人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

生活デザイン学科は、4つの領域を幅広く学ぶことも、1つの領域を深く学ぶこともできるのが特徴です。

今回は学びながら取得できる9つの資格や免許、そして学科で取得をサポ―トしている資格について紹介します。

学科紹介リーフレット「学びとキャリア探求ガイド」には、本学科で取得できる資格、免許が記載されています。

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卒業と同時に国家資格(または受験資格)を得られるのが、

①高等学校教諭免許(一種・家庭)

②中学校教諭免許(一種・家庭)

③学校図書館司書教諭免許(要学校教諭免許)

④学芸員資格

⑤図書館司書資格

⑥一級建築士試験受験資格(免許登録時要実務経験2年)

⑦二級建築士試験受験資格(実務経験不要)

⑧木造建築士試験受験資格(実務経験不要)

⑨社会教育主事任用資格(要実務経験1年)

です。一つの領域を深めていくことでとれる資格もありますが、①~⑤はどの領域を学んでいても取得可能です。

資格取得のために、学科では勉強会や交流会、インターンシップなどの支援を行っているので、1年生から安心して学ぶことができます。

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その他に、民間資格ではありますが、ビジネスの基礎的な力を身につけたことが証明される

「プレゼンテーション実務士」、「情報処理士」、「ビジネス実務士」の資格もあります。

こちらも大学の授業を受講していくと卒業時に取得できます。

これらの資格を活かして、本学科から、企業の人事や広報、SE(システムエンジニア)になる人も少なくありません。

また、民間資格で、在学中に受験できるよう取得をサポートしているものには

「宅地建物取引士」、「インテリアプランナー」、「インテリアコーディネーター」、「福祉住環境コーディネーター」、「カラーコーディネーター」、「色彩検定」

があります。

講習会や支援講座のほかに、これらの資格に関わる授業も多くあるので、受験に向けて勉強が自然にできます。

色彩検定についてはこちらもご覧ください。

いかがだったでしょうか?

あなたの可能性を最大限に活かす様々な資格・免許を一緒に目指しませんか?

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生活デザイン学科「学びとキャリア探求ガイド」は大学へ資料請求いただくと、送付されますので、ぜひご覧ください。

もちろん、オープンキャンパスでも配布を予定しています。

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前回の学科ニュースに引き続き、「地域環境実習」の授業について、受講生が紹介してくれました。

本学科では、SDGs(持続可能な開発目標)に関わる科目がいくつがあります。授業での体験を通して、自らの意識・行動を変容させ、それを「伝える力」にしていきます。

今回紹介した活動の様子は YouTube でも紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。


2020年度は、「大久野島」とともに「北広島町豊平地区」にもフィールドワークで訪れました。

北広島町豊平地区のフィールドワークのテーマは、「地域の資源から地域の未来を考える」です。北広島町では、地域の人々から歴史や伝統、地域の良さや課題について実際にお話を伺い、地域課題の克服について何が必要かを考えました。

今回のフィールドワークでは、特別非営利活動法人「ひろしま自然学校」の方々にお手伝いいただき、地域の人々の声を聞きました。

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豊平地区の歴史や伝統、地域の取り組みに深い知見をお持ちの方々にご協力いただき、豊平地区の移り変わりや現在も引き継がれている伝統、地域で起きている問題についてお話を伺いました。高齢化や過疎化などが生じている中でも、新しい人の流れや地域に住む人たちの郷土愛を知ることができ、これからの豊平地区を考える上でのヒントをいただきました。

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実際に新しく取り組みが行われている地域にも訪れて、お話を聞く機会もありました。過疎化が進む中、新しい人々が移り住んでくる地域で、新たな地域の流れも教えていただきました。

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北広島町では、地域を住みよく元気にする試みが、地域の人々の手で行われています。また、地域の環境や伝統を継承するために、新しい試みも行われています。その試みのひとつに、町内で取れる茅(カヤ)を地域通貨「せどやま券」に換える活動があります。実際に活動へ参加されている方にお話を伺い、地域の環境や伝統を守るだけでなく、地域の経済を活性化することも必要であることも学びました。

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今回の調査で、地域の人々が実際に地域の取り組みの中で行なっている活動をお聞きすることができました。これらの情報をもとに、各自がこれからの豊平地区について考えた提案を地域の人々に届けました。

