江波とする。江波は山があり自然に溢れているが敷地場所は人工的な作りになっている。このことから山との一体化させた建築を計画する。5年後、15年後、30年後と表現して屋外や室内にいても緑とともに暮らせ、自然に溢れるような建物とする。敷地場所は景色が良く眺めが良いため、景色が良く1番高い場所を老人の空間、2番目に景色が良い所を子どもの空間、後ろから守れる場所を管理部門としている。

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「わたしたちの家 -地域に広がる中学校-」 井上千夏

敷地は、広島県安芸高田市河田町上小原にある旧安芸高田市立小田小学校とその周辺の田畑跡地である。田舎ならではの広い斜面の敷地に、ゆとりのある分党式の低層校舎を配置した周囲の住宅や景色に馴染む中学校である。教室は、教科専用教室と、小さなクラススペースを配置した。分党にすることで移動が必須となり、教室に籠りがちな生徒も必然的に移動が活発になる。移動が増えることで、生徒同士が顔を合わせる機会が増え、交流も盛んになる。各教室(家)へ移動するための廊下は、屋外となっており、豊かな自然に触れる機会も増え、のびのびと過ごせることを望む。

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「海面 -上昇と浸食の測定器-」 長門実咲

海面上昇、海岸浸食は世界、日本へ大きな影響を及ぼすと考えられているにも関わらず、それを意識できる場が少ない。この事から、海面上昇、海岸浸食という短い期間ではなかなか意識することが難しい問題を視覚的に表すことで、必ず未来には起こりうる身近な問題である事を意識できる場があると良いのではないだろうか。子供の頃に宿泊施設を訪れ、時がたち、大人になって再度訪れる。10年、50年単位で訪れることにより、前回からの上昇、浸食の差を感じられる。宿泊施設にすることで、年数を重ねるごとに部屋の空間が変化する様子を、宿泊する度に感じる事ができ、その結果、海面の水位や砂浜の推移から身近な問題であることを意識できる場を目指した。

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「学びのパーク ―東広島市のため池災害跡地の再活用―」 近光真奈

本計画では、広島県東広島市黒瀬町にある乙池・大池・横池・丸池においてため池災害跡地を再活用し、「公園」の設計を行う。乙池・大池・横池・丸池は、2018年西日本豪雨災害で洪水・決壊被害に遭い、今後も豪雨により近隣住民の被害になり得るとし、ため池の機能を失った。この敷地を西日本豪雨災害で被害を受けたことやその教訓、ため池の現状について学ぶ場所にすることで、今後の災害に備え生かすことができるのではないかと考えた。そして、このまちの豊かな自然に触れることができる空間を提案する。

seidesotukei07.jpg「めぐる水源」 上総泰布

広島県東広島市西条町にある龍王山では山のグランドワークという、西条の環境保全のために、伐採など山の手入れをする活動が行われている。しかし、2007年ごろ約300人弱いた山のグランドワーク参加者も2017年の活動では約150人と人数が減っている。そこで、龍王山に来る人口を増やし、山のグランドワーク参加者を増やすこと、西条の水質を保つことを目的に近年流行りのキャンプに力を入れて山のグランドワークに参加する人などが、くり返しキャンプ地をめぐることと、水源から酒などの加工品、人体、海、雲、雨になり山にめぐり帰る建築にする。

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「地域の玄関 ~瀬野駅の活性化計画~」 後藤珠梨

駅は、通勤・通学や外出するときなどに利用され、その地域の出入口にもなる。また、さまさまざまな人が利用し訪れる場所となる。本計画では、選定敷地を広島市にある瀬野駅と駅周辺にある福祉センターとし、そこで人と人の繋がりが増えていけるような提案をする。人の繋がりが増える場所として、駅の屋上と福祉センターに設けた図書スペースである。屋上では、子供たちが走り回ったり、ちょっとした散歩コース。図書スペースでは、本を読みたい人や、電車やバスの待ち時間に立ち寄ったりとさまざまな理由で利用することができ、新たな人との繋がりを期待している。

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「檸檬路 ‐レモン島の持続可能性‐」 小川円香

私たちの住むまちの10年後、50年後を想像したことはあるだろうか。
現在、日本の地方都市の多くでは様々な問題を抱えており、消滅可能性都市と呼ばれる。大切なまちの大切な景色を、いつまでも語り継いでいくために、景色と人々を紡ぐ。本設計では、レモンの島・サイクリングの島 広島県尾道市生口島のさらなる発展と島としての持続可能性を考え、観光客と住民の交流拠点となる複合施設を提案する。柑橘農業とサイクリングの施設を併設することにより、農業・サイクリング・観光等の複合的な新たなコミュニティの形成を目指す計画である。

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「ここであそぼう ~福岡県北九州市小倉北区浅野地域(小倉港地域)にかんがえる施設~」 平川あゆみ

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「お母さんにしてくれて、ありがとう。 ― 閉ざされた育児から解放される集合住宅 ―」 宮田洋子

それまでは、自分のことが一番大切だった私がお母さんになった。ハイヒールにスカートから、スニーカーにTシャツの毎日になった。子供と過ごす毎日は楽しい反面、1人の命を預かる責任感や、「いいお母さん」でいなければならないという世間の視線に、体力的にも精神的にも追い詰められていた。おもちゃの散らかった小さな集合住宅の窓から見た外の世界はとても自由に見え、コンクリートの壁は外と隔離する檻のように感じた。育児に対する孤独感や不安感を取り除こうと考えた時、建築には何ができるだろうか。その場所で過ごすことで、リラックスして子供と過ごすことができ、「お母さんにしてくれて、ありがとう。」と子供に感謝できる集合住宅を目指した。

ご覧くださりありがとうございます。よろしければ以下のURLよりご感想をお聞かせください。

https://forms.gle/65kWfy4iAnk47qCR8

※生活デザイン・建築学科(2018年度入学生より生活デザイン学科)は、中国・四国地方で唯一、実務期間最短2年で一級建築士試験受験資格が取得できる女子大学です。インテリアデザイン関係の授業も充実し、インテリアコーディネーターほかのインテリア関係諸資格については、在学中の合格をめざせます!

