国際教養学部 国際教養学科 ニュース

2017年9月アーカイブ

2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。

学生による研修レポートをお届けします。研修10・11日目は、京都をめぐります。

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9月12日
まず歩いて六角堂へ行きました。少し前に見た映画「花戦」の舞台になっていた場所なので行かれて良かったです。森見登美彦さんの小説『有頂天家族』でも、ここの「へそ石」が登場します。それから三条通界隈を散策しました。郵便局や元時計店、元新聞社社屋など近代建築がいくつもあります。イノダコーヒーに行き、珍しい円卓カウンターでカフェオレをいただきました。11人が並んで座っても円の半分も占めていないようで、向かい側では近所の常連さんらしきひとが、新聞を読みながらコーヒーを飲んでいました。

次に寺町通りの商店街に入り矢田寺と天性寺に行きました。矢田寺は沢山の赤提灯があり、とても華やかでした。天性寺は山号が曼荼羅山で、裏の墓地には先生が学生時代から研究されていた原在中とその一族のお墓がありました。お墓を見ることで得られる情報がある一方で、墓石は劣化していき、最近は廃棄されてしまうこともあるので記録を取ることや、失われないように大切にする必要があるということがわかりました。少し歩くと本能寺があり、中には織田信長や浦上玉堂・春琴などのお墓がありました。わずか200メートルくらい商店街を歩いただけで3つのお寺があるのは、さすが寺町通りだなと思いました。御池通に出て、京都市役所のなかを見て、昼食は河道屋でおそばを食べました。

その後、京都御苑に行きました。京都御苑では京都御所の中に入り、孝明天皇や明治天皇が儀式の際に使った正殿や清涼殿、門を説明してもらいながら、近くで見ることができました。入口に鳥避け用の金網が付けられている大正天皇の即位の際に造られた新御車寄など天皇陛下が使いやすくなるような工夫が沢山あり、宮中が政治の中心ではなくなっても崇められていたということがよくわかりました。また、蛤御門の変が起こった蛤御門が意外と御所近い位置にあったのに驚きました。教科書で読むだけではわからない位置関係などがわかり、実際に見ることの大切さを実感しました。

9月12日 京都御苑 蛤御門-r.jpg


その後、相国寺へ行きました。相国寺は京都五山の1つなので、とても敷地が広かったです。鐘楼の作りがとてもインパクトがあり面白かったです。

9月12日 京都相国寺-r.jpg

そこから、バスに乗り、下鴨神社を目指しました。途中で京都府立文化芸術会館に行きました。毎年多くのグループ展や塾展が開かれるそうです。歩いていると沢山のギャラリーがあり、古くから今に至るまで京都は芸術の中心になっていると思いました。出町柳について、鴨川の飛び石を渡りました。昨晩の雨で川が増水して迫力がありましたが、誰も流されなくて良かったです。

下鴨神社では、まず入り口に近い、摂社の河合神社に行きました。自分の化粧品で願いを込めながら化粧をするという珍しい鏡絵馬があり面白かったです。下鴨神社と糺の森は、森見さんの『有頂天家族』や『夜は短し歩けよ乙女』に登場していたので、初めて来たのに前にも見たことがある気分になりました。

9月12日 京都 下鴨神社-r.jpg

そこから、やはり『有頂天家族』に登場する出町桝形商店街を抜けて、ホテルに戻りました。

9月12日 京都出町桝形商店街-r.jpg

今日は今までとは違い、1つ1つゆっくり観ることができて良かったです。残り4日間しっかり学んでいきたいです。

2年 小谷英絵

9月13日
10日目の今日は、午前は仁和寺をはじめとするお寺を中心に、対して午後は神社を中心に巡り、北野天満宮や今宮神社、千本釈迦堂、大徳寺などを参拝しました。
今日伺った処で特に印象に残ったのは、平等寺、仁和寺、妙心寺の三つのお寺です。先ず「因幡薬師」と呼ばれ親しまれている、平等寺はホテルからほど近く、徒歩で向かいました。このお寺はがん封じで有名なお寺で、全員で健康を祈り参拝をしました。また、「因幡堂」「鬼瓦」「仏師」「六地蔵」など複数の狂言で舞台として登場するそうなので、フィールドワーク終了後に調べてみたいと思います。

