本学の管理栄養学科では、管理栄養士になることを強く望む学生は、全員管理栄養士国家試験を受験します。管理栄養学科では、学力とともに人格を醸成することを日々の目標に、学生のやり遂げる姿勢を最後まで応援します。来年3月の国家試験に向けて、今年も既に国家試験翌日の2月27日から、第1回目の国家試験模試が始まっています。この日(8/21)は夏休み期間に2回ある模試の第1回目が行われました。
模試では、午前に2時間25分、午後に2時間40分という長時間にわたって合計200問を解答します。まず、管理栄養士養成課程主任の土谷先生から、試験の心構えや解答上の諸注意の説明があり、問題と解答用紙が配布されます。その後、時間を守っての試験時間となります。解答用紙へのマークや、自己採点のための問題用紙への解答記入などを、真剣に行ないます。
管理栄養学科では、卒業論文作成に集中する11月以外には、毎月国家試験模試が実施されます。そして、卒業研究を終えた12月以降は約2週間ごとに行い、鍛錬を積んでゆきます。
試験時間を終了すると、次は自己採点の時間となり、教室のパソコンで自分の解答を入力します。入力を終えたら、解答データを持って助手の先生のもとに向かい、データ解析と結果の印刷をしていただきます。先生方から励ましの言葉をいただくことも多いです。
結果を印刷していただいた後、課程主任の土谷先生のもとに向かい、まず課程主任面談があります。今後の学修についての、個々の状況に応じた指導が行われます。思い通りに行かなかった時も、ともに確認して対策を練ることで、現状が受け容れられ、今後の指針が見えてきます。後に、所属ゼミの先生と再度面談の時間を持ちます。今後の学修生活や自身の課題について再度見直し、これから着手することを具体的に決めます。
国家試験模試はまた9月初旬にあります。夏休みは卒業研究が盛んになる時期でもあります。自身の成長の日々を積極的に愉しんでゆきましょう。
管理栄養学科では、オリジナルの実践型授業である『栄養チャレンジ・ラボ』が今年も前期に開講されました。1年生は、脳科学の視点から、食行動やおいしさを感じる仕組みを探求する「脳科学ラボ」、食育活動を通して食の大切さを伝え、人と関わる喜びを体験する「食育ラボ」、食品開発の基礎を学び、魅力あるモノ作りに挑戦する「食品開発ラボ」、この3つのうちから1つを選んで受講しました。
はじめに関連の基礎知識を学んだ後、自ら調査や企画・立案をしてグループワークを行ない、活動に打ち込み、得られた結果の解析や考察を深め、その成果を7月22日、大教室でグループごとに発表しました。1年生による短期間の研究活動成果の発表でしたが、4年生の卒業論文発表会を思わせる内容でした。1年生たちは、自信をもって、口頭発表と質疑応答に臨んでいました。
今年は合計10題の発表がありました。
【脳科学ラボ】
①グループ 演題:『冷たいアイスクリームと溶けたアイスクリームを食べた時の甘味の感じ方の違い』
②グループ 演題:『体で感じる感覚の評価-ハッカ・唐辛子の評価-』
③グループ 演題:『仮想現実(Virtual Reality:VR)による味の変化』
【食育ラボ】
④グループ 演題:『主食・主菜・副菜をとろう(肉ランチ主菜)』
⑤グループ 演題:『食塩摂取量を減らしながら美味しく綺麗になろう!(肉ランチ副菜)』
⑥グループ 演題:『食品ロス削減につながる郷土料理を広めよう(魚ランチ主菜)』
⑦グループ 演題:『作りやすい郷土料理から地域の味を広めよう!!(魚ランチ副菜)』
【食品開発ラボ】
⑧グループ 演題:『食品開発の経緯説明』『酒粕とレモン香るムースタルト』
⑨グループ 演題:『酒粕香るバスクチーズケーキ』
⑩グループ 演題:『亀齢になったよ!からあげちゃん』
各グループの発表毎に、教員から複数の質問がありました。どのグループも自分たちの考えを自信をもって答えていました。主体的に取り組んで分かったこと、必要なことが、自分たちの言葉で述べられていました。
最後に各ラボの代表教員から講評がありました。それぞれの先生方の口から、とても素晴らしい出来であったことや、今後の成長への大きな期待が語られました。
活動発表会は大きな拍手をもって終わりました。これからも、さらなる成長を期待しています。
管理栄養学科3年生は給食経営管理実習で特定給食施設を想定した大量調理を実施します。
前期は学生食堂や学校、高齢者施設を想定し、対象者に合わせてテーマを決定して実習を行いました。
初めての大量調理実習でしたが、グループで協力して昼食を提供することができました。実習では大量調理機器を使用した調理や衛生管理を学びました。
給食を生きた教材として活用するために、栄養指導やリーフレットづくりにも取り組みました。
大量調理や栄養指導の様子を紹介します。
①6月15日 鉄不足を解消しよう!:対象 学生食堂 20代女性
ごはん、カツオの竜田揚げ、きゅりの酢の物、あおさの味噌汁、フルーツヨーグルト
②6月22日 美味しく野菜を摂取しよう!:対象 学生食堂 20代女性
ごはん、鶏肉の回鍋肉風、春雨サラダ、卵としめじの中華スープ、マンゴーゼリー
③6月29日 鋼のように強く!暑さにCaつシウム!: 対象 学校給食 小学生
ごはん、さけのカレー風味南蛮漬け、厚揚げとジャガイモの煮物、キャベツとお麩のみそ汁、冷やしパイン、牛乳
④7月6日 地産地消!広島を知ろう!:対象 学校給食 小学生
じゃこと昆布の混ぜごはん、レモンチキンごぼう、小松菜の胡麻和え、大根とねぎの味噌汁、なめらかミルクプリン
⑤7月13日 七夕パワーで夏の暑さを吹き飛ばせ:対象 高齢者施設 高齢者
おにぎり、夏野菜そうめん、天ぷらの盛り合わせ、えびと冬瓜の煮物、スイカ
⑥7月20日 夏バテ改善飯!:対象 高齢者施設 高齢者
ごはん、豚肉のしょうが焼き、夏野菜の揚げびたし、きゅうりとみょうがの浅漬け、麩と三つ葉のすまし汁、水ようかん
対象者に喜んでいただける給食の提供を目指し、後期の実習にも取り組んでいきます。