人文学部 国際英語学科 ニュース

授業紹介アーカイブ

今回のウェブニュースは「基礎英語」授業紹介の後編です。前編では、「基礎英語」の授業の一端をいくつかの活動内容とともにご紹介しました。語学力の向上には、授業時間外に自発的に、そして継続的に行える活動をいかに取り入れていくかということも大切です。理想は無理をせず楽しみながら、自分の英語力の向上や成果が感じられるものです。

広島女学院大学の「基礎英語」クラスで、一つのプログラムの「柱」として力を入れている特徴的なものに、授業外で学生が取り組む「X-Reading」があります。

「X-Reading」とはオンライン上での英語多読プログラムです。多読とは、辞書を引かなくても読める程度の英語の長文をたくさん読むことを通じて語彙を習得し、英文の認識能力を高め、英語全般のスキルを高める学習法です。

1,700冊以上ある本(レベル1~15)の中から、自分のレベルに合う好きなジャンルの本を選んで読み進めます。オンラインで本を選べるため、自宅でも通学中でもいつでもどこでも好きなときに手軽にスマートフォンなどで読むことができます。また実際の本を手に取って読みたい人のためには、図書館に厳選された同じ本が数百冊置いてあるので、図書館から借りて読むこともできます。

1学期間で読む語数の目標が決められており、前期はほとんどの学生が達成しました。また、Reading Challenge Contest という表彰制度もあり、達成した学生の中から読んだ語数と達成順位によりいくつかの賞があり、学期末には各賞の受賞者を表彰しています。

40冊以上:Brass、25,000語以上:Bronze、35,000語以上:Silver、50,000語以上:Gold、90,000語以上:Platinum、120,000語以上:Emerald、180,000語以上:Ruby ...と続きます。

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Students received awards at the end of the first semester

学生の皆さんはこの「X-Reading」についてどのように感じているのでしょうか。

英語が苦手だと思っていても、物語として本を読んでいたら楽しくなるので、元々英語が好きな人は、多分もっと英語が好きになれるし、コンテストに出ることで自分がこれだけ頑張ったんだというのがわかるのがよかった

・賞をモチベーションにして、とにかく楽しんで取り組むとよい

・読んでみたらとても面白くて、ためになる本がたくさんあった

・長い本を無理して読むのではなくて、自分が気になった本とか、好きだなと思った本を楽しんで読むのが一番自分のためにもなるし、結果にもつながると思う

・隙間時間を見つけて、本を読むことが大切だと思った。わからない単語があっても一つずつ調べるのではなくて、その本の内容から理解するようにして読むといいと思った

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Congratulations to all the students on your achievment!

後期もあと少しとなり、学生の「X-Reading」目標達成と、さらに多くの学生のコンテスト受賞が楽しみです。達成感を味わうことで、今後のリーディングのモチベーションを高め、継続的に読むことでさらに英語スキルを向上させ、コミュニケーション能力を向上していってもらいたいと願っています。

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1月21日に海外研修事前指導保護者説明会が行われました。2月19日に出発するアメリカでの海外研修のための説明会です。

今回は2・3年生9名が参加します。学生は約2週間、ホームステイをしながらカリフォルニア州立大学サンマルコス校で英語を学んだり、現地学生との交流をしたりします。週末にはオプショナルツアーとしてディズニーランドやロサンゼルス観光も予定されています。

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説明会は過去の参加の様子がわかる動画の放映から始まりました。実際の研修のイメージもわいたのではないでしょうか。

研修の概要やスケジュール、コロナ対策や危機管理体制、旅行業者の担当者の方からの説明等が一通り終わった後は、参加者が現地で行う予定の日本文化をテーマとしたプレゼンテーションを保護者の皆様の前で披露する時間です。

これまでの4回にわたる事前セッションを行ってきました。限られた時間の中で準備を進めてきたものを初めて他者の前で発表するということもあり、緊張の様子も見られましたが無事に発表を終えることができました。

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参加者それぞれが自分なりに練習をしてきた様子も垣間見られ、その経験一つをとっても海外での学校生活やホームステイにつながるのものとなります。
出発の日は近づいてきていますが、発表にもさらに磨きをかけ、よりよいものを現地の方にお伝えできるといいですね。

今後のWebニュースでも、アメリカでの研修の様子をお伝えしますので、ぜひご期待ください。

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今回のウェブニュースでは「基礎英語」の授業を紹介します。「基礎英語」は、グローバル社会を生きていくために必要とされる基礎学力を身につける共通教育科目の1つであり、全学1, 2年生が週2回授業を受講しています。英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)の基礎を学ぶこと、中でもコミュニケーション能力の育成を目指しています。

1つのトピックにつき4回の授業で、関連する語彙や表現を学びます。4技能をバランスよく身につけるための様々なアクティビティを取り入れ、インプットに続いてアウトプットしていくことで、机上の学びではなく、生きた学びにつなげていくことが基本です。

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Talking about the daily routine

今回は、国際英語学科英語文化コースの「基礎英語」の授業の様子を実際に紹介します。教室を覗いてもらうと、学生がペアワークやグループワークの中で絶えず英語を話したり聞いたりしている様子が伺えます。

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Group work during the Halloween competitive games

また、文化を学ぶことは言語習得には欠かせない重要な要素です。「Food and Drink」のユニットでは、グループごとに国を選び、その国の場所や有名な観光スポット、さらにその国の料理を調べて発表しました。その際料理については、料理番組のように「煮る」「刻む」などの語彙を使って視聴者(クラスメイト)に料理を教える課題も加えました。各グループそれぞれ、その国の言葉で挨拶をしたりBGMを流したり工夫を凝らして楽しくプレゼンテーションを行いました。

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Hairdo on the day of the group presentation on Chinese cuisine during the unit "Food and Drink"

10月末にはHalloween、12月最後の授業ではクリスマスをテーマに授業を行い、英語でコミュニケ-ションをとりながら、それぞれの文化、関連する語彙を学びました。

1年生のクラスではグループごとにクリスマスのアクティビティーを準備し、英語でルールを説明、実施し、笑顔いっぱいの時間になりました。クラス全員が責任を持ってゲームや絵本の読み聞かせなど様々なイベントを用意し、全て英語でコミュニケーションを行うという経験をする中で見られた、学生一人ひとりの自信に満ち溢れたきらきらした表情が印象的でした。

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Christmas activities led by students

今回はコミュニケーションを主体とした英語4技能の基礎力を高める「基礎英語」の授業の一端をご紹介しました。
後編では、「基礎英語」のもう一つの「柱」であり、学生が授業外で自発的に取り組んでいく「X-Reading」の英語活動について詳しく紹介します。

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