人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

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『食育スープの会』で提供された7品のうちの4例

 管理栄養学科では今年から、本学科オリジナルの『栄養チャレンジ・ラボ』が開講されています。これは、専門分野を学ぶ楽しさを1年生から体験できる実践型授業です。
 1年生は、脳科学の視点から、食行動やおいしさを感じる仕組みを探求する「脳科学ラボ」、食品開発の基礎を学び、魅力あるモノ作りに挑戦する「食品開発ラボ」、食育活動を通して食の大切さを伝え、人と関わる喜びを体験する「食育ラボ」の、3つのうちから1つを選んで受講します。
 今回は「食育ラボ」が6月に開催した『食育スープの会』の様子を中心にレポートします。「食育ラボ」では、4月から食育活動について、その情報や実践例を持ちより、テーマやデザインの作成ほか、活動の準備を行なってきました。

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 6月15日に開催された『食育スープの会』では、管理栄養学科の1年生と2年生が考案した、オリジナルの『食育スープ』(合計7種類)が学内の方々に提供されました。その試食と配布リーフレットから、気に入ったものを選んで投票していただくことになりました。

★ 瀬戸内レモンのミネストローネ
(広島の瀬戸内レモンを使うとともに貧血予防も考えたスープ)
★ 野菜たっぷり!減塩しても飲みやすい豆乳豚汁
(野菜のうまみ、豆乳のコクやごま油の風味で減塩をめざしたスープ)
★ 満腹スープ
(忙しい朝に簡単に作れる栄養満点なスープ)
★ だしまで野菜!万能スープ
(一人暮らしの学生でも、食材を無駄なく使えて手軽に作れるスープ)
★ さっぱり!おいC☆じゃこだんごスープ
(広島特産品のじゃことレモンを使用した地産地消スープ)
★ 暑さに負けるな!さっぱり彩(いろどり)とまとん汁
(栄養豊富な食材を彩りとさっぱり感で摂りやすくしたスープ)
★ Vageもりっスープ
(一人暮らしで忙しい人も簡単に野菜が摂れるスープ)

 以下は当日の様子です。

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 こちらは調理実習室でのスープ作成の様子です。1年生にとっては、はじめて白衣や調理帽を着用しての実習でした。2年生は余裕がありましたね。

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 スープができてきました。16時半からの提供に向け、リーフレットやポスターの作成を着々と進めます。テーマが決まっているためか、迷いなく準備が進みます。

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 こちらは、提供会場となった給食管理実習食堂の様子です。紙コップへの盛り付けや提供個数の確認、場所の設営やリーフレット配布準備やポスターの貼り付けなど、まだまだ準備が続きます。慌てることなく、進められました。

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合計7グループの『食育スープ』提供準備が整いました

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 そして提供時刻が来ました。学内の多くの方々が訪れました。来場者は室内を巡りながら、トレーに7つのスープを順に受け取りました。

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 トレーの上は、このようになりました。7つのスープ、それぞれ彩りが異なります。試食では、同時に受け取ったリーフレットを見ながら、気に入ったスープを選びました。それぞれおいしく、一つ選ぶのは難しかったですね。

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 最後に、こちらは提供時の集合写真です。当日は、全員の協力のもとでの、落ち着いた時間運びが印象的でした。来場者への方々に、思いが届けられたのではないでしょうか。

 食育を通しての管理栄養士の活動を理解し、地域住民の方々に貢献できるように、これから学びが続いてゆきます。元気に歩んでゆきましょう。

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 広島女学院大学の管理栄養学科では、管理栄養士になることを強く望む学生は、全員管理栄養士国家試験を受験します。学生の思いを尊重し、ともに人格を醸成することを日々の目標に、学生のやり遂げようとする姿勢を最後まで支援します。国家試験に向けて、管理栄養学科では前年度の国家試験翌日から、第1回目の模試が始まります。本日は、来年2月まで続く、4年生の『国家試験模試』についてレポートします。

