3月のおたより

2月28日、今年度最後の

おたのしみ会のときを持ちました。

母の会、クラブ活動の

コーラス部の素敵な歌声と、

人形劇部“おはなしむら”

の公演を

子ども達も、先生も、お客さんたちも

心から楽しむことができました。

お母様方、ありがとうございました。

明日からは、いよいよ今年度最後のつき、

3月を迎えます。

残された日々、

子どもたちと大切にすごしていきたいと思っています。

 

行事予定

 1日(金)  お誕生日会
 4日(月)  母の会臨時総会
 7日(木)  保護者有志による窓拭き(9:30〜10:30)
7、8日(木、金) 平和公園にて 沼田鈴子さんの被爆体験の語り           を聞くひと時をもちます。(年長児)
 8日(金)  身体測定
11日(月)  今年度のお弁当最終日 毎日お弁当を作ってくださ         ってありがとうございました。
12日(火)  お別れ会 9:30〜12:30 牛田の山オリエンテー         リング 会食
14日(木)  荷物持ち帰り
16日(土)  卒園式  10:00〜  卒園生は9:45までに登園         してください。年中少児はお休みです。
18日(月)  終園日 年中少のみの登園。 11:00降園

 

ひこうきぐも(2、3月合併号)から

かにのおかあさんがその子に、

「横にはうものではありませんよ。

またわき腹をじめじめした岩に

こすりつけてはいけませんよ。」

といいました。

子どもは「そう教えてくださるおかあさんが

まっすぐに歩いてみせてください。

わたしはそれを見てその通りに

します。」といいました。

かにの親子〈イソップ物語より〉

 

子どもは私達大人のすることを実によく見ています。子どもと毎日一緒に過ごしている私どもは、時々こわくなることがあります。しぐさ、言葉使いなどなど・・・心の中まで見られています。そして、人の接し方、人間観などが子どもたちに伝わります。

子どもを育てるということで、よく子どもを受容することの大切さをこれまで言ってきました。これは、子どもの言いなりになるということではありません。大人が自分自身の生き方を見つめなおしながら、一生懸命生きていく姿を示し、子どもを一人の人間として尊重していく時に、おのずと姿、言葉に現れるのではないでしょうか。吸いとり紙のような子どもたち、身体と心の成長ぶりに驚かされます。

 

年少組

待ちに待ったこの時

かりんジュースづくり(11月)

 『先生、今日かりんジュース飲める?』朝、部屋に入ってくるなり尋ねるAくん。そうです。今日は雪が降っているのです。10月末に作ったかりんジュース、3ヵ月後に飲めるということを“1月の終りか、2月の寒い雪が降る頃に飲もうね。”と言っていたので、子どもたちはちゃーんと覚えていたのです。いよいよその日がきたのです。              

 みんな集まりかりんのエキスがたまったビンのふたを開け、一人一人においをかぎます。『いいにおい!』『もう できとるよ!』『みんなが楽しみにしていたかりんジュースができたね。やっと飲める日がきたよ。』というと、『みんなおらんじゃん。どうするん?』と、お休みの子を心配してくれるBくん。『じゃあ、お休みの人の分を残しといたらいいじゃん。』とCくん。もちろんそうするつもりでしたが、自分達が飲みたくて仕方がない時でも、そんな言葉が子どもたちのほうから聞かれ、とても嬉しくなりました。『そうだね、ありがとう。じゃあ、DくんとEちゃんのも残しておいてあげようね。』
 こうしたやりとりのあと、かりんエキスを水で薄め、子ども達もみんなコップを出して、いよいよかりんジュースを口にします。両手で大切そうにコップを持ち、一口ごっくん。『おいし〜い!!』と、にっこり。待ちに待ったこの時。部屋中に満足の笑みがこぼれました。

 

 今月の讃美歌

かみさまはわたしがすき主イエスとともに    このはなのように

 今月の歌

たのしいね      ゆげのあさ       まめまき  ひなまつり      はる

 

手遊び

きつねがね          カレーライス         パン屋さんでおかいもの   ほら春ですよ

 

年中組

おには外! ふくは内!

  園庭中にひびく子どもたちの声。そこでついにおにの登場。「わーおにだ!おにだ!おにがきたぞー!」「よーしおには外!おには外!!」必死におにめがけて豆を投げます。続いて2番目のおにの登場。         「ワーッ!!」あまりのおにの勢いにびっくりする子どもたち。「先生!あのおに こわい!」といってあわてて部屋に隠れる子ども。おににつかまらないように園庭中を逃げ回る子ども。両手に豆を握りしめ、勇気を出しておにに向かっていく子ども。とっても楽しい豆まきでした。
 部屋に帰る途中のこと。「先生、最初に来たおにはね、お母さんおになんよ。何でかっていうとね、ちょっと優しそうだったから。」「それじゃあ、2番目のおにはお父さんおにだね。すっごい大きかったし、こわかったもん。」「赤ちゃんおにはどうしてきてくれなかったんだろう?お母さんもお父さんもきてくれたのに…。」「きっとまだ小さいからおにのおうちで留守番してるんだよ!」
今年もみんなのところにたくさんがきますように!

