人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

ゼミアーカイブ

8月28日(日)に管理栄養学科妻木陽子准教授の主催による、食物アレルギーを持つ子どもとその保護者を対象としたデイキャンプを本学で開催しました。新型コロナウィルスの感染状況を踏まえ、今年は、対面とオンラインどちらでも参加できるハイブリッド型で行いました。

今年で13年目を迎える「食物アレルギーっ子のDAYキャンプ」。リピーター参加もあり、交流の輪が広がっています。
食物アレルギーは、食事制限など日常生活のなかで管理が必要な疾患です。小児での発症が多いため、患者だけでなく保護者のフォローや周囲の理解が求められます。
このデイキャンプの目的は、食物アレルギーに関する知識や情報提供を行うことと、参加者同士の交流の場を設けることです。

プログラムは、講演会、意見交換会、昼食、レクリエーションでした。
午前は、しらお小児科アレルギー科クリニック院長 白尾謙一郎先生の講演会と意見交換会を行いました。
今年は初めて食品企業やスーパーマーケットの方々もご参加くださり、食物アレルギーの食事管理について理解を深める時間となりました。

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<オンライン参加の方とも記念撮影!>

保護者の方が講演会と意見交換会に参加している間、子どもたちは学生スタッフと一緒に遊びました!

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デイキャンプで提供する昼食やおやつは、7大アレルゲン(卵、乳、小麦、そば、ピーナッツ、えび、かに)を全て除去した献立で、参加者みんなが同じものを食べることができます。使用する食器や調理器具もすべてアレルゲン除去食材専用とし、通常の調理実習で使用するものと分けて管理しています。

メニューはこちらです!!

【昼食】コーンクリームパスタ、ミートローフ、かみかみサラダ、おひさまゼリー
【おやつ】ブラウニー

新型コロナウィルス感染対策として、今年は家族ごとに食事を楽しみました。
昼食後は、家族でブラウニーにアイシングをしました!

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午後からは家族でウォークラリーを楽しみました!大学の建物を回り、謎解きクイズに答えてシールを集めました。とても暑かったですが、子どもたちは元気に走ってクイズを楽しみ、ゴール場所では昼食後にアイシングをしたブラウニーをもらいました。

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デイキャンプの運営にあたって、昼食やおやつの献立作成をはじめ、レクリエーションの準備や会場の飾りつけ、会の進行などまで、妻木ゼミの学生が主体となって春から企画し、準備を進めました。将来、管理栄養士をめざす学生が、食物アレルギーを持つ子どもやその家族と触れ合い、患者や家族の気持ちを知ることができる貴重な教育の場となっています。

最後に全員で集合写真を撮りました!

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妻木ゼミの学生コメント

今年のキャンプでは、災害時でも袋調理で食べることができるアレルギー対応食として、コーンクリームパスタを提供しました。また、不足しがちなカルシウムを摂れるよう、小松菜や切り干し大根、豆乳ヨーグルトを使用しました。当日は、「とても美味しかった」「家でも作ってみたい」と参加者の方から聞き、達成感を感じました。そして家族全員で同じ食事を楽しそうに食べている姿を見てとても嬉しかったです。初めてのハイブリッド型デイキャンプでしたが大成功に終えることができました。

デイキャンプで提供された献立レシピについては下記をご覧ください。

食物アレルギーっ子のDAYキャンプ2022レシピ

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2021年度の管理栄養学科卒業論文発表会が開催されました。

卒業論文は、大学4年間の集大成として、これまで学んだ知識や技術を用いて実験や調査、研究を行い、議論を重ねながらまとめてきました。

皆、引き締まった表情でこれまで取り組んだ卒業研究の成果を発表していました。質問にもしっかりと受け答えできており、一段と成長した姿に頼もしさを覚えました。

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感染対策のため、3年生はライブ中継された別教室で卒論発表を視聴しました。例年以上に3年生から積極的な質問があり印象に残りました。

これも下級生に理解してもらえるよう、分かりやすい発表を心がけた4年生と、4年生の発表を興味深く熱心に聴いた3年生の学び合う姿勢の賜物ですね。大変よい議論の場になったと思います。

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最後は、管理栄養士養成課程主任の佐藤先生からのご挨拶と各指導教員からのメッセージがありました。

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卒業まで、残り4カ月です。国家試験に向けてラストスパート!悔いのない大学生活になるよう、最後まで全力で進みましょう!

<2021年度 管理栄養学科 卒業論文題目>

  • 好中球性アレルギーを制御する食品栄養素の探索を目指した研究~遺伝子発現の変化について~(野間研究室)
  • 豚肉および鮭切り身における低温調理の熱殺菌に関する食品衛生学的考察(村上研究室)
  • 運動負荷による食材及び料理のおいしさの変化について(石長研究室)
  • においに対する快・不快の変化とpHの関連(石長研究室)
  • 混合臭を嗅いだ際に認知できる食材の種類の特徴について(石長研究室)
  • ジュニア期における栄養教育方法の検討(下岡研究室)
  • 公式野球クラブチームに所属する中学生男子における身体および食生活の実態把握(下岡研究室)
  • 幼児期の操作方法に関する実態把握と食育の検討(下岡研究室)
  • 豚肉の物性・嗜好性に及ぼす加熱調理条件の影響(渡部研究室)
  • とろみ調整食品の調整方法の検討(渡部研究室)
  • 新型コロナウイルス感染拡大防止による新しい生活様式への変化が女子大学生の食習慣に与えた影響(2)(市川研究室)
  • 女子大学生における野菜摂取向上に関する研究方法の検討(市川研究室)
  • アイスクリーム食を通しての食の可能性を広げる研究(佐藤研究室)
  • 植物性ミルクを用いた低エネルギーアイスクリーム調整に関する研究(佐藤研究室)
  • 高齢者・嚥下困難者用アイスクリーム調整に関する研究(佐藤研究室)
  • 転写活性非依存性のRelAによるNF-kBのネガティブフィードバック機構(土谷研究室)
  • RelAの転写活性型ドメイン(TAD)によるIKKβ活性の抑制機構(土谷研究室)
  • 小児食物アレルギーデイキャンプでの取り組みと課題~第12報~食物アレルギー患者の旅行における現状把握と環境整備への課題(妻木研究室)
  • RBL-2H3細胞におけるアミノ酸枯渇状態がヒスタミン合成能に及ぼす影響(妻木研究室)

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管理栄養学科 妻木ゼミの学生と3年生のボランティアの学生とで、オンラインでのデイキャンプを開催しました。

今年で12回目になるデイキャンプ。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止としましたが、今年は初のオンライン形式で開催しました。

しらお小児科・アレルギー科クリニック院長 白尾謙一郎先生による講演会、参加者同士の意見交換を行うおしゃべり会など3時間のイベントでした。

学生は、食物アレルギーに対応したレシピを作成し動画配信したり、子ども達に自宅で遊んでもらえるようにゲームを作成したりと、オンラインでも楽しんでもらえるように工夫しました。

当日の様子や、デイキャンプで紹介したメニューなど、詳しくは こちらから ご覧ください!!

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