第2回ジビエ料理コンテスト家庭料理部門に、管理栄養学科学生が考案した「しし肉洋風ちまき」が入選しました。
ジビエとは、フランス語で、狩猟によって捕獲された野生鳥獣のことです。ジビエをより日常的な食材として普及していくことを目的として、国産ジビエ(イノシシまたはシカ)を利用した、「家庭料理」または「給食アイデア料理」のオリジナル・レシピのコンテストが国産ジビエ流通規格検討協議会(事務局:一般社団法人 日本ジビエ振興協会)主催で行われました。この事業は農林水産省「鳥獣利活用推進支援事業 その1」の一環です。
広島女学院大学管理栄養学科はカゴメ(株)、安芸太田町と産学官連携協定を結んでいます。今年度は安芸太田町のイノシシ肉とカゴメ(株)の商品を用いたレシピ開発に取り組みました。安芸太田町の課長様からのご助言により、コンテストに応募したところ、200レシピを超える応募の中から、家庭料理部門に見事入選しました。
入選料理の「シシ肉洋風ちまき」
入選作品を考案したグループリーダー植田智美さんのコメントです。
カゴメ×安芸太田町との産学官連携における活動の一環として、フードフェスティバルに向けたメニュー開発だけではなく、農林水産省のジビエコンテストにも挑戦させて頂きました。
フードフェスティバルでは、私たちの班のメニューを提供するまでには至りませんでしたが、今回ジビエコンテストで「シシ肉洋風ちまき」で入選という嬉しい結果を頂きました。何となく応募してしまいましたが、結果が届いて「安芸太田町の猪肉の知名度アップだけではなく、猪肉を市場流通させるための国の活動にも貢献できた」と達成感でいっぱいになりました。また「何事も挑戦することが大切であり、日々の努力を怠ってはいけない」と夢実現に向けた姿勢を学ぶ機会にもなりました。
今回このような結果を頂けたのは、ジビエコンテスト応募を勧めて下さった安芸太田町様を始め、メニュー開発にご尽力頂いたカゴメ様、先生方、そして一緒に頑張った仲間の存在があったからだと思います。今後も産学官連携の活動では、学生ならではのアイディアを仲間とともに出し合って、より充実した活動を行っていきたいと思います。【植田智美】
一般社団法人 日本ジビエ振興協会 第2回ジビエ料理コンテストサイト
管理栄養学科、カゴメ(株)、安芸太田町は産学官連携の一環として安芸太田町の産物であるシシ肉メニューを考案しました。
10月28・29日に開催されたフードフェスティバスに向けてメニュー開発に取り組みました。今年度のプロジェクトチームは管理栄養学科1~3年の18名。3グループに分かれて、試作を繰り返し、メニュー開発を行いました。
プロジェクトチームの挑戦を紹介します。
7/28 安芸太田町の食材及びカゴメ(株)の商品の説明会を開催
【カゴメ(株)や安芸太田町の職員の皆さんの説明を聞く様子】
8/28 学生3グループによるメニュー考案・試作 学内中間報告会
【各班の試作品を試食して講評する様子】
9/15 各グループのメニュー試食会・プレゼンテーション
カゴメ(株)中四国支店1階キッチンで試食会を行いました。各グループが2品、開発したメニューを調理しました。その後メニューを紹介するプレゼンを行い、試食後に関係者の皆様から講評をいただきました。各グループがフードフェスティバルに提供するだけではなく、安芸太田町において、地元での提供を期待する提案をしました。
【調理・プレゼン・試食の様子】
Aグループ:食を通して安芸太田町と繋がろう
料理名:シシ肉洋風ちまき、シシ肉のバジじゃが
Bグループ:安芸太田町自慢を ミラクル美味しく、楽しく!
料理名:ミラクルボール、シシジャオロース
Cグループ:そうだ!シシ肉を食べに行こう!~自然を おいしく 楽しく~
料理名: シシトマまん、T・Bバーガー
フードフェスティバル、カゴメブースでの提供メニューは、Bグループ「ミラクルボール」に決定しました!