仁和寺は、兼好法師の『徒然草』のにも出てくる有名なお寺であり、世界遺産の古都京都の文化財に含まれているということを実感させられる、大きく荘厳なお寺でした。先日、高野山でお参りしてきた弘法大師の祀られているお堂もあり、これまでの旅での学習を振り返る機会にもなりました。

9月13日 仁和寺書院-r.jpg

妙心寺では、かの狩野探幽の龍を描いた天井画や、国宝の鐘についての説明を受けることができました。雲龍は位置によって見え方が違う、面白い手法が使われた絵で、見ていてとても圧巻でした。国宝の鐘は「妙心寺鐘」と呼ばれ、698年に造られたものであり、現在は老朽化により、損傷を防ぐために建物内で保存されているそうです。また、かつてはゆく年くる年で初めに中継される鐘だったこともある、まさに国宝と呼ぶに相応しい鐘であることが伺えました。鐘の音は録音で聴くことができました。

9月13日 妙心寺-r.jpg

等持院は改修中であったため、中まで入りませんでしたが、歴代将軍の木像あるところだそうで、是非、改修後に行ってみたいと思いました。立命館大学の中を抜けて、堂本印象美術館の前を通りました。ここも休館中でしたが、個性的な外観の建物で日本画家のイメージとずいぶんかけ離れていました。堂本印象は高野山の大塔の壁画を描いた画家で、今回の旅で見てきたものがいろいろなところでつながっているのを感じました。

フィールドワークの中でも、今日は美術的、文化的価値の強いものを多く見る日となったので、より芸術的な見解を深め、今後の学習に繋げていくことができる日になったのではないかと思います。

2年 丹羽菜月

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旅もいよいよ終盤です。

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芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑤~明日香
芸術文化フィールドワーク 現地レポート④~高野山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート③~和歌山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート②~熊野
芸術文化フィールドワーク 現地レポート①~伊勢
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芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑦~宇治・奈良

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2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。

学生による研修レポートをお届けします。研修9日目は、明日香です。

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9月11日
フィールドワークも半分を終え、今日から後半戦となりました。

ゆうべ泊った祝戸荘は国営飛鳥歴史公園の中にあります。朝はとても目覚めが良かったです。午前中はまず自転車にのって石舞台古墳へ行きました。外からと中からでは石の積み上げ方の見え方が異なり、古墳の中に入ってみるととても丈夫に出来ていました。

9月11日 石舞台古墳-r.jpg

その後に伝飛鳥板蓋宮跡へ行きました。行く途中の田んぼ道は自転車で気持ちよく走りぬけました。

9月11日 伝飛鳥板蓋宮跡-r.jpg

9月11日 飛鳥寺付近-r.jpg

つぎに奈良文化財研究所の藤原宮跡資料室へ行って、蓮の花がモチーフとなった軒丸瓦の変遷、年代や用途ごとに形の違った焼き物をたくさんみました。

9月11日 藤原宮跡資料室-r.jpg

屋外に出ると藤原京の建物跡があり、設置してあるパネルと照らし合わせながら見ることができました。

9月11日 藤原宮跡資料室 (2)-r.jpg

次に自転車で実際に藤原京跡に向かいました。大和三山である天香久山、畝傍山、耳成山を見渡すことができ、三山をバックに山の形をみんなの背の高さで表しながら記念撮影をしました。

9月11日 藤原宮跡から香久山ーr.jpg9月11日 藤原宮跡から耳成山-r.jpg9月11日 藤原宮跡から畝傍山-r.jpg

次に重要伝統的建造物群保存地区となっている今井町へ行きました。どの道を通っても白壁の建物が連なっており、まるで迷路のようでした。

9月11日 今井町-r.jpg

お昼は「味よし」さんでたこ焼きを食べました。

9月11日 味よし-r.jpg

ご主人から本薬師寺跡で、ちょうどホテイアオイが綺麗に咲いていることを聞き、みんなで見に行くことにしました。少し雨が降り始めましたが、一面に広がるホテイアオイは旅の疲れを癒してくれました。

