人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

インテリア・住居・建築領域

生活デザイン学科の建築士課程の必修授業「住居・建築設計実習Ⅳ」(3年生)で、第1課題「コミュニティセンター」の講評会が行われました。

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緒方祐希奈「SITASIMI」

新型コロナ感染予防のため、受講者は2教室に分かれて、自分の席に着いての発表と講評になりました。

図面と模型の提示はiPadを使用して、第1造形実習室では各机に設置されているPCに写し出し、第2造形実習室では教室前方のスクリーンに写し出し、音声はスピーカーを通して、皆で作品を共有しました。

毎年、作品の周辺に集まって意見交換をしますが、今年は密を避け、静かに進行しました。しかし、内容は熱いものばかりです。32作品のコミュニティーセンターは、どれも個性ある力のこもった建築となりました。

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山下遼「Yodomi」

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川上倖奈「寄り道」

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高橋亜実「光が差し込むつながりの空間」

学生は、ドラフター(製図板)に図面と模型を並べ、発表後、教員の講評を受けます。

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折口結菜「中心へ」

敷地は、西に太田川、東には基町高層アパートが建っている場所で、川の土手から直接アプローチすることも可能です。

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藤原七恵「連なりの中の違和感」

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植田和加奈「三角形」

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有間成美「波紋」

今回は、「アースワーク」がテーマです。

「アースワークって何?」「アースワークだから、こんな風になると楽しい空間ができる、人が集まってくれそうだ。」と、皆のイメージは膨らみました。さあ、次の課題は「メディアセンター」です!

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生活デザイン学科では学生と教員による「生活デザインに関する学術的研究」を行うことを目的に、生活デザイン学会が組織されています。また生活デザイン学会では年間の学会活動をまとめ、広報するため学会誌を制作しています。2020年3月に最新号が発行されました。

seide-gakkaisi01.jpg<学会誌表紙>

学科学生の多彩な活動や学生作品の紹介が掲載されています。一部ご紹介します。

seide-gakkaisi02.jpg<学会が後援する学生のチャレンジ活動の紹介>

seide-gakkaisi03.jpg<課外活動の紹介>

seide-gakkaisi04.jpg<あやめ祭ファッションショーの作品紹介や制作者インタビュー>

学会誌の編集は学会役員である1~3年生が中心に行っています。今年もたくさんの活動や作品紹介ができるよう、企画検討や取材を進めていきたいと思います。

※HP掲載にあたり、個人情報保護のため、画像を一部加工をしています。

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生活デザイン学科では専門的な内容を深く学ぶことも、生活に関わる多様なデザインや教養を広く学ぶこともできます。そのため、就職先も様々です。今回は在学生に人気の職業のブライダルコーディネーターについた卒業生*を紹介します。

自分に自信を持って、信頼を得るために

ブライダルコーディネーター 中田 美優樹さん 2011年3月卒業

OG001_seide.jpgQ.仕事内容について教えてください。

A.ホテルでブライダルコーディネーターをしています。挙式・披露宴をされるお客様へ、衣装、料理、会場のコーディネートや招待状のデザインなどトータルに提案し、当日までサポートする仕事です。

Q.大切にしていることは?

A.自信=自分の考えに固執するということではなく、いつまでも成長し続けたいという姿勢で、日々、何事にも取り組むとよいと思います。

Q.スキルアップのために努力していることは?

A.ブライダルの知識や経験がない状態で就職したので、周りをよく見て、先輩の真似をしてきました。現場を学ぶにはそれが一番だと考えています。

Q.やりがいを感じるのはどんなとき?

A.一組のお客様と関わる3ヶ月という短い期間で、当日お客様からありがとう、と言われることが一番のやりがいだと感じます。

Q.つまずいたときの克服方法は?

A.経験や知識が足りないことによるつまずきは1人ではどうしようもないので、アドバイスをもらって実行に移します。

Q.今後の目標を教えてください。

A.今は入社当時希望していたブライダル部門に所属していますが、以前はレストラン部門でした。今後、別の仕事に移っても、自分らしいおもてなしや表現をしていきたいと思います。

Q.後輩たちにメッセージ

A.ブライダル業界は時間や予算をきちんとコントロールしなければ、当日を無事に迎えることができません。まずは自分の生活をきちんとコントロールできる力を身に付けておいてください。自分が何にどれくらいかかるのか、かけるのかということを自覚できることが大切だと思います。

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*中田さんは生活デザイン・情報学科の卒業生です。以上の内容は生活デザイン学科チラシ「学びとお仕事ガイド2021」に掲載されているものです。

中田さんは在学中被服・ファッションデザイン領域を中心に学び、ファッションショーに出演したり、吹奏楽サークルで活躍したりしていました。

色々なことにチャレンジすることで、現在のお仕事への姿勢や考え方を身に付けたのかもしれませんね。

中田さんらしいステキなおもてなしができるよう、これからも頑張ってください!

