人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

学生による授業紹介記事が届きました。

生活デザイン学科では個人で作品を作る実習系の授業だけでなく、グループワークを通して学ぶ演習系授業もたくさんあります。その中でも1年生ですぐに受講できる授業の紹介です。

こんにちは、生活デザイン学科2年、N.Mです。学会誌編集部に所属しています。

私のおすすめの授業は「地域デザイン入門(1年前期)」です。
この授業は「社会」、「文化」、「自然」、「コミュニティー」の4つの視点から地域と生活について学ぶ授業です。

地域デザインは、他の分野のデザインに比べ、どのようなことをするのかイメージがしづらい人も多いと思います。この授業では、地域の文化や環境を知り、どのように活かしていけるかを考えることで、地域デザインを学ぶことができます。

個人的には、グループワークの多い授業だったことが印象的でした。一昨年は、住んでいる区でグループ分けをして、それぞれ自分の区の良い点・悪い点を挙げてグループごとに表を作り、発表しあいました。地域ごとにまとめることで、私たちがどのような環境を住みやすいと考えるのか、逆に問題点はどんなところなのかと考えることが出来ました。

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<KJ法とは、どんなアクティブラーニング方法なのでしょうか?

まずは自分の意見や考えたことを付せんに書き込んでいきます>

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<次にグループ皆で話し合いながら、内容を確認していきます>

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<同じような意見をまとめ、グールプの考えを集約していきます>

地域の特徴を知り、有用性を考えることも勿論ですが、グループワークで話し合うことで協力して意見を膨らませていく力も身に付けられる授業だと思います。また、地域デザインを専門に学びたいと思っている人以外でも、地域づくりの面白さに触れられると思いますので、おすすめです。

N.Mさん、ありがとうございました。グループワークを通して、自分の意見を伝える力だけでなく、他の人の意見も聞き、協働していく力が身についたようです。大学の学びは個人の能力を伸ばすだけでなく、社会に出たときに必要な、グループディスカッションをデザインするのに役立つ力を育成する機会でもあります。興味がある人はぜひ受講してみてください。

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今年4月に入学し、前期をオンライン授業で過ごした1年生2人から、受講しての感想が届きましたので紹介します。どのような気持ち、状況で1年生はオンライン授業を受けていたのでしょうか。

seikatsu-zenki2020.jpg<前期オリエンテーションの様子。1年生が大学に来れたのは4月の数日だけでした。>

「こんにちは、生活デザイン学科一年のI.Iです。生活デザイン学会学会誌編集部に所属しています。

今年はコロナのため、入学してから前期は全て遠隔の授業となりました。今回は、遠隔授業が始まった当初の様子と、その後対面授業になってどのように感じているかについてお話ししたいと思います。

入学当初は、念願の大学生活が始まるんだとうきうきしていました。しかし、入学してさっそく全ての予定されていたイベントは中止され、授業も全て遠隔へと変わりました。授業では主に、Melly、Google Classroom、ポータルサイトなどを用いて授業内容を進めていきました。たまに音声通話での授業もあり、ツールは先生によって違いましたが、主にZoomやGoogle Meetを使いました。

最初は、慣れない遠隔授業やアプリで戸惑い、ストレスも溜まる一方でした。しかし、先生方や大学側からのサポートがしっかりとあり、とても助かりました。分からないところや、不安に思っていることを先生方に相談したら、すぐに話を聞いてくださりました。

遠隔授業で残念だったのは、音声通話の授業ばかりで、同じ授業を受ける他の学生の顔がまともに見れなかったことでした。全てが慣れないことだらけで、ずっとパソコンの画面とだけ向き合って勉強をしなければいけなかったので、集中力を保つことがとても辛かったのを覚えています。

9月下旬から後期に入り、本格的に対面授業が開始されました。本当なら4月に行けた大学も、会えたはずの友達との交流もようやくスタートし、とても不思議な気持ちでした。改めて、やはり大学に来て先生に直接勉強を教えてもらえるということは素晴らしいことだと気づくことができました。私は、どちらかというと勉強が好きではありませんでした。しかし、今は毎日が楽しく、新しいことを学べることに感謝しています。」