9月11日 本薬師寺ホテイアオイ-r.jpg

畝傍山東北陵は大きな鳥居が手前と奥に2つ立っていて、きれいに整備されていました。先生たちはたくさん陵印を捺してもらってました。

9月11日 神武天皇陵-r.jpg

最後にキトラ古墳壁画保存管理施設、四紳の館に行きました。ずっと下り坂で楽でしたが、最後に緩やかな上り坂があり、自転車で登るのにとても苦労しました。古墳の室内と同じように、施設の中の天井にも四神、十二支が表示されており不思議な空間でした。
自転車を返して、飛鳥駅から近鉄に乗り、橿原神宮前駅から特急に乗り換えて、京都まで来ました。地下鉄に乗ってホテルからすま京都へ着きました。

明日から京都での研修が始まります。

3年 中村梨紗

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芸術文化フィールドワーク 現地レポート④~高野山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート③~和歌山
芸術文化フィールドワーク 現地レポート②~熊野
芸術文化フィールドワーク 現地レポート①~伊勢

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芸術文化フィールドワーク 現地レポート⑥~京都

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2017年度芸術文化フィールドワークでは、2週間かけて伊勢・熊野・高野山・明日香・奈良・京都をめぐります。
学生による研修レポートをお届けします。研修6・7日目は、高野山での調査です。

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9月9日
6日目は朝6時半からの高野山報恩院のお勤めに参加するため、早く起床しました。初めて聞くお経に自分の家の宗派との違いを感じました。

お勤めを終えて朝食をいただきましたが、後から先生から聞いたところによると、誰も残さず、ちゃんときれいに食べていたことを、お寺の若いお坊さんに褒められたそうです。8時から中庭煖華襖絵の調査を行いました。日記にはこの襖絵をここに泊りながら描いた記事があり、報恩院のご住職山口耕栄さんから、当時のことや高野山の歴史、お坊さんのお仕事などのお話を聞きました。襖の鶴の絵を実際に見てみると、鶴の足を描き直した跡や1匹1匹の鶴の表情の描き分けなどじっくり観察することができました。煖華さんは日記の中で制作上の工夫について書いていますが、足の執拗な描き込みがすごくて、見入ってしまいました。作品の寸法を測ったり、全体の撮影をしたり、落款(サインと印)や細部の撮影をしたり、初めての経験でした。ご住職は今年数えで86歳(満85歳)で、先生によると、高野山の中でも特に偉いお坊さんだそうですが、親しみやすく、とても優しい方でした。

11時に報恩院を出て、高野山を散策しました。まずは高野山の入り口「大門」に行きました。

9月9日 高野山 大門.jpg

大門からふもとまで続く町石道を少し歩いてみました。町石(1町ごとに建つ道しるべ)を見ながら壇上伽藍に向かいました。

壇上伽藍は広い台地に金堂、御影堂などいくつもの堂塔が配置されており、どこから見に行こうか迷ってしまうくらいでした。金堂には木村武山、大塔には堂本印象など、近代画家の壁画がありました。来年1月にはふくやま美術館で堂本印象の展覧会が開かれるそうで、見に行ってみようと思います。六角経蔵をみんなで回したのも面白かったです。

9月9日 高野山 壇上伽藍 経蔵.jpg

9月9日 高野山 壇上伽藍 三鈷の松.jpg

壇上伽藍を1時間程見て回った後は昼食を食べ、奥の院へ行きました。奥の院は約2kmの参道に20万基を超える墓石があります。参道を歩いてみれば、どこを見ても墓石ばかりで30分程歩き続けると燈籠堂が見えてきます。途中、石田三成や明智光秀、織田信長、豊臣家など歴史上有名な人たちのお墓も見ました。