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生活プロデュース領域

先日の授業紹介に引き続き、在学生からもこれから本学科で学ぶ皆さん、また本学科に興味のある高校生の皆さんに、授業紹介のメッセージが届きました。

こんにちは、生活デザイン学科2年、N.Mです。生活デザイン学会で学会誌編集を担当しています。

私がおすすめする授業は「プレゼンテーション概論(1年後期)」です。

授業内容は、最終課題にプレゼンテーションがあり、それに向けての練習や必要な知識、補足知識を学習します。

私はこの授業を受けたことで自信を付けることができました。私は人前に立つことが苦手です。人前に立つことが嫌いで自分から遠ざけ、自分はそういったことができないと思い込んでいました。

ですが、最終課題のプレゼンテーションを終えて、自分に甘いと思われるかもしれませんが「やればできるじゃん!自分!」となりました。実際にやってみないと自分は何ができて何ができないのか分かりません。

私はこの「プレゼンテーション概論」で自分の可能性を知ることができたので、知りたい方は挑戦してみてください!きっと良い経験となります。

N.Mさん、紹介ありがとうございました。

この授業は学内では本学科だけが取れる「プレゼンテーション実務士」「ビジネス実務士」の資格科目でもあります。どんな職業に就く場合でも、人に何かを伝える能力は必要ですね。概論とありますが、アクティブラーニングを取り入れているので、実践力が付いたと思います。

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(ビジネス実習室という特別教室で授業することもあります)

これをきっかけにN.Mさんがますます活躍できるよう、学科もサポートしていきたいと思います。

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生活プロデュース領域

広島女学院同窓会から依頼があり、本学科学生が考案したクリアファイルが同窓会グッズとして販売されています。

クリアファイル①.jpg(両A面のユニバーサルデザインです。)

学生は、授業「画像デザイン演習」において、illustratorという画像ソフトを用い、一から広島女学院をイメージしたデザインに取り組みました。初代校長ゲーンス先生がお好きだったあやめをモチーフにしたものや、チャペルを飾るステンドグラスをイメージしたものなどいろいろなデザインが生み出されました。

授業履修者26名のうち、同窓会の審査により2年生3名のデザインが選ばれ、A4サイズ2種類、A5サイズ1種類の合計3種類が実用化されました。

なお、2017年度にも同様の依頼があり、A4サイズ2種類が発売し、完売しました。

広島女学院同窓会HPでも紹介されているので、どうぞご覧ください。

(なお、リンク先の同窓会グッズの画像は2017年度に発売されたクリアファイルです。)

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被服・ファッション領域

新型コロナウイルス感染予防のため、現在本学では入構制限が行われ、一部の演習・実習授業の実施が見合わされています。

そのような中、大学に行って勉強したい!実習室に行きたい!と在学生からメッセージが届くことがあります。その理由は、本学科には他の大学ではなかなか見られない、ユニークな演習や実習があるからだと思います。

そこで、少しでも本学科の授業が身近に感じられるよう、特に新入生の皆さんにこれからこんなことが生活デザイン学科でできるんだ!と楽しみになるよう、情報発信したいと思います。

今回は、被服・ファッションを学ぶ学生にとても人気のある「アパレルコーディネート演習」という授業について紹介します。

この授業は、学内にあるブティックと呼ばれる演習室で、マネキンに実際のトップス、ボトムス、アクセサリー、付属品などを自由に組み合わせてコーディネートを行います。

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コーディネートのテーマは春・夏など季節だったり、フォーマル、カジュアルといった場面だったりと多彩なTPOが設定されます。

それを受けて、着用する人のライフスタイルや着ていく場所も考え、コーディネートを提案します。また、そのコーディネートが本当にそういう印象を与えるかどうか、被服心理学の手法で分析も行います。

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秋冬コーデ①.jpg(学生作品)

