人文学部 日本文化学科 ニュース

5月20日(日)に安芸太田町で行われた殿賀花田植に、国際教養学科の2年生に加え、日本文化学科と生活デザイン学科の1年生が参加しました。15名の参加者のうち11名が早乙女の衣装を身に纏って田楽を踊り、実際に田の中に入って伝統的な田植を行いました。

到着するとまず、着付けです。「早乙女の衣装の着付けをしてくださったベテランの方々はとても優しく」、学生たちにとって「着付けの際の会話も楽しかった」ようです。

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田楽は、着付けの後、二、三十分ほどの練習で本番を迎えます。

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地元の方々に混じって踊る田楽の時間は、緊張感で一杯だったという声が返ってきました。でもそこは持ち前の度胸を発揮した学生たち、「横目で隣の方の動作を確認しながら一生懸命真似をして舞い」、「短い時間の中でしっかり花田植の踊りを指導してくださったり、踊っているときも声をかけてくださったりしていただいたおかげで、大きな失敗もなく踊りきることができ」たとのことです。

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また、かがんだ状態での所作が思いの外きつく、「次の日は筋肉痛になりました」という声も聞かれました。けれど、精一杯舞った後、一緒に舞ったご婦人から、「よくできていたね」とお声をかけていただけたことは、「とても嬉しかった」そうです。

田植には、安芸太田町に民泊していた大阪の中学生たちも一緒に参加し、はじめて田んぼに入った中学生たちの歓声が響く、昨年とはまた違った雰囲気の花田植になりました。

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田植がはじめての学生たちも、経験のある学生たちも、伝統に則った華やかな田植を晴天の下で楽しめたようです。「早乙女さんの衣装を着たまま田んぼに入ったので、うまく手足を動かせないので苦労しましたが、苗を何度も植える度にコツをつかむことができました」、「久しぶりに体感する泥の柔らかさや張った水の体温より幾分温かい感触、水田独特の動きづらさが懐かしかった」等の感想からも、花田植に参加することの楽しさや意味が伝わってくるようです。

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今回、見学での参加となった学生たちからも、「みんな楽しそうにやっていて、私もやってみたくなりました。来年は早乙女の衣装を着て、地域の方々と一緒に田楽や田植をしてみたいです」という声が届いています。

午後は、舞台発表の中に広島女学院大学の時間を組み込んでいただき、安芸太田町の花田植にまつわる民話「ヒル神さん」を朗読し、学校紹介をしました。朗読に取り組んだ学生は、「事前に6人で練習したかいがありました。このような行事で朗読ができるなんて思ってもみなかったため緊張しながらも、とても楽しく読むことができました。私たちが朗読中に聞き手の方々に問いかけると、大きな拍手が送られてきて、伝わっているんだということを実感しました。ステージ発表を終えた後、「ありがとう、お疲れ様!」とお声をかけていただき、「こちらこそありがとうございました」と笑顔で応えられたことを嬉しく思います」と発表を振り返っています。

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国際教養学会主催の花田植も2年目を迎えましたが、新学科の1年生の参加が多数あったことで、国際教養学科の地域連携プログラムをいい形で新学科に継承できつつあるように感じています。秋にも、安芸太田町のみなさんのご厚意で、神楽と流鏑馬を見に行く予定です。こちらにも多くの参加者があることを期待しています。

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新学部、人文学部の学びが始まりました。国際英語学科と日本文化学科の学生たちが共に学ぶ「人文学入門」は、4人の教員によるオムニバス授業です。

人文学の世界に誘い、人文学の基礎知識と人文学の方法を身につけることを目指し、映画をはじめ、身近な題材を用意しました。

第1回は、「『ネコ』を人文学してみよう 」。「100万回生きたねこ」、ネコの慣用句・ことわざ・俳句、「猫また」(「徒然草」から)、「吾輩は猫である」などを題材に、学びの第一歩を踏み出しました。

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受講生のみなさんの感想を拾いながら、授業の様子をお伝えします。

"「人文学」というものが何なのかまったく分からなかったけれど、今日のこの授業でなんとなく分かった気がしました。身近な「ネコ」でも、人文学すると、様々な面から「ネコ」そのものについて考えることができ、世界が広がった気がしました。普段何気なく見ていたものが、様々な面でリンクしていくなと感じました。"

学ぶことは、まさに世界を広げることだと思います。また学びを深める中で、もの・こと・ひとの見え方が変わっていき、様々なつながりが発見できます。

"「吾輩は猫である」にはじめて興味を持ち、読んでみようと思った。「私」や「僕」でなく、「吾輩」という一人称を選んだ漱石の心理や、それを選んだことで文章がどう変わったのかなどとても興味深いと感じた。昔の作品や文章は、少し読みづらく感じるが、ゆっくり昔の情景などを思い浮かべながら読むのも悪くないと思う。"

古典と呼ばれる作品には、それだけの力があります。最初は根気も必要ですが、あせらずゆっくり昔の人や昔の世界と対話してください。過去から現代、さらには未来が見えてきます。

"「ネコ」からいろいろな文学や人間について考えるのが、面白いと感じた。人間にとって幸せとは何なのか、人間の生きる意味は何なんだろうと考えたことはあるけれど、私は、答えを一つに絞れたことがない。けれど、そのことについて考えることは興味深く、飽きない。人文学入門の授業を通して、これから私なりに答えのないものの答えを見出していきたいと思う。"

世の中の多くの問題は、一つの答えがすぐに出るわけではありません。また、そのような問題ほど考える価値もあります。自分自身でしっかり考え、自分なりの答えを求めていってください。

"人文学は、自分が生きていくのに役に立つだけでなく、世の役に立つと考えた。人種差別や障害者差別がひどかった時代に、差別されていた人たちを救い、差別のない社会へ導いたのは、人間文化について考えた人たちや、哲学的に考えた人たちだと思う。100万回生きたねこが、泣いたことがなかったのは、自分以外を大切に思ったことがなかったからであり、最後にもう一度生まれなかったのは、自分以外を愛することが生きる意味だと思えたからだと思う。"

ここにあるように、人文学はすぐに実用的な役に立つわけではありません。けれども、社会の在り方を問い直し、社会悪と戦い、よりよい社会を築いていくための大切な学問だと思います。

第2回、第3回は、映画「君の名は」を題材に、人文学を共に学んでいます。

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(※国際教養学科の取り組みを紹介しています。)

2018年1月23日(火)、今年度実施された「日本語教育実習」の報告会を行ないました。4年生の実習生が来年実習を行う3年生に向けて報告を行いました。
ただ何かを行ったのかだけでなく、何を感じたのかを自分の言葉で伝えてくれました。

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●3年生は4年生の報告を熱心に聞いています

海外での日本文化紹介実習、国内の中学校の夜間学級での日本語授業の見学、大学の初級日本語での教壇実習など今年はさまざまな活動を取り入れました。すべての活動を乗り越え、学生たちは充実感もひとしおだと思います。

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●今年度の実習報告書です

特に思い出に残っているのは、中国の山東大学の実習だったようです。学生から「一生の思い出になった」「また行きたい」といった声が聴けたことは、実習プログラムコーディネーター冥利につきます。今もその時できた中国の友達と連絡を取り合っている人もいるようで本当に実りの多い実習でした。若い人たち同士のこのような絆が、これからもずっと受け継がれていきますように...。

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