人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

ゼミアーカイブ

2018年度管理栄養学科卒業論文発表会が開催されました。
卒業研究は、今後、管理栄養士という専門家として社会に出るために、一般的に言われている情報が正しいことなのかなど、卒業研究を通して自分たちで調査し、検証し、判断する能力を身につける学修です。そして、まとめた内容を多くに伝える場が卒業論文発表会となります。
4年生は指導教員のもとで1年間学修したことを、4年間の集大成として卒論発表会で発揮してくれました。

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会場にいる学生や教員からたくさんの質問があり、4年生は一生懸命答えています。

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卒業論文発表会は盛会に終了しました。4年生は1年間研究してきたことを、立派に発表することができました。
最後に課程主任の妻木先生より、卒業論文発表会が将来の皆さんの糧になると励ましの言葉を頂きました。

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次の目標は、管理栄養士国家試験の全員合格です。最後に皆一緒に笑顔で卒業できるように、頑張りましょう! 

【2018年度卒業論文発表演題】
辛味感覚の研究(石村研究室)
給食調理作業における手洗い遵守率の現状と遵守率向上への取り組み(村上研究室)
給食調理における作業工程表の改善の試み(村上研究室)
香味野菜や香辛料の付加によるニオイに対する気分の快・不快の変化(石長研究室)
食材の刺激臭(香味野菜)を活用した嗅覚のレトロネーザル知覚の検討(石長研究室)
水中競技選手における栄養管理(下岡研究室)
幼児期における食生活の実態把握と食育の検討(下岡研究室)
特別支援学校における嚥下調整食調理プログラムの検討(渡部研究室)
凍結含浸法を用いた食肉軟化にたんぱく質分解酵素含有食材が及ぼす影響 ~若年者と高齢者の食味感覚の相違~(渡部研究室)
アイスクリームを利用した嗜好度の低い食材の摂取に関する研究(佐藤努研究室)
ヒト肝癌由来細胞株における脂肪酸蓄積と細胞死誘導に対するポリフェノールの効果(土谷研究室)
夜遅い食事は歯周病のリスクを上げるか?食事の質と摂取時刻の比較研究~第2報~(市川研究室)
タプシガルギンによるヒスタミン合成促進条件下においてヒスチジンがアレルギー関連遺伝子発現に及ぼす影響(妻木研究室)
小児食物アレルギーデイキャンプでの取り組みと課題~第10報~ 県別によるアレルゲン除去食品の取り扱いの実態と地域差の把握(妻木研究室)
赤味噌と調合味噌の違いが汁の塩味の好ましさに及ぼす影響(野村希代子研究室)
保存期慢性腎臓病治療食献立におけるエネルギー量及びたんぱく質量の違いによる食品の使用状況(野村希代子研究室)
小豆の煮熟時間と餡の練り時間がテクスチャーに及ぼす影響(野村知未研究室)
餡の練り時間と水分率がテクスチャーに及ぼす影響(野村知未研究室)

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妻木ゼミでは、「食物アレルギー」をテーマに研究をしています。

食物アレルギーは、食物に含まれるたんぱく質に対して免疫が過剰に反応して起こる疾患です。食物アレルギーの患者さんは、アレルギーの原因となる食品を除去しなければなりません。しかし、除去をすることで、栄養素が不足したり、献立に偏りが出てしまいます。

そこで私たちは、美味しくて、栄養も摂れる食物アレルギーに対応したレシピを考えて患者家族への情報提供を行っています。

卵・牛乳・小麦・そば・落花生・えび・かにを除去したレシピの考案

ピザランチ

米粉の生地で作ったピザと、カラフルサラダ。野菜たっぷりランチでビタミンやカルシウムなどの栄養素も補えます。

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オムライス風

見た目はオムライスだけど、卵の部分はかぼちゃのペースト。かわいくアレンジできます。

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プリンアラモード

豆乳で作ったプリンに、豆乳ホイップをトッピング。飾り切りをした果物で、子ども達も喜びます。

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食物アレルギーっ子のデイキャンプ

毎年夏休みには、「食物アレルギーっ子のデイキャンプ」を開催しています。

食物アレルギー患者家族を対象に、食育レクリエーションやおやつ教室、ランチの提供を行っています。今回で9年目を迎えました。

今年度は、妻木ゼミのOGのほか、3年生もボランティアで手伝ってくれました。

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今年度のデイキャンプの様子はこちらから

卒業研究

食物アレルギー患者家族の現状を把握するため、食事内容や生活習慣などを調査しています。今年度は、食物アレルギー対応食品の扱いについて市場調査を実施しました。

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一方、食物アレルギーの発症メカニズムについても研究しています。

