人文学部 国際英語学科 ニュース

授業紹介アーカイブ

One of the real strengths of the curriculum at the Department of International English (KEG) is the sheer range of options of types of classes that students can choose from. There is a very wide range of culture, language, and topic-based classes, and in this article, I would like to talk about one of my personal favorites, Environment & Society.
(国際英語学科のカリキュラムの真の強みの一つは、学生が選択できる授業の種類や選択肢が本当に幅広いことです。文化や言語、特定のトピックに基づいた授業など非常に幅広い科目があります。この記事では、私が個人的に好きなEnvironment & Sociery (環境と社会)の授業について紹介します。)

This course explores many different perspectives on how human society and the natural world connect. So, we look at things like ethics, institutions, and the concept of 'nature'. One great thing about all the classes at KEG is the active learning and smaller group sizes, which means there is always time and space for every student to share their ideas and opinions.
(この授業では、どのように人間社会と自然とが関わり繋がっているのかを様々な視点から考えます。私たちは倫理や公共機関、自然という概念を扱います。国際英語学科の授業の良い点は、アクティブラーニングを取り入れた少人数での授業を行っていることです。そのため、皆がそれぞれの意見を共有し、話し合うことができます。)

Some content of this course is quite challenging, however, one of the methods of teaching I use is a huge range of activity types. One week the students might be interviewing their family and friends about their impression of photos of imperfect vegetables, the next they might be taking an object from their home and trying to find out where all the different parts come from and how it was made, and in another week they might be asked to be the spokesperson for a tree in a dispute.
(この授業のいくつかの内容はとても難しいものですが、いろいろなスタイルのアクティビティを用いて授業を行います。ある週では、学生たちがそれぞれの家族や友達に不揃い野菜の写真の印象を尋ね、野菜の形が変わったことや生産方法を説明するアクティビティを行ったりします。他にも、これから切られるかどうかの危機的状態にある木の代弁者になって話すと言ったことも行います。)

As we are coming to the end of the semester, the students are in groups working on their 'objects' presentations. They take an ordinary object or idea from the world and discuss it from the various perspectives we have looked at throughout the course. They even create, assign, and grade homework assignments for each other.
(前期の終盤で、学生たちはグループで「オブジェクト・プレゼンテーション」を行います。学生は、日常生活と関係のあるものや考えなどを、授業を通して学んだ様々な視点から議論します。さらに、学生同士で互いに課題を作成し、割り当て、評価を行います。)

I've asked some of the groups to talk about their impressions of the course, what they've learned in researching their own presentations, and why they recommend that high school students consider studying with us here at KEG!
(このコースを履修する学生たちに、授業の印象や学んだこと、そして高校生の皆さんに国際英語学科をお勧めしたい理由を聞いてみました。)

First, we hear from RS and HS, who gave an interesting presentation about Wolves.

In this class, you can think about familiar topics such as protecting the environment, from new and interesting perspectives such as ethics, and anthropocentric and ecocentric approaches. It was an interesting class where I was able to learn how human society and nature interact with each other. We gave a presentation on the theme of whether it is ethically permissible to reintroduce extinct wolves through human intervention and restore the ecosystem, and who has the right to decide on this. It was a difficult topic, but it changed our view of "nature" and was a very meaningful project for us.
(環境への配慮や自然の保護など、今まで一度は考えたことのあるトピックを倫理的な観点や人間主義的観点、それとは対する考えにある環境主義の観点など様々な視点から考え、どのように人間社会と自然が相互に影響し合っているのか学ぶことができた興味深い授業でした。私たちは、絶滅してしまったオオカミを人間の手によって再導入し、生態系を元に戻すことが倫理的に許されるのか、またそれを決める権利は誰にあるのかというテーマでプレゼンテーションを行いました。難しいトピックではありましたが、「自然」に対する見方が変わりとても有意義なものとなりました。)


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RS & HS tackle the ethical problems of human intervention in ecosystems

Next, we hear from KO and MH, who based their final project around the deceptively tricky issue of french fries!

Throughout this class, we have come to understand how the environment and human society are related to, and influence, each other. We've looked at the basis of our concept(s) of 'nature', and what ethical reasoning looks like when it is applied to the natural environment. We looked at the global phenomenon of french fries, and how monocultural agricultural methods impact society and the environment, mainly from the viewpoint of risk and ethics. It's an interesting chance to think about environmental and social issues not only from Japan but also from a global perspective, which changes the way you look at the world and your daily life. I recommend this course to people who want to break the dull routine of daily life! Let's start by thinking about french fries, and then explore the environment!
(この授業全体を通して、環境と社会がどのように関わり、影響し合っているのか、また何をベースにして「自然」、「環境への善悪のアプローチ」を考えているのかを明確にすることができました。そして、私たちはフライドポテトの世界的な位置づけから、じゃがいもの単一栽培や品種改良がどのように私たちの社会と環境に影響しているのかを、リスクと倫理の観点をメインに分析し発表しました。日本だけでなく、グローバルな視点から環境問題や社会問題について考えることができるので、世界や日々の生活の見方が変わる点が面白く感じます。退屈な変わり映えのしない日々から抜け出したい人は、ぜひまずはフライドポテトから、環境について考えてみましょう。)

