3月21日(祝・月)に春のオープンキャンパスが行われました。
国際英語学科では、学科や入試の説明の後、学生スタッフによる"What is CSP?"と題したプレゼンテーションを行いました。学生スタッフが企画したイベントを実施するのは初めてということで、担当の学生たちは緊張している様子でした。
彼女たちが取り上げてくれたCSPとはキャリア・スタディ・プログラムの略で、学生が自分の興味・関心がある職業の分野について英語を使いながら学びを深めていける授業のことを指しています。このCSPで扱う職業分野別に学習者の視点からポイントをおさえて紹介してくれました。

学生によるCSPの説明の様子
CSPの紹介の後は、引き続き学生によるイベントを行いました。内容はRiddle、なぞなぞです。英語で2問出題されましたが、参加されたみなさんは頭をひねりながら答えを考えてくださっているようでした。答えとその理由が発表された瞬間は、みなさん「あ~!なるほど!」という声が聞こえてきそうな表情をされていました。
ちなみに、そのうちの1問は次の問題です。ここでご紹介しましょう。
Ⅰ Tom's mother loves the day of the week.
Ⅱ She has 4 boys.
Ⅲ Their names are Sunday, Monday, and Tuesday.
What is the name of the fourth boy?
さて、みなさん、答えはわかりますか。理由は説明できますか。
学生イベントの後は、学科教員による模擬授業です。"Teaching is learning."と題して、英語の曲の歌詞を使って「教える」ということについて考える機会を持ちました。
説明や模擬授業が終わった後は、展示スペースに移動し、学生や学科教員とコミュニケーションを図りながら、国際英語学科について知っていただく時間を持つことができました。

展示スペースでは、学生スタッフも学びや学生生活についてお話しします
国際英語学科では、Instagramを開設いたしました。ぜひ、ご登録いただき、国際英語学科の「いま」にアクセスしていただけますと幸いです。
@intl.english_jogakuin_u
広島女学院大学の学生たちは、授業以外でも様々な活動に携わり、自分の目標や成長したい姿を目指して頑張っています。現在はコロナウイルス感染症の影響で活動が制限されていますが、そのような中でも個々の学生が自分にできることを見つけ、行動に移し、大学や学生生活を盛り上げようと積極的に活動しています。今回は、授業以外での学生の活動の様子を紹介します。
先日中国新聞セレクトの「キャンパスリポーター発」というコーナーに、国際英語学科1年のA.N.さんが大学の様子を記した記事が掲載されました。

中国新聞セレクト(2022年2月4日(金)発刊)に掲載された記事
(この記事掲載は、中国新聞社の許諾を得ています)
A.N.さんは、ピンクポロスタッフという、オープンキャンパスに来場してくださる高校生の皆さんを案内し、学生生活のことを伝えてサポートをする活動のメンバーです。この中国新聞セレクトの記事は、昨年12月に開催したクリスマス・オープンキャンパスでの様子をまとめたものです。
A.N.さんにピンクポロスタッフの活動のこと、そしてこの記事の執筆について聞いてみました。
Q1. ピンクポロスタッフに加わろうと思ったきっかけは?
私は高校生の時に生徒会に所属しており、大学に入っても自分自身を成長させることができるような活動をしたいと考えていました。大学の掲示板を見て、オープンキャンパスのスタッフ(ピンクポロスタッフ)なら自分自身も成長させることができるし、誰かの役に立つことができるのではなかと考え参加しました。
Q2. ピンクポロスタッフの活動のやりがいや面白さを教えてください。
ピンクポロスタッフのどの活動にもやりがいがあると感じていますが、来場してくださった方と直接話す時が一番やりがいを感じます。また、来場してくださった方々が来た時よりも帰る時の方が楽しそうに笑ってくださっていると、ピンクポロスタッフをしていて良かったなと思います。そしてピンクポロスタッフとして活動することで、他学科の先輩や同級生と仲良くなることができるので、新しいことを知ることができるという面白さもあると思います。

FMはつかいちにも、広報チームでMCとして出演!
Q3. キャンパスリポーターとして記事を書いてみた感想をお願いします。
地域の方々や高校生の方など様々な方に広島女学院大学を知ってもらいたいと思ったのがきっかけで、記事を書いてみることにしました。学生目線で記事を書くことで、「こんな感じなんだ!広島女学院大学の学生って輝いてるね!」などと言ってもらえるような記事を書くことが最終目標です。実際に記事を書いてみて、決められた文章量で伝えたいことを分かりやすく表現することの難しさを感じました。これから自分自身の「伝える力」(*1)を伸ばしていきながら、広島女学院大学の魅力を発信していきたいです。
(*1「伝える力」とは、本学の全学生に4年間の学びを通して身につけてもらいたいと考え、全学的に取り組んでいる教育目標です。自らの考えを持ち、他者の考えを聞き、互いに意見を共有しながらコミュニケーションをとり、様々なことにチャレンジできる学生を育てます。)
A.N.さんをはじめピンクポロスタッフの学生たちは、3月21日(月・祝)の春のオープンキャンパスに向けて準備を行っています。最後に、春のオープンキャンパスに向けて、そして高校生の皆さんへメッセージをもらいました。
Q.4 春のオープンキャンパスに向けて高校生の皆さんへのメッセージをお願いします。
春のオープンキャンパスでは、学生が主体となって「在学生とホンネトークライブ!~女院のあれこれを聞いちゃおう~」を開催します。皆さんのちょっとした不安や疑問を学生が全力で答えていきます。私も参加する予定なので、どこかでお会いすることができるかもしれませんね!質問は、大学公式Instagramアカウントやホームページなどで募集しています(詳しくはこちら)。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
これからも皆さんの興味があること・疑問に思うことなどをこの2つの活動を通してもっと伝えていけたらなと思います。そして自分自身も多様なものさしを身に付け、成長することができるように頑張っていきます!少しでも、皆さんの未来が明るいものになりますように。
春のオープンキャンパスは現在事前予約を受付中です。大学や学科の様子はもちろん、ぜひピンクポロスタッフの学生たちの活動の様子も見にきてください。
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3月に入り、卒業式のシーズンを迎えました。今回の学科ニュースでは、この春卒業する英語文化コースの2名の学生に卒業論文の執筆を通じて学んだことや、どんな苦労があったのか、どうやってテーマを決めたのかなどを紹介してもらいます。
国際英語学科では、さまざまな社会問題を映画や小説などを通して学び、考えます。2020年5月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで発生した黒人男性を白人警官が死に至らしめた事件は、記憶に新しいと思います。この事件を契機に"Black Lives Matter"(黒人の命は大切)、いわゆる「BLM運動」が活発化し、アメリカ文化を学ぶ学生の卒業論文でも多く取り上げられました。

