ホタルプロジェクト2004

ゲーンス幼稚園の池と川には

毎年ゲンジボタルの幼虫を放流しています。

毎年、6月上旬にホタルの光の舞が見られます。

今年初めての試み、夜の蛍狩り、園庭開放を行いました。

今までは、本当にホタルが舞い飛ぶか 半信半疑だったのと

夜8時以降のことなので、子どもたちには遅いかな?

危なくないかなと思っていました。

でも、今年は是非とも実現したいと思っていました。

今まではホタルが飛んでも、写真やビデオを撮って

このホームページでお知らせしてきただけでしたが、

今年こそは絶対に生で見てもらいたいと願っていました。

 

その理由は、ホタルの放流は

今年で最後にしようと思ったからです。

放流をはじめて今年で3年目ですが、

子どもたちがガンガン踏み込む池と川、

真夏には30度を超える水温、

どうやらここは ゲンジボタルやカワニナには

住みにくい場所のようです。

 

放流しないでも、来年もホタルが舞い飛ぶようなら

ここはホタルにとって住みよい場所と言うことですが、

おそらくきっと難しいことでしょう。

このまま放流をしつづけるということは、

ホタルさんたちをいじめるようなものです。

ゲンジボタルさんたちは

もっと住み心地の良い場所に

放流して欲しいと願っているに違いありません。

6月の10、11日の2日間、夜の8時から9時だけ

幼稚園を開放しました。

10日の日は5、6匹のホタルが舞いました。

11日は1匹だけでした。

各地のホタル祭りで見られるような

たくさんの光の舞とは比べ物にはなりませんが、

それでも、参加して下さったご家族のみなさんは

いつも遊んでいる幼稚園の庭にホタルが舞うなんて!

と喜んで下さいました。

生まれて初めてホタルを見たというあるお友達は、

ホタルに夢中になってしまい、

広島市近郊のまだ自然豊かな里山での

ホタル祭りにも出かけてこられたそうです。

見る人の心に感動を呼び、

身近な自然を大切にする気持ちを育んでくれるホタル。

園庭でのゲンジボタルの幼虫の放流は

今年度で終わりにしますが、

別の形で

広島女学院ゲーンス幼稚園ホタルプロジェクトは

続けていきます。

 

おたのしみに!

 

 

今年もホタルが飛んだよ!2003,5.26

2003年3月26日に

親子自由参加で 園庭の川と池の

環境整備をおこないました。

テレビ局も取材に来てくれました。

このときの様子が

コマーシャルになって

流れています。

広島ホームテレビです。

平日なのに

お休みをとって

応援に駆けつけてくださったお父さん達、

どうもありがとうございました。

その際に、きれいになった川に

今年も約100匹の

ゲンジボタルの幼虫を

放流しました。

その後、4月の終わり頃には

幼虫は川からはいあがり、

近くの草むらの中でさなぎになり、

成虫になる日をじっと待っていました。

 

もうそろそろホタルが飛ぶ頃かなと

思っていた5月26日の朝、

そらぐみのくつ箱のところに

ゲンジボタルがとまっているのを

見つけました。

その日、年長の先生は

夜の8時になるのを待っていました。

『ほんとうに いるのかなあ?』

『ホタルさん、とんでくれるかなあ?』

 

 

8時半になると、

あたりも暗くなり

 

あちこちにホタルの光が

見え始めました。

 

そして、ついに一匹のホタルが

おしりを光らせながら

飛び立ちました。

 

きっと、今年初めての

ことだったのでしょう。

まわりのホタルたちは

また飛び立とうとせず、

26日の夜はふけていきました。

 

また、この続きを

お伝えしますね。

カエルの大合唱もお楽しみください。

ちなみに、この画面を更新すると

はじめからご覧になれますよ。

春を告げるカエルの卵!!2003.2

♪はーるの おがわは さらさらゆくよ♪ 水がぬるみ始め、メダカが泳ぎ始めた2003年2月18日(火)、子ども達が川の中で不思議なものを発見!『なんだろう?』 『いくらみたいだね。』 『なんだか、きもちわるーい。』 おそらくヤマアカガエルの卵だとおもうのですが、実はこの卵、ゲーンス幼稚園の川と池と深い深いかかわりがあるのです。

まだ川も池もない3年前のちょうど今頃、クジャク小屋の前にできた水たまりに同じようなカエルの卵が産み付けてありました。水たまりですからお天気続きだとすぐに水が干上がってしまいます。『どうしようこのままでは死んじゃうよね。 』 『水槽に移してお部屋で飼おうよ。』 『でも、お母さんが心配してきっと探すよ。』 『ここの場所で飼った方がいいよ。』 『でもそれじゃあ、水がなくなるよ。』 『水が減ったらバケツで足せばいいじゃん。』 『でもとまあ、色んな意見をぶつけ合いながら、結局は半分をクジャク小屋の前で大きなたらい”に入れて飼い、残り半分を各クラスで飼うことにし
ました。その時に、子ども達から『ここ(卵が生産み付けられた水たまり)が本当の池だったらいいのに』というつぶやきがあちこちできかれました。そのことばを
受けとめ、私達保育者も子ども達と同じ思いを抱くようになりました。