「こんにちは、生活デザイン学科1年、F.Aです。生活デザイン学会で学会誌編集部に所属しています。

新型コロナウイルスの拡大に伴い、前期はオンライン授業という形で大学生活はスタートしました。今回はその感想を皆さんにお伝えしたいと思います。

私はまず、パソコンに慣れるところからのスタートでした。「ファイルって何?」というくらい初心者だったため、最初は課題を提出するのもやっとでした。

seikatsu-zenki2020-2.jpg<手書きで書き込んだ『生活経営学』の課題>

まだWordを使うこともできなかったため、課題を印刷し手書きしたものをスマホで写真に撮って提出していました。

授業の受け方としては、スマホで授業の動画を流しながらパソコンで課題を進めていく、といったスタイルでした。課題がとても多かったため、毎日のように深夜まで課題をしました。

Google Meetで顔を映して行う授業もありました。服は部屋着でメイクもしていないため、初めはとても抵抗感があったのを覚えています。他の人もおそらく似たような状況だったと思うのですが、入学式以降ほとんど話したことのない同級生とのやり取りも最初はぎこちないものでした。しかし、前期の終わりごろにはなんとか慣れて、お互いに大変な状況を共有しているという一体感が生まれてきたように思います。

後期は大学に通って通常通りの授業を受けることができています。基礎英語ではクラスの人と顔を合わせてペアワークを行うことができ、他の授業でも先生に直接質問しながら授業を受けられることに感動しました。

学校に通えることのありがたさを、オンライン授業を通して実感できたように思います。」

I.Iさん、F.Aさん、ありがとうございました。二人とも前期は慣れない中での受講はとても大変だったと思います。そして後期授業は対面授業でスタートしましたが、先日また新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン授業へと切り替わってしまいました。しかし、クラスの学生と交流ができ、今度はまた違ったオンライン授業の受け方になっているかもしれませんね。

不安なことがあれば、科目担当教員やチューターに何でも聞いてみてください。皆さんの学びを形が変わってもサポートしていきたいと思います。

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2017年度から西條鶴醸造株式会社(東広島市)と連携して企画している新酒ラベルデザイン企画が今年パワーアップしました。
これまで年末年始に販売する『干支ラベル』のデザインをさせていただいてきましたが、昨今の世界情勢を踏まえ、販売期間の見直し、地域貢献と関わる人がすべて幸せになる企画としてさらに練り直し、イヤーボトルとして販売期間を拡大することになりました。
それを踏まえたデザインプロジェクトして今年は前期科目「画像デザイン演習」と「地域連携デザインセミナーⅠ」の授業で取り組みました。

前期科目「地域連携デザインセミナーⅠ」では、デザインに関するオンライン授業とコロナウィルス感染予防対策を踏まえたまち歩きを通してデザインに取り組んでもらいました。

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<酒都西條 まち歩きの様子>

また、例年行っていた受講生のデザイン案プレゼンテーションもGoogleMeetを使用して行いました。これまでとは違う授業形態ですが、デザインについてのディスカッションは例年以上に盛り上がりました。

そして、自由応募も含め13名による41作品が西條鶴醸造株式会社に届けられ、選考が行われ、ついに先日選ばれたデザインを冠した商品が完成しました。今年の実用化デザインは「画像デザイン演習」を受講していた2年生の久保田紗羅さんの作品『いつかまた 乾杯!』です。

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<販売される商品と久保田さんの応募作品*>

2021年はコロナウィルスによる感染が終息し、友人・家族・恋人と一緒にお酒が飲める、お気に入りのバーや居酒屋へ気軽に行ける年になるように、という祈りを込めた作品です。日本酒のラベルには珍しいオレンジ色と、男性とも女性とも見える人物で若い世代にも手に取ってもらいやすい工夫をしました。
蔵出しに合わせ、西條鶴醸造株式会社を訪問し、新聞社や地元情報誌の取材を受けました。

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<取材の様子>

取材には杜氏も同席されました。毎年、ラベルデザインを見てからお酒の味を決めておられるとのことで、今回のデザインはホッとするような印象を受け、またどんなシーンでも飲みやすいお酒を造りたいと思われたそうです。

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<実用化商品を持って新聞社の写真撮影に臨む様子>

この商品は広島県内の百貨店やスーパーマーケットなどで販売される予定です。また、西條鶴醸造株式会社の公式HPからオンラインショップでも注文することができます。

西條鶴醸造株式会社HP
https://saijotsuru.co.jp/

新たな展開を見せた地域振興プロジェクト、引き続き生活デザイン学科学生のデザインで社会へ貢献していきたいと思います。

*実用化にあたり、応募作品からデザイン修正をしているため、実際の商品のデザインとは異なります。

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10月30日、11月1日に旧市民球場で行われた「花れて 輪になれ えがおひろしま2020」内「ひろしまきもの文化祭」に本学科学生がボランティア参加をしました。