今後もこうした活動に参加できるように、学びを深めていきたいと思います。


学内の授業では同年代の人とのかかわりが多いですが、学外に出るとたくさんの社会人の方とも関わることになります。

その中で、知りたいと「伝える」こと、知りたいことを「伝える」現場に行くこと、そして、学んだことを「伝える」ことを実践的に学ぶ機会となったようですね。

これからも皆さんの色々な活動を学科では応援していきます。

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在学生による授業紹介のメッセージが届きました。

本学科ではSDGs(持続可能な開発目標)に関わる科目がいくつかあります。自らの意識・行動を変容させるために、様々な体験を学生たちがしています。今回は2回にわたって「地域環境実習」の授業を受講生が紹介してくれました。

「地域環境実習」では、広島県内の地域に目を向けて、実際にその場所を訪問し、地域のものや場所、人との触れ合いを通して、地域の特色や課題を学んでいます。

2020年度は、竹原市忠海町の「大久野島」を訪れました。大久野島は、「うさぎの島」として、広島県内だけでなく日本全国でも有名な島です。

今回のフィールドワークのテーマは「地域の観光を持続可能にするには何が必要か」を考えることです。「SDGs」の広がりで聞きなれた言葉になった「持続可能な」という視点で、観光や地域について考えます。

グループに分かれて、竹原市や大久野島について事前に情報を集め、調査の目標を設定してフィールドワークに出かけました。

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天気は快晴、格好のフィールド調査日和の中、それぞれの視点で設定した目標をもとに、半日かけて大久野島の調査を行いました。

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大久野島は、近年「うさぎの島」として有名になっていますが、第二次大戦中、毒ガスを製造した「地図から消えた島」としても有名です。島々に残る戦争遺構の状況についても調べました。

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歴史的な遺構であるため、放置をすれば年々劣化が進んできます。しかし、手を加えすぎると過去を伝える遺構として価値は失われます。また、こうした価値を人々に伝える人も現在少なくなりつつあります。

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現在、多くの観光客はうさぎと触れ合うためにこの島を訪れています。今回の調査でもたくさんのうさぎに出会いました。しかし、増えすぎるうさぎや放置された餌、観光客の使用する自転車の交通など、観光面で様々な問題があることに気づきました。

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大久野島は、瀬戸内海国立公園に含まれ、自然を守り、親しむ場所として保護されています。うさぎはそんな島から見ると外来動物。島の自然にも大きな影響を与えています。でも、うさぎのおかげで観光客が訪れてくれます。地域を考える上では、とても複雑な存在となっています。

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実際にフィールドワークで訪問したことにより、観光地としての大久野島の良い面だけでなく、将来への課題となっている事柄も学びとることができました。

seide-kankyo7.jpg<↑↑写真をクリックすると、調査の様子の動画が見られます!※音声注意>

フィールドワークで得た情報をもとに、グループで大久野島の「持続可能な観光」について考えました。それぞれの着眼点で現在の問題点を設定し、未来のための大久野島についてプレゼンテーションを行い、意見交換を行いました。

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フィールドワークには、実施に訪れるからこそ、わかる事柄、生きた情報がたくさんあります。そして何よるも、訪れたからこそ、その地域に対して愛着や興味も高まります。今後も様々な場所に実際に訪れて「見る・感じる・考える」学びを展開していきたいです。

現場に行き、その地域の環境や風土に触れることで、色々な視点で物事を考えられるようになりましたね。大久野島での記念写真をクリックしてもらうと、この授業についてと後日報告する北広島町で行った実習についての動画が見られますので、ぜひご覧ください。

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生活デザイン学科では2019年度生活デザイン学会秋季講演会でご講演いただいた「一般社団法人ひろしまきもの遊び」澤井律子さんとのご縁から、これまでに色々と課外活動をおこなってきました。

そんな課外活動のひとつに、縮景園にておこなわれる「にわかふぇ」のお手伝いがあります。「にわかふぇ」は紅葉や梅、桜の季節に設営される、和のスイーツ・ドリンクを楽しみながら縮景園の自然を愛でることができる屋外型の和喫茶スペースです。

