人文学部 国際英語学科 ニュース

【KEG Class Profile(授業紹介)】英語科教育法Ⅳ
授業紹介

「英語科教育法Ⅳ」の授業では、教員として教壇に立つ時を想定し、また、教育実習に備えて模擬授業実習を行ってきました。一人ひとりが中学校・高等学校の文部科学省検定済教科書から単元を1つ選択し、その単元についての学習指導案と授業を行う時間の本時案を作成しました。その指導案に従って、クラスメイトを生徒に見立てて授業を行いました。

今回で模擬授業を行うのは2回目となりました。学生の皆さんは、1回目の模擬授業実習で得た学びや気づき、助言等を意識した授業づくりをめざしました。また、2回目の今回は特に、「オーラルイントロダクション・オーラルインタラクション」と「文法説明」を重点課題として設定し、その2つの部分についての授業実践に挑戦しました。

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それぞれの授業からは、1回目に得た課題点を克服しようとする努力の跡、姿が見られました。また、生徒たちにより理解してもらうにはどうしたらよいかを考えた工夫もあちこちに見られるようになってきました。それぞれの授業後に行う学生相互のフィードバックの時間も、その内容が前回より格段に豊かなものとなり、他者の授業を観る視点も成長してきたことが感じられました。

以下に、学生の皆さんのリフレクションをご紹介します。

【振り返りの視点①】
1回目と2回目の模擬授業実習を比較して、その学びが生かされ、自分が成長したと感じられる点はどのような点ですか。

〇文法説明の際のスムーズさや生徒とのやり取りが成長した。どのように説明すれば分かりやすいか、また生徒にどのような投げかけをすることで生徒が自分で考えることが出来るかなどに意識を向けたため、成長できたように感じる。

〇よりスムーズな導入からそれ以降の流れや、生徒とのアイコンタクトややりとり。生徒全員をきちんとみていると行動で示すことが大事だと学び、実際に活かすことができた。

〇教科書の開閉のタイミング、自然に本文へ入っていけるような流れを掴むことができた点。また、対象の発話量や理解度を考えた授業の展開。

〇テンションの使い分けが今回の模擬授業で大きく学んだ点であった。最初は明るく、元気にやればいいのかなと思い授業に取り組んでいたが、やはり教師は授業でのテンションの使い分けで生徒の興味を高めたり、集中力を引き出しているなと気づき、最後の模擬授業でそれを活かすことができた。

〇数をこなしたことで緊張しにくくなったと思います。また、授業者としてのふるまい方、生徒とのアイコンタクトの取り方、生徒から見てどのように説明したらわかりやすい授業になるかといった視点を少しずつ身に付けることができたと思います。

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【振り返りの視点②】
1回目と2回目の模擬授業実習を比較して、2回目で特に学びとして得られたことはどのようなことですか。

〇スライドの使い方や、オーラルインタラクション、文法説明の仕方。授業の流れは今までわかっていたけど、内容を追求していくような授業の作り方を知らなかったため学べた。

〇文法説明、とくに復習しながらも新たなことを学ぶための細かい説明。色を使いながらどうすればわかりやすく行うことができるのか考えることができ、よりわかりやすい授業の作り方を1つ得られた。

〇オーラルインタラクションとオーラルイントロダクション等の導入の仕方を特に学ぶ事ができた。自分の中では導入となると一般的なものしか思いつかなかったが、ほかの模擬授業を見てクイズを使って導入を図ったり、様々な写真を見せて導入を図っていて、様々な導入の仕方を学ぶ事ができた。

〇センシティブな内容を扱うときの扱い方、例文の時制をきちんと意識すること、文法説明の方法を学ぶことができた。

【振り返りの視点③】
1回目と2回目の模擬授業実習を経験して、今も不安なことや今後の課題として自分が認識しているのはどのようなことですか。

〇授業や生徒との会話において、正しい英語や言い換えなどの知識量。勉強する必要がある。

〇緊張して声を発しているときに詰まったり、当てようか悩んでしまって間ができて結局生徒側に助けてもらうようなことが起きてしまったので、積極性というのが今後の課題だと思います。また、英語の発話量、練習量が全然足りていなくて、イメージでは持っていてもそれが発揮できていないので、イメージだけではなく、それを実践する力が必要だと考えています。

〇今後の課題はやはり英語力である。英語力がないと英語で唐突に生徒に質問したり、生徒の答えを口頭で直したりする事が出来ないからである。

〇オーラルインタラクション、文法説明、細かいところの自分自身の発言。

〇見やすい板書の仕方、英語の発話。

それぞれの学びの跡が振り返りから見てとれます。次からはいよいよ最終ラウンドに入ります。これまでに得た学びや気づきを生かしつつ、さらなる授業力の向上をめざして取り組んでくれることでしょう。

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