人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

インテリア・住居・建築領域

生活デザイン学科の建築士課程ではデザインに特化した住居・建築設計実習が特徴的な授業の一つです。
2年生で履修する「住居・建築設計実習Ⅱ」の第2課題の講評会の様子が、実習アシスタントのYさんから届きましたので、ご紹介します。


今回の設計内容は、小空間の設計です。
設計内容は、広島女学院大学に訪れた時に一番初めに出会う建築である、守衛所とその周辺を設計する、というものです。
現在の守衛所のサイズ(約4.75m×3.0m)を参考にしながら、必要な機能を入れて、自由な発想で設計しました。

この課題では、ランドスケープも含めて設計を行うため、学生は多くのことを考えなければなりませんでした。
芝や、コンクリートなど、特徴のある素材をどう表現するか、とても考えている姿が見られました。特に広い面積を占める芝は、どんな表現にするかによって全体の雰囲気が大きく変わるため非常に重要です。

前回の課題よりも短期間で製作しなくてはならなかったため、学生たちはとても大変そうでした。また、敷地が特徴のあるものとなっており、高低差があるため、模型作成の際に苦戦している様子が見受けられました。

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紙粘土を使用した模型

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芝生を表現した模型

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リメイクシートを使用した模型

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保存作品模型作品

講評会では、模型や、図面をどのように表現するべきかをそれぞれの学生が試行錯誤し、自身の納得のいくものを考え発表していました。
今回も前回と同じように、最後に次回の設計内容の発表がありました。
第3課題は「森の家・湖の家」ということで、森、もしくは湖に面した住宅の設計を行います。
次回は最終課題ですので、これまでに学んだことを次回の課題でも活用してほしいと思います。


半年の授業期間に3つの課題をこなしていくスピードに驚きますが、学生が頑張って取り組んでいる様子がわかりますね。
これまでの実習授業で選ばれた保存作品はオープンキャンパスで披露されています。写真でも迫力はありますが、ぜひ実物を見においでください。
細かなこだわりを発見するとまた面白さが見えてきますよ!

第3回オープンキャンパスは7月31日(日)、私服来場歓迎の第4回オープンキャンパスは8月21日(日)にあります。事前申し込み受付中です!

また、日曜日の来場が難しい方にはイブニングオープンキャンパスも企画しています。

高校生の皆さん、沢山のご来場をお待ちしています!

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学会誌編集部の学生から、課外講座の紹介記事が届きました。


こんにちは!学会誌編集部2年のT.Sです。
今回私は、色彩検定・カラーコーディネーター検定受験者支援講座についてご紹介します。

この講座では、色彩検定は、1級、2級、3級、UC級の4つ、カラーコーディネーターはスタンダードクラス、アドバンスクラスの2つの級・クラスに合わせてメールマガジンによる小テストや模擬試験を配信してくれる講座です。

私は、夏季検定の色彩検定のUC級合格に向けてはじめて支援講座を受講しました。受験支援講座の受講募集は、4月中旬に学内ポータルでありました。
最初は検定を受けるために応募したのではなく、色彩検定に興味があったので応募しました。「支援期間中に学んで、次回の検定に向けて勉強できたらいいな」といった程度の考えでした。
しかし、受験支援講座を体験してみて考え方が変わりました。受験支援講座では先ほども書きましたが、週に1回小テストが配信されます。小テストの答えは次週配信という形式でした。
また、試験が近くなった頃に、模擬試験が2回配信されました。

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(模擬試験では過去問を解きました)

体験してみて良かったことは2つありました。1つ目は、小テストが週1で配信されるため、自分が苦手としている単元と勉強不足である単元を理解できた所です。はじめに力試しとして簡単な問題が配信されました。その後、徐々に専門的な問題が配信されるようになりました。私は、振り返りも兼ねて、何度か過去に配信された小テストを繰り返し勉強しました。

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(勉強中の様子)