M.Kさんは、ディズニーのアニメ映画を題材として人種問題について考察しました。
「私は卒業論文において、19世紀後半から1960年代までアメリカに存在した、一般公共施設を白人用、黒人用に分離するジム・クロウ法により黒人差別が激しかった時代と、ジム・クロウ法が廃止された後の時代である2020年までの黒人差別の違いについて、主にディズニー映画を用いて考察しました。ジム・クロウ法が存在している1941年に公開されたアニメ版『ダンボ』では、黒人をステレオタイプ的に表現したカラスや、白人によってサーカスで労働を強いられる黒人が登場し、黒人差別を直接的に描いていました。」
「しかし、2009年に公開された『プリンセスと魔法のキス』では作品内に登場する人間や生き物達の苦境を通じて、黒人の夢の実現の困難さを描くなど、黒人差別を間接的に描いた場面が多くありました。この違いは、時代や人々の黒人差別に対する考え方の変化により、差別の原因となる黒人のステレオタイプ的キャラクターを使用せず、黒人差別についても直接的に描きすぎないよう配慮するようになったことを学びました。」

卒業論文の題目は、「今も続くアメリカの黒人差別―南北戦争からBlack Lives Matterまで」
「作品を何度も見返し細かい部分まで深く考察することや、どうしたら自分が思っていることを上手く伝えられるのか、納得するまで何度も文章を書き直したことは苦労したことでもあり、頑張ったことでもあります。しかし、もっと計画的に書き進めていればさらに考察を深められたと後悔しています。後輩の皆さんは、そういった後悔が残らないように計画的に卒業論文を書き進めていってください。時には思い通りに進まず挫けそうになるかもしれませんが、きっと完成した時頑張ってよかったと感じると思います。」
次に、Y.Y.さんは実話をもとにしたアメリカ映画も取り入れて差別問題について掘り下げました。
「さまざまな人種が共存して暮らしているアメリカにおいて依然として存在する人種・性差別について、ディズニー映画やアメリカ映画を用いて、アメリカの歴史と比較しながら論じました。第1章の『ダンボ』では、アニメ版と実写版を比較して1940年代と2010年代のアメリカの時代背景の移り変わりを考察しました。人種差別が浮き彫りとなっているアニメ版と比べ、実写版では経済格差や性差別が取り上げられていることが分かりました。」

「アメリカ映画から見る人種差別」と題して論文を執筆しました
「第2章の『ラビング~愛という名前のふたり~』では、異人種間結婚が法律で禁じられていた1950年代のアメリカを舞台に愛を貫いて裁判に立ち向かう、白人男性のリチャードと黒人女性のミルドレッドのラビング夫妻の奮闘について考察を行いました。このラビング裁判を通して、アメリカが多様性を認める国に変化していく様子が読み取れます。実際に、アメリカでの異人種間の国際結婚の割合は年々増えています。第3章の『ズートピア』では、男性を連想させる力強い肉食動物と女性を連想させる可愛らしい草食動物の間で巻き起こる差別や偏見について考えました。また、事件を裏で操っていた真犯人は力がないと思われている草食動物の羊であり、視聴者である私たちの中にもある目に見えない差別や偏見も感じさせる映画でした。先入観を振り払い、差別や偏見を乗り越えるウサギのジュディとキツネのニックを通して社会の多様性を認めるよう訴えている映画であることを論じました。」
「第1章から第3章まで、幅広い世代に親しみのあるディズニー映画や、実話を基にしたアメリカ映画を用いることで、私たち視聴者にアメリカで起こる差別が身近なものとして捉えられることがわかるように論じる工夫をしました。私がテーマを決める際に大切にしたことは、興味がある分野であり、自分が楽しみながら学べるテーマであることです。卒業論文は3年生から4年生にかけて、約2年間の時間をかけて取り組んでいくので、テーマ設定をする際にはぜひ時間をかけて何を大切にするか考えてみてください。」
2021年度は新型コロナウイルスの影響も大きく、急遽オンライン授業となり、図書館で調べ物をするのも難しい時期もありましたが、オンラインで閲覧できるウェブ・データベースを利用して参考文献を集めるなど、学生たちはそれぞれ工夫して卒業論文を書き上げることができました。
大学生活の集大成である卒業論文を無事に完成させ、卒業を迎えた皆さん、本当におめでとうございます!
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