その思いが3年後の今、こうして川と池という形になって流れているのです。 あの年の初夏、水槽で無事成長したカエルを女学院キャンパスに流れる本当の川に逃がしました。もしかしたら、いやきっとその時の子孫が帰ってきてくれたのでしょう。おかえりなさい。

 

カエル 発見!!2002.5

春の雨が降りそそぐ園庭で、

毎日すてきな歌声を聴かせてくれている

まだ姿を見ぬ カエルくん。

子ども達は、その姿をひと目見ようと、

そして、あわよくば捕まえてやろうと

川のまわりを一生懸命

探していました。

カレンダーがめくれて今日から5月。

 

降園時間、『カエルがなくからかーえろ』

なんて、口ずさみつつ帰りの2便のバスを

まっていた時、

ついに カエルを発見したのです。

さっそく、捕まえようとする子どもたち。

でもちょっとまって!

 捕まえたい気持ちはよーくわかる。先生も子どもの時は、生き物を見つけたら、すぐに捕まえてた。捕まえて、飼ってみたり観察したらすぐに逃がしてあげたり、そんなことを確かにしていた。その気持ちもわかるし、でもそっとしておいて欲しいという、今の正直な気持ち。先生は大人になってしまって、子どもの気持ちがわからなくなってしまったのかなあ?

 そこで、明日、この撮影に成功した写真を見つつ、子ども達と話し合おう!!幼稚園の園庭で、子どもとカエルが共存する方法について。子どもの思いとカエルの運命について。園庭の生き物達との付き合い方について。

さて、どんな話し合いになったかは、

後日お知らせします。

乞う、ご期待!

ところで、このカエル君。

なんていう名前か

誰か教えてください。

この写真だけじゃわかり辛ければ

判別の仕方、見分け方など

教えてくださるとうれしいです。

メール先 gensuyo@gaines.hju.ac.jp

よろしくお願いします。

 

 

ホタルが飛んだ!!

幼稚園の園庭に川と池ができて

1歳の誕生日を迎えた2002年春。

100匹あまりのホタルの幼虫を放流しました。

ビオトープづくりをサポートしてくださった

潟JジオカL.Aからカワニナとホタルを

提供していただきました。

子ども達にお話をしながら

放流してくださった潟JジオカL.Aの岡さん

これが、幼虫の姿です。

1、5センチくらいの大きさでした。

 さあ、このホタルの幼虫、本当に成虫になって、初夏のゲーンス幼稚園の夜の庭で光の舞を見せてくれるのでしょうか?2001年度の年長さん達を小学校へ見送ったあと幼虫たちは川の中で夏を待ちました。

 

 放流してから1ヵ月半くらいは川の中のカワニナを食べて過ごしていたようですが、しばらくは姿を見ることはありませんでした。やっぱりだめだったかなあ・・・不安がよぎります。

 『4月下旬か5月の初めに陸に上がりさなぎになって繭にとじこもるからそのときも光る姿が見られるかも』ときいていたのですがそれも確認できずじまいになっていました。

 

 5月下旬、気温もかなり高くなってきたある夕方、岡さんから電話をいただきました。『呉の方でホタルを見たという情報が入ったから、そろそろそちらでもホタルが飛ぶかもしれないよ。』

 

 それから、時間のある日はなるべくあたりが暗くなるまで幼稚園の庭の川のあたりを気をつけて見守ることにしました。

 

そして、5月31日、日没後の午後8時前・・・

 ついに光りながら飛び交うホタルの姿を確認しました。砂場の周りや、クジャク小屋のあたり、カキの木が並んでいる草むらの周辺でも薄緑色の光を時には強く、時には弱く放ちながら飛び交う姿を目の前で、頭の上で、肩のそばで見ることができました。

上の写真の拡大図。ピンぼけでごめんなさい。

 

 構えていたデジカメのライトに反応してすぐ手元まで飛んできたホタルもいました。おそらく10匹あまりが飛び交っていたと思います。

 

次の日は 一年生が久しぶりに幼稚園に遊びにきてくれる同園会でした。なんという偶然でしょう。この日、感動と興奮の中で撮影した写真を大きくプリントして一年生たちに報告したことは言うまでもありません。

 

動画の撮影にも成功しました。

ささやき声は園長先生の声。

このページを更新するとまた最初から見られます。

 

今年度は、幼虫の飼育にもチャレンジしてみようと思っています。来年は、ゲーンス幼稚園で育ったホタルが初夏の夜の園庭で光の舞を見せてくれるでしょうか?

 

 3、4年すると定着してくるそうです。そうなったら、みなさんも夜の幼稚園にご招待したいと思います。もうしばらく写真やホームページでお楽しみください。

 

 

 

 

 

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