幼児教育心理学会/児童教育学会では、京都大学名誉教授・鯨岡峻先生をお迎えし、下記の要領にて春季講演会を開催します。幼稚園、保育園関係のみなさま、同窓生のみなさま、ぜひご来場くださいますようご案内申し上げます。
(入場無料 事前申込不要)
テーマ
子どもとの接面における保育者の「保育する」営みを考える
日時
2018年5月26日(土)14:30~16:00(受付開始 14:00~)
場所
広島女学院大学人文館 303教室(広島市東区牛田東4-13-1)
※駐車場には限りがございますので、公共交通機関をご利用ください。アクセスはこちら
お問い合わせ先
広島女学院大学児童教育学科 中村勝美 kodomo☆gaines.hju.ac.jp ☆を@マークに代えてください
講師主要著書
関係の中で人は生きる(ミネルヴァ書房,2016年)
子どもは育てられて育つ(慶應義塾大学出版会,2011年)
エピソード記述を読む(東京大学出版会,2012年)
保育・主体として育てる営み(ミネルヴァ書房,2010年)
保育のためのエピソード記述入門:共著(ミネルヴァ書房,2007 年)
ひとがひとをわかるということ(ミネルヴァ書房,2006 年) エピソード記述入門(東京大学出版会,2005 年)
<育てられる者>から<育てる者へ>(NHK ブックス,2002 年)
他多数
講演概要
子どもを前にしたとき、保育者はどのように心を動かして子どもと接しているでしょうか。 保育と「保育する」との違いとは何でしょうか。保育内容というとすぐ、何を保育するかというように「何を」に重点がおかれますが、保育の営みを考えるうえでは、むしろ「保育する」保育者がどのように心を動かすのかという動態が重要といえます。本講演ではこうした視点から、保育する営みについて考えます。
12月6日(水)、広陵高等学校教頭 堀正和先生を講師にお迎えして、幼児教育心理学会の秋季講演会「意志ある処に道あり」が開催されました。
堀先生は、昭和60年より広陵高等学校に着任され、平成7年には広島市教育委員会平和教育等海外教育事情視察派遣団員として米国訪問、平成20年度文部科学大臣優秀教員表彰受賞など、広島の教育者としてご活躍されておられるだけでなく、生き方や子育てについての講演活動や、今年30周年を迎える教育サークル「AGLOW」を通して地域の人づくりに貢献されておられます。
講演では、先生のこれまでの人生での出会いと、それによってご自身の生き方がどのように変わったかということが熱い思いとともに語られました。自分のことを諦めず、絶対できると信じ歩み続けること、そしてそれをこれから出会う子どもたちに伝えることの大切さを学びました。
本講演会は、幼心学会役員OGで、広陵高等学校出身の3年生髙山榛奈さんの企画で実現しました。ご多用中、教え子のたっての願いで講演においでくださった堀先生に感謝申し上げます。
7月15日(土)、幼児教育心理学会の2017年度総会及び春季講演会が実施されました。
総会では、2016年度の活動報告、決算、2017年度の新役員と予算が承認されました。
副会長の内田春香さんはじめ、総会をもって引退する3年生の役員の皆さん、長い間お疲れ様でした。
続いて、幼心学会の研究会を代表して、「こどものうた研究会」(顧問 森保尚美准教授)が活動報告を行いました。
「パイナポーズ」によるダンスに合わせて、会場に集まった全員がリズムに乗って体を動かしました。
春季講演会では、柴田愛子先生を講師にお迎えし、「子どもっておもしろい! 保育はいい仕事」というテーマでご講演をいただきました。柴田先生は、幼稚園を退職したのち、OLを経験されたものの、やはり子どもの魅力がすてられず、再び幼稚園にもどり、その後「りんごの木」という保育の場を自ら立ち上げた保育者です。また、「こどものみかた」、「けんかのきもち」、「わたしのくつ」などの絵本をはじめ、多数の図書も出版されています。
柴田先生によると、子どもを「どのように育てるか」というのは大人の視点であって、子どもは「どう育とうとしているのか」と視点を変えてみることが、保育の原点だそうです。それも、子ども全般ではなく、自分の目の前にいるその子どもが、今、どう思っているのか、それを評価するのではなく、何と思っているのか考えること、それが子どもの心により添うことであるといいます。言葉ではうまく伝えられない子どもの思いを、表情や感情表現、身体表現から考え、多分、この子はこう思っているのではないかという一言を子どもに代わって言えたとき、その子の心に添うことができるのです。
保育者になるとき、「これから出会うすべての子どもを好きになる」という覚悟を決めたという先生の言葉は、すべての学生の胸に響いたのではないでしょうか。
当日は、幼稚園、保育園、こども園の方々にも多数ご来場いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。