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新型コロナウィルス感染予防対策を十分にされた上で、広島の生産者直販の農産物や特産品の提供、ヨガ体験、ミュージシャンやパフォーマー、文化・スポーツ団体などのライブなどもあり、2日間で約7500人が来場するイベントとなりました。

本学学生は昨年度学会秋季講演会にお招きした「一般社団法人ひろしまきもの遊び」のご指導・ご協力のもと、和や着物に関わるブースの販売やイベントのお手伝いをしました。

もちろん全員着物姿です。

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当日、和装下着を使わずタートルネックカットソーやリボンタイブラウスを着たり、スニーカーを履いたりと、着物をもっと身近に、がコンセプトのカジュアルな着装だったので、学生は「こんな着こなしがあるなんて知らなかった」「きものをもっと普段から着てみたいと思った」と実体験したからこその感想を抱いたようです。

また、休憩中には他のブースの見学も行い、広島の農産物や特産品、様々な企業や団体を知ることもできました。インターネットやSNSでの出会いとはまた違う、新しい出会いもあったようです。

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11月1日には「令和モダンきものショー」がライブステージで開催され、そちらにも学生モデルとして出演させていただきました。

普段使っている帽子やカバン、スニーカーと着物を合わせた令和ならではの着こなしで、会場からも大きな拍手をもらっていました。

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新型コロナウィルスにより、色々なイベントが中止になり、活動も制限される中で、久しぶりに多くの人とふれあい、着物や地域を愛する人たちに囲まれ、またそれを広める活動に参加することができました。今度は文化や地域を発信する側として何ができるか、どんなアプローチができるかを考えてもらいたいと思います。

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なお、「令和モダンきものショー」は「ひろしまきもの遊び」のHPからご覧いただけます。どうぞご観覧ください。

<ひろしまきもの遊び「令和モダンきものショー」>

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「まちのコミュニティハウス」の地鎮祭が、9月16日(水)10時より執り行われました。

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本学科の建築士課程では、2018年から東区牛田早稲田に建築される「まちのコミュニティハウス」の基本設計に関わってきました。

この地区には以前、官舎が数棟建っており、その一画では、地域の盆踊りが行われていました。その跡地に、賃貸住宅と一戸建て分譲住宅が建築される予定です。今回、学生が関わったのは、地域の人にも開かれた集会所の機能をもつ「まちのコミュニティハウス」の提案です。

2018年後期、2・3年生の「住居・建築設計実習」等の授業により調査を行い、中間発表を経て、模型とプレゼンボードで最終審査会にのぞみました。

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事業主であるトータテ都市開発、設計者のブルースタジオの皆様、本学教員も加わり、合計23案のうち、1次審査で11案を選定、その中から優秀案3案、および各賞4案が決定しました。入賞7案の内、様々な観点から検討していただき、2019年4月実施案が決定しました。当時3年生のグループの案「長屋台(ながやたい)」です。

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実施案「長屋台(ながやたい)」

2019年は、実際建てるために必要な実施設計に向けて、コンセプトやイメージの確認など、打合せを重ねました。

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コロナ禍の影響で予定より少し延びましたが、いよいよ着工です。提案した学生グループ3名は、2020年春に卒業しており、建築系の企業に就職しています。今回は2名が駆けつけました。

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施主であるトータテ都市開発が鍬で砂を掘り起こし、設計者のブルースタジオが鎌で草を刈り、神主さんが鎮め物を掘り返した場所に据え、安全を祈念します。そして、施工者のトータテハウジングが、その土地をならすという意味で、鋤で鎮め物に砂をかぶせます。

その他、早稲田学区社会福祉協議会の方々、そして本学の卒業生、教員と学生が加わり、玉串奉奠を行い、無事に工事が行われるように安全を祈願しました。

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(左)鎮め物を据える、(右)玉串奉奠

早稲田神社の神主さんに説明を受けました。「地縁創生」と書かれた棟札を棟木に取り付け、基礎の下の地中には鎮め物を埋め、天と地から建物を見守ってくれるそうです。

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地鎮祭後、卒業生は取材を受け、いままでの提案や打合せが形になり工事が始まる、という実感を得た様です。

この後、上棟~完成へと学生と共に見守っていきたいと思います。竣工が楽しみです。そして、この「まちのコミュニティハウス」が地域の人に親しまれる建築になることを祈ります。