ただアイテムを組み合わせるだけでなく、そのアイテムがどんなイメージなのか、どういった効果をもたらすのか、ということを学ぶことができます。

さらに、それらをプレゼンシートにまとめ発表するので、プレゼンテーション能力も高めることができます。

「アパレルコーディネート演習」は2年生後期科目です。どうぞお楽しみに。

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2020年3月1日(日)~4日(水)にまちづくり市民交流プラザ(広島市中区)において、広島平和祈念卒業設計展が開催され、本学の生活デザイン・建築学科建築士課程4年生14名が卒業設計を出展しました。

今回は出展作品88作品から、本学の林真由さんの作品「"イリ"ターミナル -漂流ゴミと西表-」が10選に選出されました。また、JIA全国学生卒業設計コンクールに出展する中国地方代表4作品の1つにも選ばれました。JIA全国学生卒業設計コンクールは6月に東京で開催予定です。

林真由「"イリ"ターミナル -漂流ゴミと西表-」

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広島平和祈念卒業設計展(旧 広島8大学卒業設計展)は近畿大学、広島工業大学、広島女学院大学、広島大学、福山大学、福山市立大学、安田女子大学、山口大学(50音順)の8大学と、招待校の穴吹デザイン専門学校、岡山理科大学、呉工業高等専門学校、島根大学、徳山工業高等専門学校(50音順)の卒業設計から構成される展覧会です。中国地方で卒業設計に取り組んだ学生たちにとっては、学生生活最後の大イベントです。
また、出展作品と審査会の様子を収録した作品集『ヒロシマソツケイ』が毎年出版されています。出版されましたら、書店等で手に取ってご覧になってください。


※生活デザイン・建築学科(2018年度入学生より生活デザイン学科)は、中国・四国地方で唯一、実務期間最短2年で一級建築士試験受験資格が取得できる女子大学です。インテリアデザイン関係の授業も充実し、インテリアコーディネーターほかのインテリア関係諸資格については、在学中の合格をめざせます!

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被服・ファッション領域

2019年11月に行われたあやめ祭ファッションショーの衣装展示を2019年12月10日から2020年1月9日まで、大学図書館フリースペースで行いました。

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<あやめ祭ファッションショー衣装展示ポスター>

会場では人気投票を行い、学内外の来場者からたくさんのコメントもいただきました。

今年は開学70周年を記念して、ファッションショーでは卒業生も参加したスペシャルなショーでしたが、展示では学生作品を中心にご覧いただきました。

それでは、学生作品で人気の高かった3作品をご紹介します。

第3位は大津菜々映さんの「おもいで」でした。

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ガラスの破片やおもちゃのレールなどさまざまな素材を組み合わせた幻想的な衣装でした。

第2位は坂井麻友美さんの「PRAISE」でした。

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シルエットはシンプルですが、レース生地を丁寧に組み合わせ、エレガントな一着を提案してくれました。

そして、第1位は木村朱里さんの「Sweet Flower」でした。

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衣装の胸元から腰のラインに向かって散る造花は色みのバランスを考え、より華やかさが出るよう工夫してあり、アクセサリーも手作りで造形の繊細さが印象的でした。

今年の人気投票には145名の方が参加してくださいました!ありがとうございました!

衣装制作・プレゼンテーションは2019年4月から取り組んでおり、2020年1月の最終授業では講評と共に表彰式が行われ、木村さんには賞状が贈られました。

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こちらで紹介した衣装以外にも色々な工夫が溢れるものがたくさんありました。展示会場へ足を運んでくださった皆様もありがとうございました。

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夏のオープンキャンパスでは、優秀作品として今回紹介した衣装から選ばれた数点が展示されます。

ぜひご来場いただき、学生たちの半年をかけた力作をご覧ください。

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地域デザイン領域

生活デザイン学科地域デザインでは、「社会教育課題研究I・II」の授業において、国立江田島青少年交流の家との連携で実習を行っています。

今年度の受講学生4名が参加し、前期から企画・準備してきた1泊2日の小学生キャンプを実施しました。
参加した学生によるキャンプのレポートをお届けします。

江田島キャンプ1日目は、まずアイスブレイクをしました。

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最初は小学生同士が初対面で緊張感漂う空気もありましたが、アイスブレイクを通して段々と打ち解けていき、子どもたちの表情が笑顔になっていきました。

