国際教養学部 国際教養学科 ニュース

芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑥
社会系

2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。

学生による研修レポートをお届けします。研修10・11日目は、京都をめぐります。

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9月12日
まず歩いて六角堂へ行きました。少し前に見た映画「花戦」の舞台になっていた場所なので行かれて良かったです。森見登美彦さんの小説『有頂天家族』でも、ここの「へそ石」が登場します。それから三条通界隈を散策しました。郵便局や元時計店、元新聞社社屋など近代建築がいくつもあります。イノダコーヒーに行き、珍しい円卓カウンターでカフェオレをいただきました。11人が並んで座っても円の半分も占めていないようで、向かい側では近所の常連さんらしきひとが、新聞を読みながらコーヒーを飲んでいました。

次に寺町通りの商店街に入り矢田寺と天性寺に行きました。矢田寺は沢山の赤提灯があり、とても華やかでした。天性寺は山号が曼荼羅山で、裏の墓地には先生が学生時代から研究されていた原在中とその一族のお墓がありました。お墓を見ることで得られる情報がある一方で、墓石は劣化していき、最近は廃棄されてしまうこともあるので記録を取ることや、失われないように大切にする必要があるということがわかりました。少し歩くと本能寺があり、中には織田信長や浦上玉堂・春琴などのお墓がありました。わずか200メートルくらい商店街を歩いただけで3つのお寺があるのは、さすが寺町通りだなと思いました。御池通に出て、京都市役所のなかを見て、昼食は河道屋でおそばを食べました。

その後、京都御苑に行きました。京都御苑では京都御所の中に入り、孝明天皇や明治天皇が儀式の際に使った正殿や清涼殿、門を説明してもらいながら、近くで見ることができました。入口に鳥避け用の金網が付けられている大正天皇の即位の際に造られた新御車寄など天皇陛下が使いやすくなるような工夫が沢山あり、宮中が政治の中心ではなくなっても崇められていたということがよくわかりました。また、蛤御門の変が起こった蛤御門が意外と御所近い位置にあったのに驚きました。教科書で読むだけではわからない位置関係などがわかり、実際に見ることの大切さを実感しました。

9月12日 京都御苑 蛤御門-r.jpg


その後、相国寺へ行きました。相国寺は京都五山の1つなので、とても敷地が広かったです。鐘楼の作りがとてもインパクトがあり面白かったです。

9月12日 京都相国寺-r.jpg

そこから、バスに乗り、下鴨神社を目指しました。途中で京都府立文化芸術会館に行きました。毎年多くのグループ展や塾展が開かれるそうです。歩いていると沢山のギャラリーがあり、古くから今に至るまで京都は芸術の中心になっていると思いました。出町柳について、鴨川の飛び石を渡りました。昨晩の雨で川が増水して迫力がありましたが、誰も流されなくて良かったです。

下鴨神社では、まず入り口に近い、摂社の河合神社に行きました。自分の化粧品で願いを込めながら化粧をするという珍しい鏡絵馬があり面白かったです。下鴨神社と糺の森は、森見さんの『有頂天家族』や『夜は短し歩けよ乙女』に登場していたので、初めて来たのに前にも見たことがある気分になりました。

9月12日 京都 下鴨神社-r.jpg

そこから、やはり『有頂天家族』に登場する出町桝形商店街を抜けて、ホテルに戻りました。

9月12日 京都出町桝形商店街-r.jpg

今日は今までとは違い、1つ1つゆっくり観ることができて良かったです。残り4日間しっかり学んでいきたいです。

2年 小谷英絵

9月13日
10日目の今日は、午前は仁和寺をはじめとするお寺を中心に、対して午後は神社を中心に巡り、北野天満宮や今宮神社、千本釈迦堂、大徳寺などを参拝しました。
今日伺った処で特に印象に残ったのは、平等寺、仁和寺、妙心寺の三つのお寺です。先ず「因幡薬師」と呼ばれ親しまれている、平等寺はホテルからほど近く、徒歩で向かいました。このお寺はがん封じで有名なお寺で、全員で健康を祈り参拝をしました。また、「因幡堂」「鬼瓦」「仏師」「六地蔵」など複数の狂言で舞台として登場するそうなので、フィールドワーク終了後に調べてみたいと思います。

仁和寺は、兼好法師の『徒然草』のにも出てくる有名なお寺であり、世界遺産の古都京都の文化財に含まれているということを実感させられる、大きく荘厳なお寺でした。先日、高野山でお参りしてきた弘法大師の祀られているお堂もあり、これまでの旅での学習を振り返る機会にもなりました。

9月13日 仁和寺書院-r.jpg

妙心寺では、かの狩野探幽の龍を描いた天井画や、国宝の鐘についての説明を受けることができました。雲龍は位置によって見え方が違う、面白い手法が使われた絵で、見ていてとても圧巻でした。国宝の鐘は「妙心寺鐘」と呼ばれ、698年に造られたものであり、現在は老朽化により、損傷を防ぐために建物内で保存されているそうです。また、かつてはゆく年くる年で初めに中継される鐘だったこともある、まさに国宝と呼ぶに相応しい鐘であることが伺えました。鐘の音は録音で聴くことができました。

9月13日 妙心寺-r.jpg

等持院は改修中であったため、中まで入りませんでしたが、歴代将軍の木像あるところだそうで、是非、改修後に行ってみたいと思いました。立命館大学の中を抜けて、堂本印象美術館の前を通りました。ここも休館中でしたが、個性的な外観の建物で日本画家のイメージとずいぶんかけ離れていました。堂本印象は高野山の大塔の壁画を描いた画家で、今回の旅で見てきたものがいろいろなところでつながっているのを感じました。

フィールドワークの中でも、今日は美術的、文化的価値の強いものを多く見る日となったので、より芸術的な見解を深め、今後の学習に繋げていくことができる日になったのではないかと思います。

2年 丹羽菜月

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旅もいよいよ終盤です。

バックナンバー
芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑤~明日香
芸術文化フィールドワーク 現地レポート④~高野山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート③~和歌山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート②~熊野
芸術文化フィールドワーク 現地レポート①~伊勢
次の記事
芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑦~宇治・奈良

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