そちらの接客と和文化空間の創造のお手伝いを本学学生が担っています。

今年も桜の開花に合わせて「にわかふぇ」が企画され、学生がキモノを着ておもてなしをしました。

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この催しはファッションや生活文化、地域のデザインを学ぶ学生たちに特に人気の催しです。

お手伝いをしながら、大学で学んだ知識や技術を実践したり、これからのキモノ文化や日本の伝統、地域振興を考えたりするよい機会となっているようです。例えば大学で学んだ浴衣の着装実践を踏まえ、「ひろしまきもの遊び」からもご指導いただいて、学生自身でキモノの着付けをしています。

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そして、2021年4月から新たに、生活デザイン学科の学生が「ひろしまきもの遊び」とコラボして、「きものリメイクプロジェクト(仮)」を立ち上げることになりました!伝統文化とコラボしながら「伝える力」を実践的に育てる取り組みです。

この活動についても今後こちらの学科ニュースで紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに。

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桜咲く3月20日、広島女学院大学では春のオープンキャンパスを開催しました。生活デザイン学科では学科紹介、2022年度総合型選抜入試(オープンセミナー入試、自己アピール入試)の説明のほか、学生作品や地域連携事業の成果物、授業で使う資料など展示物盛りだくさんで皆さんをお迎えしました。

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外出がなかなか難しい現状で、足を運べなかった方もおられると思うので、こちらでも紹介をしたいと思います。

「生活プロデュース領域」の展示は、国家資格でもある教員免許取得に向けてのプロセスや学科での取り組みが分かるパネル、学生が考えた指導案の展示をしました。

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「ファッションデザイン領域」の展示では、実習授業で作成した課題作品やファッションショーの衣装を展示しました。真ん中から右の3作品は、当日担当してくれた学生が作成したブラウス、タイトスカート、ワンピース、ジャケットです。また、ファッションショーの衣装はこちらからも見ることができます。

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「インテリア・住居・建築領域」の展示作品は1年生の実習課題から卒業設計まで学びの軌跡が分かるものとなっています。インテリア空間をデザインしたものや住居の模型、公共の建物の模型など様々です。

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「地域デザイン領域」ではグローバルフィールドワーク、グローカルフィールドワークの報告パネルや授業で使用する実物資料などが展示されていました。参加した学生の様子がよく分かる資料がたくさんあります。

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地域連携事業での成果物も多様に展示されています。2021年度も色々な産学連携事業が企画されているので、少しずつこちらの展示物も変化していきます。

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教員の説明ばかりではなく、当日担当した学生に取り組んだ時の思いや得た力などを紹介してもらいました。デザインの課題や取り組みを通して、「伝える力」を育んでいく様子が伝わるでしょうか?

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このように、生活デザイン学科のオープンキャンパスでは、在学生の作品展示も多く、また、在学生と話すチャンスもあるので、リアルな学科の学び、そして大学生活についての情報を得ることができます!

また、学科をもっとよく知りたい人は、8月に行われるオープンセミナーがありますので、ぜひ受講ください。実際の授業に近い形で行っており、在学生との交流があるものもあります。

次は夏のオープンキャンパスですね!6月20日、7月4、18日、8月1、22日の5回を予定しています。皆さんのお越しをお待ちしています!

※2022年度入試については、順次お知らせするので、大学HPをぜひご覧ください。

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インテリア・住居・建築領域

毎年、本学図書館フリースペースで開催している卒業設計展では、学生たちの作品を展示し、多くの方にご高覧頂いておりましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響のため、学生の健康と安全に配慮し、中止となりました。しかし、旧日本銀行広島支店において2021年3月10日(水)、12日(金)~13日(土)まで行われていた広島平和祈念卒業設計展に本学の生活デザイン・建築学科建築士課程の4年生が卒業設計を出展することができました。出展した時の様子や作品をどうぞご覧ください。

「広島平和祈念卒業設計展2021」は近畿大学、広島工業大学、広島女学院大学、広島大学、福山大学、安田女子大学、山口大学(50音順)と、招待校の穴吹デザイン専門学校、岡山県立大学、岡山理科大学、呉工業高等専門学校、島根大学、徳山工業高等専門学校、米子工業高等専門学校(50音順)の卒業設計から構成される展覧会です。中国・四国エリアで卒業設計に取り組んだ学生たちにとっては、学生生活最後の大イベントです。