食物アレルギーが起こる原因物質にヒスタミンがあります。このヒスタミンが体内でどのように作られているのか、ラットの細胞(RBL-2H3細胞)を用いて、ヒスタミンの合成能やアレルギー関連遺伝子の発現を解析しています。

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このように、妻木ゼミでは、社会科学・自然科学の両面から食物アレルギーを研究しています。

食物アレルギーは子どもに多い疾患です。保育園や小学校はもちろん、地域全体で食物アレルギーについて理解を促すことが必要です。私たちは将来、管理栄養士として、どう患者家族へ支援ができるか、研究を通して考えています。

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 2017年度の4年生最後の卒業論文発表会が、12月2日(土)に盛会に開催されました。 開催にあたり、学科主任の渡部佳美先生から挨拶を頂きました。

4年生は、今まで、管理栄養学科で学んだ多くの知識を生かし、そして4年生で1年間研究をしたことを、教員や下級生の前で堂々と発表してくれました。

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 発表後は、教員や下級生から多くの質問がありましたが、今まで研究してきた経験や考察、そして多くの文献を検索した知識をもとに、自分の言葉でしっかりと答えることができました。

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 すべての卒業論文の発表が終わり、やっと緊張感から解放されました。広島女学院大学の4年間の女子教育の中で、たくましく育っていました。広島女学院大学の伝統の"凛"とした態度を引き継いでいってくれることでしょう!

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 最後に課程主任の妻木陽子先生から、発表を終えた4年生にお言葉頂きました。 頑張った4年生へ、次のお話をしてくださいました。

「皆さんが頑張った卒業論文は、世界で一つしかない研究です。この卒業論文を皆さんの宝物にしてください!」と、とても心にしみる言葉でした。

そして、「卒業論文は終わり、皆さんの一つの任務は終わりました。 しかし、あなた達にはもう一つやるべきことがあります。管理栄養士の国家試験に合格することです!」

 課程主任の妻木陽子先生も広島女学院中学高等学校、そして広島女学院大学を卒業された先生です。広島女学院の伝統である優しさ・寛容さと厳しさの両面を持ち、とても"凛"とされていました。 さあ、みんなで国家試験に合格して、最後は笑顔でお別れしましょう!

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【2017年度卒業論文の内容】

□ 消化管の生体防御機構について

給食調理における手洗い遵守率の現状と課題

真空調理法で用いられる低温加熱の熱殺菌効果

食物臭の温度差による気分の快・不快の変化の検討

食材(固形物)への微量アンモニア混入に対するニオイの感じ方の違い

□ 幼児期における咀嚼能力向上への食育の検討

水中競技選手における栄養管理

広島市学校給食献立の変遷と今後の食育における役割

凍結含浸法を用いた食肉軟化にたんぱく質分解酵素含有食材が及ぼす影響

□ 夜遅い食事は歯周病のリスクを上げるか? ~食事の質と摂取時刻の比較研究(1)~

野菜廃棄部位における生育可能性の検討

カタクチイワシの塩蔵および油漬に伴う熟成

トランス脂肪酸による細胞増殖と細胞死の誘導について

長期高ヒスチジン培養条件下におけるRBL-2H3細胞のヒスタミン産生およびアレルギー関連遺伝子発現に及ぼす影響

小児食物アレルギーデイキャンプでの取り組みと課題~第9報~店舗によるアレルゲン除去食品の取り扱いの実態と地域差の把握

□ 具や吸い口を加えた汁に飯を組み合わせた時の許容できる汁の塩分濃度の下限について

治療食献立における料理に使用される牛乳の使用状況および使用の有無が栄養素の量に及ぼす影響

□ 餡練り時間が餡のテクスチャーに及ぼす影響

広島風お好み焼きの焼成過程におけるにおいの変化

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