人間生活学部 生活デザイン学科 ニュース

受験生向けアーカイブ

地域デザイン領域

夏休みに実施された「グローカルフィールドワーク」の報告の4回目です。

日本を代表的する港町横浜の歴史を学ぶことで、地域の活性化や地域の魅力について学ぶ機会も持ちました。今回は、横浜開港資料館、横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館、さらに、横浜イングリッシュガーデン、ヨコハマくらし館の見学に関する報告です。今回の訪問にご対応いただきました各施設のみなさまに深く感謝いたします。


横浜の歴史

学生の感想

横浜には、横浜開港資料館、横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館など、横浜の歴史が見える博物館がたくさんあります。あらためて、横浜はとても歴史ある街だと思いました。たくさんの海外のような建物の造りも新鮮でした。外国の料理店も多かったです。
事前の調査によって、歴史ある街だと分かっていましたが、実際に行ってみると想像以上に歴史に関係した場所がたくさんあります。普段の旅行ではなかなか行かない、その街について知ることができる資料館は、想像以上に面白いと思いました。これから知らない土地に旅行に行く時には、このような資料館に行ってみようと思いました。(3年生 O.Kさん)

①横浜開港資料館-2.JPG
横浜開港資料館

②横浜市都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館.JPG
横浜市都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館


横浜イングリッシュガーデン
ヨコハマくらし館

学生の感想

2009年開園の横浜イングリッシュガーデンは、バラに関する国際的な賞も受賞している有名な庭園です。このガーデンには、住宅展示場も併設されています。ガーデンは、5つのエリアに分かれ、エリアごとに雰囲気の違いを楽しむことができます。夏から秋にさしかかる9月初旬は、冬に次いで、1年で2番目に花が少ない季節ですが、ところどころにバラも咲いていました。
最も印象に残ったところは、イングリッシュガーデンの土地は、マップを見るとコンパクトなのですが、実際に歩くとマップで見るよりも広く感じたことです。ガーデナーの方の説明によると、まっすぐな道だけではなく、小道をたくさん作ることでスペースを広く感じる設計がなされているそうです。エリアを分ける中央の道は、800個の風鈴が飾ってありました。この飾りは季節によって変わります。風鈴を見ながら歩くと、必然的にゆっくり歩き時間をかけることで、空間が広く感じられるそうです。
バラが目玉のガーデンですが、バラがなくても多くの草花や装飾を楽しむことができました。バラの見頃は、4月から8月、そして10月から12月だそうです。いつかまた、バラの季節に訪問したいと思います。(3年生 W.Mさん)

③横浜イングリッシュガーデン.JPG

④横浜イングリッシュガーデン.JPG
横浜イングリッシュガーデン

私がこのフィールドワークで感じたことは、観光資源は元々あるものだけでなく、新しく生み出すことができるということです。わざわざ遠くからも訪れたいと思う施設を新しく造ることで、地域が発展していくのだと感じました。
横浜イングリッシュガーデンは隣接する住宅展示場として使われる土地を活用する目的で造られた庭園だということにも、とても驚きました。街の土地活用としても参考になりました。そして、ヨコハマくらし館では、とても多くの住宅メーカーの最新の建築技術が紹介されています。横浜イングリッシュガーデンとヨコハマくらし館へは、横浜駅から無料バスが出ていて、とても便利です。公共交通のアクセスを工夫することで、多くの人が訪れやすい環境になると実感しました。(3年生 S.Tさん)

⑤ヨコハマくらし館.JPG
ヨコハマくらし館


訪れたそれぞれの場所で、横浜の歴史や文化を知り、それを観光資源とする視点を得ることができたようですね。
地域デザイン領域という大きな学びは将来に向けて、例えば、学芸員課程や社会教育主事課程の学びに活かすこともできます。

4つの領域、9つの国家資格の課程を持つ生活デザイン学科の学びについて、学科公式インスタグラムツイッターでも紹介しています。ぜひフォローください!