また、出展作品と審査会の様子を収録した作品集『ヒロシマソツケイ』が毎年出版されています。出版されましたら、書店等で手に取ってご覧になってください。

seidesotukei01.jpg「結ぶ ー新たな徳山港ポートビル計画ー」 多田千尋

山口県周南市築港町、徳山駅に近接する徳山港フェリーターミナル。休憩スペースの整備やポートビル外観の印象改善、また、徳山駅と近接しているという特賞を生かし切れておらず人の行き来がない状況を変える工夫などが求められている。徳山駅と徳山港を結ぶ計画をし、足を運んでみたくなるような場所づくりを考える。ポートビルを、船を利用するという目的以外でも気軽に利用でき、また徳山駅と徳山港を利用する人が立ち寄り、徳山について知ってもらうきっかけとなる場所となることを目的とし計画を行った。工業が盛んであることや水素製造量が日本でトップクラスであること、工場夜景の要素などをポートビルに取り入れ計画した。

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波及 ー波うつ街の新たな拡がりー」 川本咲世

波及、物事の影響が徐々に広がること。その影響は人を介しても波のように広がっていくのではないか。呉市は1886年に第2海軍区鎮守府に設定され、開庁からは海軍の影響を多く受け形成された場所である。そんな歴史的背景のある街から生まれた生業は「ものづくり業」であり、働く人々を支えてきたものは「食」である。呉の食文化を体感できる市場的要素を持った施設を作ることで、働く人々はもちろん、海軍の街・呉の歴史を伝えている生業「観光業」の問題である、1日観光の街、他エリアへの移動率の低さという2つの問題も、同時に波のように影響して解決していく。

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「緑とともに暮らす ー高齢者福祉施設と保育所の複合ー」 住田奈月

近年は大雨や台風の影響で高齢者施設などが浸水する被害が多くみられることから地盤の高い場所を敷地として高齢者福祉施設と保育所の複合を提案する。場所は江波とする。江波は山があり自然に溢れているが敷地場所は人工的な作りになっている。このことから山との一体化させた建築を計画する。5年後、15年後、30年後と表現して屋外や室内にいても緑とともに暮らせ、自然に溢れるような建物とする。敷地場所は景色が良く眺めが良いため、景色が良く1番高い場所を老人の空間、2番目に景色が良い所を子どもの空間、後ろから守れる場所を管理部門としている。

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「わたしたちの家 -地域に広がる中学校-」 井上千夏

敷地は、広島県安芸高田市河田町上小原にある旧安芸高田市立小田小学校とその周辺の田畑跡地である。田舎ならではの広い斜面の敷地に、ゆとりのある分党式の低層校舎を配置した周囲の住宅や景色に馴染む中学校である。教室は、教科専用教室と、小さなクラススペースを配置した。分党にすることで移動が必須となり、教室に籠りがちな生徒も必然的に移動が活発になる。移動が増えることで、生徒同士が顔を合わせる機会が増え、交流も盛んになる。各教室(家)へ移動するための廊下は、屋外となっており、豊かな自然に触れる機会も増え、のびのびと過ごせることを望む。

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「海面 -上昇と浸食の測定器-」 長門実咲

海面上昇、海岸浸食は世界、日本へ大きな影響を及ぼすと考えられているにも関わらず、それを意識できる場が少ない。この事から、海面上昇、海岸浸食という短い期間ではなかなか意識することが難しい問題を視覚的に表すことで、必ず未来には起こりうる身近な問題である事を意識できる場があると良いのではないだろうか。子供の頃に宿泊施設を訪れ、時がたち、大人になって再度訪れる。10年、50年単位で訪れることにより、前回からの上昇、浸食の差を感じられる。宿泊施設にすることで、年数を重ねるごとに部屋の空間が変化する様子を、宿泊する度に感じる事ができ、その結果、海面の水位や砂浜の推移から身近な問題であることを意識できる場を目指した。

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「学びのパーク ―東広島市のため池災害跡地の再活用―」 近光真奈

