ハワイで行う2022年度の管理栄養海外フィールドワークがスタートしました。今回は、2年生2名と1年生5名の計7名が参加しています。海外への渡航が初めての学生が多く、出発前は不安と期待で少し緊張した面持ちでしたが、昨年参加した先輩達が見送りに駆けつけてくれ、勇気づけられた様子でした。こちらの写真は先輩達からもらったお守りです。
ハワイ到着後は、精力的に活動しているようです。学生達から届いた報告をご覧ください。
学生からの研修報告
今日から管理栄養海外フィールドワークがスタートしました!ハワイに着く前の飛行機では豪華な機内食に思わず気を取られて寝る時間が少なくなってしまったので、一日中睡魔と戦っていました。ハワイに着いてからはロイヤルハワイアンセンターでポケ丼を食べて、14時頃からダイヤモンドヘッドに登りました。山頂で見た水平線は今までの疲れを忘れてしまうくらい綺麗でした。
そのあと17時からハイアットリージェンシーファーマーズマーケットに行き、夜ご飯や次の日の朝食を買いました。今日は現地の人と英語で触れ合う機会が少なかったので店員さんと会話できたのが今日の1番の収穫です。明日はプナホウ高校での発表があるので頑張りたいと思います!
管理栄養学科1年 H.E. & K.M.
2日目は、少し疲れが残っていましたが、プナホウ高校の生徒さんと元気に交流しました。緊張しましたが、楽しくゲームやクイズなどをすることができました。折り紙で作ったひな人形も喜んで貰えて嬉しかったです。その後、一緒にお昼ご飯を食べて校内を案内してもらいました。最後には、安全な帰り道を教えてくれるなど、とても優しい生徒さん達でした。短い時間でしたが貴重な体験をすることができました。
午後からは、スーパーマーケット巡りをし、個人課題に取り組みました。日本との違いを比較しながら商品を見たり、購入したりしました。
また、今日は旅行会社の特典である、デラックス朝食クーポンをかけて20,000歩を目指して歩きました。みんなクタクタになりましたが、20,000歩を達成し、無事にホテルへ戻ることができました。明日は工場見学とホームビジットがあるのでしっかり休みます!
管理栄養学科2年 Y.H. & H.I.
引き続き、良い研修になるよう頑張ってくださいね。
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管理栄養学科では、年に5回、学外での臨地実習の報告会があります。学外での臨地実習は、3年生の後期から始まり、高齢者福祉施設や保育園、保健所や保健センター、4年次では病院において現場の管理栄養士の先生からご指導いただきます。
この日(2023年1月7日)は、これまでの成果を、第2回目の報告会という形で発表することになりました。
報告会では学生が進行を担当し、司会や発表時間の管理、質疑応答のマイク管理などをします。
それぞれの発表の終了ごとに質疑応答の時間があり、学生は実習内容や気づき、感想、反省、後輩への伝達事項等の発表の後、教員や学生からの質問を受けます。発表と質疑応答対応の過程で、実習内容を整理し、経験を思い返し、次の課題を見出します。各施設にお世話になった学生同士の情報交換もなされ、管理栄養士として求められる資質や自分自身がめざす将来像について、思いが醸成されてゆきます。
各教室3名のチェッカーが、同級生や下級生の聴く姿勢や、報告内容についてチェックし、会の最後に、今後のために注意の促しやフィードバックを行ないます。その後、各教員からの総評があり、報告会は終了します。
今回の報告者は初めての実習報告発表となりました。今後さらに研鑽し、自分自身が求める将来像を追求していただきたく思います。
12月23日、この日は朝から雪が降っていました。これは広島県広島市東区牛田の風景です。北国のようです。
はたして、皆来れるのでしょうか。普段、雪に慣れていないので、いつもの靴では歩くのもたいへんです。
いつも歩いているソフィア館への道も、様子が一変しています。雪は、小さい雪だるまが作れるくらい、積もっていました。
電車やバスの遅れがありましたが、幸いにも、この日は授業開始後まもなく全員が揃うことができました。そして、大豆から絹ごし豆腐と寄せ豆腐を作りました。
絹ごし豆腐と木綿豆腐(寄せ豆腐)では、豆乳の凝固の仕組みが異なります。各班数名で、2種類の豆腐を製造しました。豆乳を搾り出したり、2種類の凝固剤を使い分けたり、・・・と、色々忙しかったのでしたが、10時過ぎから始めてお昼ごろには、絹ごし豆腐と寄せ豆腐を作りあげることができました。
窓の外に、雪で白くなった斜面が見えます。2年生の熱心な取り組みもあり、心穏やかなお昼を迎えることができました。
寄せ豆腐とは別に、にがりで固めた凝固物を木枠に入れて重石をおき、木綿豆腐もできました。きれいに出来上がっています。途中で出来た「おから」は、皆で分けて自宅に持ち帰りました。
今年もおつかれさまでした。数日後から始まる2023年も、毎日元気に、愉しんでゆきましょう。
管理栄養学科では、春と秋に管理栄養学会を実施しています。
今年は、11月30日(水)に秋季管理栄養学会を実施し、2022年度に開講した科目である『栄養チャレンジ・ラボ』を履修した1・2年生による発表会を行いました。
まず、講堂で各ラボ(脳科学ラボ・食育ラボ・食品開発ラボ)の代表グループに、プレゼンテーションによる発表を行っていただきました。広い講堂で、堂々と発表されています。
講堂とアセンブリーホールをオンラインで繋げて、プレゼンテーションを聞きました。
続いて、すべてのグループがポスター発表を行いました。上級生や先生の質問に対して、これまでの学びから一生懸命回答されていました。
上級生にとっても、後輩の研究成果の発表はとても良い刺激になったそうです。
この栄養チャレンジ・ラボの発表会は今後も秋季管理栄養学会の時期に実施される予定となっています。
脳科学ラボ・食育ラボ・食品開発ラボの今後の発表が楽しみですね。発表者のみなさん、お疲れ様でした!
