人間生活学部 管理栄養学科 ニュース

地域での活動

11月23日(土)にNPO法人を運営されている石橋さんのお店で、子どもたちと餅つきの活動を行いました。今回使用したもち米は、10月26日に稲刈を行った田んぼで収穫されたものです。ボランティアに参加した学生たちからの報告です。

活動報告

子どもたちよりも一足先に活動場所に到着した私たちは、昼食で提供する雑煮と炭火で焼いた餅にかけるトッピングの準備をしました。子どもたちが到着するとまず、餅つきの体験をしました。はじめに石橋さんから餅つきの説明があり、やり方を教えてもらいました。みんな石橋さんの様子を興味津々で見ていました。唐臼という足踏み式の餅つき機を使用し、子どもたちが交代で餅をついていきました。体重をかけてリズムよく踏んで餅をつき、とても楽しそうにしていました。

①餅つき足踏み式.jpg

つきたての餅は雑煮に入れ、具材は里芋、人参、かまぼこ、ねぎにしました。調理班の子どもたち3名が雑煮の盛り付けを手伝ってくれ、とてもスムーズに準備ができました。みんな、何度も雑煮をおかわりしてくれてうれしく思いました。石臼を使い大豆をひいて、きなこを作る体験もしました。石橋さんが作って下さったお餅も、炭火で焼きながらみんなが持ち寄った、思い思いのトッピングをのせて食べました。お餅のトッピングは何が美味しかったか聞くと、きなこやツナが美味しかったと笑顔で楽しそうに答えてくれました。

②炭火もち.jpg

昼食の後は、私たちが用意した冬野菜やお正月に関する食育クイズを行いました。お正月についての問題は、聞いたことがあり答えが分かっていた子もいて、嬉しそうにクイズに参加してくれました。

③餅つきクイズ.jpg

感想

私は、友人に誘われて今回が初めての参加でしたが、子どもたちと接することが好きなので、この企画に参加することが出来て良かったです。普段の生活では触れることがない足踏み式の餅つき体験もできて良い経験になりました。食事の準備の際は、雑煮の手伝いなど子どもたちにどう伝えると分かりやすいかを考えながら行動しました。石橋さんが説明の時にしておられたように、2つや6つと具体的な数字を伝え、一度見本を見せるとスムーズに伝えることができることが分かりました。子どもたちが餅つきやきな粉づくりを一生懸命体験している姿や、自分たちで作った餅を美味しそうに食べている姿を見ることが出来て良かったです。楽しんでいる子どもたちの姿をみていると、私も楽しい気持ちになりました。私たちが考えた料理やクイズで喜んでくれてほっとしました。無事に体験を終えて、笑顔でみんなを見送ることが出来て良かったと思いました。伝統的な餅つきの体験や子どもたちとの関わりなど、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

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今回のボランティアでは子どもたちと関わり、活動を支援するだけでなく、実際に私たちも足踏み式餅つき機での餅つきや石臼をつかってきな粉を挽くなど、貴重な体験をさせていただくことができました。子どもたちが餅つきやきな粉作り、お餅を網で焼いて食べている様子はとても楽しそうでした。また、お餅をお雑煮として提供した際に子どもたちや保護者の方から「美味しい」との言葉をかけていただきました。私たちが事前に考えた食育クイズも積極的に参加している様子が印象的であり、今回のボランティアで多くのやりがいを感じることができました。今後も積極的にボランティア活動に参加し、誰かの役に立てるようなことをしていきたいです。


(管理栄養学科1年 田中、横田、羽倉、藤原、庁)

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11月30日(土)に2019年度の管理栄養学科卒業研究発表会が開催されました。

発表会全体①.JPG

大学4年間の集大成として,学生が研究した成果を堂々と発表しました。発表時間10分のなかで、わかりやすく目的、方法、結果、考察を発表しています。

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会場からも多くの質問がされました。

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学生は質問に対して、一生懸命に答えました。

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11研究室からの発表も終了し、課程主任の渡部先生から総評と努力した学生達にねぎらいの言葉がありました。そして、3月の国家試験に受験者全員が合格するように頑張りましょうと励ましがありました。

課程主任挨拶⑥.JPG

【2019年度の卒業研究の題目】

辛味感覚の研究 -第2報-(石村研究室)

嚥下調整後の調製作業における食品衛生面の課題と改善の取り組み(村上研究室)

香味野菜や香辛料の付加によるニオイに対する気分の快・不快の変化-第1報 煮魚について(石長研究室)

香味野菜や香辛料の付加によるニオイに対する気分の快・不快の変化-第2報 焼魚について(石長研究室)

幼児期における食生活の実態把握と食育効果の検討(下岡研究室)

ジュニア選手に対する栄養教育教材の効果の検討(下岡研究室)

知的障害特別支援学校における食育の現状と課題(渡部研究室)

食肉調理における嚥下調整食の検討(渡部研究室)

調製アイスクリームにおける混入物が物性に及ぼす影響(佐藤研究室)

不足しがちな栄養素を補う調整アイスクリームに関する研究(佐藤研究室)

ヒト肝癌由来細胞株におけるポリフェノールの細胞死誘導機構(土谷研究室)

クルクミンによる炎症性サイトカイン誘導性の細胞死促進機構(土谷研究室)

女子大学生を取り巻く食環境整備や食育支援のための課題分析(市川研究室)

ヒスチジン及びタプシガルギンのβ-ヘキソサミニダーゼ遊離率に及ぼす影響(妻木研究室)

小児食物アレルギーデイキャンプでの取り組みと課題~第11報~ 児を取り巻く環境ごとの課題と保護者の要望に対する支援体制の検討(妻木研究室)

痛風・高尿酸血症治療食と普通食の献立本におけるP/K比および栄養素量,野菜重量の比較(野村希代子研究室)

食事選択による尿pHへの影響(野村希代子研究室)

餡の練り工程が餡粒子の形状に及ぼす影響(野村知未研究室)

餡への副材料の添加がにおいとテクスチャーに及ぼす影響(野村知未研究室)

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2019年11月7日~10日に第58回東洋・東南アジアライオンズ(OSEAL)フォーラムが「平和を学び、祈る」というテーマで開催されました。その中のイベントの一つとして、11月9日(土)に広島大学医学部連携の糖尿病関連セミナー「糖尿病料理コンテスト」が実施され、管理栄養学科3年の16名が参加しました。この糖尿病料理コンテストは、病院の栄養部門の方や広島県内の管理栄養学科のある大学の学生など6施設が参加し、会場に来られた一般の方に試食後に優秀施設を投票して頂き、優勝、準優勝を決めるコンテストです。優勝した施設には、考案した料理をホテルで2週間ほど提供できる特典もあります。今回のイベントは通常の料理コンテストと違い、広島県産の食材を活用して糖尿病の方にお勧めできる料理に仕上げ、さらにステージでプレゼンテーションを行います。

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私達はイベントのコンセプトである「今日からできる広島県産品を活用した糖尿病食」を基に簡単に作ることのできる【レモン香る広島サーモンとちりめんの炊き込みご飯】を考案しました。学生が主体となり、レシピ作成から始め、当日には試食を調理して300人に提供しました。

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残念ながら優勝には届きませんでしたが、コンテストに参加したことで衛生面に配慮しながら美味しい食事を提供する難しさや、来場者の方々に「美味しい」と言って頂けたことによる達成感を得ることが出来ました。この料理コンテストでの学びを活かして、管理栄養士になるためにこれからも勉強に励んでいこうと思います。

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報告:
 糖尿病料理コンテスト 女学院チームリーダー
 管理栄養学科3年 國本佳菜

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