学生の活動を紹介するシリーズの第4弾は、今年の春休み中に行われたオンライン留学です。
このオンライン留学プログラムは、本学が提携を結んでいるカリフォルニア州立大学サンマルコス校が実施し、語学とアメリカのSDGsを学ぶ目的でのプログラムです。本学の学生2名が参加し、そのうちの一人、T.T.さんは、留学の機会が制限されている中、英語だけを使う環境に自分を置きたいと思っていた時に、このプログラムを知り、今の自分の英語力がどのくらいなのか「腕試しのような気持ち」で参加したそうです。
それでは、T.T.さんに留学体験の詳しい話を聞いていきたいと思います。
Q1. 最も印象に残っている授業を教えてください。
1番印象に残っている授業は、Communication Skills Buildingです。この授業では日常会話から公式的な場など、あらゆる場面において効果的なコミュニケーション方法について学びます。初対面の人との緊張をほぐす会話や、聞き手・話し手としての理想の振る舞いなどについて学んだ後は、グループでそれらの実践をしていきました。参加者と楽しんでこういったスキルを身につけられ、学んだことが実生活で本当に役に立っているので貴重な体験だったと思います。
Q2. この留学の面白さは何でしたか。
長崎や東京、カリフォルニアからの参加者との交流を通して、自分にはなかった考えに日々触れることがとても新鮮で面白かったです。積極的に意見を発信し合うことで学びが楽しくなると同時に、言いたいことが伝わり、分かり合うという経験を重ねることで英語を学ぶモチベーションにもつながりました。
参加した皆さんとオンラインで記念写真
Q3. この経験を通して自分が変わったところ、成長したところはどこですか?
自分で参加を決めてからプログラムを終えるまでの間で行動力が高まったと思います。今までは失敗を気にしたり、やらない理由を並べていたことも多かったですが、少しでも興味があることや新しいことにも前向きに飛び込めるようになったと感じています。また、周りを気にしすぎず自分の考えを発信できるようになったと思います。カリフォルニアの学生たちが、堂々と生き生きと自らの意見を発信する姿に刺激を受けたからだと思います。
Q4. これからの目標や夢を教えてください。
人との出会いや会話から学ぶことはたくさんあると思うので、国境を越えたたくさんの人と関われるような仕事にいつか就きたいと考えています。
Q5. 大学進学を考えている人や、大学一年生へのメッセージをお願いします。
「楽しそうだから」、「なんとなく興味がある」など、どのような動機であっても色々なことに挑戦し、それを楽しんでいって欲しいと思います。それが直接自分の将来のことにつながるとは思わなくても、挑戦や成功体験を重ねることが自分の自信にもつながっていくのかなと私は考えています。
日本でも少しずつ海外との往来の規制が緩和されつつありますが、実際の渡航に不安を感じている人、こうしたオンラインでの国際交流に興味がある人も多いと思います。ぜひT.T.さんのように、それぞれの環境で今できる方法を探り、英語を使い、様々な国の人たちと交流をしてみてください。
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学生の取り組みを紹介するシリーズの第3弾です。
本日より、広島女学院大学を紹介する新CMが放映されています。今回のCMには、本学の学生たちが自ら企画と制作に携わりました。
大学生自身が、自分達の受験の経験、大学入学後のことを振り返り、高校生の気持ちに寄り添って考えたCMです。この企画制作のワークショップが2、3月に行われました。その活動に加わった国際英語学科4年生のH.H.さんに今回の経験や、いよいよ卒業学年を迎えた大学生活について話を聞きました。
Q1 CM企画・制作のワークショップに参加したきっかけは?
メディア系の進路を志望していて、映像に関わる仕事をしたいと思っています。学生の間にメディア系の何かイベントを体験してみたいと思っていたのですが、なかなかそのようなイベントやプロジェクトが無く困っていた時に、学内ポータルにて今回のプロジェクトの紹介があり、友人の勧めもあったことで参加しました。
アドバイスを受けながら、グループで考え、話し合い・・・
Q2 やりがいや面白さは?
今回のプロジェクトは映像を作ることが最終目的というより、何かを「伝える」力を身につけることが目的だと気づきました。どうやったら受験生に広島女学院大学を志望してもらえるか、改めて自分が在学する学校の良いところを考えて、それを伝わるように形にすることがとても有意義で面白く思いました。また、映像制作会社や広告代理店など、実際に映像を作ることを仕事にしているプロの方々に囲まれて作業をしたため、学生でありながらとても本格的に活動をさせていただけたと思います。
Q3 活動を通して自分が変わったところ、成長したところは?
