児童教育学科ではこどもチャレンジラボ活動の一環として「学習カウンセリング」という活動を行っています。
学習カウンセリングとは、週に1回、算数の勉強で困っている小学生に児童教育学科の学生が個別指導によりアドバイスをしていく活動です。
2018年度後期は14人の小学生を対象に、1年~4年生までの学生が「カウンセラー」として個別指導を行いました。
3月13日には今期の活動の振り返り、今後に活かす検討会を行いましたので報告します。
「できなかったことができるようになった時に喜びが共有できたのがうれしかった」、「具体物の重要性、教材研究の大切さを身をもって実感した」、「最初のころは難しい文章問題を解く時にはヒントがないと解くことができなかったが、たくさん問題をこなしていくうちに1人で解くことができるようになった」などの成果が語られました。
一方、課題として「自分の頭では理解できていても、解き方を子どもにわかりやすく伝えることは本当に難しいことだと感じた」「教材を準備するときは、ある程度どこでつまずきそうなのか、そこをどうやって理解してもらうのかまで考えないといけない」、「子どもがつまずいている部分が分かっても子どもにあう問題の解き方や考え方を探ることがとても難しいことであると感じた」などが挙げられました。
学習カウンセリングでの経験と学びは子ども達にとってはもちろんですが、教員への道を目指す学生たちにとっても大変貴重な学びとなっていることが感じられた反省会でした。
幼児教育心理学科では、小学校教諭をめざす学生を中心に、小学生を対象とした算数の学習支援活動(学習カウンセリング)を行っています。2016年度秋学期の学習カウンセリングが10月20日からスタートし、12名の小学生が参加してくれました。来年1月まで毎週木曜日に算数の学習とレクリエーションに楽しく取り組んでいきます。
学習カウンセリングとは、学習の「つまずき」を見つけて、その「つまずき」の原因を心理学の視点から分析し、子どもたちが自分の「つまずき」に気づき自分で学んでいけるよう支援するものです。
この活動によって、学生は小学生と直接触れ合いながら、子どもの学習についての認識を深め、学習支援の技能を向上させることをめざします。
5月にスタートした算数の学習カウンセリングは、7月28日に全日程を終了しました。
小学生12名が毎週木曜日に大学に来て、幼児教育心理学科の学生と一緒に算数の学習とレクリエーションに取り組みました。学生たちは、少しでも算数を好きになってもらおうと教材を工夫したり、支援方法を検討したりして12回の活動をこなしました。
最終日に実施したアンケートでは、多くの児童が「算数が好きになった」と答えてくれました。
保護者の方からは、「いろいろ工夫をして子どもが理解できるイメージ画やツールを用意してくださったことに感動しました。」「宿題をするのに時間がかかったり、いやがっていましたが、すんなりできるようになりました。」「文章をきちんと読むことが大切だと気付き、以前より文章問題が解けるようになったのではないかと思います。」「とても分かりやすいご指導に、なるほど!と目からウロコでした。図を使って教えてくださったので、イメージが記憶に焼き付いて忘れられません。」「苦手だった算数で100点を取れたことが嬉しかったようです。割り算もうっかりミスが少なくなってきました」などの回答をいただきました。
学習カウンセリングは、今回で16回目となりました。これまで8年間で、延べ181人の小学生が参加してくれました。今年度秋学期の募集は10月初旬に行う予定です。
参加児童と学生カウンセラー
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学習場面
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レクリエーション
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保護者への報告
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ケース検討会
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教材
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教材
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教材
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