人間生活学部 児童教育学科 ニュース

子どもチャレンジラボアーカイブ

10 月 14 日(土)の 13:00~15:00 に「子どもとつくる科学遊び研究会」の学生が中心となって「第6回 ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。
参加してくれた小学生の 子ども6名(男子1名・女子5名)と本学の学生7名が一緒に「どんぐりやじろべえ」を中心としたものづくりをしました。

まずは、学生と子どもが一緒に大学に落ちているどんぐりを探しに出かけました。子どもは「100 個探す!」「友達と二人で 150 個集める!」とやる気をもって出かけていきました。校内を歩きながら道端に落ちているどんぐりを、子どもたちは夢中になって拾っていました。
そして、最後にゲーンス幼稚園に通じる森の中でどんぐりを拾いました。そこには、クヌギの丸い大きなどんぐりがたくさん落ちていました。子どもも学生もたくさんのどんぐりを拾うことができました。

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その後、部屋に戻り「どんぐりやじろべえ」の製作にとりかかりました。
まずは、どんぐりの底にきりで穴を開けます。どんぐりが動かないように固定するスポンジにどんぐりを挟んで、学生と一緒に穴を開けていきます。初めてきりを使う子どももいましたが、学生の協力もあってみんな上手に穴を開けていました。
その後「木の実穴あけ器」を使って、どんぐりに大きな穴を開けました。学生は、どんぐりが動かないようにどんぐりをしっかりと持って子どもがハンドルを回します。どんぐりに穴が開いていく様子を子どもは楽しんでいま した。

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穴を開けた後は、竹串を差し込んでバランスがとれるかどうか確認します。そして、確認した後、グルーガンでどんぐりと竹串を接着しました。竹串の先にどんぐりをつけるだけでなく、竹串の途中に松ぼっくりを接着してバランスをとったり、一方のどんぐりの穴を貫通させて竹串を移動させながらバランスをとることができる「どんぐりやじろべえ」を作ったりするなど工夫した作品も見られました。

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全員の子どもが「どんぐりやじろべえ」を作ることができました。中には、どんぐりごまを作った子どももいました。この「どんぐりやじろべえ」の活動は、6年生理科の「てこの規則性」の学習に生かすことができます。6年生になって、この「どんぐりやじろべえ」を少しでも思い出してくれたらいいなと思います。

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次回、第7回の「ものづくりチャレンジラボ!」は、11 月4日(土)に行います。そこでは「トトロどんぐりやじろべえ」や「どんぐりハリネズミ」、「浮かぶビー玉オブジェ」を作ることを予定しています。

活動の最後に子どもと学生の書いた振り返りを紹介します。

子どもの振り返り

やじろべえの作り方を知ることができてうれしかったし、お姉さんたちとたくさんお話することができて楽しかったです。やじろべえを作るとき穴を開けすぎると竹ぐしがうまくささらないので穴は小さめにしました。早く次のものづくりチャレンジラボがしたいです。トトロをかくことが楽しみです。

どんぐりを拾うことが楽しかったです。あと、お姉さんたちがやさしくわかりやすく教えてくれてうれしかったです。やじろべえを作るとき、きりを使ったことはなかったけど、今日はじめて使ったのに上手にできて、せいこうしてうれしかったです。

学生の振り返り

今日の活動で、小学生の子ども達と一緒に活動することの楽しさや子ども達が発見する視点について学ぶことができました。また、やじろべえを製作する際に子ども同士で作品を見せ合って共有したり、真剣な表情で製作したりしている姿を見て、子ども達がどのようなことを楽しく感じるのか、どのようなことに熱中するのかについても学ぶことができました。

どんぐりのやじろべえを製作する際に「どんぐりが貫通してしまって失敗してしまった」と子どもと一緒に不安になりました。しかし、どんぐりを動かすことによって「てこの規則性」について遊びを通して学ぶことができるようになって良かったなと思いました。竹串の長さを変えるだけでなく、どんぐりを貫通させて移動式にすることも、一つの工夫だなと感じました。

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 8月5日(土)の13:00~15:00に「第5回 ものづくりチャレンジラボ!~科学の不思議を楽しみ、失敗から学ぶ~」(公益財団法人 マツダ財団市民活動支援事業)を開催しました。今回は、子どもたち6名(男子3名、女子3名)と学生7人で「ペットボトルロケット飛ばし」をしました。

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 第3回のときにペットボトルロケットを作り、前回(第4回)飛ばす予定だったのですが、雨が降ったため再度ペットボトルロケット作りをして、今回(第5回)それらを飛ばすことにしました。グラウンドを予定していたのですが、気温が35度と猛暑だったためヒノハラホールの前で飛ばすことにしました。

 ペットボトルロケットは、通常は水と空気を入れて飛ばすのですが、まずは水を入れずに飛ばすことにしました。子どもにとってはペットボトルの中に空気を入れるだけでもたいへんで、学生と一緒に体重をかけて空気ポンプを押していました。

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 その結果、飛距離は3~10mでした。やはり水を入れないとあまり飛ばないことがわかりました。そこで、次は水の量を子ども一人ひとりが自分で決めて飛ばすことにしました。空気ポンプを押す回数も子どもたちが自分で決めました。