国際英語学科で学んでいてもそうですが、自分の知らないことを学ぶまで、自分のことを知った気でいるなと思うことがあります。例えば、英語や他国の文化を学ぶことで、改めて日本語の美しさを知ったり、日本の文化を考えたりしました。今回のプロジェクトでも、他の大学のCMを参考に見ることで、自分の大学にしかない強みやよい所を改めて知ることができました。
各グループからさまざまなアイデアが出てきました
Q4 これからの目標や夢を教えてください。
私の卒業論文のテーマはメディアに関することです。今回のプロジェクトでより一層メディアの仕事が面白いと思ったので、卒業論文もその熱意を持ち続けて頑張りたいです。また、将来に関しても映像に関わる仕事につけるよう、今努力している所です。
Q5 高校生や大学1、2年生へのメッセージをお願いします。
誰にでも言えますし、どこでもよく言われていますが、何かに挑戦することはなかなかできないことだと思います。だんだん大人になり、社会人に近づくにつれて、将来へのビジョンが明確になっていったりして、新しいことに不安になることがあると思います。しかし、大学4年生になった今、就活や進路に直接的に役に立たなくとも、「あれやってみたかったな」といった後悔が増えてきました。だから、「気になる」、「やりたい」と思ったことはトライすべきだと思います。
また、今回のプロジェクトには関係無いのですが、学生には図書館をたくさん利用してほしいと思います。今、卒業論文を書く際に図書館を利用していますが、図書館の方々は出来る限り学生が学ぶことに対して協力してくれて、もっと早く有効に使えば良かったなと思います。
ワークショップに参加した学生たちが、それぞれに大学で経験してきたことを踏まえて伝えたいと考え、制作された広島女学院大学のCMを、ぜひご覧になってみてください。
なお、このTVCM制作の様子が6月12日(日)のイマナマ!Sunday(RCCテレビ)でも取り上げていただけることになりましたので、併せてご覧ください。
広島女学院大学 TVCM:
https://www.youtube.com/watch?v=ZUUBuWsjoxA
CMメイキング映像:
https://www.youtube.com/watch?v=zE-A6RpTmAU
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今回は、国際英語学科の魅力ある授業を紹介します。
「地域連携文化セミナーⅠ」は、地域との連携を主眼に置き、学生が課題を自ら発見し、その解決に向けて実践することを目的としています。今年度は広島女学院ゲーンス幼稚園のご協力のもと、学生の実地体験を行います。
今回の記事では、実地体験の事前学習として、調査を行い、調査報告書の作成と報告発表会を行った様子をご紹介します。
学生たちは、まず以下の7つのテーマについて調査を行います。
①地域連携とは
②幼稚園・保育園・こども園における教育・カリキュラム
③小学校低学年における教育・幼小保連携
④広島女学院ゲーンス幼稚園
⑤キリスト教主義に基づいた保育・教育
⑥幼児の発達心理学、幼児の発育・成長
⑦フレーベル・ルソー・ペスタロッチの教育観
事前調査学習では、図書館を活用し、テーマに即した文献を自分の目と手で選ぶところから始めました。
本学の図書館でテーマに関する本を選ぶ様子
各自が2~3冊の書籍等を選び、それを読み、重要な情報や知識を得て、調査報告書としてまとめます。
選んだ本を読み、まとめ、考えを深めます
全員の調査報告書は1つのファイルにまとめ、共有し、さらに図書館のプレゼンテーションルームを活用して報告発表会を行いました。それぞれの学びを交流することができ、一人の学びが何倍もの学びや知へとふくらんでいきました。
調査報告発表会で学びを共有します
発表会では他者評価・自己評価を行い、評価の「眼」を養う活動にも取り組みました。
最後に、各自が「自分の成長」を切り口に事前学習全体のリフレクションを行いました。学生のコメントをいくつかご紹介しましょう。
〇子どもとの向き合い方を考え直したり、幼稚園のカリキュラム等について理解することができたりした点において成長しました。
〇本やインターネットから得た多くの情報を整理し、自分が伝えたいことをまとめる力をつけることができました。
〇以前よりも子どもに関する教育や発達についての分野に興味を持ち、これまでは聞き流したり見逃したりしていた用語や話題に気が付けるようになりました。
〇新たなジャンルの情報にアンテナを張ることができるようになり、理解を深めようとする姿勢を持つことができるようになったのは、自分の中で大きな成長であると感じました。
〇書物で吸収した、ルソーの教育に関しての理解しがたい考えについての自分なりの解釈が正しいかどうか、別の資料を用いて確認するなどして、複雑な内容を理解することができた時の快感は、苦労以上の価値があると改めて感じました。
〇さまざまな地域連携の形や思想家たちの教育観など、新しい知識を増やすことができました。
〇事前学習を通じて、子どもの発達だけでなく、子どもの心理やその心理について説いてきた人たちの思想を知ることができ、面白かったです。
しっかりと事前学習をし、実地体験に向けて準備万端です。体験の様子はまた後日お伝えしたいと思います。はたして、理論と実践の往還を実感できるでしょうか。お楽しみに!
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