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KO & MH explored monocultures and consumer expectations of standardisation

And finally, AH and NK chose the issue of plastic bottles. This familiar topic in standard environmental classes is a great chance to see why this course asks students to go much more deeply into understanding a specific issue and see it from different angles.
(最後に紹介するのは、プラスチックボトル問題について発表したA.H.さんとN.Kさんの感想です。プラスチックボトル問題は環境問題を考える際ありふれた話題ではありますが、このコースではより深く様々な視点から解決策を模索することができます。)

We learned about the intersection of humans and nature through the issue of PET water bottles, which is considered to be a major global problem, from various perspectives. Even though we thought we were familiar with PET bottles, we actually gained a lot of new knowledge by looking at ways of thinking about the environment and society. For example, we learned there are big differences in reasons for buying PET bottles of water between people living in developed countries, and people living in developing countries, where plastic water bottles are very important. So, through the class, we were able to learn new things about seemingly familiar problems.
(世界規模の問題とされるペットボトル水の問題を様々な視点から考え、人間がどのように関わり影響されているのかを学びました。身近なペットボトル水でも社会・環境・考え方の違いで新しい発見があり、多くの知識を得ることができました。例えば、結果としてペットボトル水を買うという行為であっても発展途上国と途上国ではその理由に大きな違いがあり、ペットボトル水の重要性にも違いが見られました。この授業の活動では、身近な問題でも新しい考え方を学ぶことができました。)

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AH & NK looked at how developing and developed countries think about water differently

If you're interested in improving your English and learning about topics like this, and many others, please see our department website, and why not visit one of our Open Campus events! You can hear from not only teachers but also current students!
(英語力をつけたい、このようなトピックについて学びたいと思う高校生の皆さんは、ぜひ国際英語学科のウェブサイトを見たり、オープンキャンパスにも参加してください!先生からだけでなく、在学生からも話を聞けますよ!)

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あなたは「英語科教育入門」という科目名からどんな授業内容を想像しますか。

おそらく英語教育の目的、英語の教科書の中身、英語の指導方法、英語を習得するプロセス、 世界中で英語を使う人の数などではないでしょうか。確かにこの授業ではそのような内容も扱いますが、英語教育に係るコンテンツだけがこの授業の提供するすべてではありません。

英語教育の目的は、単に英語のコミュニケーション能力を育成することだけでなく、英語の背景にある社会や文化を理解することも含んでいます。つまり、外国語(第二言語)に触れることを通して、物の見方や考え方になにがしかの変化が生じ、学習者が人間的に成長することも期待しているのです。

私はどの授業においても、次のような私見を説示します。

「私たち個々の人間は、地球という惑星の表面に貼り付いた76億人の中の一人にすぎず、互いが目に見えない糸で結ばれている。だから、たとえどんなに小さくても、自分に与えらえた運命の『歯車』をひたすら廻し続けることによって、人類の発展・平和・共存に貢献することができるのである。その点においては、人種も言語も宗教も性別も出自も職業も、なんら優劣の縦関係にはない。」

「それを追求し体現するために学び続けるのだ」とも。

それゆえ英語教育は、人類の相互理解と共存を達成するための、特定のアングル、つまり教科内容学的な見地からのチャレンジであると解釈できるのです。

言い換えれば、英語という言語やそれを取り巻く文化を学ぶという営みは、人生を豊かに生きるうえで役立つ情報源や観点へのアクセス、つまり、異質で多様なものへの侵入経路・接触方法に過ぎないと考えています。したがって、この授業では、(もしかすると「脱線」とか「寄り道」などと誤解されるかもしれませんが)、英語教育と直接的に関係しないテーマや問題も取り上げます。

たとえば、初回の授業で『シンドラーのリスト』のテーマ曲を聴いて感想をメモしたり、学期の後半(11月から12月)にかけて、『コーラス』というフランス映画(原題: Les Choristres. 2005年)を視聴したりします。英語科教育入門の授業で「なぜフランス語?」と訝しく感じるかもしれませんね。

この映画を観るにあたって、私は学生に次の課題を出します。

「他人を思いやること、他人を愛すること、そして、他人のために貢献すること、それらは一体どういうことか。」

この質問に対して、映画の視聴の前後で自分の考えを文字化するというタスクです。外国語の学習というよりも思考問題です。自分の考えを、段落のような文章体で表現してもいいし、頭に浮かんだ事柄を箇条書きしても構いません。とにかく頭に浮かんだ事柄を必ず文字に起こすのです。

