人間生活学部 児童教育学科 ニュース

子どもチャレンジラボアーカイブ

 12月9日(土)の13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第9回ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生6名が一緒にものづくりをしました。

 前回は段ボールに丸い穴を開けて空気砲を作り、空気を飛ばしてろうそくの炎を消したり、空気砲の中に煙を入れて空気を飛ばして煙の形(リング)を見たりしました。
今回は、穴の形をいろいろ変えて空気を飛ばしたとき、煙の形がどうなるか予想をして実際に試すことにしました。子ども達は、星や三角、ネコの顔、イナズマなどいろいろな穴の形を考えましたが、全員、空気を飛ばしたとき、穴と同じ形の煙が出ると予想していました。
そこで、まずは子ども達一人ひとりが学生と一緒に段ボールを組み立てました。

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 そして、段ボールを組み立てた後、自分で考えた形を段ボールに描いて穴を開けました。穴を開けるときは学生と子どもが協力してカッターで穴を開けました。穴を開けたときのいらなくなった段ボールを空気砲に貼り付けて色を塗ったり、段ボールに絵を描いたりして、子ども達は自分だけのオリジナル空気砲を作りました。

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 その後、自分で作った空気砲を使って空気を飛ばして、遠くにあるろうそくの炎を消すことにチャレンジしました。すると、前回は全員の子どもが5本のろうそくの炎を消すことができましたが、今回は数人の子どもしか消すことができませんでした。炎がかすかに揺れることも何回かあったのですが、消すことはできませんでした。
炎が消えないので子ども達は必死になって段ボールの両側を叩いていました。叩き過ぎてガムテープがはがれ始めた子どももいました。なぜ炎は消えないのでしょうか・・・

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今度は、段ボールの中に煙を入れて、空気砲から出る煙の形を確認することにしました。すると、三角やネコの顔、ハート等、比較的丸の形に近い穴から出た煙はリングの形をしてほぼまっすぐに飛んでいきました。
しかし、星やイナズマといった角が多い形をした穴から出た煙はまっすぐに飛ぶことは少なく、煙の形も、リングの形もありましたが、はっきりしない形のときが多くありました。
子ども達は穴が丸くなくても、丸いリングの形をした煙が出ることに驚いていました。

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 空気砲で楽しんだ後は、これまでやってきたものづくりの中からもう一度作りたい、と思うものを選んで作ってもらうことにしました。
「どろだんごづくり」を選んだ子どもが2名、「トトロどんぐりキーホルダー&やじろべえづくり」を選んだ子どもが2名、「ペットボトルロケットづくり」を選んだ子どもが3名いました。
作り方を覚えている子どももいて、自分から進んで取り組んでいました。

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 次回、第10回(最後)の「ものづくりチャレンジラボ!」は、12月23日(土)に行います。
今回ペットボトルを作った子ども達は広いグラウンドでペットボトルを飛ばします。それ以外の子ども達は、今回同様、再度チャレンジしたいものづくりをします。

今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

どろだんごづくりがとても楽しかったです。少しこわれたときもあったけど直したらまたきれいになったので良かったです。
水を入れすぎたので、次回からは水をなるべく少なくしようと思いました。久しぶりにどろだんごを作ったので楽しかったです。

空気ほうを作るとき、さいしょは小さい穴を開けていたけど空気が遠くまでとばなかったので、大きくしたらとびました。
空気ほうでいろいろな穴の形があったけど、とび出た空気は全部丸い形だということがわかりました。キーホルダーを作ることも楽しかったです。 

学生の振り返り

子ども達が空気砲から出る風圧の強さを変えようとして、押し出し方(段ボールの叩き方)を変えて様々な試行錯誤をしている姿を見ることができました。
また、友達同士で空気の出方について話をしたり、学生と気づきや発見を共有しあったりして全員で楽しく活動を行うことができて充実した時間を過ごすことができました。

担当教員から

ろうそくの炎を消すときに、穴の形によって消えるときと消えないときがあっておもしろく感じました。どろだんごを固めるのはとても難しそうでしたが、苦戦しながらも楽しみながらやってくれたこと、そして「次もどろだんごづくりをやりたい」と言ってくれたことが嬉しかったです(中山)。

ものづくりチャレンジラボは、児童教育学科の中山貴司准教授がたちあげ、学生達や地域の子ども達とともに、体験しながら探究する学びを展開しています。
科学に関心のある小学生と子どもを支えたい高校生は、ぜひ、オープンキャンパスで児童教育学科を訪れてください!

