人文学部 日本文化学科 ニュース

第2回のブックトークでは、様々な本の「面白さ」にふれることができました。

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ハラハラ、ドキドキの展開が続き、最後の数頁になって真相が分かる面白さ。個性ある語り手の語り口の面白さ。題名にしかけられた作者の企みに気づく楽しさ。自分も含めてみんなが知っている事柄や多くの人が経験してきたことの意味を、あらためて再発見する面白さ。映画化された作品と原作の違いに気づく面白さ。好きな作家の本を持ち、その作品にのめりこめることの幸せ。多様な角度から読書の楽しさが語られ、フロアからも活発な質問や感想が出されました。

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取り上げられた作品も、文学賞を受賞した話題作、外国文学の古典、同年代に広く読まれた感動作、生き方を教えてくれた本、美しい装丁に見入ってしまう本等々、多彩で広がりのあるものでした。「本って、こんなにおもしろいんだ」、「たった一冊で本のおもしろさを知った」、複数の学生から出されたこれらの言葉が印象的でした。

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1年生のブックトークが始まりました。学生はそれぞれにとって思い出深い本を紹介しました。

どれも心惹かれるものでした。小さな頃に読んでもらった大切な絵本も何冊か紹介され、読み聞かせが始まると、教室が温かい空気に包まれました。

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何度も何度も読んで痛んでしまった本を修繕してもらい、今も大切に持っているという話がありました。家族から送られた世界に一冊だけの本のお話もありました。「絵本には、短いお話の中に大切なものが詰まっている」、「この絵本から、何をするにしても近道をしてはいけないと教えてもらった」等の言葉が、心に響きました。

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自分が打ち込んできた部活動の競技に関わる本のお話も、実感のこもったものでした。

また、数学に関わる本の説明では、黒板がうまく使われ、授業を受けているような気分になりました。

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お気に入りの作家の関連性のある本の紹介もユーモアを交えてなされ、「読んでみたい」という気持ちになりました。

ネタバレにならないよう、ちょうどいいところで、「続きは読んでください」で結ばれ、読んでみたいと思った人も多かったようです。何冊かの本は、その場で貸し出されました。

次回の発表も楽しみです。引き続き紹介したいと思います。

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日本語教員養成課程の4年生の国内実習が終わりました。これまで、本学の「外国語Ⅱ(日本語)」の授業で、11月1日、8日、15日、22日、29日と5回にわたり、「お知らせメール」「問い合わせメール」「お願いメール」「アンケート用紙の書き方」「レポート・論文の書き方」について、45分の授業を担当してもらいました。実習最終日のテーマは「レポート・論文の書き方」です。

まず実習生が留学生に質問します。「みなさんはこれまでに論文・レポートを書いた経験はありますか?」
留学生は答えます。「自分の国の大学で書いたことがあります」「今大学で毎週レポートを書いています」
そうです。留学生か日本人学生かにかかわらず、レポートを書くという行為は、大学生活において欠かせません。そして、留学生のみなさんは、日々、日本語でレポートを書くことに苦戦しています。

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今回は、問題のある文章を見ながら、どこがおかしいか問題点をあげてもらうという活動でした。段落の始めの字下げ、段落の分け方、段落の始めに「まず」「次に」などの順番を表す言葉を入れること、自分の感想を書いてはいけないこと、レポートにそぐわない表現は何かなど、次から次へと活発に意見が出てきます。実は、何人かの留学生は、前期に、論文・レポートの書き方について少し勉強しています。今回の授業で、以前勉強したことを、忘れていないことが確認できました。

とはいえ、実際に自分で日本語のレポートを書くとなると、適切な表現が思い浮かばなかったり、どのように展開させたらいいのかわからなかったりと、なかなか思うようにいかないものです。ぜひぜひこれからも実際に書くという行為を通して、どのような書き方がよいのかを学んでいってほしいと思います。
授業が終わってから、今回の授業を担当した実習生に感想を聞いてみました。
今回が最後ということもありこれまでの授業の様子を見聞きした分教室活動をイメージしやすかった、学習者のみなさんに助けてもらえ無事終えることができた、とのこと。しかし、振返ってみるとまだできることがあったと感じているそうです。
年明けには3年生向けの実習報告会を行います。そこで、彼女たちがこの実習を通して何を感じたのか、生の声を聞き、来年の実習指導に役立てたいと思います。

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