5月

おたよりから

 

園庭の池に咲いたスイレンの花。

 

5月は子どもの日、母の日がありますね。

子どもにとってお母さんはいうまでもなく、とっても大切な人。

人生ではじめて出会う恋人のような存在。

『私(僕)にはこの人しかいない。

この人なしでは生きられない。』

と、きっとそう思っているにちがいありません。特に乳幼児期は。

逆に『この人に裏切られたら、

怖いことだってなんだってできちゃう。』

とは、ある殺人犯罪を犯した人の言い分です。

せっかく子どもの日、母の日があるわけですから、

あらためて親(母)子の絆の大切さを

考える日としませんか?

子どもは授けられたものですもの。

園庭のののはなばたけで見つけた ナナホシテントウ。

行事予定

 

 7日(火) 年中、長 お弁当開始
 9日(木) 年少 お弁当開始
15日(木) お誕生日会 おいしいおやつ(フルーツポンチ)をいただきます。
17日(金) 年少 身体測定
18、19日(土、日) 牛田公民館祭り。日本保育学会(東京:武蔵女子大学にて)
20日(月) 年中、長 身体測定
25日(土) すこやかな育ちを考える会 (教師研修会)
28日(火) 春の親子遠足 中央公園にて
30日(木) クラス会開始  30日ひつじ組   31日うさぎ組  6月3日ひよこ組  4日つき組  5日あひる組    6日めだか組  7日ほし組

 

ひこうきぐも

子どもとつきあうには…

 お子さんのなわとびや、野球のやり始めに付き合った人ならばおわかりだと思うが、大人側にかなり根気がいる。今、幼稚園の外遊びの一つに‘ゆうびんやさん’というなわとびがある。教師が‘ゆうびんやさん・・・’というわらべうた風の歌にあわせて、長いロープを行ったりきたりさせ、子どもが動いているロープを跳ぶというもの。普通のテンポで歌うと30秒程のものだが、この時期1曲をリズミカルに一定のテンポで飛べる子どもは少ない。教師が一人一人の子どもの跳び方にあわせて、歌いロープを動かす。ジャンプすら満足にできない子どもも「いれてー」と入って来ることもある。そんな時はまるでスローモーションビデオのごとくである。それでも終えた時の笑顔はたまらない。ある子どもは跳ぶのがやっとなので、ゆっくり歌いロープを動かすと、自分が跳べないのは先生のやり方が悪いみたいに文句を言う子どももいる。それでも、ハイ、ハイと言って自分を失わせないように最大限の配慮をする。いつのまにか「いれて」「いれて」と10数人の列ができ、順番を待っている。

 幼稚園の場合、色々な段階の子どもがいて、どれがいいとか悪いとか、大人が決めつけなければ、それぞれのやり方に自信を持って挑んでいる。それぞれが楽しそうにやっているのをみる機会が多いので、それまでしたことのないことでも心動かされる。幼稚園のいいところは多種多様な子どもが、多種多様にしていることが認められている場であることも大きな学びの場である。一人一人の子どもにあわせるには、教師側にかなりの配慮と根気と技術(?)が必要である。

 考えてみると子どもが何か一つのことを身につけていくには、このなわとびと同じような過程をたどるのではないか。子どもがいつのまにか身につけていることもあるが、乳幼児の場合やはり大人の手助けが必要なことが多い。はじめはその子どもの求めるやり方にあわせる。あるいは、その子の段階にあわせてあげることがまず大切である。大人のやり方をおしつけるのでは、すぐにいやになってしまう。その子どもにやってみようとする気持ちがみえたら、その子どもが自信を失わないように楽しく手助けする。(大人が先に熱心になりすぎないように)子どもにあわせることができるのはやはり大人である。一度成功を味わうとしめたもの。子どもは何度でも挑戦し習得する。十分に経験をすると、また次のことへと向かっていく。大人(親、教師)のですぎず、ひっこみすぎず、楽しく協力することが子どものやる気をおこし、積極性、集中力を養うことになる。

 

年少

おべんとう

 『あしたからおべんとうでしょ?』『ぼくのおべんとう かっこいいんよ!』『わたしのは 2だんのおべんとうばこよ!』 子ども達はお弁当が始まる日の前からとても楽しみにしています。

 待ちに待ったお弁当初日。朝一番からお弁当箱を出して見せてくれたり、『はやくたべたーい!』『おべんとうはまだー?』と 何度も尋ねにくる子もいます。

 

