人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

はじめての白衣と実習室での試作 ~食品開発ラボの記録~
授業

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 管理栄養学科では今年から、専門分野を学ぶ楽しさを1年生から体験できる、本学科オリジナルの実践型授業である『栄養チャレンジ・ラボ』が開講されています。

 1年生は、脳科学の視点から、食行動やおいしさを感じる仕組みを探求する「脳科学ラボ」、食育活動を通して食の大切さを伝え、人と関わる喜びを体験する「食育ラボ」、食品開発の基礎を学び、魅力あるモノ作りに挑戦する「食品開発ラボ」の、3つのうちから1つを選んで受講します。

 今回紹介する「食品開発ラボ」では、管理栄養士・栄養士をめざす学生が、食品加工や衛生管理、食品の評価方法について学び、各自が想定する対象者に合わせた食品を開発しようとしています。食品開発を通じて、食べる喜びを伝えることを最終目標としています。「食品開発ラボ」の、4月から現在までの様子をレポートします。

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 4月の初めから、「食品の加工と開発」、「衛生管理とHACCP」、「対象者に合わせた食品」、「物性の測定と官能評価」についての講義がありました。その内容をもとに開発食品のテーマを考えていた5月23日、いよいよ調理科学実習室に入ることになりました。

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 1年生にとっては、はじめての体験になることばかりでした。白衣をしっかり着て、検温と爪のチェックを受け、手指消毒をし、調理用に新しいマスクに付け替えます。

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 この日は服装(白衣、調理靴、調理帽)の正しい身に着け方や調理室でのマナー、衛生チェックの方法などを、まず学びました。この知識をふまえて、今後、対象者を想定しての色々なテーマでの試作をしていくことになりました。次回は、基本となるパウンドケーキの作り方を学びます。

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 5月30日、基本のパウンドケーキを、実際に調理器具や設備を使い、皆で手を動かして作ってみました。はじめて使う器具も多かったのですが、調理台の清掃も含めて班員で分担し、なんとかやりきりました。

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 翌週の6月6日には、パウンドケーキ作りの経験をもとにして、テーマ設定、企画・立案を行ないました。その後、必要な材料の種類や分量を決定し、現在試作を続けています。

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 回を重ねるうちに、徐々に手際もよくなり、衛生管理にも心配りができるようになってきました。

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 テーマにしたがって、色々なパウンドケーキができてきました。
 改良が進み、心に思う対象者の方々に、届けられるものになるといいですね。

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