国際英語学科の新しい海外研修である「海外研修事前指導」はアメリカ合衆国カリフォルニア州での2週間の短期留学です。2月18日~3月6日の日程で実施しており、現在、31名の1年生が、2名の引率教員と共にカリフォルニア州立大学サン・マルコス校でさまざまな体験をしながら、無事1週間を迎えました。今回はその前半をお伝えします。

アメリカの西部に位置するカリフォルニアは2月ですが、日本の秋か初春のような涼しい陽気です(途中何度も真冬の寒さも訪れましたが)。学生たちはホストファミリーのもとで滞在し、アメリカの生活を体感しながら、毎日大学で英語のコミュニケーションやディスカッションの授業を受けます。ホストファミリーとの生活は楽しくにぎやかで、時には自分の希望や意見を伝えることの難しさにぶつかりながらも、少しずつ異文化の生活やコミュニケーションの方法を学んで行きます。

授業は教室の中で行うだけでなく、キャンパス全体を使って行うこともあります。「スカベンジャー・ハント」という授業では、大学内にあるさまざまな場所や目印を探すミッションを与えられ、アメリカ人学生に道を尋ねながらその場所を巡り、写真を撮るという活動を行いました。最初は緊張していた学生も、勇気をもって英語で話しかけると、ちゃんと意思の疎通ができることを実感し、楽しみながら英会話を実践していました。

教室の授業では日本とは違い、先生から活発な意見を求められます。英語の質問に英語で答えるのはなかなかハードルが高いものですが、先生やアシスタントの学生に助けられながら、英語の授業になじんでいきます。

この研修のコーディネーターであるスウィーニー・三好順子さんの講演では、まったく留学などイメージしていなかった中、学校で参加した留学をきっかけにさらに長い留学に挑戦し、ついにアメリカで仕事や家族を得るまでの体験談を伺いました。今回、この研修に参加した学生の皆さんの中にも、きっと海外に出ていく楽しさを実感し、もっと長く、あるいは違う国への留学に挑戦する人が出てくると期待しています!

週末には待ちに待った本場のディズニーランドへ!カリフォルニア・ディズニーランドには「ディズニーランド」と「アドベンチャーワールド」が隣接しており、学生たちは満場一致で「アドベンチャーワールド」に行き、日本にはないゆらゆら揺れる観覧車パル・ア・ラウンドや、映画『カーズ』をモチーフにしたジェットコースターなど、たくさんのアトラクションを楽しみました。


今のところ、事故や病気もなく、学生たちは元気に研修を行っています。次はいよいよミラ・コスタ・カレッジで日本語を勉強しているアメリカ人の学生たちに日本文化紹介のプレゼンテーションや折り紙体験などを紹介します。詳しくは後編で。乞うご期待です!
バックナンバー
海外研修事前指導 保護者説明会&プレゼンテーション発表
次の記事
海外研修事前指導 in California(後編)
-
-

国際英語学科の特色の一つである、CSP(キャリア・スタディ・プログラム)の中から、今回は関谷先生が担当するティーチンググループの取り組みを紹介します。
関谷先生のCSPグループは、英語を教えたり、子どもたちと関わることに興味を持つ学生が集まっています。授業では英語を学ぶ様々な活動を自分たちの手で作り、先生役として他の受講生に指導する体験をします。このような授業は通常、模擬授業と呼ばれ、上級学年になってから行いますが、なんと1年生から経験してしまうのです。しかも、活動を始める前に10, 9, 8 ...とカウントダウンをし、0になったらその後は活動が終わるまで一切日本語の使用が禁止になります。
実際の活動内容は多岐にわたり、Song Transcription(歌の書き取り)、Loudspeaker(ディクテーションとシャドーイングを組み合わせたグループ活動)、Discussionなどを行います。例えば、Song Transcriptionであれば、他の受講生(生徒役)の興味が持ちそうな歌は何か、機材の準備はどうするか、わかりやすく見やすいワークシートはどう作るか、活動中はどうやって英語で指示をするか、などなど、考えるべきことはたくさんあります。
...とここまで書くとかなりハードな授業だと思うかもしれません。でも、大丈夫です。なぜならこの授業にはもう一つの特色があるからです。海外生活や授業づくりの経験がありやる気にあふれた上級生が「先輩」として参加、模範となって引っ張ってくれるのです。
実際の活動場面をご紹介します。
Song Transcriptionの活動
英語の歌の歌詞を書き取る活動。先生役は活動の仕方を説明したり、難しい個所のヒントを出したりと英語を使って頑張っています。

Paracomicsの活動
一人一人が写真を与えられ、他人に見せないようにして描写し、ストーリーに合うように順番を並び替える活動。写真を描写する以外にも、グループメンバーとストーリーの順序を考えるためにやり取りします。活動はすべて英語で行われます。

最後に、受講生の古本みのるさんの感想を紹介します。
私の選んだ教職のCSPでは、先生が授業を教えるという受け身の形では無く、私たちが先生役になるという能動的な授業です。授業内容を事前に準備するなど、実際に先生の立場を経験することができ、将来の進路に役立ちます。さらにカウントダウンをした瞬間から、英語のみを話すので、様々な表現を学ぶことができます。これからもCSPを通し、進路の実現に向けて具体的なイメージを掴んでいきたいと思います。
ぜひ、これからも頑張って自分の将来の進路に役立ててほしいと思います。
-
-
