人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

地域デザイン領域アーカイブ

2021年4月から始まったHJUきものリメイクラボ、2022年度の活動もそろそろ終わりが見えてきました。

この活動は日本の伝統文化の一つである着物文化が衰退しつつあること、また大量の着物が廃棄されていることを課題ととらえ、一般社団法人「ひろしまきもの遊び」と連携して始まったプロジェクトです。廃棄物を減らす、という観点はSDGsともかかわっており、この活動では若者向けのきものリメイク商品を企画・制作・販売することで、着物文化の良さを伝え、リメイクによる資源の有効活用の喚起を図ることを目標としています。

少し難しい説明になってしまいましたが、簡単に言うと、着物って素敵だよ、捨てるなんてもったいない!ということを若い世代が主体となって発信していくことが主な活動です!

2022年7月には「ひろしまきもの遊び」主催のイベントで実売を行い、2021年度の商品を皆さんに見ていただくことができました。

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(販売ブースの様子)

また、公式インスタグラムも開設し、学生自らが文章を書いたり、写真を加工したりして、活動について発信しています。

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(インスタグラムの画面/フォローお願いします!)

さらに、今年の商品企画についても検討し、今年の商品は「つけ衿」と「ミニポーチ」に決定!3年ぶりに行われた本学の大学祭「あやめ祭」での模擬店で販売を行いました。

当日午前中はあいにく雨模様でしたが、午後からは晴れ、在学生、地域の方、そして、オープンキャンパスも同時開催だったため、高校生にもアピールすることができました。

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(左側1番のブースで販売を行いました!)

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(ディスプレイの様子)

この日のために、制作グループ、広報グループに分かれて準備をしてきたので、終わったときには充実感でいっぱいでしたね。

その後、これまでの振り返りや今後の展開について検討をしました。今年はまだコロナ禍の影響もあり、オンラインでミーティングを行うことも何度かありました。

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(オンラインミーティングの様子)

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(対面でのミーティングの様子)

連携先である「ひろしまきもの遊び」からも、ミーティングやイベント後に講評やアドバイスなど、社会の中で実際に活動されている方からの評価をいただき、実りの多い1年となりました。

「ひろしまきもの遊び」から受講生への最終評価コメント

一年間、お疲れ様でした!
物を創って売る、という経験を通じていろんな成長があったようで大変嬉しく思います。
お金を払って買ってくださる方がいる
その方に気持ち良く、長く愛用いただくためには高いクオリティを追及していくことは当然ですが、そんな中でも「創る楽しさ」がないと、長続きしませんし良い商品にはなりませんので(よく、商品には魂が宿る、と言います)プロジェクトを楽しみながら走っていきましょう!


これらの活動を経て、活動した学生からは、視野が広くなった、「伝える力」が成長した、デザインをカタチにする力が付いた、などこれからの学びや将来に向けて得られるものがあったという声が届けられました。

来年度も色々な活動を学生主体で進めていきたいと思います。どうぞお楽しみに!

(この活動は「地域連携デザインセミナーⅠ・Ⅱ」という授業とも連動しています。授業に参加することで、卒業単位にもなりますので、活動に興味がある人はぜひ授業としての履修も検討ください。詳しくは各学期初めのオリエンテーションで説明会を行いますので、参加してくださいね!)

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地域デザイン領域

グローカルフィールドワーク」の報告の最終回です。今回は、今年2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台、鎌倉についてのレポートです。


鎌倉

鎌倉の歴史、鎌倉の商店街の取組みと地域活性化など多くのことを学びました。鎌倉駅から小町通りを通って鶴岡八幡宮、江ノ電を利用し、鎌倉の大仏、長谷寺、由比ヶ浜をめぐりました。「NPO鎌倉ボランティアガイド」の丹澤様には、鎌倉や鶴岡八幡宮、小町通りの歴史や現状について詳しくご説明いただき、深く感謝申し上げます。

