人文学部 国際英語学科 ニュース

英語系アーカイブ

今回のウェブニュースでは、国際英語学科の学生の活動を取り上げます。

新年度も近づき、学生の皆さんは、不安や楽しみといったさまざまな気持ちを抱いていると思います。誰もが大学での学生生活を楽しく、有意義なものにできるよう、教職員以外にも力を発揮する人たちがいます。それは、学生たちだけで運営される自治会です。今回は、新しく自治会の会長となった国際英語学科2年生(4月から新3年生)のA.N.さんを紹介します。

自治会って何?と思う人もいるかと思います。自治会とは、学生が主体となってイベントの企画・運営や自治会費の管理、クラブサークルの管理等を行っている組織です。大学4年間でやってみたいイベントや企画等を、学生たちが一から考えています。

広島女学院大学では、自治会の正式名を、本学のシンボルにもなっている「あやめ」、英語でアイリス(iris)から名前を取って、自治会アイリスと言います。自治会の活動を通して、学生目線で大学の在り方を考え、活動をしてきたA.N.さんに話を聞きました。

Q1. 自治会の活動を始めたきっかけは?

 私は、高校生の時に生徒会に所属しており、「学年が違う仲間と活動をする」ことの大切さや楽しさを知っていました。そのため、大学に入って、自治会アイリスの説明を聞き、学年だけではなく学科の違う先輩と関わることができることに魅力を感じ、入部しました。

Xmas Party  コスプレでイベントを盛り上げるのコピー.JPG
クリスマスパーティでは、仮装をして盛り上げました!

Q2. 自治会の活動のやりがいや面白さを教えてください。

 私は自治会アイリスの活動を通して、みんなで切磋琢磨しながら、一つのものを作り上げる活動の中で、楽しいことばかりではありませんが、一つのイベントが成功したり大きな仕事が無事に終了したりした時に、苦労や達成感を分かち合うことができます。特に昨年開催した「Xmas Party~サンタの夢はみんなの笑顔~」では、初めての企画や手作りの装飾など時間に追われるばかりで大変でしたが、私たち主催者も楽しみながら運営することができました。一年の集大成として実施したイベントでしたが、これまでのイベントの中で、最もたくさん参加者の笑顔を見ることができ、私たちも成長することができたイベントだったと思います。

イベント会場の写真のコピー.JPG
クリスマスパーティの準備の様子
--設営も全てみんなで考えて、協力してカタチにします

Q3. 活動を通して自分自身の変化や成長はありましたか?

 私は、自治会アイリスの活動を通して、2つのことが成長したと思います。

 1つ目は、実施したい事柄について理由や目的等も含めて説明することができるようになりました。イベントの企画をする上で、理由や目的は必須であり、説明をすることができなければ実現することもできません。そのため、意識しなくても理由や目的等も含めて説明することができるようになりました。

 2つ目は、優先順位をつけて物事を進めることができるようになったことです。自治会アイリスの活動では、複数の仕事との両立や、勉強とイベント準備の両立などマルチタスクが求められる機会が多くあります。優先順位をつけることで、期限までに仕事を終えることができたり、自分自身の勉強やプライベートの時間も取ることができたりなど、自治会アイリスの活動を円滑に進めることができるだけではなく、勉強時間もしっかりと取ることができるようになりました。

 これらの身に付けたことは、学科の授業(キャリア・スタディ・プログラム)の動画制作で活かすことができました。一年の集大成として、履修者全員で一年の学びを伝えるムービー制作を行いました。授業内で撮影を行うためには、優先して行うことの把握やメンバーと意見交換をするとき、理由も含めて説明をすることで互いに分かり合うことができました。そしてそのムービーは無事に完成し、みんな達成感でいっぱいになりました。

Q4. 広島女学院大学の良さはどんなところですか?

 広島女学院大学は、教職員の方々との距離がとても近く、勉強のことはもちろんですが、プライベートの相談や課外活動への協力など様々なことに全力で向き合ってくださいます。進路が不安だったり大学の雰囲気についていけるか心配だったりする方でも大丈夫です。学生へのサポートも充実しているため、気軽に相談することができます。私たちも先輩学生として、後輩の皆さんの生活をサポートしていきます!

Q5. 今後の目標や将来の夢を教えてください。

 私は将来、中学校または高校の英語の先生になりたいと考えています。教員になることができたら、8月6日に広島で何があったのか、戦争の怖さや平和の大切さについて授業内で触れながら体験的な学びができるような授業を行うことが私の目標です。

 私は自治会アイリスの活動を通して、学ぶことができた優先順位をつけて物事を進めるということは、将来教員になったときに活きてくるのではないかと思います。その他にも、自治会アイリスの活動で学んだり身に付けたりした力は、少しずつ私を成長させてくれています。これからも様々なことに挑戦して、失敗や苦労しては学び、将来の夢に一歩でも近づくことができるように充実した大学生活を送っていきたいと思います。

Q6. 高校生へメッセージをお願いします。

 私は大学でこれをしたい!と思って、入学したわけではありません。入学をしてから教職員の方々や先輩が様々な活動の機会を与えてくださり、その中で私が一番楽しそうと感じた活動を行っています。広島女学院大学は、自由に挑戦できる大学だと思いますが、必ずしも入学する前にやりたいことを見つけておく必要はありませんし、入学してから見つけても全く遅くありません。新しい経験をしていく中で、自分自身がやりたい!と感じた活動をしていけば良いと思います。

 自治会アイリスに入った後輩たちとは、仕事の話だけではなく、プライベートの話や交流会も行う予定です。様々なことに挑戦をして、失敗をしては学び、充実した生活を一緒に送りましょう!

