人間生活学部 児童教育学科 ニュース

 11月25日(土)13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第8回ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生5名が一緒に「空気砲」を中心としたものづくりをしました。

 まずは、学生が私たちの周りには空気があることを実感できる簡単な科学遊びを紹介しました。紹介した内容は、以下の4つです。
1.マシュマロがだんだんと膨らんでいく科学遊び
2.ペットボトルの蓋をゆるめると穴から勢いよく水が飛び出す科学遊び
3.小さな穴を開けたペットボトルの中のゴム風船が大きく膨らむ科学遊び
4.ゴム風船を付けたCDが机の上を滑るように動く科学遊び

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 学生は、子ども達に実際にやってみるとどうなると思うか尋ねたり、やった後にどうしてそうなったと思うか尋ねたりして対話をしながら楽しく科学遊びを紹介しました。子ども達は、真空保存器の中のマシュマロがだんだんと膨らんでいく現象や、ペットボトルの蓋を開けると水が勢いよく小さな穴から飛び出す現象を見て驚いていました。

 科学遊びを紹介した後は、一人ずつ「ペットボトル空気砲」を作りました。空気砲の作り方については、学生が丁寧に説明しました。子ども達は、学生に手伝ってもらいながらペットボトルを切ったり、ビニールテープを巻いたり、ゴム風船を取り付けたりしていました。

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 その後、子ども達は的当てを作りました。小さく切った画用紙に数字を書いたり、かわいい絵を描いたりしていろいろな的当てができました。
そして、出来上がった的当てめがけて、空気を飛ばして遊びました。

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 「ペットボトル空気砲」を作って的当てを楽しむ中で、「もっと遠くまで空気を飛ばしたい!」と発言する子どもが出てきました。そこで、もっと遠くまで空気が飛ぶ「段ボール空気砲」を作ることにしました。子ども達に一人一枚ずつ段ボールを渡しました。子ども達は、空気がもれないようにガムテープを上手に使って段ボールを組み立てていきました。

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 全員が「段ボール空気砲」を作った後、空気が遠くまで飛ぶことを確かめるために、数メートル離れたろうそくの炎を消すことにしました。ろうそくは全部で5本あります。一人ずつ行ったのですが、全員が5本のろうそくの炎が消えるまで何回もチャレンジしました。一つの炎が消えるときもあれば、5つの炎がいっぺんに消えるときもありました。炎が消える度に子ども達も学生も歓声をあげて拍手をして喜びました。

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 最後に、スモークマシンを使って空気砲の中に煙を入れて空気を飛ばしました。その際、電気を消して懐中電灯の光を煙に当てて、見ることにしました。すると、段ボールを叩く度にきれいな煙の輪が飛び出していきました。学生は「きれい!」と声をあげたり、子ども達は「すごい!」と驚いたりしていました。

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 次回、第9回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、12月9日(土)に行います。前半は、「段ボール空気砲」の続きとして自分の好きな形に穴を開けて空気を飛ばしたとき、空気(煙)の形がどうなるか実際に試す活動を行います。また、もっと大きな「段ボール空気砲」を使って空気を飛ばす活動も行います。そして、後半はこれまで行ってきた活動の中で、もう一度挑戦したいものづくりを子ども達一人ひとりに選んでやってもらいます。
今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

空気やけむりで遊べて楽しかったです。空気ほうを作るのは難しかったけど上手にできました。次も楽しみです。

風せんが好きなので、風せんで遊べてうれしかったです。空気ほうがとても楽しかったです。けむりが空気ほうから出てきてびっくりしました。お姉さんとも仲良くできてうれしかったです。

学生の振り返り

始めの空気を用いた実験で、どうしてそのような結果になるのか自分の言葉で説明することができていて、子ども達はすごいなと思いました。また、子ども達は、段ボール空気砲を使って空気を出すときに、煙のリングができるように力を調整することができていたり、段ボールにガムテープを貼り付けるとき、お互いに協力できたりしていて素敵だなと感じました。

今日の活動で、普段できないような段ボールを使った空気砲で大きなリングを作ることができて楽しかったです。子ども達も段ボール空気砲づくりが楽しかったと言ってくれて嬉しく思いました。マシュマロが大きくなる実験を子ども達が楽しそうに見てくれていたのも嬉しかったです。活動の後、子ども達が段ボール空気砲を嬉しそうに持って帰っていた姿はとてもかわいくて参加してよかったなと思いました。

児童教育学科では、地域と連携し、子どもとともに学び、共に成長する学生の姿を大切にしています。

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 11月1日(水)と11月8日(水)の2回、「学校インターンシップ」の授業で1年生12名が広島市立早稲田小学校を訪問しました。

 1回目の訪問では、掃除時間や中・高学年、特別支援学級の授業を参観しました。掃除時間、子ども達は黙って一生懸命に掃除に取り組んでいました。
学生も子ども達と一緒に教室の床をほうきではいたり、机を運んだりしました。