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学生の感想

私は鎌倉を訪れるのが初めてで、この日をとても楽しみにしていました。鎌倉駅に着き、鎌倉ボランティアガイドの方の案内のもと、鶴岡八幡宮へ向かいました。小町通りの横の静かな細い裏道を歩きながら、鎌倉の歴史についてお話を聞かせていただきました。

鶴岡八幡宮に到着して、入り口には大鳥居があり、そこから先は広く長い参道が続いていました。平日ですが、大勢の参拝の観光客がいました。大石段とよばれる長い階段をあがり拝殿へ行くと、建物は写真で見るよりも大きくて迫力がありました。境内はとても広く、今まで映像や写真でしか見たことがなかったものを実際に見ることができました。 

帰りは、鎌倉駅まで小町通りを通りました。通りには食べ物のお店やおしゃれなお土産店がたくさん並び、観光地・鎌倉をモチーフにした食べ物や商品にあふれていました。(3年生 I.Kさん)

②鶴岡八幡宮.JPG

鎌倉ボランティアガイドの方に案内していただき、鎌倉駅から小町通りや裏の道を通って鶴岡八幡宮を訪れました。小町通りには、観光地ならではの写真映えするような独特な食べ物や店舗が多かったです。ところが、一歩、裏道に入れば、昔ながらの店舗が多くあり、その対照的な部分にとても驚かされました。

現在NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送されています。そのため、大河ドラマと関連付けたお土産も多く販売されていました。元々ある観光資源を新しい形で広めることで、新しい観光資源となるということを知ることができました。(3年生 S.Tさん)



鎌倉駅からは、江ノ電に乗って、鎌倉の大仏を見に行きました。鎌倉大仏は、青空の下にそのまま大仏だけ建てられているため、以前見た奈良の大仏よりも素朴に見えましたが、大仏にも違った良さがあって良いなと思いました。

その後は、長谷寺へ行きました。長谷寺には木彫仏として日本最大級(高さ9.18m)の十一面観世音菩薩像があり、観音様がいた場所はとても神秘的な空間でした。

最後は、由比ヶ浜に行きました。サーフィンをしている人が多くいて、地元に広い海があって、綺麗な景色をみながら身近に泳ぎに来れるのはいいなと思いました。

今回のフィールドワークで印象に残ったことは、横浜や鎌倉の街並みを自分の目で見て感じられたことです。実際に観光地を訪問して町中を歩いてみて、こんなに変わるのかと驚くくらい、それぞれの場所で雰囲気が違うのを感じました。

この4泊5日の研修旅行では、普段の旅行とは違った角度から楽しむことができました。貴重な体験や経験を通して、自分自身の成長に繋がりました。(3年生 I.Kさん)

③鎌倉の大仏.JPG

④長谷寺.JPG

今回の横浜・鎌倉のグローカルフィールドワークでは、身近にある地域の歴史や知識を身につけることの楽しさを知ることができ、自分自身が大きく成長できたと感じました。これからも今回学んだことを活かしながら、様々なことに関心をもって取り組んでいきたいと思います。(3年生 D.Aさん)

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さいごに

2020年のコロナ禍以降、生活デザイン学科では、今年2022年まで海外研修を実施できませんでした。しかしながら、今回のフィールドワークでは、横浜・鎌倉を通して、地域デザイン、公共政策、地域活性化、グローバル化について広く学ぶ貴重な経験を多く持つことができました。

今回のフィールドワーク実施に当たりまして、横浜・鎌倉でお世話になりました多くの方々に感謝申し上げます。参加学生の楽しみながら学ぶ姿勢が、今後の有意義な学生生活、社会生活に結びついてくれることを願っております。

(引率教員 生活デザイン学科 永野)


それぞれの場所で、その土地ならではの学びを深められたようですね。地域デザイン領域の幅広い学びは12/11(日)開催のクリスマスオープンキャンパスでも体験できます。

地域の魅力を知りたい、魅力を発信するデザインを知りたいという気持ちがより強くなると思いますよ!