2つ目は、模擬試験を体験できる所です。実際に過去の問題を解くことができ、対策を練ることができました。1回目の模擬試験では、200点中128点でした。合格ラインが160点だったので、合格は難しいラインでした。そのため挫折しかけたのですが、悔しかったので間違った所を勉強し直して2回目の模擬試験に挑みました。2回目の模擬試験では、168点を取ることができました。また、検定の前日にもう一度模擬試験を解いた結果、1・2回とも180点以上取ることができました。そのため、少しだけ安心して試験に挑むことができました。

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(間違えた問題は繰り返して解きました)

受験支援講座に応募していたため、さまざまな問題を解くことができたことと、1人だと挫折しかけたと思うので、支援してくれる先生や同じ検定を受ける人がいると思うと心強かったです。
色彩検定、カラーコーディネーターの勉強がしてみたい、資格を取りたいと思う生活デザイン学科の在学生の方は、現在ポータルサイトで受講生を募集しているのでぜひ応募してみてください!一緒に頑張りましょう!


T.Sさん、ありがとうございました。課外講座をうまく活用して、自主的に学びを深められて良かったです。先日、結果発表があり、T.SさんはUC級に見事合格したとのことでした。
これらの学びは資格取得だけでなく、普段のデザインに関する課題やコンペの応募の際にも役立つと思います。これからも色々なことに挑戦していってくださいね。

現在、7月31日(日)に行われるオープンキャンパスの事前申し込みを受け付けています。色彩について学んだ学生のさまざまな作品をたくさん展示しています。ぜひ見に来てください。

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インテリア・住居・建築領域

建築士課程の必修科目「建築材料学」にて、木質材料の破壊試験を行いました。事前に寸法や含水率などを測定した木質試料を専用の加圧試験機によって破壊することで、加圧方向による強度の違いや、樹種ごとの差異などを体感的に学んでいます。

【曲げ試験】

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【圧縮試験】

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また、普段目にすることのない各種試験機の見学を行い、身の回りの工業製品がどのような試験を経て製品化されているかを学びました。学生たちからの積極的な質疑で盛り上がり、有意義な1日になったように思います。

【疲労試験】

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【複合サイクル試験(塩水噴霧試験)】

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【家具の耐久試験】

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【シャルピー衝撃試験】

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以下、受講した学生のコメントです。


生活デザイン学科3年 H.U:

デザインや加工、評価など幅広い分野にわたって技術支援を行っていることが分かりました。また、このセンターで検証している物は私たちがよく目にするものが多く、何度も繰り返し検証を行うことで私たちが安全にそして長く使うことができていることが分かりました。

実際に試験を体験することで、数値でしか見たことがなかった力を目で確認することができ、より力学に対する理解が深まりました。また、普段は見られない機械を見ることができたことも貴重な体験の1つとなりました。


ただデザインをするだけでなく、それを支える技術や実験についての知識も深めることができたようですね。実践的な学びがまた良い作品を生み出してくれることでしょう!

建築やインテリアに興味がある人はぜひオープンセミナーを受講ください。図面を書いたり、模型を作ったり、大学生気分でデザインしてみましょう!

オープンセミナーについてはこちらから!

生活デザイン学科では4つの領域に合わせ、4つのセミナーを開催します!
2022年度用の紹介動画をご覧ください。

◆「インテリアから始める生活プロデュース

◆「はじめての洋裁

◆「女性建築家にまなぶ建築デザイン

◆「見つけよう!地域のカラー、まちのカラー!

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7月17日(日)に行われる第2回オープンキャンパス。
生活デザイン学科では、学科説明・入試説明、インテリア・住居・建築デザイン領域の体験、被服・ファッションデザイン領域の体験、実習室ツアー、就職活動体験談、学生作品展示など盛りだくさんです。

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大学広報チーム アルコイリス所属学生による学科紹介(第1回の様子)

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インテリア・住居・建築デザイン領域の体験企画(第1回の様子)

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地域デザイン領域の体験企画(第1回の様子)

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2つの教室には学生の作品がいっぱい!(第1回の様子)

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オープンセミナーに関する展示(第1回の様子)

