生活デザイン学科では、学内外のコンペに授業や課外活動で学生が参加し、応募作品が実用化されています。そのうち、2020年度に行われた学内コンペの結果が出ましたのでお知らせします。

日本家政学会服飾史・服飾美学部会から、本学科に部会成立30周年記念事業で作成するDVDラベル&ジャケットデザインの依頼があり、実用化しました!
2020年10月末に依頼があり、コロナ禍でも本学科学生有志が課外活動として取り組み、19点の作品の応募がありました。そして、2021年1月下旬に服飾史・服飾美学部会会員による投票結果が発表されました。
最優秀作品賞実用化作品に選ばれたのは、3年生(当時)の山田奈穂さんの作品です。
(デザインが採用された部会報集と賞状を持つ山田さん)

(応募作品)
服飾史学・美学学会からは賞状と副賞(図書カード)が山田さんに贈られました。
この作品はその後、DVD&ジャケット制作業者によりレイアウトや色みの修正の後、2021年7月に完成しました。
山田さんは2021年3月掲載「【学生生活】色彩検定にチャレンジ!」でインタビューに答えてくれた学生です。
この度の実用化は大学での学び、資格が活かされた結果かと思います。
山田さんからは「努力が形に残る事をしたかったので、チャレンジしてみてよかった。」と感想が届きました。
山田さん、おめでとうございました!
知識を身につけるだけでなく、コンペやコンテストに応募することでより実践的なセンスや技術が磨かれていくと思います。
冒頭でも述べたように、生活デザイン学科では学科へのデザイン依頼も随時受け付けています。また、定期的に学内コンペを開催しています。この様に学外のコンペ・コンテストに応募する際も、教員によるアドバイスや指導を行っていますので、ぜひ、入学したら様々なデザインにチャレンジしてください!
学生から授業紹介の記事が届きました。今回は「CG(コンピュータ・グラフィックス)」に関する授業のようです。
生活デザイン学会学会誌編集部に所属する2年生のT・Kです。生活デザイン学科の2年生から受講できるようになる授業を紹介します。
私が実際に受講した授業で、今回紹介するのは「CGの世界」です。なぜこの授業を受講したのかというと、CGについて知る良い機会だと感じたからです。また「情報処理士」という資格を取ることをめざしており、要件に含まれていたためです。
具体的に何をするのかというと、CGについての基礎知識を身につけたり、ソフトを使いCGを作成する手法を学べたりします。私はCGについてはまったくの初心者でしたが、授業を聞いていると少しずつ理解できて、無理なく受講できました。
CGといっても取り上げられる内容は思っていたより幅広く、例えば画像についてのことでも、二値画像やヒストグラムといった専門用語がでてきました。説明しようとすると意外と難しい内容が多く、CGを使った制作についての見方が少し変わりました。この他にも知っているようで知らないことをあらためて勉強することができました。
15回の授業の中に座学と実習があり、後半の実習ではCGソフトを使用します!
「SketchUp」という3Dモデリングソフトを使い、建物のモデリングをするのですが、決められた形状の建物を作成するだけでもそれなりに時間がかかりました。ですが、授業の中で少しずつ操作方法を覚えていき、下のイラストのようなグラフィックを作成できました。CGはどんなかたちでも設計でき、ビルのような大きな建築物の図面も、イスやジュエリーボックスのような小さな図面から、ゲームの背景、キャラクターまで設計できる便利なものでした。
授業で作成したCG
(SketchUP, Getting Started with SketchUp - Part 2, Youtube. (https://youtu.be/IMHckAysaSY)を利用して作成。最終閲覧日2021年7月23日。)
他にもパワーポイントを使って簡単なプロジェクションマッピング風の動画を作る機会がありました。動画と聞くとどんなものだろうと私は不安に思っていたのですが、意外に難しくなく、分からないことがあっても先生に聞くと的確に答えていただいたので、作成することができました。
テキストは『ビジュアル情報処理』を使用しており、CG-ARTS検定の画像処理エンジニア検定ベーシックという資格にも対応しています。CGは私たちの生活の中になくてはならないものなので、情報系を勉強する良い機会でした!
T・Kさん、ありがとうございました。指定された科目の単位を取得すると、卒業時に「情報処理士」の資格が認定されますが、この授業はその科目の一つにもなっています。
生活デザイン学科ではファッションやインテリア・住居・建築だけでなく、ビジネスに関わる全国大学実務教育協会が認定する実務士資格が3つも取得できます。自分の将来に向けて、役立つ学びを積み上げていきましょう!
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地域の景観づくりに貢献する「マンホール蓋デザインプロジェクト」が始まりました。
過去には牛田商店街の街路灯のデザインを提案するプロジェクトがありましたが、今回は大和重工株式会社(広島市)から生活デザイン学科に依頼があったものです。
西広島駅の再開発にともない駅前広場が一新され、そこに設置するマンホール蓋に施すデザインを本学科の学生が提案することになりました。
4月には大和重工株式会社の方が来学され、このプロジェクトがどういうものか、また、マンホール蓋のデザインにはどのような視点が必要なのか、ということをご説明くださいました。

普段気にならないマンホール蓋かもしれませんが、地面に設置するので滑り止めの効果を狙ったデザインであること、また、デザイン性の高いものは地域のシンボルにもなることを教えていただき、驚いた学生もいたようです。

大和重工株式会社で作られているマンホールのミニチュアもご持参くださいました。学生が恐る恐る触っている様子です。

こちらは学内コンペで応募を募り、大和重工株式会社と選考を行い、市へ提案するデザインを決めていく予定です。
応募された作品は学科教員からアドバイスなどを行いブラッシュアップしていきます。
応募者の皆さん、新しい西広島駅のコンセプトをしっかりと反映したデザインを考えていきましょう!