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ビンゴ大会では先輩と一緒に司会をして盛り上げました

高校生やこの春大学に入学する新入生の皆さん、大学での学生生活や進学について不安もあると思いますが、先輩たちが様々な形で学生生活をサポートしてくれるので安心してくださいね。そして、自治会の活動に興味を持ったり、大学で新しいことを始めてみたいと思ったら、自治会のメンバーに声をかけてみてください。

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国際英語学科の戸田慧先生の記事が、集英社の季刊誌『kotoba』のカズオ・イシグロ特集に掲載され、3月6日に刊行されました。

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記事は、「わたしたちの抵抗と服従――漫画『約束のネバーランド』と小説『わたしを離さないで』」という内容で、先生の著書『英米文学者と読む約束のネバーランド』には書ききれなかったカズオ・イシグロ作品と『約ネバ』の関連性や日本、イギリス、アメリカの文化の違いについて紹介しています。

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戸田先生からメッセージ

「あなたは誰かのドナー/食料となるために生まれてきた。それが社会の決まりだから」と告げられたら、一体どうしますか?大人しくその役割を受け入れ、自分の命を捧げるのでしょうか。それともその役割を与えてきた社会と戦い、自分の命を守るために戦うのでしょうか。簡単ではないこの問いに対し、日本の漫画『約束のネバーランド』とイギリスの小説『わたしを離さないで』は異なる答えを示しています。国ごとに違う歴史や価値観を知れば、物語の展開の違いをより深く理解し、作品の面白さをより多く味わうことができます。ぜひこれをきっかけに二つの作品を読み、物語を読み、考える楽しさを体験してみて下さい!

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大学では授業以外にも様々な体験やチャレンジの機会があります。学内外で行われるイベントやプロジェクトの案内を大学生は随時チェックし、興味のあるものに自由に応募し、参加することができます。

この夏、東広島市主催(広島経済レポート運営)による、大学生が経営者に直に会って話を聞くという、就職活動ともまた異なる形で会社を知る機会がありました。この企画で、東広島の自動車部品を製造するヒロタニの経営者に国際英語学科の2年生A.M.さんが話を聞きました。今回は、その活動の様子を振り返ってもらい、ご紹介したいと思います。

Q1 どのような活動を行いましたか?

東広島の企業に学生がインタビューに行き、企業紹介パンフレットを制作します。事前説明会や取材の仕方、記事の書き方講座があるので、やったことがなくても安心してできます。

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インタビュー中の様子

Q2 チャレンジしようと思ったきっかけは?

先生からの紹介がきっかけで始めました。この企画のチラシを見て、企業にインタビューをすると書いてあり、簡単に経験できることでは無いと感じ、参加を決めました。

Q3 やりがいや面白さを感じたことは?

企業にインタビューし、記事にするという普段できないことが出来るので、そこが面白いと思います。また、他大学の学生と一緒に活動する点も楽しいです。自分が聞きたいことが聞け、記事にできる、そしてレポートを書き終わった後の達成感にやりがいを感じました。

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会社見学も行いました。会社の製品展示スペースにて。

Q4 印象に残った経営者のお話を教えてください

「なぜ」を4回掘り下げることです。完璧な製品を作るためには、妥協をせず、常に「なぜ」を繰り返し、性能が維持できているか確認するそうです。製品を作る上でこんなにも確認が大変だということを知らなかったのですが、部品を作る上で生じた「なぜ」を繰り返すことで完璧な部品を作っていることに凄さを感じました。
また、ヒロタニさんの理念でもある「明るく楽しく、そして挑戦」も強く印象に残っています。従業員全員が話し合いに参加するからこそ、色々なことに挑戦でき、社員も楽しいと感じることが出来るそうです。実際に働いている方も楽しいと仰っていたので、楽しみながら働ける会社はとても素敵だと思いました。

Q5 活動を通して自分が成長したと感じたところは?

大学生になって伸びた積極性も更に伸びたと思いますが、聞いたことから直ぐに質問を考えて聞くという場面があるので、頭の回転、そして頭の中で聞いたことをまとめる力がつき、成長したと思います。

Q6 今後の目標や夢を教えてください

大学卒業までに、英検準一級取得、そしてTOEIC700点以上を目標に勉強を頑張っています。将来の夢は明確には決まっていませんが、ずっと英語を勉強しているので、英語を使う職業に就きたいと思っています。

Q7 高校生へのメッセージをお願いします

やろうかどうか迷うことがあると思いますが、私は、迷ったらやることが大切だと思います。大学生になったら高校生ではあまり出来ないことが経験できる機会があります。その時に時間をかけて迷うよりも、やりたいという気持ちが少しでもあったら、その気持ちを優先することが大切だと思います。そこで学ぶことは必ずあります。

最後に、これだけは伝えたいということを話してもらいました。

大学では高校で学べなかった専門的なこともたくさん学べるので、とても楽しく、知識がとても増えます。今回の学生インタビュアーとしての活動は、最初から最後までとても楽しかったです。慣れないことで最初は不安でしたが、色々な方のサポートもあり、やって良かったと思っています。慣れないことでもやってみると意外と楽しいと思えることもあります。一度機会を逃すと二度とできないこともあるので、ぜひ色々なことに挑戦してみてください。

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一緒にインタビューを行った学生と、ご協力いただいたヒロタニの皆様と記念の集合写真


大学生になると、皆がそれぞれ自分の興味のあることを見出していきます。そして、授業や大学内外の活動でその興味を深め、様々なチャレンジをして成長していくことができます。新しいことへの不安や失敗を怖がらずに、各学生がA.M.さんのように自分のペースで様々なことに取り組み、成長していってほしいと思います。

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