「国語」や「道徳」、「図画工作」などの授業を参観しました。自分の思いを表現した絵をタブレットに保存したり、タブレットに入力した自分の考えを電子黒板に映し出してお互いに意見を言い合ったりするなど、ICT機器を活用した授業を参観することができました。

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 また、特別支援学級では、劇の練習に一緒に参加したり、かけ算九九のゲームを子どもと一緒に行ったりするなど楽しみながら授業を参観することができました。学生も子ども達と触れ合うことができてたくさんの笑顔を見せてくれました。

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 2回目の訪問では、低学年の授業や帰りの会を参観したり、先生方との質疑応答を行ったりしました。授業は、「算数」や「音楽」、「道徳」を参観しました。授業の導入から展開、まとめまでの一連の流れを参観することができ、学生にとって大きな学びがありました。「音楽」の授業では、子ども達が運動会で披露したダンスを見たり、学生がバイオリンを演奏したりする機会をいただきました。学生がバイオリンでYOASOBIの曲「アイドル」を演奏したとき、子ども達が自然に歌を歌い始めてとても盛り上がりました。

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 また、質疑応答タイムでは、1・2年生の先生方に「先生になった理由は何ですか?」「先生の仕事でたいへんなことは何ですか?」などさまざまな質問を学生はしていました。それらに対して、先生方はとても丁寧に答えてくださいました。先生方との対話を通して、「先生になりたい!」と改めて強く思った学生も多くいたことでしょう。

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 再来週は、広島大学附属東雲小学校の谷 栄次副校長先生をお迎えし、「先生のやりがい」と題して講演会を聴く予定です。
「学校インターンシップ」の授業を通して、学生が小学校の先生に対する魅力ややりがいを感じてくれることを願っています。

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子育て支援広場

11月8日(水)に、第2回「子育て支援広場」を開催し、14組27名の親子にご参加いただきました。
今回は学生の企画として、秋の季節にちなんだどんぐり・りんごのお面作りや風船マット、ペットボトルボーリングなどの遊びを提供しました。

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風船の上にぷかぷか〜♪

子どもたちは好きな遊びを選んで、思い思いに楽しんでいました。どんぐりや松ぼっくりに触れ、夢中になっている姿もみられました。

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シールを貼ったり、色を塗ったり

最後には「大きな栗の木の下で」の手遊びと「おちばシャックシャック」の絵本を楽しみ活動を終えました。

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今回は学生が企画・準備等を行いましたが、当日の活動を振り返るとたくさんの気付きや学びがあり、非常に貴重な経験となりました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

次回は11月22日(水)です。(申し込みの詳細はこちらぜひご参加ください!

第1回の様子はこちら

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 11月4日(土)の13:00~15:00に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第7回 ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。
参加してくれた小学生の子ども7名(男子2名・女子5名)と本学の学生6名が一緒に「トトロどんぐりやじろべえ」を中心としたものづくりをしました。

 今回は、前回の「どんぐりやじろべえ」の発展形で、"大きさの異なるどんぐりを付けてバランスをとるにはどうしたらいいか?"という課題を設定して、ものづくりを行いました。司会進行は学生が行いました。

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 まずは、黒い紙粘土を使って、まっくろくろすけを作りました。いろいろな大きさのまっくろくろすけを1人10個以上作る子どももいました。その後、やじろべえに付けるどんぐりを子ども達に選んでもらいました。今回の課題は「大トトロと小トトロを付けてバランスをとろう!」なので、子ども達は大きさの異なるどんぐりを3個選びました。

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 そして、選んだどんぐりにホワイトマーカーを使ってトトロのお腹と目を描いていきました。また、最初に作ったまっくろくろすけにも目を描いていきました。小さいどんぐりに絵を描くのは少し難しいようでしたが、学生と協力して子ども達全員が上手に絵を描くことができました。

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 マーカーが乾くまでの間は「浮かぶビー玉オブジェ」を作りました。
これは、ビンの中に消臭ビーズとビー玉などを交互に入れて、最後に水を入れると消臭ビーズが見えなくなり、入れた物が浮かんで見えるという不思議な飾り物です。

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 いよいよトトロどんぐりやじろべえを組み立てていきます。まずは、黒ペンを使ってトトロやまっくろくろすけの目やトトロのお腹の模様などを描き入れていきました。その後、前回の学びを生かして木の実穴あけ器やきり、グルーガンを使ってやじろべえを作っていきました。バランスがとれないときは学生と相談して、傾く方の竹串を切ったり、反対側にまっくろくろすけを付けて重くしたりするなどいろいろ工夫が見られました。