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 子どもたちは、500mLのペットボトルに、250~500mLまで自分の好きな量の水を入れて飛ばしました。すると、500mLの水を入れたペットボトルロケットは約15mしか飛ばなかったのに、250~300ml入れた場合は30m以上飛ぶことが分かりました。そして、空気ポンプを押す回数も、10回よりも15回、15回よりも20回と、空気を入れれば入れるほど遠くまで飛ぶことを子どもたちは発見することができました。遠くまで飛ぶペットボトルロケットを見て、子どもたちは歓声を上げて喜んでいました。

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 途中で、本学のキャラクターである「ジョガクインコ」が描かれたペットボトルロケットも飛ばしました。30m以上飛んでいきました。

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 前期の「ものづくりチャレンジラボ!」は今日が最後でした。後期も10月から月に1回程度開催する予定です。後期は「秋の自然のものを使ったものづくり」「空気砲づくり」を中心とした科学遊びの活動を考えています。前期に参加してくれた子どもの中には「後期も参加したい!」と話してくれた子どももいました。楽しい思い出をつくってくれた子どもたちに、学生ともども感謝したいと思います。ありがとうございました。

 最後に、子どもたちと学生が書いた感想をいくつか紹介します。

子どもの感想

女学院大学のお姉さんと科学のふしぎを知れてうれしかったです。お手紙をわたすとき、お姉さんたちが「ありがとう」と言ってくれたので、がんばって書いてよかったなと思いました。スライムを作ったとき「すてきなスライムだね」と先生やお姉さんたちが話してくれたのもとてもうれしかったです。次のものづくりも、そしてあやめ祭も行きたいです。そして、女学院大学のお姉さんとまた会いたいです。

ペットボトルに空気を入れるとき、お姉さんたちがポンプを押すのを手伝ってくれたおかげで、35mも飛びました。ぬれたけど、水がかかって涼しかった!水を入れる量や空気を入れる量を変えるだけであんなに飛ぶ距離が変わるとは思いませんでした。今日が一番楽しかったです。

学生の感想

これまでの活動を通して、子どもたちの探究心はすごいなと思った。泥団子づくりでもペットボトルロケットづくりでも、一回目の経験からどこを変えたらよりピカピカになるか、さらに遠くにロケットが飛ばせるか、と一人ひとりが考えて前の経験を次に生かそうとする姿が見られた。子どもたち自身の考えを尊重することで、もし失敗したとしてもそれが学びになり、次の活動への意欲がさらに高まると感じた。

子どもたちは、遠くに飛ばすための工夫について考えるとき、子ども同士で話したり学生と話したり、よく飛んでいた友達のまねをしたりしていた。みんな楽しそうに活動していて、一緒に活動をしている私もすごく楽しかった。子どもたちが、同学年だけでなく、他学年の友達との関わりが生まれているのもいいなと感じた。

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よるのとしょかん

児童教育学科の「子どもふれあいサークル・くれよん」では、7月8日・10日、第8回目となる「よるのとしょかん」を開催いたしました。前日からの雨も小ぶりとなり、10組27名の親子に参加いただきました。
「よるのとしょかん」とは、地域の子どもたちにお気に入りのぬいぐるみを図書館にもって来ていただき、学生たちが「ぬいぐるみのお泊り会」を開催するというイベントです。ぬいぐるみたちが夜の図書館で冒険している様子を写真におさめ、おすすめ絵本の紹介とともにアルバムにして、子どもたちにプレゼントしています。

ぬいぐるみをお預かりする前に、手遊びや大型絵本の読み聞かせ、パネルシアター「ねこのお医者さん」を楽しみました。

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一人ひとりのお名前を読んで、ボランティアの学生がぬいぐるみを預かります。

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ぬいぐるみたちは、図書館内で楽しい一夜を過ごしました。

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月曜日、子どもたちが図書館にぬいぐるみをお迎えに来てくれました。アルバムを渡した後、子どもたちも一緒に図書館見学に行きました。

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参加した保護者からは、次のようなコメントをいただきました。

アルバムを読み進めるごとに歓声をあげたり「こんなことしてる!」とくすくす笑ったり、図書館でどう過ごしたのか想像を巡らせながらとても喜んでいました。遊び心と愛の詰まったアルバムを本当にありがとうございます。お迎え後も「うさちゃん、一緒に遊ぼう。大好きだよ!」と何度も話しかけて遊び、ぬいぐるみへの愛着が深まったようです。」

「娘がどのぬいぐるみを選ぶだろうと、始まる前から私も楽しませてもらいました。今回は私にとっても思い入れのあるぬいぐるみだったこともあり、今まで一緒に過ごしてきたぬいぐるみにもう一度命が吹き込まれたようで、胸が熱くなりました。〝いつも一緒にいるぬいぐるみがお泊まりにいく〟というワクワクする体験はもちろん、前後にお姉さん達と共に過ごした時間や、最後に自分の選んだ絵本を一緒に読んでもらえたことがとても嬉しかったようです。アルバムで紹介していただいた絵本も、娘の好きそうなものばかりで今後読んであげるのが楽しみです。」

このイベントをきっかけに子どもたちがますます本や図書館が好きになってくれることを願っています。
参加いただいた親子のみなさま、本当にありがとうございました。

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