本計画では、広島県東広島市黒瀬町にある乙池・大池・横池・丸池においてため池災害跡地を再活用し、「公園」の設計を行う。乙池・大池・横池・丸池は、2018年西日本豪雨災害で洪水・決壊被害に遭い、今後も豪雨により近隣住民の被害になり得るとし、ため池の機能を失った。この敷地を西日本豪雨災害で被害を受けたことやその教訓、ため池の現状について学ぶ場所にすることで、今後の災害に備え生かすことができるのではないかと考えた。そして、このまちの豊かな自然に触れることができる空間を提案する。

seidesotukei07.jpg「めぐる水源」 上総泰布

広島県東広島市西条町にある龍王山では山のグランドワークという、西条の環境保全のために、伐採など山の手入れをする活動が行われている。しかし、2007年ごろ約300人弱いた山のグランドワーク参加者も2017年の活動では約150人と人数が減っている。そこで、龍王山に来る人口を増やし、山のグランドワーク参加者を増やすこと、西条の水質を保つことを目的に近年流行りのキャンプに力を入れて山のグランドワークに参加する人などが、くり返しキャンプ地をめぐることと、水源から酒などの加工品、人体、海、雲、雨になり山にめぐり帰る建築にする。

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「地域の玄関 ~瀬野駅の活性化計画~」 後藤珠梨

駅は、通勤・通学や外出するときなどに利用され、その地域の出入口にもなる。また、さまさまざまな人が利用し訪れる場所となる。本計画では、選定敷地を広島市にある瀬野駅と駅周辺にある福祉センターとし、そこで人と人の繋がりが増えていけるような提案をする。人の繋がりが増える場所として、駅の屋上と福祉センターに設けた図書スペースである。屋上では、子供たちが走り回ったり、ちょっとした散歩コース。図書スペースでは、本を読みたい人や、電車やバスの待ち時間に立ち寄ったりとさまざまな理由で利用することができ、新たな人との繋がりを期待している。

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「檸檬路 ‐レモン島の持続可能性‐」 小川円香

私たちの住むまちの10年後、50年後を想像したことはあるだろうか。
現在、日本の地方都市の多くでは様々な問題を抱えており、消滅可能性都市と呼ばれる。大切なまちの大切な景色を、いつまでも語り継いでいくために、景色と人々を紡ぐ。本設計では、レモンの島・サイクリングの島 広島県尾道市生口島のさらなる発展と島としての持続可能性を考え、観光客と住民の交流拠点となる複合施設を提案する。柑橘農業とサイクリングの施設を併設することにより、農業・サイクリング・観光等の複合的な新たなコミュニティの形成を目指す計画である。

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「ここであそぼう ~福岡県北九州市小倉北区浅野地域(小倉港地域)にかんがえる施設~」 平川あゆみ

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「お母さんにしてくれて、ありがとう。 ― 閉ざされた育児から解放される集合住宅 ―」 宮田洋子

それまでは、自分のことが一番大切だった私がお母さんになった。ハイヒールにスカートから、スニーカーにTシャツの毎日になった。子供と過ごす毎日は楽しい反面、1人の命を預かる責任感や、「いいお母さん」でいなければならないという世間の視線に、体力的にも精神的にも追い詰められていた。おもちゃの散らかった小さな集合住宅の窓から見た外の世界はとても自由に見え、コンクリートの壁は外と隔離する檻のように感じた。育児に対する孤独感や不安感を取り除こうと考えた時、建築には何ができるだろうか。その場所で過ごすことで、リラックスして子供と過ごすことができ、「お母さんにしてくれて、ありがとう。」と子供に感謝できる集合住宅を目指した。

ご覧くださりありがとうございます。よろしければ以下のURLよりご感想をお聞かせください。

https://forms.gle/65kWfy4iAnk47qCR8

※生活デザイン・建築学科(2018年度入学生より生活デザイン学科)は、中国・四国地方で唯一、実務期間最短2年で一級建築士試験受験資格が取得できる女子大学です。インテリアデザイン関係の授業も充実し、インテリアコーディネーターほかのインテリア関係諸資格については、在学中の合格をめざせます!

