7月9日(土)に第25回 アイリス食の会 研修会を開催しました。
アイリス食の会とは、食に関心のある広島女学院の同窓生が交流を持つ会です。毎年、研修会を開催しており、今年は管理栄養学科の在学生を含め、66名が参加しました。
◆講演会
「健康を支えるための心と栄養」
講師:加藤 佳子先生(神戸大学発達科学部人間行動学科 教授)
健康を保つためには、良い食生活を実行しないといけません。ですが、なかなか生活習慣を変えることは難しいです。生活習慣を変えるためにどのようなアプローチをしていけば良いのか・・・・心理的な観点から健康について学びました。 普段聞く栄養学の視点とは違った角度の講演を聞くことができ、大変勉強になりました。
◆アイリスタイム
参加者同士が交流し、近況報告を行ったり、卒業生と在学生で情報交換を行ったりと、縦の繋がりを感じる時間です。
先輩方のお話しを伺い、管理栄養士の職種の幅広さ、管理栄養士に求められる能力や現状などを知ることができました。
本学管理栄養学科教授の石長孝二郎先生が監修された、低カロリー最中(旬月神楽)もいただきました。
アイリス食の会が発足して、19年が経ちました。
来年は、20周年を記念した研修会を開催予定です。ぜひ、皆さんお集まり下さい!
管理栄養学科では、今年度から「災害支援実践セミナー」を立ち上げ、2年生から4年生までの学生らが、災害時に自分の身を守るためにどうしたらよいのか、被災した人たちをどう支援したらよいのか、日ごろからどのような備えをしておけばよいのかという視点から防災や災害支援について考えています。
今回は、災害時に役立つレシピ作成を行うため、それぞれが考えたメニューの試作を行いました。
ライフラインが途絶えたときを想定して、色々なパターンで料理を検討しています。
『火を使わない料理』
『ビニール袋で調理できる料理』
『備蓄品で作れる料理』
・・・など、限られた調理器具で料理を作ることに挑戦しました。
こちらは、普通の白ごはんですが、なんとビニール袋で炊いたご飯です!
工夫次第でこんなパスタも作れます!
こちらは、非常食の乾パンを使ったお好み焼き。硬い乾パンは歯の悪いお年寄りには食べづらいですよね。お好み焼きにすることでふんわりとした食感でしっかりエネルギー補給できます。
そのほか、生春巻きの皮で作った冷麺も試作しました。
生春巻きの皮は付けだれの水分で戻り、水や火を使わず調理できます。
まだまだ、いろんなメニューを検討中ですが、8月28日のオープンキャンパスでは、これらのメニューのレシピをご紹介する予定です。
ぜひ皆さん来てくださいね!お待ちしています!
石村ゼミの研究テーマは「現代食とストレスの関係」です。 石村教授自身は食事と血中尿酸値の関係を研究しています。 今年のゼミ生は5名です。左から天川巴絵さん(愛媛県立大洲高校出身)、藤村美涼さん(高水高校出身)、武馬ひとみさん(愛媛県立松山北高校出身)、宮本小瑶子さん(広島県立安古市高校出身)、政田采花さん(広島県立海田高校出身)。
ゼミの研究テーマはここ数年継続しておこなっているものです。内容は、現代食がからだに酸の負荷をかけていて、それがストレスになっているのではないかということ。一般的に、急性ストレスは交感神経系の緊張を高めてカテコールアミンの分泌を促進し、慢性的なストレスは下垂体‒副腎皮質系を刺激してコルチゾールの分泌を促進します。と言う訳で、ストレスの指標として尿中のカテコールアミンと唾液中のコルチゾールを測定します。写真はこれらを測定するための機器です(HPLCとELISA)。
本番は夏期休暇中の合宿なのでそれまでは準備の勉強が中心です。
6月19日のオープンキャンパスではチャレンジ体験「血圧名人」を担当しました。血圧のしくみを高校生にわかりやすく説明するためにまず自分たちで血圧計の使い方を復習。
心臓の収縮と動脈にかかる血圧との関係を示す模型もつくりました。血圧は中の血液が血管(ここでは風船)を押し広げる力です。
本番です。高校生は熱心に聞いています。
心臓の収縮と動脈の拡張との関係を示す模型も活躍。
高校生の皆さんにも実際に測ってもらいました。
最後に確認テストをしてもらって石村教授が採点。修了書を渡しました。皆さん、よくわかってもらえたようです。
からだが壊れてから治す医学ではなく、からだが壊れないようにする方法が重要で、そのためには栄養学の役割が大きい、というのが石村教授の持論です。