人間生活学部 児童教育学科 ニュース

児童教育学科では、学生と教員による幼児教育及び児童教育に関する学術的研究を行うことを目的として、幼児教育心理・児童教育学会が組織されています。

2007年度に新設された「幼児教育心理学科」の学生と教員により設立された「幼児教育心理学会」は、2018年度に新設された「児童教育学会」とともに、学生が主体となって企画・運営を行っています。学会の主な活動は、年2回の講演会の開催、研究会の紹介と支援、学会誌の発行など多岐にわたっています。現在第11号まで発刊されておりますので、第11号の記事について紹介します。

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2019年度の前期には『これからの保育とその展望~良い土壌になろう!』というテーマで、全国保育士会会長の上村初美先生をお招きして講演会を開催しました。そして、後期には『「小学校教育実践研究会」での学び-小学校教員採用試験正規合格率96.6%の実績-』というテーマで、元公立小学校校長の曽川昇造先生をお招きして講演会を開催しました。学会誌にはこのような講演会の内容や、学科の研究会「子どもチャレンジラボ」の活動、保育所・施設実習、幼稚園実習、小学校実習の報告など、1年間の学生の日々が綴られています。

もちろん、学会誌の編集は、学会員である児童教育学科の1~3年生が中心となって行います。最新号の12号は、年度末に発行されますので楽しみにしていてください。

学科の研究会「子どもチャレンジラボ」では、子どもと関わる様々なボランティア活動が実施されています。子どもチャレンジラボについて紹介した以下のポスターもぜひご覧ください。

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児童教育学科に興味のある方は、2021年3月20日(土・祝)春のオープンキャンパス(現在のところ対面実施予定)にお越しください。工事が終わったきれいなキャンパスでお待ちしています。

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就職内定者報告会

1月13日(水)に3年生全員が参加した就職内定者報告会が開催されました。

全体会では、小学校、公務員保育士、私立幼稚園、社会福祉施設、一般企業に就職が決まった4年生が、①業種を決めた理由や経緯 ②就職先を決めた理由とその経緯 ③就職活動の流れ ④就職試験の内容とその対策 ⑤後輩に伝えたいこと、を話しました。

その後、分科会に分かれて、3年生の「どのような視点で受験先を選ぶのか」「いつどのような準備をすればいいのか」などのより具体的な質問に対し、4年生が経験をもとにアドバイスをしてくれました。今年度はオンラインのリアルタイム配信による開催でしたが、4年生は後輩へ思いを込めて体験談を語り、3年生は先輩のエールをしっかりと受け取ることのできる会になりました。

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写真1 就職内定発表風景(4年生)

3年生の感想(全体会)

「私はまだ進路を迷っているので、こういう機会に様々な業種の就職の体験談を聞くことが出来て良かったです。どの職業に就くにしても就職活動に早めに取り掛かって損は無いとの事だったので、早めに取り掛かることが大切だなと思いました。

「児童教育学科で同じように勉強をしても、人それぞれ就職先が違って、それぞれのやりたいことがはっきりしていると思いました。私自身、まだはっきり決まっていなくて少し焦っていたけれど、これからある実習などを通して、これからじっくりと考えてもまだ大丈夫なんだと思うことができました。

「それぞれ就職先や目指す場所は違っても、早めに準備しておくことが大切だと改めて感じた。どういう所を重視するのかを自分で考え、それに合ったものを選択していく必要があると学んだ。何になりたいか迷ったり、どうしたらいいのかわからなくなってしまった時は、キャリアセンターやゼミの先生に頼ったり、興味のある説明会に参加してみようと思った。」

「先輩方のお話を聞いて、すべての先輩が色々なことに努力をされてるなという印象を持ちました。自分の夢を実現するために、工夫しながら勉強したり、試験に向けて面接の練習をしたりとたくさん努力をされたからこそ自分が就職したい場所に就職できているのだと感じました。何事も早めに行動し、情報を集め、メリハリをつけて行動することが大切だと学びました。」

「どの就職先の先輩方も、キャリアセンターや学科の先生方に相談するなど、ひとりで考え込むのではなくて分からないことがあれば些細なことでも質問をすることが大事だと学びました。また、早すぎることはないので早い段階で、普段の生活で勉強する習慣を身に付けておくことが大切だと学びました。」

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写真2 就職内定発表風景(4年生・桐木先生)

4年生の感想(分科会)

「1年前、自分が就職活動について不安に感じていたことを思い出しました。その時の自分が知りたかったことと今の3年生の知りたかったことは同じでした。後輩たちの不安を拭い去り、就職活動や試験対策の準備への後押しになればと思い、自分が経験してきたことをアドバイスとして話しました。」

それぞれの進路に向かう4年生の姿が頼もしく感じられました。また、自分の進路に向かって不安をもちながら歩んでゆく3年生に、心からエールを送ります。

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写真3 就職内定発表者(4年生)

児童教育学科では、このような企画だけでなく「保育内容(環境)」という授業で、ゲーンス幼稚園の園長先生がリモート模擬授業を行ったり、「子どもの生活と遊び」という授業でオンライン手遊び発表会をしたり、「初等生活科教育法」という授業で、模擬授業の動画をやりとりしたりするなど、コロナでも、授業の質が低下しない取り組みに邁進しています。

社会からのニーズの高い保育・教育職は、これからも安定した仕事となることは間違いありません。学生には子どもに寄り添う楽しさを感じて欲しいと思っています。

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共通テストでは全国の高校生が新しい生活様式と折り合いをつけながら受験勉強に挑んだことと思います。それぞれの道で笑顔を咲かせる春が来ることを心待ちにしています。本当にお疲れ様でした。

さて、感染が拡大しているため、広島女学院大学では一部の試験などを除いて現在遠隔授業を行っています。今回は11月に行った授業の紹介です。

後期の科目「学校インターンシップ」で、広島市立牛田小学校校長の宅見政子先生から、「教師について(印象深い先生・こんな先生に担任をしてもらいたい・教師の価値とは)」「学級経営(集団づくり)について」「授業について(覚えている授業内容)」「人間力について」など興味深い話を伺いました。

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宅見校長先生は、学生に「先生になりたい」と心に灯を付ける講義をしてくださいました。

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次に、学生の感想を載せます。

講演の中に児童に対する接し方が細かく話されていてとても勉強になった。また、小学校の算数の問題を考えて、「小学校の算数だからできる」と安易に考えていたけれど分かったつもりになっていた。その「分かっていたつもり」を本当の意味で児童に分からせることが、授業力が高い先生にはできるのだと気づき、そのような先生を目指したいと思った。

今回、宅見校長先生に来ていただき、どんな先生になりたいのかを明確にすることができました。分かりやすくて夢中になる授業をするために、ゲーム形式で実施するなどが良いと分かりました。時間をかけるのでは無く、時間を決めて子どものメリハリをつけていくことを私もしていこうと思います。

宅見校長先生の講話で、教師の価値や夢中になる授業とはどういうものか、そして人間力について教わりました。中でも夢中になる授業とは、「①自分の伸びが分かる②分かっていないと実感できる③逆転現象が起きる」ことだとおっしゃっていて、なるほどと納得しました。

学級経営と授業は両輪であるということになるほどなと思いました。授業づくりをどれだけ頑張って準備しても子どもたちが楽しんでくれないと意味がないなと思いました。この先生には敵わないなと思わせることが大事だと聞いて、私も自慢できることを1つでも見つけようと思いました。

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 〔学校インターンシップ・宅見校長先生と一緒に〕

授業「学校インターンシップ」は、「小学校の今」と関わる魅力を備えています。

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