これからも探究心を持って学びを深めていただけるよう、教員一丸となって応援しています。
先月11月17日の木曜日チャペルでは、宗教委員の石長先生の司会進行で、管理栄養学科の近藤寛子先生がお話してくださいました。先生は、出産後すぐに娘さんのために、1カ月半の付き添い入院をされたそうです。そのときを振り返ってのお話をしてくださいました。付き添い入院とは、患者が子どもの場合、親が付き添って同じ病院に入院することを言います。
食に対して不自由な思いをし、食べたいものも食べられない、そもそも食べることすらできない、買い物にも行けない、という経験を、近藤先生は付き添い入院時にされたそうです。そういう経験をされる方はおそらくとても少なく、全体から見るとマイノリティの経験ともなりますが、それを実体験されて、管理栄養士として、それら少数の立場にある方々にも、もっと寄り添う方法があるのではないか、と思われたそうです。
近藤先生は、娘さんを出産後すぐに小児科から「付き添い入院をしてください」と言われ、娘さんと同じ病院に1カ月半、付き添う形で入院されることとなりました。
付き添い入院の場合、食事はどうなるのかというと、入院しているのはあくまで娘さんですので、ご自分の食事は自分で用意しなくてはいけません。しかし、娘さんにつきっきりで面倒をみる必要があるので、病室の外へ出られるのは、保育士さんが見守りをしてくれる1日20分間のみでした。さらにコロナ対策のため、病院では、面会や外出、付添交代の禁止など、厳しい管理の下にありました。
食事用意の選択肢としては、病院併設のコンビニか、家族の差入れしかありませんでした。その状況で1カ月半過ごすことになったのです。
付き添い入院中の1日の食事は、差入れがない場合には
〔朝〕パン,〔昼〕カレー,〔夜〕ラーメン
のような状況であり、食事の調達ができない時や、食べるタイミングがない時には、1日1食になることもある状況でした。食べたいものが食べられないのは辛さがあったそうです。
それに対して、差入れをいただいた場合には、食事は、
〔朝〕パン屋のパン,〔昼〕三色そぼろご飯・サラダ,〔夜〕ご飯・野菜炒め
のようになり、心が安らぐとともに満たされた、とのことです。そして食事というものが、いかに生活の中で大きく、それが食べられないときに、どれほど大きいストレスとなり、精神的・肉体的に負担になるのかを痛感されたそうです。
1カ月半の付き添い入院生活においては、『1食でいいのでコンビニ以外の食べ物が食べたい』という思いとともに、『管理栄養士監修のお弁当配達があったらな・・・』との思いも抱かれたとのこと。
管理栄養士が働く場所には、「病院」「学校」「福祉施設」「食品会社」「ドラッグストア」等がありますが、今回のご自身の経験を通じて、おそらく他にも、管理栄養士の需要がある場所は多いと思われたそうです。
本学の管理栄養学科で掲げる「食を通してあらゆる人に寄り添う」とは、マイノリティの人を含めた全ての人に対しての、寄り添うことであり、既存の仕事だけではなく、様々な境遇の方への思いを広げることで、仕事の可能性は大きく広がると思われました。
お話したいただいた近藤先生と司会の石長先生
このお話に関連しては、弁当や保存食の宅配、付添い入院の方のサポートなど、心の安らぎや充足を提供できる、管理栄養士ならではの仕事が見出されました。近藤先生からは、「これらにも何らかの形で携わりたい」とのメッセージをいただきました。管理栄養士の働きは、全ての方を対象とした生活の中で、多方面で求められているようです。管理栄養士として働き、全ての方の幸せに貢献できると嬉しいですね。
近藤先生、ありがとうございました。
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