今日は、昨年の自己アピール入試で合格された、日本文化学科1年生 上田愛香さんにインタビューをさせていただきます。
上田さんは、不動産関係の会社で代表取締役を務められたあと、4月から本学に入学されました。
オリエンテーションキャンプにて(上田さんは右から3番目)
Q.上田さん、前期が終わりましたね。今、どのようなお気持ちですか。
ほっとしているのが正直な気持ちです。期末テストとか、レ ポートなど初めての経験でしたので最初戸惑いましたが、前向きにできるだけ頑張ることにしました。何とか終了して嬉しく思っています。
Q .そもそも上田さんが、本学科の自己アピール入試を受験されたきっかけは何ですか。
コロナ禍の閉塞感の中で、これからの人生をどのように過ごしたらよいかとずっと考えていました。自分の仕事についてはやり切ったように思い、これからは今までできなかったことをしたいと考えた時、広島女学院大学で学びたいと思いました。仕事に関することではなくて、文学を学びたいと思いました。今までの人生経験を踏まえて読書の受け止め方もいろいろあり、面白いのではないかと思います。
Q.私は上田さんと一緒にゲーンス先生の墓前礼拝に行ったことがとても印象に残っていますが、上田さんは入学して何が一番印象に残っていますか。
子どものころキリスト教の日曜学校に毎週通っていたことを思い出しました。学校の皆さんがキリスト教の精神に基づいておられることが大変印象深く感じました。
ゲーンス墓前礼拝にて(上田さんは右から4番目)
Q.最後に、これからの大学生活で頑張りたいことや、楽しみにしていることなどがありましたら、是非、教えてください。
文学とともにキリスト教を学びたいと思います。
そうですね。上田さんは今もチャペル委員として「キリスト教の時間」に出席の学生さんたちをにこやかに迎えてくださっているので、引き続きこのご担当を含め、いろいろな角度からキリスト教に触れていただければと思います。勿論、文学についても、これからは履修できる専門科目が増えてきますので、是非、楽しみにしてください。
今日はいろいろとお話をありがとうございました。気さくで周りの皆さんとも、いつも楽しそうに過ごしていらっしゃる様子をみて、私もとてもうれしく思っております。上田さんは、大変勉強熱心でもありますので、ますます充実した大学生活を送ってくださることを、私の方でもいつも応援していますね。
*上田さんが受験した「自己アピール入試」の詳細についてはこちらからご確認いただけます。
(文責:足立直子)
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いよいよG7サミットの開催が近づきました。
広島市では平和への思いを世界に伝えたいと、さまざまな企画が行われています。
少し前のことですが、今年3月5日、峠三吉の碑前祭が行われました。
没後70年にあたる今年、久しぶりの碑前祭には100名近い参列者がありました。
その会場で、日本文化学科3年生(当時)の桑原希羽さん、石岡莉沙さんが『原爆詩集』の「序」を朗読しました。

峠三吉の遺志胸に刻む、没後70年で碑前祭 広島市中区の平和記念公園【動画】 | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)

被爆後、病床で詩を書き続けた峠三吉。
ここに集まられた皆さんの、平和への深い思いが伝わってゆくことを、心から願います。
桑原さんは現在、原爆文学を題材に卒業論文研究を進めています。
頑張ってくださいね。

平和公園内の緑多い場所にある峠三吉の碑には、「ちちをかえせ、ははをかえせ」という『原爆詩集』「序」が刻まれています。
G7サミットを前に、当日の動画がアップされました。https://t.co/fwEAFJalEV (桑原さんたちの朗読は34分20秒あたりから)
この碑前祭を企画された市民団体広島文学資料保全会(代表 土屋時子さん)も広島女学院大学の卒業生。女学院大学の卒業生の方々が、いろいろなところで広島市の文化を担っています。
(文責 出雲俊江)
うさぎプロジェクトの立ち上げ
日本文化学科では、2023年、有志の学生さんと共に「うさぎプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトのコンセプトは「今年の干支であるうさぎを通して、日本文化について一緒に考えよう!」です。
さて、その第一弾のイベントである「大久野島体験」を2023年3月13日に実施しました。うさぎの島として世界的にも有名な大久野島では、たくさんの愛らしい野生のうさぎと触れ合えるととともに、かつて日本が秘密裏に毒ガス兵器を製造していた当時の建物が点在しており、平和について考えることもできます。
大久野島体験!
それでは、合計14名で訪れた「大久野島」での体験をご報告します!まず、実行委員の日文3年生のおふたりから、出席者全員にお手製のしおりが配付されました。大久野島の地図や、うさぎの生態、大久野島の歴史などが掲載されていて、当日はとても役に立ちました。

大学から忠海港まではマイクロバスでの移動です。途中の小谷サービスエリアで休憩しましたが、皆、うさぎに早く会いたい気持ちでワクワクしています。

忠海港から大久野島まではフェリーに乗りました。前日までの雨も上がり、海を見ながら爽やかな風をあび、気持ちのいいひと時でした。

大久野島についてからは、皆さん、持参した餌をうさぎにあげることに夢中になりました。


大久野島では、飲食できるレストランやカフェもあり、それぞれ楽しみました。

大久野島は一周しても4キロほどなので、昼食後は、皆、それぞれ自由に散策をしました。「毒ガス資料館」では、日本の加害の側面と向き合うこととなり、平和について真剣に考える機会となりました。

参加者の皆さんからの感想
●食事も手軽に楽しめて、島の中を歩き回ってうさぎとふれあいながら大久野島の過去についていくつか知る機会になりました。うさぎの島であることは前から知っていたのですが、毒ガスが作られており、地図から消されてしまった過去があることは、今回資料館に行ったり、友達から教えて貰ったりするまで知らなかったので、こういった場所でただ楽しんで遊ぶだけでなく、平和学習が出来たのはとても良かったと思っています。
●うさぎと触れ合うという貴重な経験はもちろん、毒ガス製造についての新聞記事なども読むことが出来て、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。一度は悲惨な過去のため地図からも消されたのに、今では海外からの旅行客も居て『隠さなければいけない歴史』ではなく『知らなければならない歴史』となっていることが素敵だなと感じました。ただ、原爆ドームを残す残さないという議論の時も感じましたが、歴史というのは人の意志によって無かったことにも出来てしまうことを実感しました。
●大久野島に初めて行って、思った以上にウサギが多いことに驚きました。餌を用意すると元気に近寄ってきて、やさしくなでると気持ちよさそうに目を細めてとてもかわいく癒されました。また、ウサギだけでなく戦争資料に関しても所々に点在しており大久野島の歴史を感じることができました。人は立ち入れないがウサギは堂々と侵入しくつろいでいる場所があり、人の歴史はウサギには関係ないんだなと思うとともに自然と人間の関わり方について思いをはせることができました。人にとっては重要な資料でもウサギにとってはただの休憩場所なのだと考えさせられました。

おわりに
皆さん、とても有意義な時間を過ごされたようですね。コロナ禍で、いろいろな行事が中止になったり、簡素化されてきたりしたこともあり、今回「楽しかった!」という皆さんの声に、引率者としても、とてもうれしい気持ちで一杯になりました。「今後も、さまざまな日本文化に触れたい」という声をたくさんいただきましたので、また一緒に企画を考えていきたいと思います。
*大久野島体験の様子は、オンライン型オープンセミナーB「うさぎの世界へようこそ!ー日本文化はかわいくて〇〇ー」でもご覧になれます。
オープンセミナーの情報は こちら
(文責:足立直子)
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