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背景は、工事中の賃貸住宅棟

■テレビ放映:

・広島テレビ放送_10/2(金)10:25-11:00「丸ごと!好奇心 知っとる!?」で放映

・広島ホームテレビ_9/16(水)「みみよりライブ 5up!」「コミュニティハウスで団地活性化 広島」で放映

■新聞掲載:

・中国新聞_9/17(水)25面「学生設計 交流ハウス 東区新旧住民集える仕掛け」

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=681467&comment_sub_id=0&category_id=112(会員限定記事)

・産経新聞_9/26(土)22面「学生設計の交流拠点 地域開発計画、広島で着工」

尚、今までの活動の経緯は、以下に紹介されています。

・トータテ都市開発のホームページ「まちのコミュニティハウスプロジェクト」

https://totate.jp/project/community/

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生活プロデュース領域

毎年楽しみにして下さる人もいる、生活デザイン学科の学生作品を実用化した「学科ウェルカムカード」が今年も夏のオープンキャンパスや学科教員による出張講義などで配布されました。

このカードのデザインは1年生後期科目「生活造形論」で出された課題作品の中から、学生と教員によって選ばれたものです。

seide-gakkahagaki2020Ⅰ.jpg恩地明日香さんの作品 

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迫明日香さんの作品

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吉村紫織さんの作品

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小川采音さんの作品

今年はコロナウィルス感染予防のため、大学に直接来られない人のために、大学HPにキャンパス散策や学科説明などの動画がたくさんアップされました。

そこで、裏面にはQRコードで掲載し、手に取った人がアクセスしやすいよう、工夫をしています。

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生活デザイン学科の特徴も一目でわかりますね!こちらのQRコードからこの記事にたどり着いた人もいるでしょうか?

今年の「生活造形論」もたくさんの学生が受講しているようです。色々なデザインに触れ、アイディアを形にしていってもらいたいですね。

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インテリア・住居・建築領域

生活デザイン学科の授業「インテリアデザイン演習」では、昨年に引き続き、木製の椅子を作成しました。課題は、ダイニングチェアです。

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今年度はコロナ禍における1日の集中講義でしたが、木工家 賀來寿史先生の指導により、段取りよく進めることができました。

杉板15×90×2000㎜の角材を手のこでカットしていきます。釘やビス、木工用ボンド等を用いて組み立てていきます。

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2020ダイニングチェア_プロセス2.jpg背板は各自、自由にデザインしました。

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座の高さが、380㎜、400㎜、420㎜、435㎜、450㎜と異なる椅子がそろいました。ほんの少しの寸法の違いですが、座り心地が随分変わります!

2020ダイニングチェア1.jpg製作時間は短かったですが、ものづくりは楽しいです。しかし、のこぎりや釘打ちは腕力が必要です。真夏の作業で、皆、最後は疲れてしまいましたが、自らデザインしたものが完成すると充実感で満たされます。

椅子製作以外の遠隔授業では、インテリア空間の企画書を作成し、「空間があると、そこに合う椅子が必要である」ことを学びました。

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では、ここで2019年度の2日間にわたる集中講義で製作した家具を紹介します。つくれる椅子(スツール)と自由課題ではブックスタンドやダストボックス、ベッド、ベンチ、勉強机、などをグループでつくりました。

2019年度第1課題「つくれる椅子(スツール)」

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2019年度第2課題「自由課題」

ブックスタンド
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ベッド
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2020年9月10日に呉市立波多見小学校で、生活デザイン学科の「きれいな海づくり活動ワーキンググループ」の3人の学生が、地域連携活動の一環で特別講師として授業を行いました。5年生の総合的な学習の時間で行う「地域の海を学ぶ」時間に、授業のテーマを「波多見小学校 お魚学習会」として、地域で海の環境のことを伝える団体である「Team JIN」の監修のもと、授業を組み立てて、講義と実習を行いました。その様子を、動画と写真でお伝えします。

動画はこちら https://youtu.be/Om4sUcp5vew

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授業に先立って、8月31日には環境問題について深く考える力を身につけるために、地元企業の方々と合同で「SDGsカードゲーム」を行う機会を設けました。環境のことを考えるだけでなく、参加したと人たちとお話しすることもでき、実り多い学びの機会になりました。

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波多見小学校は音戸大橋の近くにあり、海の自然に恵まれた地域にあります。授業では音戸町の名産である「カキ」「タチウオ」「チリメン」を取り上げ、海の環境やそこでみられる問題について考える内容として組み立てました。

