人文学部 国際英語学科 ニュース

2017年10月アーカイブ

8月16日から29日まで、国際教養学科GSEメジャーの「Global Village Field Experience」がベトナムで実施されました。14日間で、5つの都市・地域を訪れました。
現地での研修の様子を、地域ごとに5回に分けてGSEメジャー1年生 折本さんがレポートします。

13日目~14日目 ホーチミン

28日。朝、ダナン空港を出発し、ホーチミンに移りました。その日は、戦争の博物館に行くチームと美術館に行くチームに分かれて行動しました。私は美術館に行くチームに入りました。ところが美術館が閉館日だったため、予定を変更して、ホーチミン市の博物館に行きました。ベトナムに住む動物の生態系についての展示や、地理学的なベトナムの特徴、そして紀元前からのベトナムの歴史をたどる展示など、展示の内容は多岐にわたり、ベトナムについて幅広く知ることが出来ました。夜は夕飯を食べながら、それぞれのチームが行った博物館での気づきや感想を共有しました。

最終日の29日。HCMC国際大学の学生とチームを組んでスカベンジャーハントをしました。ホーチミンは、高くて新しいビルが立ち並ぶ大都市でした。

ホーチミン 真新しい高層ビル-r.jpg

本通りにありそうなお洒落なカフェでお昼ごはんを食べたり、有名なホーチミン氏の像を見たり、Ben Thanhという大きな市場でお土産を購入しました。

ホーチミン氏の像-r.jpg

途中でジュースを買うために立ち寄ったファミリーマートでは、コアラのマーチなど日本でもお馴染みのお菓子が売られていました。

ベトナム最後の夜は、フィールドワークの時に同じグループで行動を共にしていたベトナムの学生が何人か集まってくれて、ささやかなフェアウェルパーティーをしました。

HCMC国際大学の学生たちと-r.jpg

その後、深夜の飛行機に乗り、翌30日の昼に無事広島へ戻りました。

今回のフィールドワークを通して、私たちは実際に自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の手で触れ、知見を広げることが出来ました。また色々と鍛えられ、そして大切な仲間を作ることが出来ました。日本を出て初めて気づいたことも多く、ベトナムでの14日間で得たことを、これからの学びに繋げていきたいと思います。

GSEメジャー1年生 折本鞠香

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④チャム島

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8月16日から29日まで、国際教養学科GSEメジャーの「Global Village Field Experience」がベトナムで実施されました。14日間で、5つの都市・地域を訪れました。
現地での研修の様子を、地域ごとに5回に分けてGSEメジャー1年生 折本さんがレポートします。

10日目~12日目 チャム島

25日。海の環境保全に力を入れているTrinさんによるチャム島についての授業を受けたのち、ホイアンから高速船でチャム島へ移動しました。

25日 集合写真 チャム島行きの船着き場にて-r.jpg

チャム島への高速船-r.jpg

チャム島に到着後、1時間ほどグループで自由に島を探索しました。私たちのグループはビーチに行きました。薄曇りだったので真っ青な、とはいきませんでしたが、波の音を聞きながらどこまでも続く紺碧の水平線を眺めていると、心が洗われるような気になりました。

25日 チャム島の海-r.jpg

夕食後、Trinさんの案内で夜の島を散策しました。山に登って灯りを消すと、雲の切れ間から夏の大三角を見ることが出来ました。住宅街を通り抜けた際、どの家も窓やドアを開け放していることに気づきました。そのことについて地元の方は、お互いをよく知っているので、窓やドアを閉める必要がないんだとおっしゃっていました。地域の人の強い絆を感じました。

26日。朝から土砂降りでしたが、晴れ間をみてグループで地域の方にインタビューをしました。

26日 雨宿り中-r.jpg

私たちのグループは、海辺で自宅を利用して宿泊業を営む老夫婦にお話を伺いました。ご夫婦は私たちのためにその場でココナッツを割り、ジュースをふるまってくださり、島に住む人々の温かい心に触れました。夜はグループごとに昼間の活動についてプレゼンをしたのち、翌日の最終プレゼンに向けてワークショップを行いました。

27日。この日も朝から大雨だったため、予定を変更して朝のうちにホイアンに戻りました。その後、各グループに最終プレゼンのテーマが発表されました。私たちのグループのテーマはClean Waterでした。私たちはもう一度U-CAFÉを訪れ、ろ過装置について前回よりもう少し詳しくお話を聞きました。臼田さんは、川が汚染される原因についても教えてくださいました。この地域は昔、ごみの収集が週に一回しかありませんでした。そのため毎日出る生ゴミなどをビニール袋に入れて川に投げ捨てる習慣が根付いていたそうです。現在ゴミの収集は週に2回だそうですが、ごみを処理する施設のキャパシティが不十分なためこれ以上収集の頻度を増やすことは出来ないそうです。また、特に年配の方は今まで続けてきた生活様式を変えることが難しいため、収集の頻度が今より増えたとしても、ゴミを川に捨てるであろうとおっしゃいました。そこで臼田さんは現在、ゴミを適切に処理することの大切さを教える子供向けの教材を作ることで、次の世代の意識を変えようとしていることも合わせて教えてくださいました。