 さあ、ようやくお弁当の時間。『あ!〇〇ちゃんと同じたまごやきが入ってる。』『このミートボールだ−いすき!』『ママは料理が上手だよー!』『先生もお弁当食べるの?』『先生のも見せて−!!』『先生のは誰が作ってくれるの?』 お友だちや先生のお弁当にも興味津々。幼稚園での楽しい時がもう一つふえました。

 お弁当の後は、少しおなかを休めるために休息の時間をとっています。ゴザを敷いたところにごろんと横になって、バスタオルをおなかにかけます。お隣にねころんだお友だちと顔を見合わせて思わずニッコリ。そこで1、2冊絵本をよんでもらいます。
 おなかを休めた子ども達は、『おはよう!』『ただいまー。』『もうおきたよ。』『あそんでくるねー!!』と思い思いに遊び始めます。 

 

年中

おかあさん

クラスでの話し合いの時間・・・

 『幼稚園の川にメダカさんがすんでいるのは知ってるかな?今日の朝ね、先生がメダカさんにおはよう!ってごあいさつしに行ったらね、めだかのお母さんがツイツーイ、ツイツーイってとっても忙しそうに泳いでいたの。だから「あらあらお母さん忙しそうね、どうしたの?」って聞いてみたのね。そうしたら「えー、えー、大変なんですよ、そろそろ卵を産んで子どもを育てようと思うんですけどね、なかなかいい場所が見つからなくって困っているんですよ。」「それは大変ですね。(中略)いいところが見つかって赤ちゃんたち元気に育つといいですね、みんなでお祈りしていますよ。」「それはどうもありがとう、それじゃあ私急ぎますので・・・。」ツイツーイ、ツイツーイ。その後もお母さんはいっしょうけんめい泳いで探して回っていたんだよ。さあ今度はみんなのお話を聞かせてもらおうかな?みんなのお母さんはどんなお母さんかな?』

 「はーい、私のお母さんは、目がふたつあって、鼻と口はひとつ、あっそれから眉毛もふたつ、ほっぺたも二つあって・・・。」『そうね、(確かに)そうだったわね。ほかにもお話してくれるお友達がいるかな?』「はい、はーい!うちのお母さんはね、僕が生まれる前は、」『うん、うん、』「髪が長かったの!!」『そう、そうだったのね。それじゃあ・・・、お母さんはどんなことをしてくれるかな?』「やさしくしてくれる!でも、おこったり、いじわるなこともあるよ。」「お料理してくれる。」「お洗濯してくれる。」「洗濯ほしてくれる。」「けがしたとき薬を塗ってくれる。」「お母さんってすごーい!」『そうね、おかあさんってすごいね』  子どもたちにとって、お母さんはすごーい人で、そしてだーいすきな人なんですよね。

 

 

年長

おもちゃ紹介コーナー

 このコーナーでは、毎月年長の保育室にあるおもちゃを取りあげて、

その特徴や、子ども達の遊びの姿などをお伝えします。

組み立てクーゲルバン

  毎年大人気の積木のおもちゃです。ドイツ語で、玉(クーゲル)の道(バーン)という意味で、 その名の通り玉(ビー玉)をころがす道をつなげて遊ぶ積木です。基尺4cmの積木(4月号で 紹介したレンガ積木と同じで、4cmを基準に、積木の各辺がその倍数になっています。)がたく さんあって、トンネルになっているものや、みぞが掘ってあって緩やかな傾斜がついているものや、 ジグザグにビー玉がころがるようになっているものもあります。その積木の組み合わせ次第では いろいろな玉の道が作れる訳です。

 年長各クラスに、2、3セットあり、そこに “スカリーノ”というよく似たおもちゃも混ぜ てあるので量的にはかなりあります。もちろん、 同じ基尺の“レンガ積木”や“アルビス積木” とも相性がよく、組み合わせができますから、 積み方、組み合わせ方次第で無限の遊び方、玉の 道が作れる訳です。(もちろん、子ども達は基尺 なんてことは気にせず、なんでも組み合わせて 遊びます。)子ども達はこのクーゲルバンのことを『ビー玉ころがし』と呼んでいます。

  

 ただ今、年長両クラスとも畳のスペースがこの、 『ビー玉ころがし』のおもな遊びコーナーになっ ていて、試行錯誤しながら組み立てて、いろんなと ころからビー玉をころがしています。が、まだま だ平面的だったり、直線的で単純な玉の道をなん とか組み立てているところです。2学期の後半に また、子ども達の遊びの姿をお伝えする予定です。 その時には複雑な玉の道の姿を、きっとお伝えで きるのではと思います。

 

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