 最後にニスを塗りました。左右だけでなく、前後にバランスがとれなかったり、竹串を短く切りすぎたために支点の下に重心がいかず、すぐに倒れたりといろいろありましたが、無事に全員の子どもが「トトロどんぐりやじろべえ」を作ることができました。

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 次回、第8回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、11月25日(土)に行います。そこでは「ミニ空気砲」を作ったり、「巨大空気砲」を紹介したりすることを予定しています。今回の活動の最後に書いた子どもと学生の振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

トトロのやじろべえを作るのが楽しかったです。目とかをかくのがむずかしかったけど、かわいいやじろべえができてうれしかったです。バランスをとるのもむずかしかったけど、重い方の竹ぐしを切ればいいということがわかりました。次もがんばりたいと思いました。

消臭ビーズを入れたようきに水を加えると、とう明になるんだなと初めて知って不思議でした。まっくろくろすけにぼうしをつけるとかわいくなって良かったです。トトロの顔もうまくいってうれしかったです。

学生の振り返り

今回の活動を通して、子ども達への言葉がけの難しさや子ども達と一緒に試行錯誤し、成功したときの達成感や嬉しさを味わうことができました。また、今回司会をさせていただき、活動と活動の繋ぎ目をスムーズに行うことの大変さと子ども達全体に目を向けて一人ひとりの活動の進み具合に合わせることの大切さを学ぶことができて充実した時間を過ごすことができました。

やじろべえのバランスを保つためには、どんぐりの重さや竹串の長さ、穴の開け方など様々な条件を考えないといけないことが分かりました。ペアの小学生もバランスを保つためにとても苦戦していましたが、バランスがとれたときにかわいい笑顔を見せてくれたので良かったです。「また作りたい!」や「家でも作ってみたい!」というプラスの言葉がたくさん聞けて嬉しかったです。また、活動に参加したいです。

児童教育学科では、さまざまなチャレンジラボがあり、幼児や児童と共に、学びを深め、実践力をつけています!!

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児童教育学会では11月1日(水)2023年度後期講演会を開催いたしました。

講師に、絵本作家のさこももみさんをお迎えし、「絵本と保育・教育 ~さこももみ先生と学ぶ子どものこころ~」と題してご講演をいただきました。

さこももみさんは現在、日本児童出版美術家連盟会員で、絵本、雑誌、書籍、企業のWEB等で幅広くご活躍されています。私たち学生は、講演会を通して、子どもから見た絵本の素晴らしさや大切さに気づかされました。とりわけ、保育者・教師をめざす私たちにとっては、絵本と子どもを繋ぐために、自分たちにできることについて深く考える契機となりました。

学生から寄せられた感想文から、部分的に紹介します。

絵本は字が読めないうちから耳で聞いて目で絵を見ることで自分が主人公になれる点が良いというお話から、絵本に親しむことは物語を楽しむ以前に絵を楽しむことが大切だということに気づきました。子どもは絵の中にある作者の意図に気付いたり細かな描写までよく見ていたり、大人では全然気づかないところまで見えていると知り、これから自分が絵本を読む時、文字を読むだけでなく、絵からの情報を大切にし、絵を読むことを楽しみたいと思いました。

私も子どもの頃から絵本が好きでしたが、大学生になって絵本に触れる機会が増えてから、より好きになりました。しかし、これからは自分の好みやこれを学んで欲しいという強い気持ちばかりで絵本を選ぶだけでなく、子どもとのコミュニケーションなどを最優先した絵本選びなどを心がけていきたいと思いました。

子ども時代に読んだ絵本が、大人になった時の心の拠り所ともなり、大人でも絵本が大事だということが印象に残りました。私も、幼い頃から今でも絵本が大好きで、その絵本たちを読み返すと、いつでも母の読み聞かせてくれた声が蘇ってきます。この思い出と絵本を、いつまでも大切にしていきたいと心から思います。

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講演終了後には、質疑応答の時間をとってくださり、学生からの質問に丁寧に答えてくださいました。

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副会長の門脇さんが学生を代表して御礼の言葉を述べました。

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講師のさこももみさんに総務の岡本さんが花束を贈呈しました。

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講演会後に、さこももみさんと学会役員と先生方で記念撮影をしました。学会役員として、とてもやりがいのある一日でした。
学生一人ひとりが、絵本と子どもの関わり方について深く考え、大学での学びや保育・教育の場で、講演会での学びを自分のものとして活かしていってくれることと思います。 

学会役員は、当日に向けて、全員で協力しつつ、心を込めて準備を行ってきました。児童教育学会では、講演会の運営の他、学会総会の運営や、学会誌である『幼心の日々記』の発行などを行っています。大変なこともありますが、同時に大きな達成感も得ることができます。1・2年生のみなさん、興味をもったら、是非一緒に活動しましょう!

また、児童教育学科に興味をもってくれている高校生のみなさん、ぜひ、広島女学院大学で企画・運営力を高めましょう!

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