第2回では前回のオープンキャンパスでいただいたご要望を反映し、学科説明の時間を増やしたり、実習室ツアーで訪れる実習室に展示物を増やしたり、と充実を図っています。

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第2造形実習室での授業の様子

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第3造形実習室での授業の様子

就職活動体験談では、被服・ファッションデザイン領域を学んだ学生、地域デザイン領域を学んだ学生が登場予定です。また、当日の学生スタッフには教職課程学生、建築士課程学生もおりますので、高校生の皆さん、それぞれの学びの関心に合わせ、交流をしてもらえればと思います。

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会場では学生に直接質問もできます(第1回の様子)

現在大学HPからオープンキャンパスの事前予約を受け付けています。
どうぞお越しください。

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インテリア・住居・建築領域

今年度から、建築士課程3年生授業「建築意匠論Ⅱ」は、街に出る授業プロジェクトの一つとして実施されています。

先日、3回予定されている学外実習の第2回目が、乾久美子設計の宮島口旅客ターミナルで実施されました(第1回は谷口吉生設計の広島市環境局中工場で実施されました)。

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宮島口旅客ターミナル

この学外実習は、学生による調査研究、学外実習の企画をもとに実施されました。まず、7つのグループが、それぞれ調査対象とする県内の建築作品を選定しました。今年度は、広島市レストハウス、リボンチャペル、東広島市立美術館、宮島口旅客ターミナル、広島市西風館、奥田元宋・小由女美術館、IROHA villageです。それぞれ、『新建築』等で資料を収集し、図面と文章を照らし合わせながら、設計者の考え方、設計の特徴、都市の中での位置づけなどを理解し、パワーポイントにまとめます。発表と質疑応答を経て、学外実習を実施する建築作品が選定され、担当したグループが中心となって実習が企画・実施されました。

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グループワークの様子

宮島口旅客ターミナルは屋根に曲線を取り入れ、建築面積に対して威圧感を与えないといいう特徴を持っています。また、新フェリーターミナル、桟橋、広電宮島口駅の屋根や庇の勾配、素材など様々な部分に関係性を持たせることで、風景と建築が一体となったような印象を与えています。

現地では資料・図面と作品を照らし合わせながら、写真を撮影し、空間の特徴の記述を行い、スライド形式のレポートとしてまとめます。

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作成資料の写真

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学外実習を終えて作成した学生レポート

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フェリーターミナルでの学生の様子

また、今回は宮島に渡り、厳島神社や千畳閣、昨年開館したばかりのetto宮島交流館を訪問しました。

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宮島散策
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あいにくの雨模様で宮島弥山展望休憩所まで行くことはできませんでしたが、少し賑わいを取り戻した宮島の商店街や町並みを楽しみました。

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学生も楽しんでいる様子が見られました

<学生の感想>
ターミナルに来たことはあったが、屋根の構造など細部まで詳しく見たことがなかった。ターミナルと厳島神社の屋根が関連づけられているところが、街全体を通して雰囲気づくりをしていて良いと思った。(H.Uさん)


この授業では、第3回おりづるタワーでの学外実習が予定されています。
建築士課程は、1年生のころからの様々な授業の積み重ねが重要な課程です。

1年次には、生活全般とそれを取り巻くデザインに関する知識を幅広く身につけます。
2年次には、専門科目が本格的に始まり、インテリア・住居を設計するために必要な知識を学びながら、設計課題に取り組み、設計デザインの基礎力を身につけます。
3年次になると、更に専門性を高め、学びを深めるためにゼミがスタートします。難易度のあがった設計課題に取り組みながら、専門知識・技術、提案力を身につけます。インターンシップを通し、卒業後の進路についても理解を深めます。
そして、4年次には大学の学びの集大成として、自らテーマを決め、卒業設計に取り組んでいきます。並行して就職活動に取り組みます。

お知らせ

様々な経験をして作成する模型や平面図など学生作品をオープンキャンパスで展示しています。また、その他にも街に出る授業の紹介がありますので、ぜひ足を運んでください。
第2回は7月17日(日)です!事前予約受付中です!

また、部活動や模試などで日曜日の来校が難しい!という方にはイブニングオープンキャンパスを実施します。
直近は7月22日(金)です。こちらは学科教員が具体的な大学生活についてお話したり、実習教室をゆっくりと見学してもらったりすることができます。

たくさんの来場をお待ちしています。

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