人間生活学部 児童教育学科 ニュース

授業「子どもと遊び」の紹介
授業紹介

児童教育学科2年生対象の「子どもの遊び」の授業では、子どもの運動発達や運動遊びに関する事柄を実践的に学修しています。今回はその授業の一部をご紹介します。

受講生は、就学前の子どもの運動発達に関する講義を受け、幼児を対象とした運動遊びの場を仲間と協力して知恵を出し合いながら制作に取り組みました。

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多様な動きができ、遊びの要素が満載の運動遊びの場が出来上がりました。

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広島女学院大学と同じ敷地内にある広島女学院ゲーンス幼稚園の年長クラスに受講生が制作した運動遊びの場を体験していただきました。

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体験後、ゲーンス幼稚園の先生方から各チームに貴重なアドバイスをいただきました。先生方からの感想を紹介します。

<A先生による感想>
園の教員からのアドバイスを反映してくれていて、受講生の努力が見えてよかった。子どもと一緒に遊ぶことや保育者の言葉がけの大切さを実感していただけてよかった。ひらめいたことをそのまま即実践するのではなく、アイデアを整理してストーリー性をもって実践するとよりよくなると感じた。

<B先生による感想>
園児のために一生懸命運動遊びの場を考えてくれて感謝している。本番前の準備の段階で、不測の事態をいろいろと想定してそれに備えるということも大切な視点です。子ども理解をより一層深めていってほしい。

<C先生による感想>
子どもが実際に楽しそうに遊ぶ姿からも、また、終了後子どもたちの楽しかったという言葉からもよい体験になったと思った。様々な子どもがいるので一つの遊びでもその子に合わせた遊び方が工夫されていてよいと思った。

<D先生による感想>
子どもの主体性を育もうとする保育者としての視点は大切であるが、今回の体験のような場合は、ルールをまず園児に理解させて、守らせるというのも大切であると思う。臨機応変に対応することも重要で、活動の目的があればその目的を意識することが求められると思う。

単元学修後の学生の感想を紹介します。

「私たちのグループはボールを投げたり橋を渡ったりと"物を操作する動き"や"体を移動する動き"の多い運動遊びの場を考えました。男の子は投げることが好きなのか、ボールがよく箱の中に入っていたように思います。女の子もしっかりとルールを理解して、ボールを投げたり、橋を渡ったりして楽しそうに遊んでくれていたので安心しました。しかし、ライオンと猿それぞれの箱に投げていいよと最初に説明したが何故かみんな、ライオンの方に投げていたのでそこが不思議でした。利き手が関係しているのかなと疑問に思いました。けれど、子どもたちが「楽しいこの遊び」と言ってくれた時は本当に嬉しくて、頑張って作ってよかったなと思いました。また、こういう機会があったら今回よりもハードルを上げていい作品が作れるといいなと思いました。いい体験が出来ました。ありがとうございました。」

「最初は楽しく滑っていた子どもたちだったけれど、ずっと同じことの繰り返しなので最後の方は飽きていたので、事前に色々な滑り方を考えておけばよかったと思いました。また、最後のチームになるにつれて滑り台が壊れてきて残念でした。背の高い子どもには少しビニールの屋根が邪魔そうでした。しかし、頭から滑ってみようとか、仰向けで滑ってみようなど子ども同士で楽しそうに会話していて嬉しかったです。今回滑り台を作ってみて、どうしたら子ども達が楽しめるかを考えてビニールの屋根をつけてみたり、星を貼ってみたり、滑り台が崩れないように中にペットボトルをいれて補強したり、たくさん考えて、保育者は子どもと遊ぶ時にこのようにたくさんのことを考えていると知ることが出来てよかったです。」

「自分達で作った遊び場でゲーンス幼稚園の子ども達が楽しく遊んでいる様子を見て安心し、私自身も楽しく授業に参加することが出来た。子ども達が私達の遊び場の説明を聞き、きちんと順番、ルールを守って遊んでくれたので楽しい遊びが成立したのだと感じる。予想していた動きよりもしゃがむことや振りかぶって投げることだけでなく、狙いを定める時に必要な集中力等も身につく力があるのではないかと感じた。ヘビやワニにも可愛い!やヘビさんだ〜!と反応してくれたので嬉しかった。ゲーンス幼稚園の先生方は、途中で入ってきた子どもに対し順番を守りなさいと退かせるのではなく、適切な言葉掛けをしていて、伸び伸びと自由に保育していたように感じた。子どもは満足し、自分の位置に戻っていた。今回の自分達で作った遊び場を遊んでくれていることを通じて充実感を得ることができた。他のチームの遊び場もたくさんの工夫がされており、遊んでみたいと思った。」

子どもの体力・運動能力低下が長年問題となっています。また、コロナ禍の自粛生活で子どもたちの運動をする機会が少なくなっています。

幼稚園教諭、保育士、小学校教諭を目指す受講生が、子どもの体力・運動能力を高めるためにどうすればよいのか考えるよい機会となりました。

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