 

2、3月の讃美歌

どんどこ どんどこ       ちいさいおててに         みみをすまして  まもり

 

2、3月のうた

ゆきのこぼうず          ウンパッパ   春

 

年長組

 

風邪が流行っています。

 風邪が流行っています。イソジンのうがい薬を用意して予防しています。先生もうがいに加わります。ゴロゴロゴロゴロ………ん、ペッ!すると隣でA子が、うがいのリズムを先生に合わせはじめました。ん、のところで一緒にとまって、ペッ。すると隣のB子もそのリズムに合わせはじめました。三人そろってゴロゴロゴロゴロ………ん、ペッ!そしてペッのあとは、何度かくり返すうちに、なんだか幸せな気分になってきました。
 気持ちをあわせてくれることの心地よさ。そして、人と人の気持ちが合うことの喜び。子どもと生活をしていると、ささいなことに幸せを感じることがあります。ありがとう、子どもたち。

 

忍者ごっこ

 秘密の基地を作り、合図を決め、忍びの道具(手裏剣、剣などなど)を持って走り回る。最初に忍者になって遊び始めた仲間たちが達がもりあがり、なんだかとても楽しそう。それを見ていた周りの子どもたち…。同じ道具を作り、「入れて―」という子ども。まず、作った道具をプレゼントし、「おまえも仲間に入るか?」と声をかけてもらうのを待つ子。仲間と認めてもらう嬉しさ、友達をいとしく大切に思う気持ちはふくらんでいく。
 一方、“くじびき屋”をしていた女の子グループ。くじびきの景品が、飴やアクセサリーだったのが“手裏剣”、“剣”へと変わってくる。忍者たちが来てくれるよう、喜んでもらえるものを店先に並べる。そうしていくうちに今まで一緒に遊ばなかった子どもたちがつながっていく。
 「せんせい、学校ではずっとは遊べんのよ。」「同じクラスになれんけえさびしいね。」「せんせい、ようちえんにのこってもがんばるんよ!」

 

こころの“ゆとり” 

    暦の上では春を迎えたもののまだまだ寒い、ある日の園庭での出来事。アスレティックの周辺で“たか鬼”を楽しんでいた年長の子ども達が、テラスにいた先生のところに血相を変えて飛んできた。息をはあはあ弾ませ、何か大事件のようだ。『先生、ちょっと来てよ。大変なの!〇ちゃんが小さい組の子に蹴られたの!                                                                            

   先生が近くに来てくれたおかげで、少し安心して年中児に〇ちゃんの気持ちを代弁する友だち。『どうして蹴るの?』アスレティックの上からにらみ返す年中児。『ここは俺たちの基地なんじゃけえ。』『先に俺たちが取っとったんじゃけえ。』『俺たちの基地に入るな!』スコップを持ち上げ威嚇する。それにひるむことなく言葉でやり返す年長児。『ここはみんなの遊び場よ。』『先に来たからって独り占めしたら、みんなの遊び場がなくなるでしょ。』『それに、いきなり蹴らなくてもいいでしょ。』『口で言えばいいでしょ!』次々に筋の通った主張が年中児たちに浴びせかけられる。しかし、逆に言葉で責められると、ぐうの音も出ず、かえって興奮しだす年中児。その様子を見つめつつ、とりあえず言いたいことを言い尽くした年長児たちは、友だち同志見つめあい、話し合い、ある結論に達した。『もういいわ。いくら言ってもダメね。』『もうここには乗らないから、好きなようにして。』『でも、〇ちゃんにだけは謝ってよね!』

  アスレティックの上から見下ろしながらではあるが、年中児の『ごめん…』という言葉を聞いて、年長児たちはまた“たか鬼”を再開した。〇ちゃんも涙をふいて、友達に背中を押されて走り出す。

『押してだめなら引いてみな。』『負けるが勝ち。』大人の世界だけでなく、子どもの世界でも正しいことがいつもまかり通るとは限らない現実がある。筋の通っていないこと、悔しいこと、許せないこと、不条理なことも、時には何とかして受けとめ、乗り越えていかなければならない。家庭や先生の支えはもちろん、深い深い友だちとのかかわりの経験なくしては、乗り越えるのは容易ではない。もうじき園生活の最後の時を迎えようとしている年長児たちの、心の育ち、“心のゆとり”を感じる出来事だった。同じようなことは今、日々あちこちでおきている。

一方、年長児の優しさ、“心のゆとり”に触れた年中児たちも、今度は自分達がこの“ゆとり”を手に入れる番が近づいていることを感じて、顔つきが引き締まっているように思える。春が待ち遠しい。

 

2、3月の讃美歌

 あいをください        しゅわれをあいす         ちいさいひつじ

 

2、3月の歌

いつもなんどでも
ともだち賛歌
みんなともだち
いちねんせいになったら
カレンダーマーチ
ビリーブ

 

報告

 2月25日(月)、流川教会(中区上幟町)へ出かけました。礼拝をし、パイプオルガンの演奏を聞きました。流川幼稚園の園庭で、流川幼稚園の子どもたちとも一緒に遊びました。

 

 

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