9月9日 高野山 奥院.jpg

そこから、バスで千手院橋まで戻り、霊宝館へ行きました。霊宝館には様々な仏像が展示されていて、高野山が文化財の宝庫なのだと実感しました。そして今晩泊めていただく南院に向かいました。報恩院に置いておかせていただいた大きな荷物は、報恩院の副住職さんが車で運んでくださいました。南院も中庭煖華の日記に登場します。南院のご住職の奥様が出迎えてくださいましたが、日記に出てくるご住職の娘さんだそうで、南院の秘仏になっているご本尊浪切不動を中庭煖華が写した掛け軸「波切不動明王図」の調査をさせていただきました。この作品は今回、先生が問い合わせをして、初めて見つかったそうです。

9月9日 高野山 南院 中庭煖華作品調査.jpg

世界遺産高野山を満喫した1日でした。報恩院や南院などたくさんの方に親切にしていただき、お世話になりました。残り1週間のフィールドワークも無事に日程通りにこなすことができればいいなと思います。

2年 森岡彩

9月10日
今日は快晴でした。

南院を出て、すぐ裏手の徳川家霊台へ行きました。徳川家霊台は徳川家康と2代将軍秀忠を祀って3代将軍家光が建てたそうです。お墓というイメージではなく、建物に施された彫刻がきらびやかでした。細かな装飾を見て日本の職人技は素晴らしいと思いました。

9月10日 高野山 徳川家霊台.JPG

次に総本山金剛峯寺へ行きました。予約をしていたわけではないそうですが、西上崇さんという方が途中から案内してくださいました。特に興味深かったのは囲炉裏の間というところです。西上さん曰く、今でも使用していて、2月15日のお釈迦さまの亡くなった涅槃の日に向けて、前の晩2月14日からお坊さんたちがお堂にこもってお経をあげるそうですが、その間、寒い季節なのでお坊さんがたまに暖をとるために火をたくそうです。

9月10日 金剛峰寺.jpg

9月10日 金剛峰寺囲炉裏の間.jpg

台所では仏様に上げるお供え物の野菜を洗ったりするとき水を使用するため、床が簀になっているなど様々な工夫がされており、「暮らせる寺」だなと思いました。襖絵も美しかったです。

最後に、親王院に行きました。先生から、ここはもともと皇太子だった高丘親王が宮中のクーデターに連座して廃太子になり、弘法大師のお弟子になって開いた、由緒あるお寺だと説明を聞いてから向かいました。お参りする信者さん以外は、あまり拝観はしていないようですが、特別に見せていただくことができました。約束の11時よりちょっと早く着いたせいか、ご住職さんがなかなか出てこられませんでしたが、しばらく待っていると、襖の向こうから猫の鳴き声がします。外へ出たいらしく、障子の隙間から手を出していてとても和みました。その後、若いお坊さんが出てきてくださって、案内していただきました。中に入ると立派な襖絵や板戸に描かれた絵を多数拝見しました。蔵造りになっているお堂の中は電灯が無く、蝋燭と灯明の火のみで見るのは新鮮でした。歴史ある高野山の中でも珍しいのだそうです。
9月10日 高野山 親王院.jpg

ケーブルカーで極楽橋に下り、橋本、吉野口で乗り換えて、飛鳥駅まで来ました。駅前の明日香レンタサイクルで自転車を借りて、高松塚古墳、万葉文化館へ行きました。知らなかったことを見たり知れたりして、とても勉強になりました。
9月10日 明日香 亀形石造物.JPG

9月10日 明日香 天武持統天皇量.jpg

9月10日 明日香 高松塚古墳.jpg

9月10日 明日香 万葉文化館.jpg

夕食は一緒に来ている学生たちが、高野山の精進料理のあとだけに、肉が食べたいとリクエストしたので、みんなで焼肉に行くことになりました。今晩1泊する祝戸荘からかなり離れ桜井のお店だったので、長時間かけて自転車で行きました。行き帰り、明日香から桜井にかけてたくさんの史跡の前を通りました。体力を消耗したので、今日はよく眠れそうです。フィールドワークが始まってから今日で1週間が経ちました。残りの6日間も楽しみたいと思います。

3年 新酒美涼

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研修後半は、明日香、奈良、京都を旅します。

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芸術文化フィールドワーク 現地レポート②~熊野
芸術文化フィールドワーク 現地レポート①~伊勢

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