10/6 大学で最終メニュー試食会実施
【カゴメ(株)や安芸太田町の職員の皆さんに最終説明をする様子、試食の様子】
10/25 フードフェスティバル提供準備
フードフェスティバルでの提供食数は300食です。肉団子を900個を一つずつ丸めて作りました。急速冷凍して準備完了です。
【調理の様子】
10/28・29 ひろしまフードフェスティバル「ミラクルボール」販売
いよいよ当日を迎えました。10/28・29 ひろしまフードフェスティバル カゴメブースにて「ミラクルボール」を販売しました。
3個で200円!レシピ付きのチラシも配布しました。あいにくの雨でしたが、たくさんの方が来場してくださいました。
【会場の様子】
【ミラクルボールと配布チラシ】
最後に各グループの代表学生のコメントを紹介します。
Bグループ代表学生のコメント
私達は、このプロジェクトを通して1つのことをやり遂げる大変さを学びました。まずフードフェスティバルに出展したいメニューを考案することが大変でした。どうしたら、シシ肉をほどよい噛みごたえのある食感になるのか調理方法を工夫したり、カゴメ株式会社の商品を生かしながら料理を思案しました。最初は曖昧だったアイデアも、何度も試作を重ね具体的な形になっていくうちに考えることが楽しくなっていきました。また試作を通して指示をとる人・アイデアを出す人のなど個々の行動の重要性を知ることができました。カゴメキッチンでの調理は、人前で調理するという機会は滅多にないことであり貴重な体験をさせていただきました。最初は緊張していましたが、安芸太田町・カゴメ株式会社の方々と和気あいあいと話をしながらリラックスした雰囲気で調理することができました。
Bグループ代表 川崎夏美
Aグループ代表学生のコメント
Aグループでは「食を通して安芸太田町と繋がろう」というテーマでメニュー考案を行いました。プロジェクト開始早々は、普段縦とのつながりがないということもあって、グループ全員が遠慮をしながらの活動でした。しかし、協議を重ねるごとに少しずつ、自分の意見を言い合える関係となり、カゴメキッチンでの試食会ではAグループ全員の力を十分に発揮するとともに、楽しみながら活動に取り組むことができました。残念ながら、私たちの考案した「シシ肉洋風ちまき」と「バジじゃが」をフードフェスティバルで提供するまでには至りませんでした。しかし、素材を活かしたメニューを考案することの重要性や、喫食者の気持ちを思ってメニューを考案することの大切さなど、普段の授業では学ぶことができないことに気付くことができました。また、今回のプロジェクトは、考案したメニューを通して安芸太田町との繋がりを築くだけではなく、私たち自身も、グループ全員の繋がりや、カゴメ様や安芸太田町の方々との繋がりなど多くの繋がりを築くきっかけとなりました。これからは、私たちが様々な経験を重ねることができることに感謝して、多くのことに前向きに挑戦していきたいと思います。
Aグループ代表 植田智美
Cグループ代表学生のコメント
フードフェスティバルでの提供に向け、1食分で安芸太田町のシシ肉の魅力をどれだけ伝えられるか、どうやって伝えようかとても悩みました。安芸太田町について調べるところから始め、グループのメンバーで協議を重ねた結果、「フードフェスティバルでのシシ肉の提供が安芸太田町の地域活性につながって欲しい」という思いが高まり、メニューを考案しました。その中で、何度も試作を行いましたが、カゴメ株式会社から商品を提供していただいたおかげで、妥協することなくメニュー考案を進めることができました。試食会当日も、カゴメ様の素敵なキッチンで調理ができ、いつもと違う雰囲気の中、皆様との会話を楽しみながら調理することができました。残念ながら、Cグループのメニューは選ばれませんでしたが、安芸太田町の魅力を伝えるメニューになったと思っています。また、私たちも安芸太田町のことを知るよい機会となりました。今回、このプロジェクトを行えたことは、3年生にとって大きな経験となりました。また、初めて学外で活動をする1,2年生にとっても大きな自身になったことだと思います。安芸太田町、カゴメと繋がるだけでとどまらず、私たち管理栄養学科の他学年の学生がつながる機会でもあったため、両者がよい刺激を受けました。本当に思い出深い挑戦となりました。
Cグループ代表 中下涼
プロジェクトを振り返って
管理栄養学科、カゴメ(株)、安芸太田町の産学官連携協定は今年で3年目を迎えます。毎年プロジェクトチームを立ち上げて、取り組んでいます。2015年度には、地元の大自然体験会に参加。子どもたちに向けて「トマたま豚丼」の提供を行いました。2016年度に開発したメニューは、安芸太田町学校給食に採用されました。
プロジェクトの良さは、大学で学んでいることを、実社会で活かすことができる点です。また、一人ではなかなか出てこないアイデアや視点も、学生、企業、地域が連携すると新しい発見が生まれます。
今後も新たな挑戦を続けます!
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今年度、ウオクニ株式会社において給食経営管理臨地実習でご指導をいただきました。
実習前後も含めて、長期間のご指導をいただき、12月8、9日にコラボ弁当として社員食堂で提供させていただくことができました。
http://www.uokuni.co.jp/program/collabo/collabo_page12.html
「しっかり食べて肥満予防」がテーマでした。
メニューは以下の通りです。
①サワラの唐揚げ 塩葱ソース
②桜色シューマイ・ボイルキャベツ
③ブロッコリーの辛子和え
④杏仁豆腐
⑤中華ポテト
⑥高野豆腐のチゲ煮
⑦糸こんにゃくのチャプチェ
1,000食を超える弁当の給食献立を考えることは、見た目や味の工夫がとても必要であることを学ぶことができました。調理工程や盛り付けを考えた献立作成の難しさも痛感しました。
喫食者の方からは「色合いがきれいだった」「全体的においしかった」などのご意見をいただき、とてもうれしく思っています。
貴重な機会をありがとうございます。