そのような自分自身への内省的な問い掛けをとおして、「自己と他者との関係性」「生きがい」「やりがい」「今の自分」「将来の夢」などに思いを馳せて欲しいのです。 果たして、視聴の前後で個々の学生の考え方に何らかの差異が生じるか否か。少々大袈裟ですが、これはある種の心理学実験であるとも言えるのです。

『コーラス』
時代設定は第二次世界終結後の1949年。映画の舞台は、フランスの片田舎にある、「池の底」と呼ばれる寄宿制の少年養育施設です。そこに住まうのは素行の悪い、いわゆる問題児ばかり。教師に反抗を繰り返す生徒、心のどこかに傷を負った生徒、両親を亡くし身寄りのない生徒、授業に全くついていけない生徒、家庭の事情でやむなく預けられた生徒などなど。そこへ舎監として着任するのが、失業中の音楽教師マチュー。作曲家になることを夢見ていたものの、辿り着いた先は誰も勤めたくないような厄介な男子校。しかし、マチューは合唱指導に光明を見出すのです。合唱団を結成して生徒に歌う喜びを覚えさせることにより、子供本来の純真無垢で素直な姿を取り戻して欲しいと願うのです。マチューや少年たちの運命やいかに。

ストーリーの結末に触れるのは野暮なので、映画解説はこの辺りにしておきます。

では、この映画を鑑賞した学生たちの頭と心の中にどんな思いが浮かぶのでしょうか。たとえフランス語が全く理解できなくても、そして、登場人物たちの姿に自分を投影することができなくても、人と人の触れ合いや人と人の結びつきについて考えさせられるに違いありません。それをきっかけにして、自己と他者との関係性や生きることの意義などに目を向けて欲しいのです。

そのようなマクロな(巨視的な)思惟は、実用と教養の二つに支えられた英語教育というミクロな(微視的な)営みを、客観的かつ包括的に把握するのに役立つに違いないと考えます。言い換えれば、人間の営みを多様な視座から見つめて欲しいのです。英語教育はそのための一つの「窓口」であると思います。

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(※2019年撮影)

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今回は、国際英語学科の授業、John Herbert先生の担当する「世界の英語」を紹介したいと思います。この科目は、国際英語学科2年次に在籍する学生が全員履修する科目で、まさに今、後期に開講されています。

英語は、今もなおその話者が増えるとともに、重要さやが強まる中、それだけ多様な英語の文化が世界中で見られます。「世界の英語」は、そうした英語の多様性(diversity)に注目した授業です。

この授業は英語で行われます。今回は授業を体験するつもりで、Herbert先生の授業紹介を英語で読んでみてください。

The 世界の英語 class is a required subject for students in the Department of International English (国際英語学科). Students usually take this class in their second year of study at HJU. The English language is really important all over the world (perhaps there are 1.5 billion speakers or more) but it is used in so many different ways. It is clearly essential, therefore, for students in the Department of International English to have an understanding of the wonderful variety of English in the world.

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The 世界の英語 class in action

Students start by learning about how the English language changed from being a small language spoken in Britain to a powerful language that is used all around the world. They discover how modern day English has been influenced by many different languages over time. For example, beef comes from French, sky from the Viking people, Santa Claus from Dutch, piano from Italian, avocado from one of the Native American languages, and sushi and manga from Japanese.

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Examples of Japanese words used in English at a food counter in a London railway station (above) and at a bookstore in Bath, England (below)

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Then we move on to looking at native-speaker varieties of American, British and Australian English. Students are often surprised to learn about the differences in vocabulary, pronunciation, spelling and even grammar. We also study about how some young people in America speak differently from older people ("the movie was sick" rather than "the movie was great"), and how some African Americans may use a different style of English from General American English.

Finally, we also look at the English language here in Japan. We think about issues connected to improving English language ability in Japan and look into the fascinating subject of Wasei Eigo (made-in-Japan English). Students learn that カンニング is not cunning in English, nor is コンセント consent. They are actually cheating and socket. The English language is affecting the Japanese language and Japan in general, but it is also having effects all over the globe. That is why this class is so important for students in our department.

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Some good reference books about English around the world

This course is really important in order to understand a little more about the amazing variety of English in the world. I think you will enjoy the class, too. Why do I think so? Well, because you will learn many new and surprising things about English from the slides that I have prepared. And the class is not just about information passing from me to you. There are activities and exercises to do that will make you think, you will your share ideas with your classmates, and by the end of the course, you will look at the English language in a different way. What's more, your English skills will, of course, also get better during the course!

英語には世界の共通語として使われるようになるまでに、他の言語の影響を受けつつ変化してきた歴史があります。また、英語を母語としている国でも違いや特色があったり、現代においては日本語と英語が相互に影響し合うなど、様々な多様性がみられます。

今回の記事を読んで、英語の知られざる一面に触れたみなさんも、ぜひ日頃学んでいたり、身の回りに見聞きしたりする英語や日本語のカタカナについて、授業を履修する学生同様に考えてみてください。

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