小学校での授業の開催は、昨年から行なっている「きれいな海づくり活動ワーキンググループ」の活動でも初めての試みで緊張もしていましたが、波多見小学校の子どもたちの笑顔のおかげで、アットホームな雰囲気の中で授業を行うことができました。波多見小学校の子どもたちは、とても元気で、授業の中で投げかけた質問に、元気一杯で答えてくれました。

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実習では、チリメンの製造工程で含まれる「チリメン以外の海の生き物」をチリメンの中から探して、地域の海にはどんな生き物がいるのか学習する実習を行いました。実習では、熱心に海の生き物を探す子どもたちのアシスタントをしました。子どもたちはピンセットやタブレットの端末を使いながら、熱心に生き物を探していました。

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波多見小学校では、この学習を出発点にして、地域の海岸を使って海の学習を深めていくそうです。ぜひ、今後も音戸町の地域の人々と結びついた活動に参加をしていきたいと思います。

この様子は、中国新聞にも紹介されました。「ちりめんと海、学生と考えた 呉市音戸の波多見小」/2020年9月11日(会員限定公開)

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インテリア・住居・建築領域

在学生による授業紹介の第2弾が届きました。本学科で学びを深めている皆さん、そして本学科に興味のある高校生の皆さんへのメッセージです。

こんにちは、生活デザイン学科3年 T.Nです。生活デザイン学会で学会誌編集に所属する建築士課程の学生です。

私がおすすめする授業は「日本建築史(含住居史)(2年前期)」です。

この授業は日本の建築の歴史について学ぶ授業となっています。建築士を目指している人達は必須授業になっていますが、この授業は建築士課程の人だけでなく興味がある人なら誰でも受講できるようになっています。

この授業のおすすめしたいところは神社やお寺、城など歴史的価値があるものだけでなく。平民や一般市民など地位が低い人達の当時住んでいた建物のことも勉強できるところです。その中でも私が受講した際に特に興味を持ったのは、ミニコラムのようなお話でしたが神社などの古建築の実測図作成についてでした。古くからある建物は老朽化の心配などがありますが、平面図などその建築物の資料が現存しない場合が多く、いちから資料を作成する必要があります。

その方法やこの授業に興味を持った方は是非後期の授業を受講してみてくださいね。

毎回授業開始時に下の写真のようなプリントが配布されるため、教科書などの購入は必要ありません。必要なのは筆記用具とプリントを挟むためのファイルがあれば大丈夫です。

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T.Nさん、紹介ありがとうございました。

※配布された資料の写真については、この授業を担当してくださっている先生に掲載許可を得ています。

建築を通して広島が世界に誇る世界遺産のことについて知ることができる興味深い授業ですね。学んだ後にまた宮島に行くと違った視点で楽しむこともできそうです。地域の文化財や歴史に関心のある人はぜひ履修してみましょう。

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在学生による授業紹介のメッセージが届きました。実習が多いのが本学科のカリキュラムの特徴です。どんな作品作りをしているのでしょう。

こんにちは、生活デザイン学科3年、T.Aです。教職課程を学びながら学会誌編集部にも所属しています。

私のおすすめの授業は「ファッションデザイン実習Ⅱ(2年後期)」です。

この授業の一番の魅力は、自分がデザインしたワンピースを制作できることです。自分でデザインを考え、生地選びも自分で行います。私は生地選びで少し失敗してしまい、ミシンを使う際、布の扱いに苦労しました。ですが無事に完成して実際に着用すると、とても達成感があり、自分でも洋服が作れるという自信につながりました。

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<一人ひとりの個性あふれるワンピースができました!少し恥ずかしいので顔は隠してます。>

またワンピースのほかに、エコバッグ、ショートパンツ、ビーズ刺繡やブローチなどを制作して自分自身の手で制作する喜びや楽しさを得ることができます。さらにグループでの染色実験もあり、この授業だけで様々なことが経験できます。


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<授業で作った作品>

洋裁技術に不安があっても先生方が優しく指導・サポートしてくれます。ぜひ挑戦してみてください!

本学科の授業で本格的に洋裁を学ぶ、という学生は少なくありません。ですが、やる気があれば学科のサポート体制は万全です。色々な作品作りを楽しみながら、技術を獲得したり、ものづくりの考え方などを学んだりしていきましょう。

これまでの授業紹介はこちらから。

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