私たちは、そのお話とこれまで私たちが見聞きしてきたことを踏まえ、地域にある活かせそうなものや地元の人が継続して出来そうなことを考え、模造紙に意見をまとめました。

P1040768-r.jpg

最終プレゼンは昼食を食べるレストランで行われました。どのグループも、今までの経験や得た知識をもとに、グループそれぞれの個性が光るプレゼンとなりました。

P1040791-r.jpg

昼食の後、閉会式とプログラムの修了証の授与式があり、9日間にわたるプログラムが終了しました。

閉会式後 集合写真-r.jpg

その日の夕方、NGOが経営する児童館を訪れ、寄付で募った絵本と文房具をプレゼントしたのち、日本から持参した折り紙で子供たちと遊んだり、一緒にダンスを踊ったりして交流を深めました。

NGO児童館ーr.jpg

9日間グループ活動で共に過ごしたベトナムの学生の方たちと、仲間として共有してきたことは貴重なものとなりました。

修了証 グループ写真-r.jpg

GSEメジャー1年生 折本鞠香

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旅はいよいよ終わりに近づいています。翌日はホーチミンに向かいます。

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③ホイアン

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⑤ホーチミン

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8月16日から29日まで、国際教養学科GSEメジャーの「Global Village Field Experience」がベトナムで実施されました。14日間で、5つの都市・地域を訪れました。
現地での研修の様子を、地域ごとに5回に分けてGSEメジャー1年生 折本さんがレポートします。

7日目~9日目 ホイアン

22日。ホイアンに移動し、グループで日本人が建設した「来遠橋」という橋や旧市街を散策しました。この「来遠橋」はベトナムの2万ドン(日本円で100円相当)紙幣にも印刷されています。午後はグループごとにくじを引き、そのくじに書かれた区域の人々にインタビューをして、その地域の暮らしぶりや良い所についてお話を伺いました。私たちのグループは2人の方からお話を聞くことが出来ました。夜は海辺のレストランで違うグループの人とテーブルを囲み、食事を摂りながら昼間の活動で見聞きしたことを共有しました。

IMG_5616-r.jpg

23日。Cam Thanという地方へ行き、手漕ぎの小さな船で川を下りました。

Cam Than 手漕ぎの船-r.jpg

船を漕ぐ方々は手先がとても器用で、Water Coconutの葉で花のネックレスやバッタの形をした指輪を作ってくださいました。

Cam Than Watter Coconutの葉で作られたおみやげ-r.jpg

しかし近年は観光客が増え、このサービスが環境破壊につながるのではないかという懸念もあるそうです。川を下る途中、網を投げて魚を捕る体験をさせていただきました。見た感じでは簡単そうなのですが、実際にやってみると網がとても重く、投げるだけで精一杯で狙いを定めることも難しく、魚を捕ることは出来ませんでした。漁の難しさを知ると同時に、地元の方々の技術の高さを知りました。

Cam Than 網を投げる体験中-r.jpg

午後からは地元でオーガニックの農園を営んでいる農家の方にインタビューをして、農園の周辺にあるものや、地域の良い所などを聞き、その話をもとにホイアンの地図を作成し、グループごとにプレゼンを行いました。

Presentations(3)-r.jpg

24日。昨日に引き続き地域の方へインタビューしました。区役所のような施設の職員の方にお話を聞いたのち、U-CAFÉというカフェに行きました。このカフェを経営している臼田玲子さんという日本人の方にお話を伺いました。臼田さんは元々川崎市のNGOの職員で、放置自転車を川崎からダナン市へ贈る活動をしていらっしゃったので、日本にいる頃からベトナムと深く関わられていたそうです。その折、汚染され悪臭を放つベトナムの川を見て、日本の技術を生かしてもっと踏み込んだ支援がしたいと思い、ベトナムに移住してこのカフェを建てられたそうです。お店で出た廃水は全て一階部分にあるろ過装置を通ってきれいな水になり、川に流れて行くそうです。また少数民族の女性たちへの支援も行っており、彼女たちの作った衣類や布製品を、お店の一角で適正な価格で販売されています。それらの商品は、日本円で買うこともできます。また、カフェで提供される食材のうち、野菜とはちみつ、コーヒー豆は、オーガニック農園の農家の方がおっしゃる価格で、直接買い付けていることも教えてくださいました。オーガニックの食材を使った料理は値段が高くなるものですが、カフェのメニューはどれも普通のカフェとほぼ変わらない値段でした。それらを模造紙に分かりやすくまとめ、グループごとにプレゼンをしました。

U-CAFE のてりやきサンド-r.jpg

その後、夕方からの自由時間に、私たちのグループは旧街道を散策しました。ちょうどランタン祭りの時期だったこともあり、たくさんのランタンに照らされた町は、昼間とはまた違った表情を見せてくれました。

GSEメジャー1年生 折本鞠香

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翌日は、チャム島に移動します。

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