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 11月25日(土)13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第8回ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生5名が一緒に「空気砲」を中心としたものづくりをしました。

 まずは、学生が私たちの周りには空気があることを実感できる簡単な科学遊びを紹介しました。紹介した内容は、以下の4つです。
1.マシュマロがだんだんと膨らんでいく科学遊び
2.ペットボトルの蓋をゆるめると穴から勢いよく水が飛び出す科学遊び
3.小さな穴を開けたペットボトルの中のゴム風船が大きく膨らむ科学遊び
4.ゴム風船を付けたCDが机の上を滑るように動く科学遊び

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 学生は、子ども達に実際にやってみるとどうなると思うか尋ねたり、やった後にどうしてそうなったと思うか尋ねたりして対話をしながら楽しく科学遊びを紹介しました。子ども達は、真空保存器の中のマシュマロがだんだんと膨らんでいく現象や、ペットボトルの蓋を開けると水が勢いよく小さな穴から飛び出す現象を見て驚いていました。

 科学遊びを紹介した後は、一人ずつ「ペットボトル空気砲」を作りました。空気砲の作り方については、学生が丁寧に説明しました。子ども達は、学生に手伝ってもらいながらペットボトルを切ったり、ビニールテープを巻いたり、ゴム風船を取り付けたりしていました。

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 その後、子ども達は的当てを作りました。小さく切った画用紙に数字を書いたり、かわいい絵を描いたりしていろいろな的当てができました。
そして、出来上がった的当てめがけて、空気を飛ばして遊びました。

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 「ペットボトル空気砲」を作って的当てを楽しむ中で、「もっと遠くまで空気を飛ばしたい!」と発言する子どもが出てきました。そこで、もっと遠くまで空気が飛ぶ「段ボール空気砲」を作ることにしました。子ども達に一人一枚ずつ段ボールを渡しました。子ども達は、空気がもれないようにガムテープを上手に使って段ボールを組み立てていきました。

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 全員が「段ボール空気砲」を作った後、空気が遠くまで飛ぶことを確かめるために、数メートル離れたろうそくの炎を消すことにしました。ろうそくは全部で5本あります。一人ずつ行ったのですが、全員が5本のろうそくの炎が消えるまで何回もチャレンジしました。一つの炎が消えるときもあれば、5つの炎がいっぺんに消えるときもありました。炎が消える度に子ども達も学生も歓声をあげて拍手をして喜びました。

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 最後に、スモークマシンを使って空気砲の中に煙を入れて空気を飛ばしました。その際、電気を消して懐中電灯の光を煙に当てて、見ることにしました。すると、段ボールを叩く度にきれいな煙の輪が飛び出していきました。学生は「きれい!」と声をあげたり、子ども達は「すごい!」と驚いたりしていました。

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 次回、第9回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、12月9日(土)に行います。前半は、「段ボール空気砲」の続きとして自分の好きな形に穴を開けて空気を飛ばしたとき、空気(煙)の形がどうなるか実際に試す活動を行います。また、もっと大きな「段ボール空気砲」を使って空気を飛ばす活動も行います。そして、後半はこれまで行ってきた活動の中で、もう一度挑戦したいものづくりを子ども達一人ひとりに選んでやってもらいます。
今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

空気やけむりで遊べて楽しかったです。空気ほうを作るのは難しかったけど上手にできました。次も楽しみです。

風せんが好きなので、風せんで遊べてうれしかったです。空気ほうがとても楽しかったです。けむりが空気ほうから出てきてびっくりしました。お姉さんとも仲良くできてうれしかったです。

学生の振り返り

始めの空気を用いた実験で、どうしてそのような結果になるのか自分の言葉で説明することができていて、子ども達はすごいなと思いました。また、子ども達は、段ボール空気砲を使って空気を出すときに、煙のリングができるように力を調整することができていたり、段ボールにガムテープを貼り付けるとき、お互いに協力できたりしていて素敵だなと感じました。