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日本インテリアプランナー協会(JIPA)が主催するインテリアプランニングコンペ2020で生活デザイン学科、建築士課程3年の松岡未紗さん、升田雛乃さんが日本フリーランスインテリアコーディネーター協会 会長賞を受賞しました。

seide-konpe①.jpg<受賞した松岡未紗さん(左)と升田雛乃さん>

今年度のテーマは「ひろがるインテリア」。6m角のインテリア空間が、どのように「ひろがる」か、「空間的なひろがりだけでなく、時間的な「ひろがり」や人間的な「ひろがり」」が課題となりました。917点のエントリーと427点の応募作品から45点が一次審査を通過し、有明テニスの森駅のスモールワールズTOKYOでの展示、最終審査とオンラインでのプレゼンテーションを経て受賞作品が決定されました。

受賞作品のタイトルは「対人恐怖症の子供のための空間」で作品のコンセプトは下の通りです。

この空間は対人恐怖症の症状がある子を持つ親が安心して子供を見守ることができ、且つ子供も親の目線を感じることなく生活のできる場所になるよう設計しました。ここで指している対人恐怖症とは、主に人と距離が近いときに目を合わせることに恐怖を抱く視線恐怖症や他者の目の前で極度の緊張に苛まれるあがり症など人を目の前にした時に発症するものをいいます。親からの視線を感じさせない空間にすることによって子は視線から生まれる恐怖をなくすことができ、親は開いている窓から子の様子を見守ることができます。これは空間の広がりだけではなく、子育てをする上での方法や親子の関係性にも広がりを持たせることが可能になります。

seide-konpe②.jpg<応募作品>

生活デザイン学科では学内外のデザインコンペに学生が積極的に応募し、継続的な受賞を重ねています。2年に一度開催されるインテリアプランニングコンペでは、2016年度の入選、2018年度の優秀賞受賞に続く受賞となりました。こうした経験は、学生がコンセプトを具体的な空間にし、作品の完成度を高める貴重な機会になっています。

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「まちのコミュニティハウス」の地鎮祭が、9月16日(水)10時より執り行われました。

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本学科の建築士課程では、2018年から東区牛田早稲田に建築される「まちのコミュニティハウス」の基本設計に関わってきました。

この地区には以前、官舎が数棟建っており、その一画では、地域の盆踊りが行われていました。その跡地に、賃貸住宅と一戸建て分譲住宅が建築される予定です。今回、学生が関わったのは、地域の人にも開かれた集会所の機能をもつ「まちのコミュニティハウス」の提案です。

2018年後期、2・3年生の「住居・建築設計実習」等の授業により調査を行い、中間発表を経て、模型とプレゼンボードで最終審査会にのぞみました。

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事業主であるトータテ都市開発、設計者のブルースタジオの皆様、本学教員も加わり、合計23案のうち、1次審査で11案を選定、その中から優秀案3案、および各賞4案が決定しました。入賞7案の内、様々な観点から検討していただき、2019年4月実施案が決定しました。当時3年生のグループの案「長屋台(ながやたい)」です。

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実施案「長屋台(ながやたい)」

2019年は、実際建てるために必要な実施設計に向けて、コンセプトやイメージの確認など、打合せを重ねました。

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コロナ禍の影響で予定より少し延びましたが、いよいよ着工です。提案した学生グループ3名は、2020年春に卒業しており、建築系の企業に就職しています。今回は2名が駆けつけました。

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施主であるトータテ都市開発が鍬で砂を掘り起こし、設計者のブルースタジオが鎌で草を刈り、神主さんが鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。そして、施工者のトータテハウジングが、その土地をならすという意味で、鋤で鎮め物に砂をかぶせます。

その他、早稲田学区社会福祉協議会の方々、そして本学の卒業生、教員と学生が加わり、玉串奉奠を行い、無事に工事が行われるように安全を祈願しました。

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(左)鎮め物を据える、(右)玉串奉奠

早稲田神社の神主さんに説明を受けました。「地縁創生」と書かれた棟札を棟木に取り付け、基礎の下の地中には鎮め物を埋め、天と地から建物を見守ってくれるそうです。

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地鎮祭後、卒業生は取材を受け、いままでの提案や打合せが形になり工事が始まる、という実感を得た様です。

この後、上棟~完成へと学生と共に見守っていきたいと思います。竣工が楽しみです。そして、この「まちのコミュニティハウス」が地域の人に親しまれる建築になることを祈ります。

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背景は、工事中の賃貸住宅棟

■テレビ放映:

・広島テレビ放送_10/2(金)10:25-11:00「丸ごと!好奇心 知っとる!?」で放映

・広島ホームテレビ_9/16(水)「みみよりライブ 5up!」「コミュニティハウスで団地活性化 広島」で放映

■新聞掲載:

・中国新聞_9/17(水)25面「学生設計 交流ハウス 東区新旧住民集える仕掛け」

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=681467&comment_sub_id=0&category_id=112(会員限定記事)

・産経新聞_9/26(土)22面「学生設計の交流拠点 地域開発計画、広島で着工」

尚、今までの活動の経緯は、以下に紹介されています。

・トータテ都市開発のホームページ「まちのコミュニティハウスプロジェクト」

https://totate.jp/project/community/

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