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 模試では、午前に2時間25分、午後に2時間40分という長時間にわたって合計200問を解答します。まず管理栄養士養成課程主任の土谷先生から、試験の心構えや解答上の諸注意の説明があり、問題と解答用紙が配布されます。その後、時間を守っての試験時間となります。解答用紙へのマークや、自己採点のための問題用紙への解答記入などを、真剣に行ないます。本番を想定して、時間の感覚を体得し、実力を発揮できるように訓練することが大切です。解答を終えたら、マークや解答記述をしっかりチェックし、正しい解答ができているか、自己採点を正しく行なう準備ができているかを見直します。
 管理栄養学科では、ほぼ毎月、このような模試が実施されます。そして、卒業研究を終えた12月以降は約2週間ごとに、国家試験前まで行なわれてゆきます。

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 試験を終了すると、次は自己採点の時間となります。まず、教室のパソコンで自分の解答を入力します。入力を終えたら、解答データを持って助手の先生のもとに向かい、データ解析と結果の印刷をしていただきます。ここで、今日の模試についての思いを打ち明け、先生方から励ましの言葉をいただくことも多いです。

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 結果を印刷していただいた後、課程主任の土谷先生のもとに向かい、結果を報告します。この場で、まず課程主任面談があります。今後の学修についての、個々の状況に応じた指導が行われます。たとえ目を背けたいような結果であったとしても、ともに確認して対策を練ることで、現状を受け容れられるようになり、今後の指針が見えてきます。
 学生はその後、所属ゼミの先生に結果を報告し、再度面談の時間を持ちます。今後の学修生活や自身の課題について具体的に話し合い、これからすぐ着手することを決めます。

 夏を迎えました。成長の季節です。
 皆でがんばってゆきましょう。

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 管理栄養学科では今年から、専門分野を学ぶ楽しさを1年生から体験できる、本学科オリジナルの実践型授業である『栄養チャレンジ・ラボ』が開講されています。

 1年生は、脳科学の視点から、食行動やおいしさを感じる仕組みを探求する「脳科学ラボ」、食育活動を通して食の大切さを伝え、人と関わる喜びを体験する「食育ラボ」、食品開発の基礎を学び、魅力あるモノ作りに挑戦する「食品開発ラボ」の、3つのうちから1つを選んで受講します。

 今回紹介する「食品開発ラボ」では、管理栄養士・栄養士をめざす学生が、食品加工や衛生管理、食品の評価方法について学び、各自が想定する対象者に合わせた食品を開発しようとしています。食品開発を通じて、食べる喜びを伝えることを最終目標としています。「食品開発ラボ」の、4月から現在までの様子をレポートします。

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 4月の初めから、「食品の加工と開発」、「衛生管理とHACCP」、「対象者に合わせた食品」、「物性の測定と官能評価」についての講義がありました。その内容をもとに開発食品のテーマを考えていた5月23日、いよいよ調理科学実習室に入ることになりました。

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 1年生にとっては、はじめての体験になることばかりでした。白衣をしっかり着て、検温と爪のチェックを受け、手指消毒をし、調理用に新しいマスクに付け替えます。

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 この日は服装(白衣、調理靴、調理帽)の正しい身に着け方や調理室でのマナー、衛生チェックの方法などを、まず学びました。この知識をふまえて、今後、対象者を想定しての色々なテーマでの試作をしていくことになりました。次回は、基本となるパウンドケーキの作り方を学びます。

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 5月30日、基本のパウンドケーキを、実際に調理器具や設備を使い、皆で手を動かして作ってみました。はじめて使う器具も多かったのですが、調理台の清掃も含めて班員で分担し、なんとかやりきりました。

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 翌週の6月6日には、パウンドケーキ作りの経験をもとにして、テーマ設定、企画・立案を行ないました。その後、必要な材料の種類や分量を決定し、現在試作を続けています。

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 回を重ねるうちに、徐々に手際もよくなり、衛生管理にも心配りができるようになってきました。

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 テーマにしたがって、色々なパウンドケーキができてきました。
 改良が進み、心に思う対象者の方々に、届けられるものになるといいですね。

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