今日の活動で、普段できないような段ボールを使った空気砲で大きなリングを作ることができて楽しかったです。子ども達も段ボール空気砲づくりが楽しかったと言ってくれて嬉しく思いました。マシュマロが大きくなる実験を子ども達が楽しそうに見てくれていたのも嬉しかったです。活動の後、子ども達が段ボール空気砲を嬉しそうに持って帰っていた姿はとてもかわいくて参加してよかったなと思いました。

児童教育学科では、地域と連携し、子どもとともに学び、共に成長する学生の姿を大切にしています。

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 11月4日(土)の13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第7回 ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。
参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生6名が一緒に「トトロどんぐりやじろべえ」を中心としたものづくりをしました。

 今回は、前回の「どんぐりやじろべえ」の発展形で、"大きさの異なるどんぐりを付けてバランスをとるにはどうしたらいいか?"という課題を設定して、ものづくりを行いました。司会進行は学生が行いました。

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 まずは、黒い紙粘土を使って、まっくろくろすけを作りました。いろいろな大きさのまっくろくろすけを1人10個以上作る子どももいました。その後、やじろべえに付けるどんぐりを子ども達に選んでもらいました。今回の課題は「大トトロと小トトロを付けてバランスをとろう!」なので、子ども達は大きさの異なるどんぐりを3個選びました。

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 そして、選んだどんぐりにホワイトマーカーを使ってトトロのお腹と目を描いていきました。また、最初に作ったまっくろくろすけにも目を描いていきました。小さいどんぐりに絵を描くのは少し難しいようでしたが、学生と協力して子ども達全員が上手に絵を描くことができました。

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 マーカーが乾くまでの間は「浮かぶビー玉オブジェ」を作りました。
これは、ビンの中に消臭ビーズとビー玉などを交互に入れて、最後に水を入れると消臭ビーズが見えなくなり、入れた物が浮かんで見えるという不思議な飾り物です。

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 いよいよトトロどんぐりやじろべえを組み立てていきます。まずは、黒ペンを使ってトトロやまっくろくろすけの目やトトロのお腹の模様などを描き入れていきました。その後、前回の学びを生かして木の実穴あけ器やきり、グルーガンを使ってやじろべえを作っていきました。バランスがとれないときは学生と相談して、傾く方の竹串を切ったり、反対側にまっくろくろすけを付けて重くしたりするなどいろいろ工夫が見られました。

 最後にニスを塗りました。左右だけでなく、前後にバランスがとれなかったり、竹串を短く切りすぎたために支点の下に重心がいかず、すぐに倒れたりといろいろありましたが、無事に全員の子どもが「トトロどんぐりやじろべえ」を作ることができました。

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 次回、第8回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、11月25日(土)に行います。そこでは「ミニ空気砲」を作ったり、「巨大空気砲」を紹介したりすることを予定しています。今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

トトロのやじろべえを作るのが楽しかったです。目とかをかくのがむずかしかったけど、かわいいやじろべえができてうれしかったです。バランスをとるのもむずかしかったけど、重い方の竹ぐしを切ればいいということがわかりました。次もがんばりたいと思いました。

消臭ビーズを入れたようきに水を加えると、とう明になるんだなと初めて知って不思議でした。まっくろくろすけにぼうしをつけるとかわいくなって良かったです。トトロの顔もうまくいってうれしかったです。

学生の振り返り

今回の活動を通して、子ども達への言葉がけの難しさや子ども達と一緒に試行錯誤し、成功したときの達成感や嬉しさを味わうことができました。また、今回司会をさせていただき、活動と活動の繋ぎ目をスムーズに行うことの大変さと子ども達全体に目を向けて一人ひとりの活動の進み具合に合わせることの大切さを学ぶことができて充実した時間を過ごすことができました。

やじろべえのバランスを保つためには、どんぐりの重さや竹串の長さ、穴の開け方など様々な条件を考えないといけないことが分かりました。ペアの小学生もバランスを保つためにとても苦戦していましたが、バランスがとれたときにかわいい笑顔を見せてくれたので良かったです。「また作りたい!」や「家でも作ってみたい!」というプラスの言葉がたくさん聞けて嬉しかったです。また、活動に参加したいです。

児童教育学科では、さまざまなチャレンジラボがあり、幼児や児童と共に、学びを深め、実践力をつけています!!

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