午後は、ウォークラリーをしました。
子どもたちが自ら進んでゲームに参加し、仲間と声を掛け合いながら協力して水晶山を登りました。

1日の最後のお楽しみであるキャンプファイヤーをしました。ファイヤーでは、1日の振り返りも行ったため、自分以外の友だちの意見を吸収している様子が見られました。楽しいだけでは終わらない、その日の活動を振り返るとても有意義なひと時を過ごせました。

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私は、キャンプファイヤーの企画を担当しました。企画することの難しさはありましたが、企画していく中で学生が忘れてはならないことは、キャンプを通して子どもたちがどのようになってほしいかという活動のねらいを根底に企画することだと感じました。

今回の江田島キャンプでは、一から事業を企画・実践する企画力や実践力、キャンプファイヤーで必要なアクティビティの知識や予め先の事を見据えた危機察知能力などを得ることができました。

(生活デザイン学科2年・森田まひろ)

2日目は、野外炊事を行い、「ポトフ」「煮込みハンバーグ」を作りました。

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学生は、子供たちが主体になるよう安全面に注意しながら、時々サポートをしました。
1つの目標に向かい分担して作ることで、主体性・協調性を育み、達成感も味わうことが出来ていました。

昼食後には、全体の振り返りをして「〇〇さんのいいところ」や「発見したこと・チャレンジしたこと」について共有しました。
このことにより、自己肯定感を高めることができたと思います。最後に、学生たちから子供たちに感謝のメッセージカードを渡し終了しました。昨日初めて会ったとは思えないほど、仲良くなり濃い2日間となりました!

このキャンプで子どもへの接し方はもちろん、学生同士の情報共有の仕方、自分の意見や考えを他人に伝える力などが得られたと思います。1つの企画にテーマを掲げてそれに向かって団体で取り組む難しさと楽しさを知ることが出来ました!

(生活デザイン学科2年・今村早希)

今回のキャンプ実施までに、他大学の学生との打ち合わせやリハーサルを重ね、学生たちは準備に奔走してきました。
子どもたちが楽しんでくれたという成果はもちろん、学生たち自身にも成長が見られました。

交流の家の職員の先生方をはじめ、ご協力くださった方々に改めて感謝いたします。

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生活プロデュース領域

本学学生による干支をデザインしたラベルを冠した新酒が今年も発売されます。12月13日(金)の蔵出しを前に、どのように今年は取り組んだのかをご紹介したいと思います。

これは企業と大学が連携して地域を盛り上げるデザインプロジェクトの1つ「干支ラベルデザインプロジェクト」として2017年から取り組んでいるもので、今年は「地域連携デザインセミナーⅠ」「特別セミナーⅠ」という授業とも連携して進めました。連携先は西條鶴醸造株式会社(東広島市)です。

授業では、ラベルやパッケージデザインに関わる講義を受けたり、実際に酒都・西条を訪れ、酒蔵の見学や街並みの観察を通し、地域のデザインにも触れたりしました。

seide-et01.jpg(地元ガイドの方に案内してもらいながら、酒蔵巡りをしている様子)

東広島に馴染みのなかった学生はもちろん、地元が西条だという学生もガイドさんと一緒にまち歩きをすることで、知らなかったことや新鮮な街のデザインに出会うことができました。

このような活動を経て、学生たちは手描きやグラフィックソフトを使用して、ラベルデザインに取り組みました。

今年は授業履修者以外からも応募があり、46点の作品から西條鶴醸造株式会社による選考が行われ、最優秀賞が決まりました。

そして、先日西條鶴醸造株式会社から今年の実用化作品のサンプル瓶が届きました。

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(2020年干支ラベル新酒サンプルと実用化作品)

2020年の干支はネズミ!このデザインは宇都宮祐希さん(生活デザイン・建築学科3年)によるもので、「白ネズミが子孫繁栄の象徴であることから、健やかな1年になることを祈り、大切な人と新年の祝いとお酒も楽しめるよう願いを込めたデザイン」がコンセプトです。

「2020」という数字は、お酒がお米を原料にしているというところから、米粒をイメージしたフォントで、こちらにも工夫が見られます。

3年分のデザインを並べてみると、デザインの一貫性とオリジナリティが分かりますね!

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(2017年 戌(いぬ) 2018年 亥(いのしし) 2019 子(ねずみ)のラベルデザイン)

この干支ラベル新酒は12月13日(金)から広島県内の酒販店、百貨店、ショッピングセンターなどで販売されます。見かけたらぜひお手に取ってご覧ください!

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