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生活デザイン学科では、デザインに関わる資格のうち「色彩検定」や「カラーコーディネーター検定」の内容に関わる授業がいくつかあります。また、受検サポート講座もあり、毎年多くの学生が受講し、受検にチャレンジしています。

今年度は夏期の試験は「色彩検定」「カラーコーディネーター検定」共にコロナウイルス感染症流行のため中止となりましたが、冬期の試験はコロナウイルス感染症対策を講じ、どちらも実施されました。

冬期試験で見事色彩検定2級に合格した山田奈穂さん(3年)に、合格に向けてどんな勉強をしたかなどインタビューした内容をお届けします。

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<合格証書とともに>

Q.なぜ色彩検定を受けようと思ったのですか?

A. 将来、もの作りに関する仕事がしたかったからです。また趣味のイラストに活用したいと思ったからです。

Q.いつ頃から受験を考えていましたか?

A. 資格取得を目指したいと思ったのは高校生からです。大学1、2年生の授業から本格的に学び始め、3年生で資格を取ることを目標にしていました。

Q.どのように勉強を進めていきましたか?

A. 1日必ず公式テキストを20ページを読んでいました。さらに色名を暗記したり、学科の受検サポート講座で小テストや模擬試験に定期的に取り組んだりして、実際の受験に備えていました。

Q.大変だったことは何ですか?

A. 継続することです。サポート講座の小テストで最初思ったように点数が取れなくて落ち込み、続けることに嫌気がさしてしまったことがありました。それでも継続することで段々点を取れるようになりました。

Q.実際に試験を受けてみてどうでしたか?また、受検後に合格する自信はありましたか?

A. 勉強を始める前はとても難しいイメージがありましたが、しっかり事前勉強をしていたので思っていたより困難なものではなかったです。多少不安はあったものの、受かる自信はありました。

Q.合格してどう思いましたか?また、今後どのように活かしたいですか?

A. もちろん嬉しかったです。努力が形となって返ってきてくれたので、達成感がありました。授業の課題やデザインに活用するのはもちろん、これから就職活動が始まるので、それにも活用しようと思います。

山田さん、おめでとうございました。これからも活躍を応援しています!

また、山田さん以外にも今年度受検サポート講座を受講し、色彩検定2級を受検した学生は全員合格をしました!今後の学び、また、生活を豊かにする活動に活かしてくださいね!

なお、今後も受検サポート講座は開講予定です。オンライン講座なので、自分のペースに合わせて勉強することも可能です。ぜひ本学科で一緒に学びましょう。

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日本インテリアプランナー協会(JIPA)が主催するインテリアプランニングコンペ2020で生活デザイン学科、建築士課程3年の松岡未紗さん、升田雛乃さんが日本フリーランスインテリアコーディネーター協会 会長賞を受賞しました。

seide-konpe①.jpg<受賞した松岡未紗さん(左)と升田雛乃さん>

今年度のテーマは「ひろがるインテリア」。6m角のインテリア空間が、どのように「ひろがる」か、「空間的なひろがりだけでなく、時間的な「ひろがり」や人間的な「ひろがり」」が課題となりました。917点のエントリーと427点の応募作品から45点が一次審査を通過し、有明テニスの森駅のスモールワールズTOKYOでの展示、最終審査とオンラインでのプレゼンテーションを経て受賞作品が決定されました。

受賞作品のタイトルは「対人恐怖症の子供のための空間」で作品のコンセプトは下の通りです。

この空間は対人恐怖症の症状がある子を持つ親が安心して子供を見守ることができ、且つ子供も親の目線を感じることなく生活のできる場所になるよう設計しました。ここで指している対人恐怖症とは、主に人と距離が近いときに目を合わせることに恐怖を抱く視線恐怖症や他者の目の前で極度の緊張に苛まれるあがり症など人を目の前にした時に発症するものをいいます。親からの視線を感じさせない空間にすることによって子は視線から生まれる恐怖をなくすことができ、親は開いている窓から子の様子を見守ることができます。これは空間の広がりだけではなく、子育てをする上での方法や親子の関係性にも広がりを持たせることが可能になります。

seide-konpe②.jpg<応募作品>

生活デザイン学科では学内外のデザインコンペに学生が積極的に応募し、継続的な受賞を重ねています。2年に一度開催されるインテリアプランニングコンペでは、2016年度の入選、2018年度の優秀賞受賞に続く受賞となりました。こうした経験は、学生がコンセプトを具体的な空間にし、作品の完成度を高める貴重な機会になっています。

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地域デザイン領域

在学生による授業紹介のメッセージが届きました。

本学ではライフキャリア科目というどの学部学科に所属していても学ぶ、本学での学びの土台となる科目がいくつかあります。生活デザイン学科の教員が担当するライフキャリア科目にはどのようなものがあるのでしょうか。


こんにちは、生活デザイン学科1年、K.Tです。学会誌編集部に所属しています。

1年生の前期に受けられる授業に「女性史」があります。これは女性がどのように暮らしてきたのかを知ることができる授業です。2020年度は新型コロナウィルスの関係で、オンラインで受講しました。例年とは違うところもあるかもしれませんが、ここではその授業を振り返って、具体的に何をしたか紹介していきます!