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地域デザイン領域

今回のグローカルフィールドワーク報告は、「グローバル化と地域」、「ヴィーガン料理」についてです。


グローバル化と地域

グローバル化と地域を学ぶプログラムとして、アンスティチュ・フランセ横浜(Institut français Yokohama)を訪問しました。
アンスティチュ・フランセ横浜は、フランス語講座の開設、フランス文化の紹介を行うフランス政府の公式の文化機関です。今回の訪問では、アンスティチュ・フランセ横浜の活動内容、横浜とフランスとの歴史的交流を中心にお話を伺いました。
また、アンスティチュ・フランセ横浜主催のフランス映画祭「フランス映画の女性パイオニアたち」の会期中にあたり、ベル・エポック時代のパリを描く映画「Paris 1900」を鑑賞しました。
今回の訪問にあたり、アンスティチュ・フランセ横浜のホレンベルジェ館長、文化・メディアテーク担当・高畑様に大変お世話になりました。深く感謝申し上げます。

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学生の感想

アンスティチュ・フランセ横浜の館長より、施設の役割と活動内容の説明を受けました。フランス語講座やフランス政府公認のフランス語の試験を実施するなど、フランス文化センターの役割を担っていて、フランスに関心がある人は誰でも訪れることができます。会員登録をすると本やCDを借りることもできます。フランス文化を知りたい人にとって、とても刺激的な場所だと思いました。館長のフランス語と日本語、そして、通訳をしていただき説明を受け、とても良くわかりました。
また、映画「Paris 1900」を鑑賞し、1900年頃のフランスの様子をはっきりと知ることができました。フランスと横浜の歴史的な関わりの説明を受けた後に、この映画を鑑賞したのがとても良かったです。
横浜が開港し、日本と海外の貿易が始まった1859年当時、フランス大使が最初に訪問したのが横浜だったそうです。日本の明治時代のことは知っていますが、同時代のフランスのことは想像できませんでしたので、この映画を見て、戦争が始まるまでのフランスの華やかな時代を映像で知ることができました。(3年生 T.Kさん)

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今回の訪問では、アンスティチュ・フランセの「自由に生きたい女性のためのフランスの本」をいただきました。その中には、2022年のノーベル文学賞を受賞されたフランスの作家、アニー・エルノーさんの代表的な著作も紹介されています。(引率教員 永野)。

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ヴィーガン料理

グローバル化の進展からも、また、食や健康への意識、新しいライフスタイルなどの面からも、ヴィーガン料理が注目を集めています。
今回、ヴィーガン料理専門レストラン、M's Table POMPADOUR (エムズ ターブル ポンパドウル)を訪問しました。
有名なブランジェリー「ポンパドウル(POMPADOUR)」の本店は、横浜の元町にあります。M's Table POMPADOURは、そのブランジェリーの2階にあります。Mは、元町とみんなを意味しています。M's Tableでは、動物性の肉・魚介・卵・乳製品・白い砂糖を使用せず、植物由来の食材のみで、バランスよく美味しい料理が提供されています。

ヴィ―ガン・店.JPG

学生の感想

ヴィーガン料理には、ソイミートハンバーグやソイミートスパゲッティなどがありました。私は、ノンエッグオムライスを食べました。ヴィーガン料理を食べるのは、初めてで、卵に味や食感を似せるための工夫が施されており、良い意味で味わい深い味がしました。ケチャップライスが、ノンエッグに合う味で作られていると思いました。(3年生 K.Yさん)

ヴィ―ガン・オムライス写真.jpegヴィ―ガン・スパゲッティ写真.jpg

私はプリンを食べました。以前、ケーキ屋さんで働いていた時に、「ヴィーガンでも食べられるものは置いてありますか?」と聞かれたことがあります。お店の商品には、すべてに動物性の食材が使用され、バター、卵、牛乳がほとんどのお菓子に入っていました。お客様の要望に沿う商品はなく、当時の私は、それらが入っているに決まっているのに、どうして聞くのだろうと思っていました。
しかし、M's Tableでは、プリンに、有機豆乳、ココナッツミルク、かぼちゃパウダーを使用していました。いつも食べるプリンとは少し違い、甘さが控えめ。とてもなめらかで、ほのかに豆乳味でとてもおいしかったです。他にもスイーツがたくさんあり、ヴィーガンの方も、そうでない方も楽しめるお店でした。
日本でも、健康にも良いヴィーガン料理が今よりも普及し、食事の選択肢が広がればよいのに思いました。(3年生 W.Mさん)

ヴィ―ガン・プリン写真.jpeg


フィールドワークでは食文化にも触れ、日々の生活を見返すきっかけになりますね。目で見て、口で味わって、耳で聞いて、と五感を働かせるフィールドワークについて興味を持った方はぜひイブニングオープンキャンパス(10月28日)においでください。在学生の様々な体験談を聞いてもらうことができると思います!

