人間生活学部 児童教育学科 ニュース

 9月の緊急事態宣言前に行った授業について紹介します。コロナ禍で学生たちにとってもさまざまな活動が制限されている中、同じ敷地内にある広島女学院ゲーンス幼稚園(以下、ゲーンス幼稚園)の協力を得て、6月中旬よりボランティア活動を実施することができました。

 今年度は5月半ば~6月半ばまで緊急事態宣言下にあったため、ボランティア活動を実施することはできませんでした。しかし、6月中旬から7月まで学生たちは授業のない空き時間にゲーンス幼稚園に行き、毎週ボランティア活動を行いました。また、ボランティア活動期間の授業で、それぞれが感じた自分の課題を教室に持ち帰り、改善策について話し合い、次の活動につなげました。

 受講生の声を一部紹介します。

 「この授業がなかったら、子どもたちと関わる機会が作れなかったので、ボランティアに参加できてよかったです。子どもと遊ぶだけでなく、午睡の援助をさせてもらえるなど、貴重な経験ができたのが1番嬉しかったです。ボランティアに行って感じたことをグループで話し、相談して、いろんな意見が聞けました。また、自分も意見を言うことができたのでみんなで考える活動はよかったと思いました。」(3年)

 「コロナ禍であまりボランティア活動をすることができなかったので、幼稚園でボランティアをできたことが嬉しく思った。4回しか行くことはできなかったけれど、その中でどういう性格の子どもなのかを回数を重ねるうちに知ることができた。また、3歳児と関わった経験がなかったので、発達の様子を身近に感じることができてよかった。特に学ぶことができたのは、保育者の言葉がけである。実際に保育者の言葉がけを観察したり、グループワークで様々な話し合いをしたりして学ぶことが多かった。決して否定することなく、第一に子どもの思いを大切にしているということを感じることができた。子どもが自分の気持ちを伝えることができるのは、保育者のつくる温かい環境があるからこそだと思った。私も子どもの理解者になれるよう、今回のボランティア活動で学んだことを実習で実践し、将来の保育につなげていきたい。」(3年)

 「幼稚園で子どもたちと関わることができて、たくさんのことを学ぶことができました。なかなか子どもと関わる機会がなかったので、このような機会をいただき嬉しく思います。」(3年)

 昨年から続いているコロナ禍で、学外のボランティア活動など、子どもたちと関わる活動を思うように行うことができなかった学生たちにとって、毎週のゲーンス幼稚園の子どもたちとの関わり、先生方や園に流れるキリスト教保育の空気に触れさせていただけたことは、大変貴重な学びの機会となりました。

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子どもたちのノートチェックのお手伝い

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午後の睡眠の援助

 このように、広島女学院大学とゲーンス幼稚園は、継続的な関りをもって将来の保育者を育成しています。オープンセミナーでも、ゲーンス幼稚園の園長先生から直接高校生にコメントをいただくことができました。また、広島女学院大学の先生が、ゲーンス幼稚園でワークショップを行うこともあり、互いに高め合いながら子どもに寄り添うことについて考えています。

 その他の幼稚園実習の活動はこちら

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初等教育実習の訪問指導で訪問させていただいた幼稚園で、生き生きと活躍する卒業生の真剣な表情と、素敵な笑顔に出会うことができました。

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呉中央幼稚園の長井麻未先生(左)と丸田奈央子先生(右)。実習生(中央)とともに笑顔で記念撮影

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聖慈幼稚園の籔安由美先生。これから、クラスの子どもたちと楽しい制作活動!
 
世の中はコロナ禍で、保育・教育の現場も様々な制約を受けていますが、その中でも、出会った卒業生の皆さんは、職場のあたたかい雰囲気に包まれて、自分の持てる力を最大限に発揮し、日々、保育者として成長を続けながら、未来を担う子どもたちに寄り添い、共に育ち、それぞれが美しく輝いていました。

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スカウトランドひまわり幼稚園の松永朱音先生。楽しいお昼の準備に一生懸命

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スカウトランドひまわり幼稚園の山田玲那先生。いつものクラスで、ちょっと記念撮影

実習生(在校生)は、本学の先輩から的確で優しいアドバイスを受け、実習へのモチベーションがアップしただけでなく、現場で活躍する先輩たちの姿にたくさんの良い刺激を受けて、幼児教育・保育の仕事に対する思いが深まり、未来の自分のイメージを思い描くことができるようになりました。

最後になりましたが、ここで紹介させていただきました卒業生の皆さんと、面会ならびに写真撮影を許可してくださいました幼稚園の、園長先生をはじめとする皆さまに心より感謝致します。


児童教育学科のインスタグラムにも幼児教育シーンをたくさん紹介しています。ぜひご覧ください。

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6月30日(水)、児童教育学会総会を開催しました。

今回も昨年に引き続き、コロナ禍にあるということで、例年総会と同時開催していた講演会の開催は見送りました。
また総会についてもGoogleMeetを使用し、オンラインによる遠隔形式で行い、約130名のリアルタイム参加がありました。また、議事の賛否はGoogleFormで表明することとし、実習中など参加できなかった人は後日資料を読んで、206名が回答しました。すべての議題が99%以上の賛同を得て、提案はすべて可決されました。主体的な参画をありがとうございました。

当日は、学会副会長である3年生の大瀬戸春菜さんのあいさつの後、議事に先立って、宗教委員の前田美和子先生にリードをいただきながら、児童教育学科教員であり、前児童教育学会長であった戸田浩暢先生を偲んでみんなでお祈りを捧げました。学科創設当時から共に歩んでこられた学会創立者・桐木建始先生と、戸田先生が注力されてこられた小学校実践研究会の現リーダーである土橋可鈴さんから、逝去された戸田先生へのメッセージが届けられました。

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議事・審議事項は、議長に選出された学会役員(総務)の山本悠以さんの進行のもと、2020年度の活動報告、決算報告、2021年度の活動計画、予算案、新役員案が承認されました。児童教育学会の新役員には、コロナ禍で十分に呼びかけができない中でしたが、1年生からも立候補がありました。

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報告事項は、学会誌『日々記』の発行について、学会役員(編集)の梶原利杏蘭さんより、刊行が遅れた第11号および刊行されたばかりの第12号について報告がありました。編集委員のみなさん、本当にありがとうございました。

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研究会の活動紹介は、「小学校ASOBI研究会」「絵本研究会」「野外活動研究会レイアロハ」「こどものうた研究会」など、本学科独自の活動である子どもチャレンジラボからコロナ禍でも工夫して開催された多くの報告がありました。

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旧副会長の髙橋波花さんをはじめ、今回の総会を支えてくれた4年生の役員の皆さん、長い間お疲れ様でした。新副会長から旧副会長へ感謝の花束が贈呈されました。

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学科全体の運営を担った、学会役員のみなさん、お疲れ様でした。
役員はまだ空きがありますので、興味のある人は3年生の大瀬戸さんか、役員の学生に声をかけてください。

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