毎年、ウオクニ株式会社が運営する給食センターで給食経営管理臨地実習のご指導をいただいています。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、施設での実習はできませんでしたが、大量調理の献立作成についてのご指導をいただき、コラボ弁当として提供することができました。
テーマは「野菜たっぷり彩り弁当」で、昼食のヘルシーバランスメニューとして提供されました。野菜が多く健康に良さそうなメニューでテーマにあった献立であると好評価をいただきました。
これは掲示していただいたポスターです。
献立を作成した学生のコメントを紹介します。
私たちは給食経営管理臨地実習において、管理栄養士の先生に献立作成についてのご指導のもと、コラボ弁当を提供させていただきました。今回のコラボ弁当では野菜、きのこ、たけのこなどの食物繊維を、調味料には、塩麹、みそ、酢などの発酵食品を使用しました。腸内環境を良くしてお腹の調子を整える食物繊維と発酵の力で身体を整えられるように身体にやさしい弁当を考案しました。
管理栄養士の先生には作業工程の調整や献立の改善をしていただき、コラボ弁当の実現がされたことを感謝いたします。喫食アンケートでは「野菜が美味しく味付けがちょうど良かった」「健康に良さそう」などの喫食者の声を伺い、達成感を味わうことができました。
今回の実習を通して、大量調理の食事を提供するためには栄養面や嗜好を考えることに加え、作業環境や調理や盛付けの作業人員に適したメニュー考えることや調理部門と連携しながら献立を考えていく必要性を学びました。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
3月20日(土・祝)に春のオープンキャンパスを開催しました。
管理栄養学科には、保護者も合わせて70名近くの方にご参加いただきました。
多数のご来場、誠にありがとうございます。当日は、感染症対策として来場時の検温や前後左右の座席を空けるなど対応を行いました。管理栄養学科のプログラムを紹介します。
学科説明・入試説明
まず、管理栄養学科学科長の市川知美教授より、大学4年間での学びの内容、目指せる資格・免許、管理栄養士国家試験や就職実績について説明がありました。また、実践力の向上に繋がる具体的な活動内容として、本学独自の取り組みである海外研修プログラムや企業との共同開発、地域貢献が紹介されました。
入試については、オープンセミナーでの学びの成果を口頭試問でアピールする「オープンセミナー入試」と、これまでの経験や夢・目標を自己アピールシートと口頭試問で説明する「自己アピール入試」の特徴が紹介されました。
模擬授業 「対象者に合わせた食支援~食の提供と提案~」
続いて、管理栄養学科の渡部佳美教授より、給食経営管理論に基づいた模擬授業がありました。給食とは、「特定かつ多人数の者に対して継続的に食事を供給すること」であり、学校や事業所、高齢者施設、病院などで、それぞれ対象者や目的に応じて作られています。特に学校給食は、学校教育活動の一環として「生きた食材」として活用されていることを知ることができましたね。皆さん、熱心にメモを取りながら聞いてくれていました。
また、実際に給食経営管理実習で提供したクリスマスランチの紹介があり、管理栄養学科3年生による栄養指導のプレゼンテーションが行われました。実際の授業の様子をより身近に感じることができたようです。
学生報告「私の学びと成長日記」
最後に、管理栄養学科3年生の学生が、「私の学びと成長日記」として、成長に繋がる授業や活動のクイズが行われました。参加者の高校生には3択のパネルを上げて、答えてもらいました。全問正解できたかな?
では、実際に出題されたクイズを紹介します。
「5つの基本味とは、甘味・酸味・塩味・苦みとあと一つはどれでしょう???」
「①辛味、②うま味、③渋味」
↓↓↓
正解は、「②うま味」です! 調理を科学的視点で考える調理科学は1年生から学びます。調理に対してより関心が深まり、普段の料理にも活かすことができます。
そして、広島女学院大学だったからこそ、管理栄養学科だからこそ私が成長できたと実感していることを各学生が発表しました。
3年間の大学生活から、専門的知識を得たことはもちろん、学外実習を通して社会人の在り方を経験でき、グループワークを通してリーダーシップや仲間を受け入れる力を身に付けることができました。1年生のときは目標が定まっていませんでしたが、現在は病院や食品企業、ドラッグストアの管理栄養士として、食の大切さや楽しさを伝え、人の健康をサポートしていきたいとの抱負を語ってくれました。今後の成長が楽しみです。
学生たちは様々な経験を通して食べる喜びを発信し、伝える力を育んでいます。
夏のオープンキャンパスでも、管理栄養学科の魅力を伝えていきます。どうぞお楽しみに♪
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2月9日に、JA牛田支店で地域の方々と味噌作りの体験をさせて頂きました。この活動には1年生~3年生までの食育サークル部員6名が参加しました。
味噌の原料となる大豆は、2日前からたっぷりの水に漬けて吸水させておき、当日は、この大豆を圧力鍋専用のザルに移し替え、そのまま水を加えた圧力鍋にセットして20分間加熱しました。火力の調整が難しかったのですが、みんなで声を掛け合って上手く大豆を蒸すことができました。
次に蒸した大豆をマッシャーで潰しました。大豆が熱いうちに素早く潰すことを意識し、ペースト状になるまで行いました。大豆が人肌まで冷めたら、塩入りの米麹を加えてしっかりと混ぜる作業です。この麹が大豆を発酵させて味噌になります。大豆と同じくらいの量の米麹が加わって、混ぜる作業は大変でしたが、皆で交代しながら混ぜていきました。最初は慣れない手つきでしたが、作業を進めていくうちにコツを掴み上手く取り組む事ができました。豆を潰していくと、大豆の良い香りがしてきて、どんな味噌が出来上がるのか皆ワクワクしながら作業をしていました。
大豆と麹をしっかり混ぜた後は、野球ボールくらいの量を手にとり、空気を抜くように丸めて、味噌樽に投入!空気が入らないようにしっかり詰めて表面を平らにし、カビが繁殖しないよう焼酎を霧吹きで吹きかけて消毒しました。そして味噌の表面を空気に触れさせないようぴったりとラップをしたら、塩の入った袋で重しをし、容器と蓋の隙間を無くして、空気ができるだけ入らないようにしました。蓋をした後も上から消毒とラップをして雑菌が入らないように心がけました。
実際に味噌作りを一から体験したことで、想像していたよりも味噌作りを身近に感じることが出来ました。また、この活動を通して学年の壁を超えた交流をする事ができ、とても楽しい体験となりました。半年後に味噌が出来上がったら、食育サークルのみんなでおいしい味噌汁を作りたいと思います。
今後も食を通して地域の人達との関わりを大切にして活動していきたいです。
今年はコロナ禍により地域での食育活動がほとんどできませんでしたが、このような貴重な体験の場を与えてくださったJA 広島市の職員の皆さまやレディースクラブの皆様に、感謝申し上げます。