この授業では江戸時代のことを取り扱うことが多かったです。第3回では、江戸時代の様々なすごろくを知ることができました。

その中の一つに、女性の職業を題材にし、マス目の中に職業が書かれているすごろくもありました。子もり、けいせい、髪ゆいなど様々で、このような職業もあったのだと驚きました。そして、さいころのプリントを印刷してさいころを作成し、自分で遊んでみました。

下の画像がすごろくとさいころの画像です。上の楽隠居に到達したら上がりというルールで、普段のすごろくとは違うので楽しく遊べました。

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<江戸時代の女性の職業すごろく>

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<すごろくで使用した手作りサイコロ>

また、江戸時代についてだけでなく「アルプスの少女ハイジ」を扱い、その作者にも目を向け、その生い立ちや考え方にも触れました。他にも世界的ブランドを立ち上げたシャネルなどの女性についても考える機会があり、新たな発見があります。女性として、また人としてのすごさや、あまり深く知らないようなすごい功績を新しく学べたと思います。

このように現在ある様々な文化を深掘りして考えることができ、女性の生き方や当時の価値観に触れることができる授業でした!


ただ講義を聴くだけでなく、江戸時代の双六を実際にやってみるというのはユニークな内容ですね。また、過去から現代まで、時にはアニメにも目を向けて、いろいろな女性の生き方を知ることで多様な視点を獲得できたようです。

このように、ライフキャリア科目はこれからの自分の生き方を考えるいい機会にもなっていると学生たちに人気です。専門だけでなく、一生涯の視野を広げる学びを一緒にしていきましょう。


本学のライフキャリア教育についてはこちらをご覧ください。

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被服・ファッション領域

今年はあやめ祭が中止になったことに伴い、生活デザイン学科3年生によるファッションショーはアセンブリ―ホールでの無観客開催となりました。

また、新型コロナウイルス感染予防対策のため、大学図書館での衣装展示はせず、大学ポータルサイトにおいて、ダイジェスト動画とキャプションパネルによる公開と人気投票を行いました。

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<↑↑クリックするとダイジェスト動画にリンクします↑↑ ※音声注意>

<人気投票には4年生5名と3年生17名の作品がノミネートされました>

今年は皆さんに直接見てもらうことは叶いませんでしたが、動画の視聴回数は300回を超え、人気投票も139名が参加くださり、例年に劣らず学生の頑張った様子を見てもらうことができました。

それでは人気投票の上位作品を紹介します。

第3位は和田夏紀さんによる「MÅNGATA(モーンガータ)」でした。

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スカートのサイドスリットから流れる生地の広がりと、胸元から腰にかけての針金細工の装飾が印象的な作品でした。

第2位は斎藤博香さんによる「FOLLOW MY HEART」でした。

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布に芯地を貼って作った立体的なトップスに、オーガンジーで作った透け感のある柔らかなハットと手袋、という素材の組み合わせが特徴的な作品でした。

そして、第1位は橋本雅音さんの「fleur(フルール)」でした。

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フィッシュテールドレスというバックシルエットがとてもきれいなデザインで、ウォーキングの際も手縫いで付けたスパンコールの装飾がキラキラと光る様子がとても優美な作品でした。

教職員による講評では、コロナ禍にあっても、それぞれが努力をし、また、仲間と協力しながら、最大限のプレゼンテーションをしようとしたことが評価されていました。

今後オープンキャンパスで優秀作品として選ばれた作品を展示し、ファッションショーオリジナル動画も公開を予定しています。

機会がありましたら、ぜひご覧ください。

※無観客で開催されたショーの様子は本学発行「キャンパスニュース」にも掲載されています。

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