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地域デザイン領域

今回の「グローカルフィールドワーク」では、横浜にあるシルク博物館を訪問しました。

横浜は、開港以来、日本を代表する港町として繁栄し、中でも、当時の主要な輸出品であった生糸の集積地として発展しました。日本の各地から横浜へ運ばれた生糸は、世界各国に輸出されました。蚕糸業から絹製品の製造、輸出にいたるまで、幅広く学ぶシルクについて学ぶ機会を持つことができました。シルク博物館の訪問にご対応いただき、シルク博物館の館長、学芸員、職員のみなさまに深く感謝いたします。

学生の感想

シルク博物館1.JPG
(シルク博物館1)

シルク博物館は、横浜開港百年記念事業として、1959年3月に開館した場所です。ここでは実際に生きている蚕(かいこ)を観察することができ、どのように繭を作るのかなど普段見ることができないものが見られます。実際に蚕を観察できるだけでなく、繭を作る蚕を見ることができ、機械を使って蚕が作った繭の糸を集める様子も見られて、とても貴重な体験をさせていただきました。(3年生 O.K.さん)

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(シルク博物館2)

横浜は、日本の開国後当初に開かれた港で、シルクの生産地ではなく、集積地として栄えました。しかし、現在では、国産のシルクは減少するいっぽうで、中国の生産量が世界一位となっています。シルクは、動物性の天然繊維に含まれます。化学繊維は、そのシルクをめざして作られています。1頭の蚕から一本0.02ミリと細い糸が採れ、1,300mのシルクを採ることができます。蚕のさなぎは、釣りの餌として利用されたり、蚕のふんから染料を採ったり、肥料としても利用されるなど、蚕は、さまざまな用途で使用されます。(3年生 D.A.さん)

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(シルク博物館3)

この研修では、蚕の特性、蚕の成長過程などを、実際に観察して、絹の原材料である生糸の生産について学びました。蚕の飼育から製糸までの多くの工程と手間を知り、蚕の命を犠牲にしていることを知りました。改めて、衣服の手入れやリユースの重要性に気付かさました。蚕の命をいただいていることに感謝しながら、絹製品を大切に使用していきたいと思います。(3年生 S.T.さん)

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(シルク博物館4)

シルク博物館の一階では、シルクに使う糸を作る蚕の生態や機械を使った糸巻きの様子、シルクの歴史等が展示されています。子どもにも分かりやすい解説や機織り体験等で、シルクや生糸の貿易への理解を深めることができます。
二階の「シルクのあゆみ」という展示スペースには、日本の和服が時代ごとに展示されており、美術館のような雰囲気で衣服の歴史を辿ることができます。
学芸員の方からお話を聞きながら観察できたので、より詳しく知ることができ、普段できない貴重な体験をたくさんすることができ、とても良い研修になったと感じました。(3年生 K.Yさん)

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(横浜スタジアム前で)

シルク博物館に向かう途中で、横浜スタジアムの前を通過しました。研修期間中は、試合がありませんでしたが、横浜のど真ん中にある横浜スタジアムは、迫力があって、とても綺麗な外観でした。


歴史、ファッション、建築、街づくりなど幅広い学びをフィールドワークでは得ることができます。様々なプロジェクトや課外活動に参加している学生の話を聞きたい人はぜひイブニングオープンキャンパス(10月28日)においでください。少人数での対応なので、在学生としっかり話がしてもらえます。

また、公募制入試対策講座を10月9日に開催します!学科教員が講師となり、実践的なアドバイスをしますので、受験を考えている人はぜひご参加ください!

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