また、インテリア・住居・建築領域の体験や、被服・ファッション領域のあやめ祭ファッションショー衣装展示など盛りだくさん!

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地域デザイン領域

夏休みに実施された「グローカルフィールドワーク」の報告の4回目です。

日本を代表的する港町横浜の歴史を学ぶことで、地域の活性化や地域の魅力について学ぶ機会も持ちました。今回は、横浜開港資料館、横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館、さらに、横浜イングリッシュガーデン、ヨコハマくらし館の見学に関する報告です。今回の訪問にご対応いただきました各施設のみなさまに深く感謝いたします。


横浜の歴史

学生の感想

横浜には、横浜開港資料館、横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館など、横浜の歴史が見える博物館がたくさんあります。あらためて、横浜はとても歴史ある街だと思いました。たくさんの海外のような建物の造りも新鮮でした。外国の料理店も多かったです。
事前の調査によって、歴史ある街だと分かっていましたが、実際に行ってみると想像以上に歴史に関係した場所がたくさんあります。普段の旅行ではなかなか行かない、その街について知ることができる資料館は、想像以上に面白いと思いました。これから知らない土地に旅行に行く時には、このような資料館に行ってみようと思いました。(3年生 O.Kさん)

①横浜開港資料館-2.JPG
横浜開港資料館

②横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館.JPG
横浜市都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館


横浜イングリッシュガーデン
ヨコハマくらし館

学生の感想

2009年開園の横浜イングリッシュガーデンは、バラに関する国際的な賞も受賞している有名な庭園です。このガーデンには、住宅展示場も併設されています。ガーデンは、5つのエリアに分かれ、エリアごとに雰囲気の違いを楽しむことができます。夏から秋にさしかかる9月初旬は、冬に次いで、1年で2番目に花が少ない季節ですが、ところどころにバラも咲いていました。
最も印象に残ったところは、イングリッシュガーデンの土地は、マップを見るとコンパクトなのですが、実際に歩くとマップで見るよりも広く感じたことです。ガーデナーの方の説明によると、まっすぐな道だけではなく、小道をたくさん作ることでスペースを広く感じる設計がなされているそうです。エリアを分ける中央の道は、800個の風鈴が飾ってありました。この飾りは季節によって変わります。風鈴を見ながら歩くと、必然的にゆっくり歩き時間をかけることで、空間が広く感じられるそうです。
バラが目玉のガーデンですが、バラがなくても多くの草花や装飾を楽しむことができました。バラの見頃は、4月から8月、そして10月から12月だそうです。いつかまた、バラの季節に訪問したいと思います。(3年生 W.Mさん)

③横浜イングリッシュガーデン.JPG

④横浜イングリッシュガーデン.JPG
横浜イングリッシュガーデン

私がこのフィールドワークで感じたことは、観光資源は元々あるものだけでなく、新しく生み出すことができるということです。わざわざ遠くからも訪れたいと思う施設を新しく造ることで、地域が発展していくのだと感じました。
横浜イングリッシュガーデンは隣接する住宅展示場として使われる土地を活用する目的で造られた庭園だということにも、とても驚きました。街の土地活用としても参考になりました。そして、ヨコハマくらし館では、とても多くの住宅メーカーの最新の建築技術が紹介されています。横浜イングリッシュガーデンとヨコハマくらし館へは、横浜駅から無料バスが出ていて、とても便利です。公共交通のアクセスを工夫することで、多くの人が訪れやすい環境になると実感しました。(3年生 S.Tさん)

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ヨコハマくらし館


訪れたそれぞれの場所で、横浜の歴史や文化を知り、それを観光資源とする視点を得ることができたようですね。
地域デザイン領域という大きな学びは将来に向けて、例えば、学芸員課程や社会教育主事課程の学びに活かすこともできます。

4つの領域、9つの国家資格の課程を持つ生活デザイン学科の学びについて、学科公式インスタグラムツイッターでも紹介しています。ぜひフォローください!

前の記事:生活デザイン学科フィールドワーク報告③

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