5月

園庭の“ののはなばたけ”に

シロツメクサの白いかわいい花が咲いています。

シロツメクサのリースを作っている子どもたち、

ピーピー豆(カラスノエンドウ)の

豆笛づくりに夢中の子どもたち、

新緑の季節を思いっきり楽しんでいます。

『かわいいおはな!みて みて!!』

花壇やプランターの花を 思わず摘んでしまうこともあります。そんな時は、とがめたりせず、『きれいね、かわいいね、』って受け止めつつ、水にさしてあげましょう。

『すてきなものみーつけた!』っていうその感動を十分にうけとめてあげまた、ちがう場面で 小さな花にもいのちがあることを伝えてあげていきたいと思っていますが、人間の言葉でいのち を伝えなくても、自然とたっぷり触れ合っていけばかわいい! 素敵! 愛らしい!ふしぎ! たからもの! もってかえりたい!という感動はやがて たいせつ! まもりたい!という思いにかわっていくものです。それが自然の教育力です。

幼稚園で子どもたちと触れ合っている動植物たちは多少の(いえ、かなりの)覚悟をしてくれているのです。子どもたちの心を育ててくれている小さな生き物達に感謝の気持をたえず持ちたいものです。

おうちに連れて帰って 動かなくなってしまったダンゴ虫さん達も 大きな仕事を担ってくれたのですから、必ず土に帰してあげましょう。『ごめんね。ありがとう!』ってお祈りも忘れずにね。

 

ひこうぐも

4、5がつのひこうきぐも

おそくなってごめんね。

もうすぐできるから、

それまで ほんものの ひこうきぐもを

みながらまっててね。

 

年少

 

 幼稚園が始まってはや2ヶ月。子どもたちにとって初めて経験することがいっぱいの毎日です。「トイレの使い方」「どうして上靴をはくのか」「セロハンテープ・はさみの使い方」「靴のしまい方」などなど。自主的活動がすみ片づけ後、クラスごとでみんなが集まった時間帯に子どもたちと一緒にひとつひとつ話し合いをしてゆきます。セロハンテープ・ハサミなどの道具の使い方をやってみせたり、危険な使い方を知らせます。一緒に話し合ったり、「どうしてかな?」と考えてみます。「どう思う?」と聞くと、それぞれの子どもたちが口々に答え、その声を聞いて、又、違う方向へと話が進むこともあります。

 毎日の保育の中での出来事や気づいたことなどを、みんなで一緒に共有し、安全で楽しく過ごすには約束があることを伝えてゆきます。

 

お弁当だ〜いすき

 「せんせい、おはよう!きょうね、かばんがおもいんよ。あ〜、おもいおもい。」「おべんとうもってきたんよ。ゼリーとくだものは、べつになっとるんよ。」と、朝登園してきた子どもたちはお弁当の話でもちきりです。さて、いっぱい遊んだ後、「みんなでおかたづけしよう」と始めると「おかたづけして、おうた うたったらおべんとう?じゃ、はやくかたづけよ。」とお弁当が待ち遠しくてたまらない様子です。お弁当の時間になるとお弁当箱のふたをあけて、近くのお友達と見せあいこ。「たまごがおなじだね」「このキテイちゃんのおむすびかわいいでしょう」「おいしいね〜」「うんうん、おいしいね」などなど、お弁当を持ってきた喜びとみんなで食べる楽しさを感じていました。食べ終わると「せんせいみて!たべたよ!」と見せます。「おいしかったね。きれいに食べたねー。おかあさんもきっと喜ぶね。」と言うと、ニコニコしながらもどっていきます。みんなの笑顔があふれているひと時です。

 

はじめての身体測定

 5月16日、年少組初めての身体測定がありました。ペープサート(紙の人形劇のようなもの)を使って、身体測定の様子をまずお話します。体重計と身長計のペープサートをみて「みんな これなんだと思う?なんだか時計みたいだね。ここに乗ると、この針がビヨ〜ンって動くんだって。」「こっちの長いのは なんだろうね。これは、この棒が上にいったり 下にいったりして、みんながどのくらい大きくなったかなって調べるものなんだよ。」 話を聞きながら、子どもたちは「ウワ〜」「ヘエ〜」と声をあげます。

 さあ、いよいよ洋服をぬぎます。「それじゃ、くつを脱いで、靴下を脱いで、靴下をくつの中にいれること出来るかな?」「ズボンやスカートぬげるかな?」と、ひとつひとつをみんなで一緒にぬいでいきました。中には「いや!ぜったいイヤッ!」と言ってイスに座ったまま離れず、お友だちがしているのをじーっと見ている子どももいましたが、「今日は、じゃ服を着たままでもいいよ。ここにまっすぐ立てるかな?」と声をかけると頑張る姿がみられました。

 先生たちに服の着脱をてつだってもらいながら「ぼくとAくん、どっちが大きい?」「4才になったから大きくなったんよ」などなど。ちょっぴりドキドキしたはじめての身体測定でした。

  これからみんなどのくらい大きくなれるかな?

 

 

年長

おおきいぐみなんだから! 

『せんせい! おおきいぐみになったら レストランできるんでしょ?』 『ぼくは 昆虫館 がしたい!』 『せんせい!おれたちが 小さい子を ツインタクシーに乗せちゃるけえ!』 『くじびき屋がしたいなあ…』 大きい組になったら「あんなことしたい こんなことしたい!」 小さな胸か ら あこがれや夢や期待があふれ出しはじめた5月。去年の年長児の遊びの姿に魅了され、目を輝かせて見つめていた あの 「大きい組に自分達がなれた!」ことを 確かめたい! 小さい組の子どもたちに いろんな楽しいことを仕掛けていきたい! その思いは募る一方。でも、今はなぜか空回りの連続。 「あれっ、こんなはずでは…」

だいじょうぶ。だいじょうぶ。あせることないよ。すぐに思い通りにならないけれど、今この時を それぞれに楽しく 思いっきり遊んでいてごらん。いつの日か、大切な仲間ができ、力を合わせて 自分達が思っている以上のことができているはずだから。でもね、きっとその時になったら、去年の年長組さんのことなんて 忘れていると思うよ。

 

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